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私とオペラ(その3 ミーハー誕生編)

(レイアウトの関係上、ちょっと読みにくいですが、下の記事『その1』『その2』からの続きです。そちらから先にどうぞ^^;)

こんなに楽しいもの、もっと前から知ってたらどんなに面白かっただろう・・!と思う時もありますが、時期や年齢的にも、ちょうどよかったのかもしれません。
また、夫の影響は多分にあると思います。

楽典の知識はおろか、楽譜も読めませんし、恥ずかしながら音楽教育も中学校まで・・です。

こんな私が、オペラをそんなに難しいものだと思わなかったのは

『オペラには筋書きがついており、お芝居として楽しめるから』

ということが一番の理由でしょう。
楽譜を読んでみよう・・とは全く思ったことがないのですが、物語の背景、登場人物の心理状況を考えるのは大好きです。

色んな人が出てきて、歌いながら演じる・・舞台設定も豪華絢爛なものばかりではなく、今風のものに変えてあるものもある!ヨーロッパ(特にドイツ語圏)では、時事問題を絡めた演出だって有ります。
オペラって、古典芸能ではなく、現代の人間に合わせて生きているものなんですよね!

ですから、演出については寛容です。だって、物語には色んな可能性があるわけですし・・
そしてその演出に合わせた、より洗練された演奏スタイルになっていくのも必然でしょう。
音楽とお芝居を切り離して考えることは、私にはできないです。
『この作品は、こういうものだ!』という固定観念に縛られなければ、今まで知り得なかった物語の新しい側面が見つかるかもしれないんですから(^_-)-☆

素人の戯言ですので、音楽の知識を沢山お持ちの方、古くからのオペラ愛好家の方から見ると『とんでもオペラファン』でしょうね^^;

(コウイウヤカラガ、コウショウナゲイジュツヲアイスルオペラファンノシツヲサゲテイルンダ・・とかいう声が、あっちこっちから聴こえてきそう^^;)

『とんでもオペラファン』ついでに、もうひとつオペラへの大切なのめり込み方法?理由を書いておきましょう。

私は女ですから、素敵な男性歌手がいれば、それはもう、そっちに目が耳が、行くってものです^^;
それが、声とか歌い方が、自分の感性(=好み)にピタッとはまると、もうズルズルと・・(#^.^#)

この人の歌う役柄や歌う姿を、もっと見てみたい、聴いてみたい・・という欲求が、自分の聴くオペラのレパートリーを増やす、大いなるきっかけになりました。

映像や録音で名歌手に惚れるも良し、実演の舞台で接することができた若い歌手に惚れるのもまた、楽しいものです・・

(長くなったので、3つに分けました。後日、本家の記事としてもUP予定です)
皆様、よい週末を^^!

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私について」カテゴリの記事

コメント

オペラってただピアノやオーケストラの前で歌うだけでなく、歌・合唱・演技・バレエ等の総合芸術だから親しみやすいですよねぇ。(^o^)
舞台装置を見るのも楽しいし。(^o^)
中にはお子様向けのものもあるし、SFッポイのもあるから面白いです。(^o^)

こちらでは初めまして(^_^(_ _)。Taro's Cafeでのコメントを興味深く拝読させていただいております。オペラって要は自分が楽しめればいいんですが、じぃの場合、どうしても音楽を邪魔する(とじぃが思っている)演出にはどうしても「?」を出してしまいます。いくらなんでもそれはないでしょ、って。それが一昨年のリンデンでの「トゥーランドット」でした。ドイツの歌劇場がかなり演劇的要素重視になっているのは、身をもって経験していますが、結構「あたり」の舞台に接しています。テキストの読み過ぎかな?、と思わせるのも中にはありますが(去年の新国立劇場の「エレクトラ」はそうでした)…やはりじぃにとっての大傑作は、シュトゥットガルトの「神々」(コンビチュニー演出)とドレスデンの「こうもり」(クレーマー演出)、ミュンヘンの「フィガロ」(ドルン演出)でした。

TB&コメントありがとうございました。

いいですね。特にパートナーの導きのもとで、オペラにのめりこんでいくというあたりに、多少のうらやましさを感じなくも無く。(笑

>物語には色んな可能性があるわけですし・・

そうなんですよねぇ・・・私の先生だった脚本家の内藤誠さんは「物語症候群」などというタイトルの本までだしてますし、『人は物語なしには生きていけない』などという人もいますし。

