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グッバイ、レーニン!

ヴォルフガング・ベッカー監督
(2003年ドイツ映画)

・公式サイト

ベルリンの壁崩壊前の東独の様子 −多分、こうやって気楽に見られるようになるまでに10年以上の歳月が必要だったということでしょう− 崩壊直後、そしてドイツ統一までは、こういう感じだったんだなぁ・・

一足飛びに変わっていく街の様子と、人々の心の葛藤がリアルに、でも決して湿っぽくなく描かれているのが興味深かったです。
当時の東独のニュースや、記念式典などの映像はそのまま用いられているのでしょう。このあたりは、ドキュメンタリータッチで大いに興味をそそられました。

現実には、もっと葛藤があったり、生半可な言葉では言い尽くせないほど辛い部分は、もっともっとあっただろうし、それは未だに尾を引いている部分もあるのでしょう。

でも、この映画ではそれを追求するのが目的ではないですから、このくらいの方がさらっとしていて・・ちょうどいいんでしょうね(^^;
(少なくとも私にはそう感じました)

去年初めてベルリンへ行った時、それはもう華麗で立派な建物のロシア大使館や、アエロフロートの事務所が、街の真ん中に居を構えているのが妙に印象的でした。
ああそうか、ここは旧東側なんだなぁということを実感したものです。

東西ドイツが一緒になった頃のことは、まだ学生時代で、世界情勢なんて無頓着、ひたすらおしゃれと異性のことにしか、関心がないようなお馬鹿さんでしたから(^^;まるっきり覚えていない・・というのが実情です。
私の場合、後になって、知識が追いついてきた・・という感じですが、こういう映画ができたことによって、「ちょっと旧東側に関心があるのだけど・・」と思う人には、とっつきやすいかと思います。

主人公アレクサンダー(通称アレックス)役の男の子(ダニエル・ブリュール)、すっごくハンサム!ってわけではないんですけど、ちょっとダサ目の、人の良さそうな感じで、けっこう好みかも(#^.^#) 
このアレックスのお姉さんの子ども・ポーラちゃんがすっごく可愛くって、ほのぼのとしたアクセントを効かせていると思います。

2週間連続で、近年のドイツ映画DVDを2本見ましたが、派手な特撮(CG処理を多く使ってあります)やアクションがあるわけではないのですけど、そうした手作り感覚の中にもきちんとヴィジョンが見受けられるし、監督の意図が伝わってくるところが、今の私にはちょうどいい感じだなあと思います。

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映画」カテゴリの記事

コメント

グッバイレーニンは3回観ました。最初観る前はもっとポップな映画を想像してたので「あれ、こんなもん?」と拍子抜けもありましたが、じわじわと良さが分かってくる映画でしたね。特段DDRを否定しているわけでもないし、オッシーとヴェッシーの対立があるわけでもない。登場人物も、その辺にいそうなレベルの人達でいい人達ばかり。こういう映画ちょっとないんじゃないかなあと思います。

あれから十年ですか。ソ連もあっけなく消えてしまいました。数年前からそれ以前は絶対にと言っていいほど会うことのなかった東ドイツやロシアからの人たちに出会うようになりました。仕事柄です。
東西ドイツの若い人たちが一緒というのを最近初めて経験しましたが、両者の微妙な意識のずれというか、もちろん表面には出ないのですが、お互いのそこはかとない反感が印象的でした。もともと地域差の大きい国ですから、分断という近年の政治情勢だけがその原因ではないとは思いますけど。
ご紹介くださった映画、見てみたいです。

フンメルさん:
ドイツでは大評判だったそうですね^^
>登場人物も、その辺にいそうなレベルの人達でいい人達ばかり。
そうそう。嘘っぽくなくって、リアルな感じがしました。

edcさん:
是非ご覧になってみて下さい!!感想、楽しみにしてます^^

あまりドイツ映画は観ない私ですが、グッバイレーニンは、大好きです。重くなりがちなテーマですが、ユーモアがあって、良いですよね。
まだ観ていないのですが、彼主演の新作映画、Die fetten Jahre sind vorbeiも良いらしいですよ。

グッバイレーニン、面白かった。また見たいです〜。
私もダニエル・ブリュール君、好みなの。
彼の新作、見てみたいな。

ヴァランシエンヌさん、ところで「MON-ZEN」はレンタルしたのですか?夫も喜びそうなので、ぜひ見てみたいのです…。

ヨーコさん、雪虫さん、いらっしゃいませ!
ダニエル君の新作映画情報、ありがとうございます^^
(果たしてアメリカで公開されるのかしら・・?)

雪虫さんもダニエル君、好みですか(^^; 何だか嬉しいわ(*^^*)
MON-ZENも、グッバイレーニンも、字幕が英語だと辛いのと、値段がそんなに変わらなかったことから、私は日本から取り寄せちゃいました(^^;

MON-ZENは、英語だと原題の"Erleuchtung Garantiert" をそのまま英訳した"Enlightenment Guaranteed " になります。

アマゾンで調べたURLを貼り付けたのですが、長すぎてうまく貼り付かなかったので、改めて「MON-ZEN」の記事のところに追記しておきますね。ご参照下さいませ!

はじめまして、こんにちは!

euridiceさんの「雑記帳」のTBからやってきました。話題がとびまくりの私のブログを見ていただいているとのこと、嬉しいです!ありがとうございます。私のブログにヴァランシエンヌさんのブログを登録させていただきましたので、これから日参させていただきます。

ドイツ映画、実は私もドラマ重視の作り方が大好きです。その中でもちょっと奇抜な「ラン・ローラ・ラン」と、「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」が好きです。ダニエル・ブリュールの新作「ベルリン、僕らの革命(原題Die Fetten Jahre sind vorbei)」や、今イギリスで話題沸騰(笑)公開中の「Downfall(原題Der Untergang)」(「es」のシュピーゲル監督の新作)なども面白そうですね。

>「ラン・ローラ・ラン」と、「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」

前者はホント奇抜、奇妙きてれつでしたね。後者はメルヘンチックだったかしら? ルトガー・ハウアーがちょこっと登場したのにはびっくりしました。

ご紹介くださった新作も、チャンスがあったら見てみたいです。

Sardanapalusさん、ようこそいらっしゃいませ!
私のブログを常駐して下さって、ありがとうございます。こちらもSardanapalusさんのブログを常駐させて頂きました。話題が飛びまくる(笑)と言う点では、私も負けませんよ(^^;
こちらこそ、今後とも宜しくお願いしますね。

ドイツ映画・・実はあまり詳しくないんです・・
アメリカの田舎では、ヨーロッパの話題作が映画館でフツーにかかるということは滅多にないですし(あったとしても、私の住んでいる所からわざわざ見に行くのは大変なんです^^;)字幕の問題もあって、結局DVDを日本から買うか、お友達に録画して頂いたもの、日本に住んでいた時にCS放送を録画したものくらいしか見られないんです。

ということで、なかなか話題作の話題(?)にはついていけないかもしれませんが、色々教えて下さいね!

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