2005バイロイト放送を聴き終えて
今週月曜日から始まった、バイロイト音楽祭ですが、リアルタイムで聴けるなんて、いやー、便利な世の中ですよね(^^;
しかも、聞き逃した分に関してはアーカイブまで揃っているというから、驚きですよね!
かく言う私は、年末のFM放送なんて受信状態が悪くて、一度も聴いたことがありません。幸か不幸かオトナになってからこの道に入った為、ワーグナーはDVDかCDで聴くもの!と思ってましたから(^^;
それにしても、いくらリアルタイムで聴けるとはいえ、私なんか、北米時間の強みを生かして、日中の都合の良い時間にラジオ放送を聴けますから、一応『聴いてます』状態ですけど、熱心な日本のファンの方、スゴイですね(^^l
寝不足の方も多いんじゃないでしょうか?^^;余計なお世話かも…ですけど、お体、ゆっくり休めて頂ければ…と思います。
生放送を聴いて、改めて気がついたことですが、休憩時間が通常の劇場での上演よりも、長くないでしょうか?
演奏そのものの長さは(慣れているから^^;)別に苦にならないんですけど、1時間近くも休憩があるじゃないですかぁ。
大体、ドイツの普通の劇場(リンデン、ドレスデンなど)は、20〜30分くらいの休憩だった記憶が…
これって、実際に聴きに行っている人たちにとっては、間が持たない可能性ってありませんか??
あの周辺、特別になにかあるわけでもないですしね(^^;
実際にバイロイトで聴いてらっしゃった方に、この辺りの事情を是非伺ってみたいものですね(^^)
最近はワーグナーから離れ気味だったとはいえ、こうして「ながら聴き」でも一週間通して色々聴いてみると、演奏の良し悪しは別として、やっぱりワーグナーの音楽の力を改めて感じます。
正直に申しますと、あちこちで絶賛されているほどの感動は味わえませんでした。アンタの鑑賞能力のレベルが低いからさ!と言われればそれまでかもしれませんが、やっぱり好きなソフトの演奏水準、スタイルと比較してしまう、愚かな自分がいるわけです。
「それはそれ、これはこれ」と思っていても、好きな作品ならば尚、評価が厳しくなると思います。いつでも気持ちの高揚感を味わえるというわけではないことに、ジレンマを感じるのも事実です。
演奏者の方々も、あんなに長い作品、よく演奏するよなぁ…お疲れ様…と、変なところで感心こそすれ、歌に、指揮に、オケに感動したのか?!と言われると、うーーん、あんまり…と言わざるを得ません。
それでもこの一週間、「録音の練習だしぃ…」という理由が一番だったとは言え、朝の9時になれば、ラジオ局に繋いでみたり、出かけるときにはタイマー予約をしたりと、何となくソワソワしてました。結果的に、日中ワーグナーが鳴りっ放しだったけれども、疲れは感じませんでしたから。
この辺り、自分の思い入れの強さなのか、それともワーグナーの音楽の力なのか?^^;
(た〜と〜え〜ばぁ、いくら『誰かさんが歌うから、予習するわよぉ』と仕方なく?!聴き始めた『闘牛士の歌』よりも、遥かに馴染みやすいんですよね^^;私にとっては)
まぁ、バイロイト音楽祭自体は8月いっぱいまで続きますし、その都度放送があるわけではないですけど、久々に色々聴き直してみようかという気持ちに、ちょっとだけ傾いてます(^^;
上の写真は、サルダナパルスさんが見つけてきて下さった、昨日のタンホイザーでのヴォルフラム役・我が家でもお馴染みのローマン・トレーケル氏。欲を言えば、もう少し額を覆うカツラを被ってくれれば、もう文句のつけようがないでしょ!というところですね。
(この東欧風憂いと言うか、翳りはこの人ならではですね^^ やっぱりこういう、モノクロの似合う顔立ち、好きだわ(#^.^#))
禁欲的なヴォルフラムが理想系(F=Dのヴォルフラム、最高デショ^^!)と思っている私にとっては、この役を歌う歌手としては、久々のヒットでした(^^)
こちらは彼の歌う、ローエングリンの伝令。こっちはあんまり合ってないかなーー;と思いました。
伝令は、どちらかと言うと大声を張り上げる系の役ですし、声量のあまりないタイプの彼にとっては、あまり得意な役じゃないのかなーとか、勝手に思ってます。
カツラ…やっぱり大切だよなぁ…あった方が、魅力的だわ。
皆さんも、良い週末をお過ごし下さいね(#^.^#) トレーケルの『メーリケ歌曲集&冬の旅』入手しましたので、近いうちに記事をまとめたいと思います。
《ついでに》 こっそり、こっちにも書き加えておきました(^^) あ、写真はどちらもクリックすると、大きくなりますからね(^^!