「物語の追求」、ですかね。新しい演出の可能性は、イコール。

お久し振りです。
ヴァランシエンヌさんのオペラファン来歴、たいへん興味深く拝読いたしました。
好きな歌手を追いかけてどんどん深みに……という点は、私も全く同じです。(^^)
オペラ・ファンの考え方――音楽を最重要視するか、演出やヴィジュアルを重視するかに関しては、最初に映像ではまるかCDではまるか、というのもかなり大きく影響を与えるのかもしれないな、とも思いました。

思えば私、子供の頃はオペラはむしろ苦手で、興味を持つようになったのは六年くらい前からです。
私もそろそろ、自分がオペラにはまった課程、それまではなぜオペラが苦手だったのか、整理して考えてみようかなあ……。

こんにちは。「なぜオペラを観るか?」は常日頃から自分なりに理由付けしていますが、「楽しいから!」というのが、やっぱり基本です。
専門家の小難しい批評よりも、ヴァランシエンヌさんの「棚からオペラ」の鑑賞記の方がずっと感動や楽しさが伝わってきますよ。これからも楽しみにしています。

わわ~~週末を挟んで、こんなに沢山のコメントが頂けるなんて嬉しいです。ありがとうございます☆

>YUKIさん

YUKIさんは歌う方としては専門知識も豊富ですから、やっぱり歌手の方のお歌の出来、不出来などは気になりますか?

>歌・合唱・演技・バレエ等の総合芸術だから親しみやすいですよねぇ。(^o^)

そう思うんですけどね^^;
この記事を書いたのは、オペラってちょっと堅苦しいかな?と思っている方々にも、こういう面があるんだよ~~というのを、知っていただきたいな・・という願いもほんの少しだけ入っています。


>じぃ。さん
ようこそいらっしゃいませ!素人の戯言サイトに足を運んで下さって、ありがとうございます☆

私も斬新演出(という表現も、本当は正しくないと思いますけど、一般的にこう言われることが多いので、あえてこの表現を取っていきますね)全てが面白いと思うわけではありませんし、逆に伝統的な演出を全て忌み嫌っているわけではないんですよ^^;

演劇的な要素と言う意味においては、歌手の方の歌い方にも好みがあります。
声の力に任せて朗々と歌うかたも、役柄によっては魅力的ですが、どちらかというと表現力が緻密な歌手が好きです。もちろん、声自体が自分の感性に合うことが大前提になりますけど・・

(具体的に挙げると、どちらも録音のみでの鑑賞ですが、ハンス・ホッターのヴォータンよりも、テオ・アダムのヴォータンに強く惹かれます)

『歌は台詞をしゃべるように歌い、台詞は歌を歌うようにしゃべる』・・って、何方かが仰ってたような気がしますけど、私が求めているのはまさにこういうことです^^;

素人ですので、色々間違ったことも沢山書いていると思いますが、気になる点がございましたら、遠慮なく指摘なさってくださいね。
またいつでもいらっしゃって下さい。お待ちしております。

>TAROさん

こちらこそ、きっかけを作って下さって、本当に感謝しておりますm(__)m

>パートナーの導きのもとで

確かに、夫婦共通の趣味が持てたということは大きいですね。
でも、ちょっとこうるさいと思う時があるので、本当にその世界に浸りたい時には、一人で視聴しますよ。
あれこれチャチャが入ることもありますしね^^;

>「物語の追求」、ですかね。新しい演出の可能性は、イコール。

同感です。TAROさんちでの連載、楽しみにしております^^

>ユルシュールさん

お久しぶりですね^^お忙しい中、ご来訪ありがとうございます☆

>音楽を最重要視するか、演出やヴィジュアルを重視するかに関しては、
>最初に映像ではまるかCDではまるか、というのもかなり大きく影響を与えるのかもしれないな、とも思いました。

ああ・・それは確かにあるでしょうね^^ユルシュールさんはどちらかしら?

>子供の頃はオペラはむしろ苦手

子供時代は、オペラなんか知らない方が幸せかも・・ですよ^^;
子供には子供の楽しみが沢山あるんだし、知識や経験の積み重ねで楽しめる要素が増えてくるんじゃないかしらね?

ユルシュールさんのオペラファン来歴、楽しみにしております^^

>フンメルさん

いつも暖かいお言葉、ありがとうございます☆

>「楽しいから!」というのが、やっぱり基本です。

同感です。

>ずっと感動や楽しさが伝わってきますよ。

素人ならではの、感情に任せたままの^^;鑑賞記で、ホントに恥ずかしいと思う時もあるんですけど、そう仰っていただけると、書いてよかったと心から思います。
後ほど『パルジファル』@ミュンヘンについてコメントさせて頂きますね!
こちらこそ、今後とも宜しくお願いします。

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