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ケーゲル盤『パルジファル』

週末にはお題目『私とオペラ』に関して、沢山の暖かいコメント、本当にありがとうございました!
予想以上に反響が大きくて、嬉しいびっくりでした(@。@;

さて2月8日のBlogに書いたように、ケーゲル指揮『パルジファル』がこの度、ベルリンクラシックスから再発されました。

アメリカでは一向に発売されないことに業を煮やして、待ちきれずに『お取り寄せ』しちゃいました^^;

噂通り?早い演奏ですね〜〜えっ?ここでこんなに早く?!という感じで、ビックリしました(@。@;
一幕や三幕の『場面転換』のところ(鐘の音を使う部分です)は、もう少しゆったりでもいいかな?と思いましたが、この快速感、慣れると案外心地良いかも・・^^

澄み切ったカラヤン盤の鋭利で繊細な演奏スタイルも大好きですが、こちらの野生的な激しさを携えた演奏、いい意味で刺激的(@。+;

タイトルロールのコロは、輝いた声が心地よかったです・・
特筆すべきは、やはりテオ・アダム様の激しいアンフォルタスでしょう!もう完全に酔いしれてました^^;
アンフォルタスという役どころ、何となく今まで掴み所がなかったのですが、ここでは王としての挫折感、嘆き、そしてその存在感自体を強く認識させてくれました。テキストの読みの深さ、聴いていて胸が熱くなりました・・
影の主役がアンフォルタスなんだ〜〜って、初めて感じました。

パルジファル&グルネマンツVSアンフォルタスの力関係ですが、これが本来あるべき形かも・・という感じもします。
パルジファルは新聖杯王ですが、なんてったって聖杯のオシゴトに関しては『し・ん・じ・ん・っ^^』なわけですしね^^;
そして歌う部分が非常に多い為、この役の出来で、この作品の演奏の良し悪しを計れるバロメーターのような感じをうけることもあるグルネマンツですが、要は『語り部』ですから、あまり出過ぎなくてもいいんじゃないかしら?

ウルリク・コールド・・初めて聴いたかたですが、ぼそぼそした声ではなく、明るいバスの美声で訥々と歌うグルネマンツは、聴いていて心地よかったです。
こういう系統のバスの声、好きです(#^.^#)

ギゼラ・シュレーター@クンドリも熱演してました。時にはちょっと『やり過ぎ?!』と思うところもありましたけど、こういうのも在りでしょう。

演奏時間は、本当に早かった・・^^;CD3枚に収まってしまうのがスゴイ!と思いましたが、澱みなくさーっと聴けるのも嬉しいです。

演奏メモ:
指揮:ヘルベルト・ケーゲル
’75ライプツィヒ放送公共オーケストラ 
Leipzig Kongresshalleでの演奏会形式ライブ録音

アンフォルタス:テオ・アダム
ティトゥレル:Fred Tescher
グルネマンツ:ウルリク・コールド
パルジファル:ルネ・コロ
クリングゾール:Reid Bunger
クンドリ:ギゼラ・シュレーター

品番:Berlin Classics 0013482BC

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オペラ:ディスク感想メモ」カテゴリの記事

コメント

ケーゲル盤はやはりかなりユニークなようですね!コロやアダムたち歌手陣はとても魅力的ですね。聴いてみたいです。
あまり関係のない話ですが、今日TVのチャンネルをまわしてると、偶然ルネ・コロの顔が見えたので「おお!」と思ったら、、、健康番組で元気の秘訣を語っておりました。彼も今では人のよさそうなおじいさんという感じでした。(ほんとに関係のないコメントですいません(^^;)

フンメルさん、すみません、大爆笑してしまいました(^〜^}}}}}
こういう、歌手の方に関するローカルネタは大歓迎です!^^!

つ、ついにあの凛々しい英雄・コロ様も
>健康番組で元気の秘訣
を語るようになったんですね・・(^_^;)
で、その『秘訣』とは?^^;

(まぁ、年末に出た『冬の旅』CDジャケットを見た瞬間、のけぞったんですが・・^^;)
いえ。コロ様には是非、健康で長生きして頂きたいものですわ(^_-)-☆

余談ですが、コロ様の私服のセンス、どうも『イケてない・・』と感じるのは私だけでしょうか・・
(私はコロ様の写真集も、伝記も持っているのですが、眺めるだけに終始してます・・^^;)

舞台姿と実際の姿の落差が激しすぎる気がします・・^^;

こんにちは(^_^(_ _)。このCD、買おうかどうしようかすごく迷っています。あんまりさくさくと前に進む「パルジファル」もどうかなぁ、って。コロは昨年、DOBでヘロデを聴きました。
フライヤーのぶっ飛び演出にもかかわらず、役を演じきり、声もまだまだ十分にいけるぞ~、という状態で、終演後大ブラーヴォをもらっていました。全盛期のコロ(例えばジークフリートやパルジファル)を聴けなかったのは返す返すも残念なのですが、まだまだサポーティング・ロールで活躍できる歌手だと思います。ALTE NOVAからだったか、「冬の旅」が発売されたのはご存じでしたか?

