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速報?!’54カイルベルト盤『ワルキューレ』

今日の更新はお休みです(^_^;)
(さっきまで、クランベリージャム作ってました・・)

一昨日のBlogに書いた、’54カイルベルト盤『ワルキューレ』、BBSでも話題にして頂いて、ありがとうございますm(__)m
ざーっと聴いた感じの感想+αをまとめておきますね。

いずれ、本家の方にもまとめてUPするつもりですので、今回は下書きということでご容赦下さいね^^;
ワルキューレは、暫く封印していたんですが・・どうやら再燃しそうですね・・;

この盤最大の聴き物は、マルタ・メードルのジークリンデです。

・・メードルは、私の大好きな女性歌手さんの一人なのですが・・

ずばり『この役には、合っていない^^;』というのが実感ですね(^_^;)
聴く前から「もしかしたら、こんな感じで歌うのでは・・?」という、予想通りの歌唱でした。

彼女の魅力は、常に全力投球で、髪の毛を振り乱したような入魂?^^;の歌唱スタイルだと思っています。
ならば、ジークリンデには向いているのではないか?と思うのですが、必ずしもそうじゃないんですねーー;

ジークリンデが一幕で歌う、身の上話は、私の大好きなアリア?の一つですが、例えばこのアリア単体で、アリア集で聴いたのならば、素晴らしいだろうなぁ・・と思うのですが、楽劇全体の流れからは、かなり浮いてますね^^;

ジークリンデは、ここでおそるおそる『ジークムントに自分の全てを託す、祈りの気持ち』を込めつつ歌うのが理想的だと思っているのですが、メードルの場合は『アンタ、しっかりしなさいよっ!!』と、叱咤激励しながら歌っているように感じるんです(^_^;)
何と言うんでしょ?表現が『強い女すぎる』のかなぁ?

これは以前から思っていたことですが、ジークリンデとブリュンヒルデは、どちらか一方しか手掛けていない歌手さんもいる反面、どちらもレパートリーにしている歌手さんも大勢いますよね?
でも、実際にはどちらか一方に適正が向いているように感じることが多いです。

(同じことは、ジークムントとジークフリートにも言えるかな・・と思ってます)

専門的な声楽的分類云々の話ではなく、役柄の性質によるのが理由ではないかしら?

ジークリンデは、ワーグナーのヒロインの中では最も生身の女性らしい『悲しみを秘めた』女性。
それ故に、錯乱する時にも、どこか微かに『諦めの気持ち』があるのかもしれません。

ブリュンヒルデは、自分の否定的な運命=ヴォータンの罰に激しく抵抗する女性。
だから、神の娘であっても、抵抗する時にはなりふりかまわない・・という側面もあるのでは?と思います。

その辺の違いをどう表現するのかによって、どちらかに適正が振れるような気がします。

・・ということを、メードルのジークリンデを聴いて、実感しました(^_^;)
メードルは良い意味でも、悪い意味でも、ブリュンヒルデ向きのひとだと思います^^;

もう一つ:
M.ローレンツのジークムントですが・・うーん。これは好みにもよると思いますが、かなり時代錯誤な歌い方ですねーー;(ファンの方、ごめんなさい!)
「おれは、悲しいんだぁ〜〜〜ほら、こんなに不幸なんだぁ〜〜;」というのもやり過ぎると・・はぁ。

この役は、自分の不幸を、どこか冷めた眼差しで見つめるような、冷静さも必要だと思うのですが(^_^;)

他の歌手はそこそこ良かったと思います。
グラインドルのフンディングが素敵でした(*^_^*)
ワルキューレの一員・ニルソンは・・やっぱり馴染みのあるお声ですから、すぐわかっちゃいますね^^;
ワルキューレたちの中でも、一番元気がよかったです。

ああ・・また考察したい項目が増えてしまったわ(^_^;)

師走の週末は、色々とお忙しいと思いますが、皆様よい週末を^^!

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オペラ:ディスク感想メモ」カテゴリの記事

コメント

ヴァランシエンヌさん、’54年バイロイト『ヴァルキューレ』、私も一昨日買って聴いてみました。
ヴァランシエンヌさんのジークリンデ考、興味深く拝読いたしました。とても啓発されました。確かにそう言われてみれば、とうなずくところあり、僭越ながら私はこう思うかも、というところあり……。ぜひともメールで熱く語り合いたいのですが、今うちのメール機能が少しおかしいらしくて……とほほ。

>メードルのジークリンデ
メードル本人も、「ジークリンデは私には向いていない」とインタヴューで語っていたのを思い出しました。
個人的にはジークリンデという人はとても情熱的な女性だと思っているので、巨大な火柱の如きメードルのジークリンデも私としては充分アリ……と申したいところなのですが、彼女にはここに至るまでひたすら抑圧され続けた結果、強迫観念にかられている面もあるのを考えると、メードル風の“烈女”とはちょっと違うかも、とも感じます。
ずっと抑えつけられていたものが少しずつ迸り、やがてそれがつのって我が身を焼き尽くすような熱く甘い歌唱へとつなげてゆくロッテ・レーマンが今のところ私の持つジークリンデのイメージに一番近いです。

ジークリンデとブリュンヒルデ、ジークムントとジークフリート、適正が分かれる……とおっしゃるのには同感です。また、同じジークフリートでも、『ジークフリート』で素晴らしいジークフリートを聴かせた歌手が『神々の黄昏』で良いジークフリートを歌うとは限らない、ということもありますよね?難しいです。
ローレンツは、’49年北ドイツSROとのトリスタンや’52年バイロイトのジークフリートと比較して、明らかに苦しげな歌唱で胸が痛くなりました。

ごめんなさい、長くなってしまいました。
メールの調子が良くなりましたら、改めてメールさせていただきます。

ユルシュールさん、沢山の書き込み、ありがとうございます^^
ユルシュールさんのお好きなレーマン、実は未聴なんですよーー;
第一幕のみの録音でしたよね?

私は、録音ではレオニー・リザネクのジークリンデを最も好んでいるのですけど、映像だと、レーマンのお弟子さんでもある、ジャニーヌ・アルトマイヤーが、やっぱり好きかな(#^.^#)

メール、是非お待ちしております(^o^)/語り合いましょう^^

宜しければ、当サイトのメールフォームをお使い下さいませ。長文でも、多分大丈夫だと思います^^;

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