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Tristan und Isolde

★2006年2月12日 ちょっと追記しました。

oper-01久しぶりに棚から取り出して聴いてみました。
私の愛聴盤は、バーンスタイン盤です。表のペーター・ベーレンスの『接吻』という版画も素敵ですが、リブレットの裏表紙の二人も素敵です。

主役の二人(P.ホフマン&H.ベーレンス)・・ホフマンは『男らし』くって、ベーレンスは『たおやか』だし、いかにも若い恋人同士が破滅に向かって突き進む様子が、手に取るようにわかります。

この演奏は、テンポが遅いことで好悪が分かれるようですが、最初からこれに馴染んだ私には、これが基準となっているので、特に違和感は感じません。
遅いとは言っても、緩急のメリハリはついてます。オケ(バイエルン放送交響楽団)だってとても美しいと思います。
シンフォニーをやれるドイツのオーケストラは、普段オペラの演奏をしていなくとも、縦の線をきちっと出せますし、こういう部分は、他国のオーケストラでは味わえないと思います。

いつ聴いてもじわ〜としてしまうのは、3幕での
瀕死のトリスタンの元へイゾルデが駆けつけるところ

『Tristan! Geliebter!』

から、トリスタンの絶命『イ〜ゾ〜ォ〜ル・・デ・・』(ここの声色の使い方は、まさに絶妙だわ〜といつも感心しちゃいます^^)と、そのあとのイゾルデの辞世の歌の辺りです。

悲劇的な狂気を感じさせるトリスタンと、繊細な優しさと悲しみを持ったイゾルデの、まさに「ひとつになった」やり取りだけでも、充分に聴く価値があると思います。

・『トリスタン』私のディスクリスト一覧
わたしの『トリスタンとイゾルデ』

★2006年2月12日追記:
あらら…約一年前の記事なんですね(^。^;
お友達サイト《小さな音楽家》の管理人のお一人・オデュッセウスさんがこのCDをお聴きになられて、大変感動なさったと伺って、嬉しい限りです(^^)

私も「トリスタン」はこれが基準になっているので、他の演奏ではなかなか(^。^;

オデュッセウスさんのアツアツ鑑賞記はこちら→ ●1幕&2幕 ●3幕

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オペラ:ディスク感想メモ」カテゴリの記事

コメント

私も一時はもう浴びるように・・・でもね、これではいけないと。どうしてって、
どんなに素晴しいものでも、好きなものでも、すぎれば色あせるものですからね。

心の高まりを思うだけで、このごろでは、心して、ひかえめにしております^^

大事な一枚ですから。

時ならぬ「トリスタン」ブームが巻き起こって、私も久しぶりに取り出して、3幕だけ聞いてみました。

死そのものを感じさせる3幕への前奏曲。これを聴いただけでも、バーンスタインがいかに深く音楽をとらえているかわかります。

クライバー盤のコロが初役で、どうも力んでたのか下品な歌唱に終始してるのに対して(後のバレンボイム指揮およびコウト指揮の映像版は、どちらも素晴らしいと思いますが)、気品を失わないホフマンの歌も、やはりいいですね。

しばらくネット落ちしておりました、ユルシュールです。

バーンスタインの『トリスタン』、未だに第三幕を聴いていない(TUTAYAで借りたものの、第二幕を聴き終わったところで返却期限がきてしまった)、私がとやかく申す筋合いはないのですが、例えば夜中に電気を消してこの録音をかける時、底なし沼の中にずぶずぶと身を沈めてゆくような不思議な快感があります。

TAROさま、はじめまして。ユルシュールと申します。
これからもよろしくお願いいたします。
ホフマンのトリスタンは、おっしゃるとおり、ノーブルですよね。ただ、クライバー盤でのコロのトリスタンが下品な歌唱だとは私は思いませんでしたが……。いえ、クライバー盤での若々しさとかなしい明るさを帯びたコロのトリスタンが大好きなもので、ついつい反応しちゃいました。聞き流して下さいませ。

ユルシュールさん、はじめまして。

まあ、感想は人それぞれということで。
私の場合あの変なLP(フェイドアウト・フェイドイン)で聞いたときの全体的なガッカリ感が、強く作用していて、歌手の歌にも厳しくなってるのかもしれません。

念のため書いておくとコロは好きな歌手ですし、私たち日本のオペラ・ファンにとって、もしコロがいなかったら80‐90年代のオペラ上演が、どれほど貧弱なものとなっていたかと思うと、いかに感謝してもしすぎることは無いという気持ちです。

TAROさん、私のいちゃもんめいた投稿で不快感を与えてしまい、本当にごめんなさい。
そうですね、人それぞれですよね。風邪気味で理性がぼやけていたみたいで……大目にみて下さいませ。
もちろん、TAROさんがコロをお嫌いではないということは、ふたつの映像(後者はオペラに興味を持つ前、テレビで放映されていたのを観た記憶がぼんやり残っております)についてのコメントから充分に伝わっていました。

コロの現役時代を生で観られなかった(ヘロデなどは今でも現地で歌っているみたいですが)のは悔しいですが、『トリスタン』の映像も今度じっくり観てみたいと思います。

ええっ!?全然不快感なんて感じてませんでしたよ。そんな、これにこりずに、もしよろしかったら私の方のブログにも、ぜひお出で下さい。

私はバーンスタインの「トリスタン」の真骨頂は3幕にあると感じています。ぜひとも再度レンタルを!

趣味嗜好の世界ですから、好みは人それぞれだと思います。本人の好みも、時と場合によって変わることも有り得ますし・・

でも、自分と同じものを愛好するかたが見つかると嬉しいのがこの世界ですね^^;

不適切だなんて、とんでもないです!!ご紹介いただきありがとうございます。よくやく100%満足できる『トリスタン』ディスクにめぐり合うことができました。素晴らしい演奏ですね!!

オデュッセウスさん
3幕鑑賞記も、うれしく読ませていただきました。私も久しぶりに少し聴きましたが、変わらず胸が熱くなります。

オデュッセウスさん:

新しく記事としてまとめた上で紹介させて頂こうかと思ったんですが、コメントをばらつかせない形で集約できる方がいいかな~~と思って、こういう形を取らせて頂きました。

オデュッセウスさんは、オケにも詳しいので、ふむふむ、なるほどね…と思うことが色々あって、参考になりました。(^^)v

>P.ホフマンのトリスタン
>常に密度の濃い素晴らしいヘルデン・テナー

仰る通りだと思います。イゾルデ@ベーレンスも同様だと思いますが、二人とも語るように歌っているところが好きです。

2幕も仰る通りですよね。適切な指揮&良い歌手が歌っているからこそ、物理的な時間の長さが気にならないというか、もうずーっと歌ってて欲しい…と思うこともしばしば(^。^;

>バイロイトでの上演

'86バイロイトでの上演の音声サンプルを、edcさんが一部UPして下さっています。去年11月のブログにも載せてくださっているのですが、ページが重たい気がするので、こちらのページの方がいいかしら?
よかったら聴いてみて下さいね。イゾルデは、ジャニーヌ・アルトマイヤーです。

http://www.geocities.jp/euridiceneedsahero/needahero1413.html

edcさん:

ということで、ついでに紹介させて頂きました(^^;
要するに彼以上のトリスタンは考えられないわ(^^!ということが言いたかったんですf(^^;

それはさておき、このCDの同好の方が増えて、本当に嬉しいですよ~ネ^^

この記事へのコメントは終了しました。

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