ええっ、速くて野性的なんですか!?
うわー、どうしようかな・・・カラヤン盤の精緻で洗練された演奏が好きな私としては、、、、、

ギゼラ・シュレーターは古いオペラ・ファンにはなじみの歌手ですね。私もベルリン国立歌劇場(もちろん東ベルリン時代の)来日公演でヴェーヌスやヘロディアスを聞いています。
ウルリク・コールドはきっとヴァランシエンヌさんの好みの容姿ではないかと想像。ベルイマンの映画版「魔笛」でザラストロを歌っている人です。

この録音はずいぶん前に聴いたことがあります。ケーゲル指揮の「カルミナ・ブラーナ」が大いに気に入った結果、指揮がこの方だとつい買ってしまうという状態のころでした。

>フライヤーのぶっ飛び演出
フライヤーとはAchim Freyerでしょうか。相変わらず元気に話題性の高い演出を続けていらっしゃるのですね^^

TAROさん
かぶってしまいましたね^^;
私が言っても説得力がない・・;ですが、好きなのはカラヤン盤ですね〜〜やっぱり。

ええ、アヒム・フライヤーです。サロメの踊りで、ミラーボールが回る中、全員で手をひらひらさせて踊りまくるシーンなど、はぁ?を通り越してかえって面白かったですよ(^_^;)>edcさん。

じぃが好きな「パルジファル」、クベリーク盤です。カラヤンと同時期の録音で、何故かずっとお蔵入りになっていたものです。キングのパルジファルが立派すぎるのかも知れませんが、それでもこの演奏の硬軟取り混ぜて音楽を進めていく、クベリークの棒には驚かされました。移動の際、パルジファルの予習にはこの演奏をよく聴きます。

あ~、ランニクルズのライヴが出て欲しい(^_^;)。

>余談ですが、コロ様の私服のセンス、どうも『イケてない・・』と感じるのは私だけでしょうか・・

舞台上の英雄的な姿とのギャップはありますね。先の番組でコロの若い時代の映像を流したのですが、これが一昔前の歌謡番組で「グラナダ」を歌ってるもの。セットといい観客といい超ダサくて(ダサいって死語?)、TVの前で大受けしてました。そんな訳でコロが沢山語っていた健康の秘訣はちゃんと聞いてません。(^^;

euridiceさん

ほんとだ、すっかりかぶっちゃいましたね。

>私が言っても説得力がない・・;ですが、好きなのはカラヤン盤ですね〜〜やっぱり。

ええ、思いっきり説得力ないですね。(笑

>ええ、思いっきり説得力ないですね。(笑
あはは・・と笑うしかない・・ですね。

ファンの念願かなって再発売されたケーゲルですから、ぜひぜひ・・・^^;

あれま。
朝起きてみてビックリ(@。@;今回も沢山のコメント、ありがとうございます^^

じぃ。さん:
>コロ
>「冬の旅」が発売されたのはご存じでしたか?

ええ。勿論知ってましたし、入手しているから、↓のフンメルさんのカキコミに対して

『年末に出た『冬の旅』CDジャケットを見た瞬間、のけぞったんですが・・^^;』

とお返事したわけです。ちなみにALTE NOVAではなく"OEHMS CLASSICS"というレーベルです。
チャリティ目的での録音だそうですから、ご本人はノーギャラだとのことです。

TAROさん&edcさん:

>カラヤン盤『パルジファル』
>>私が言っても説得力がない・・;

いえいえ。そんなことはございません!
私も、一番好きなのはカラヤン盤・・というのは、揺ぎ無いですよ~~
ケーゲル盤は全く違うタイプの演奏ですが、こういうアプローチも面白い!と感じたまでのことです。

指揮者ケーゲルに関しては、実は私も、今回この演奏+ボリス・ゴドゥノフ(ドイツ語ハイライト)の演奏を聴いて、俄然関心が出てきました。ボリスについても、そのうちまとめようと思ってます。ハイライトなのが残念!
あ、ちなみにタイトルロールは勿論?!東独きってのバス・テオ・アダムさまですの(#^.^#)

TAROさん、歌手の読み方、教えてくださってありがとうございました!
>ウルリク・コールドはきっとヴァランシエンヌさんの好みの容姿ではないかと想像。
>ベルイマンの映画版「魔笛」でザラストロを歌っている人です。

あら(#^.^#)楽しみです^^次回の『お取り寄せリスト』に書き加えておきますっ。

フンメルさん:

>セットといい観客といい超ダサくて
・・^^;ああ、わかる気が・・^^;

コロは歌謡番組を持っていたんでしたね。『ルネ・コロ・ショー』でしたっけ?
ホフマンも同じように歌謡番組を持っていたのですが、こちらは『Hofmanns Traeumereien~ホフマンの夢』という題名でしたね。

こういうの、再放送される・・とか、映像化される可能性はどうなんでしょうね?
見てみたいんですけど・・^^;

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