《8月1日追記》
edcさんが『夕星の歌』について、興味深い記事を書いて下さいました。ペーター・ホフマンがまだバリトンの声域を勉強していた頃のエピソードです(^^)
« 3日目UPしました&お陰様で一周年を迎えることができました(^^)v | トップページ | コーミッシェ・オパー・ベルリン《魔弾の射手》UPしました »
「オペラ」カテゴリの記事
- 141206 ドン・カルロ@新国立劇場(2014.12.17)
- 140528 ドン・カルロ@ベルリン・シラー劇場(2014.07.02)
- 140527 ドン・ジョヴァンニ@ベルリンドイツオペラ(2014.06.19)
- チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』 作品概要(2013.06.06)
- 130113 ニュルンベルクのマイスタージンガー@ライプツィヒ・オペラ:★★★★★(2013.02.24)
「ネットでオペラ&クラシック!」カテゴリの記事
- 「皇帝の花嫁」@ROH 放送聞きました(2011.06.18)
- Hooray! ラジオ放送2種@Japan & London(2011.04.15)
- プロコフィエフ《炎の天使》@コンセルトヘボウ ビデオで全編見られます(2010.09.10)
- ( ..)φメモメモ 4月8日&9日のミケランジェロ歌曲&死者の歌@トリノ 8日(日本時間9日早朝)放送決定!!+録音ソフト(2010.04.06)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 3日目UPしました&お陰様で一周年を迎えることができました(^^)v | トップページ | コーミッシェ・オパー・ベルリン《魔弾の射手》UPしました »
>リアルタイムで聴ける
全くです。数年前は、まだ相当不安定だったけど、今回は原則安定してますものねぇ。
>年末のFM放送なんて受信状態が悪くて
同様です。二、三年前にやっとうまい方法を見つけて、録音したことありますけど、結局めんどうでやめちゃいました。その点、バソコンでネット放送というのは手軽な感じです。
>休憩時間が
同時中継の場合、ホントこれがネック。真夜中に、1時間ちかくも待ってられませんよ〜〜〜 そういえば、かつて新国の休憩時間、45分ってのがありました。ワルキューレだったかしら? このくらいなら、けっこう平気なものでしたよ〜〜 ワインやカナッペ程度で、おしゃべりしたり・・ ぼーっとしてるだけでも大丈夫でした。
>ワーグナーの音楽の力を改めて感じます。
ですね^^; 一旦はまっちゃうと、どうも長さを感じないらしい・・
>好きなソフトの演奏水準、スタイルと比較してしまう、愚かな
そうそう。刷り込みって言われても反論できないって感じ・・ですけど、特に「声、あるいは歌」には、?なところも大きいんですけど、全体的には聴けちゃう・・・ という感じでしたねぇ〜〜今回は。
>トレーケル
について、まったく同感!^^;で〜す。
投稿: edc | 2005/07/30 06:30
休憩は60分です。でも全く長い感じはしませんでしたよ。確かに丘の上ですので何もありませんが、森に囲まれた最高の環境です。軽く食事をしたり、アイスクリームを食べたり、周辺を散歩して、リフレッシュして次の幕に臨みます。最高の60分と断言します!!
投稿: オデュッセウス | 2005/07/30 09:51
>あちこちで絶賛されているほどの感動は味わえませんでした
私が比較的真剣に聞いた「トリスタンとイゾルデ」と「タンホイザー」は、どちらもかなりテンポが早く感じました。あっさり系とでも言いますか、私のような初心者には向いていますけど「もっとしっかり聞かせたほうがいいんじゃないのかな?」と思うところもいくつかあったり。歌手で気に入ったのは二ナ・シュテンメのイゾルデとトレーケルのヴォルフラムくらいでしょうか。全体としては「まあまあ満足」の演奏かな~なんて生意気なことを思っていました(^_^;)
>熱心な日本のファンの方、スゴイ
本当ですよね!私なんかはばっちり劇場上演時間ですから、夕食や論文書きのBGMとして聞いてましたけど日本は真夜中というか早朝ですものね。でも、世界のどこに居ても生で聞けるというだけでも凄いですよね。ビットレートも高いし、多彩なプレイヤーに対応しているし、今回はバルトークラジオ様々でした。
>1時間近くも休憩がある
つい最近のコヴェント・ガーデンの「ワルキューレ」では、2幕と3幕の間の休憩が65分もあって驚きました。歌手の食事用かな?とか思ったり。でも、毎休憩1時間づつというのは確かに長いですよね。バイロイトに行く人たちはお金持ちだから、休憩ごとにバーやレストランでゆっくりワインなんか飲みながら歌手や演奏について話しているのかな~などと想像していますけど。
久しぶりに長々と失礼しました。
投稿: Sardanapalus | 2005/07/30 10:15
関連記事をTBしました。よろしくm(_ _)m
投稿: edc | 2005/07/31 21:52
週末もPCを繋いでいたことはいたんですが、原則的に『キーボードは叩かない^^;』ということにしているので、お返事遅れまして、ごめんなさいm(__)m
edcさん:
TB&リンク、ありがとうございました。
>刷り込みって言われても反論できないって感じ・・ですけど、特に「声、あるいは歌」には、?なところも大きいんですけど、全体的には聴けちゃう・・・ という感じでしたねぇ〜〜今回は。
同感ですね(^^;
週末に改めて『トリスタン』と『タンホイザー』を聴きましたが、やっぱり知っているから、好きだから聴けちゃう…んですよね。
部分的に惹かれるところはあっても、これが一番!とはいかないみたいです。
そんな中での、トレーケルのヴォルフラムには本当に惹かれました。タンホイザー自体、ワーグナーの作品の中ではあまり好きじゃないんですけどね(^^;
これだけは、この人で聴けて、本当によかったと思えました。
オデュッセウスさん:
お呼び立てしたようで、ごめんなさい(^^;貴重なご意見、ありがとうございました!
>休憩は60分です。
んーーやっぱりそうなんですね。まぁ、一幕ごとも長いですしね。
自宅でコーヒー飲みながら一幕聴いて、さて休憩時間にゴハンの支度をするかぁ^^という、不真面目な聴き方をしていると、あーん…長いよう(ToT)と感じますけど、実際にその場にいらっしゃると、雰囲気に酔える…という点もあるかな?と思います。
楽しんで来て下さいね!感想、お待ちしています。
投稿: ヴァランシエンヌ | 2005/08/01 22:09
サルダナパルスさん:
我が家は長文コメント大歓迎ですから、どしどし書いて下さいね(^^)
>「タンホイザー」は、どちらもかなりテンポが早く感じました。
ほほー、なるほどね(^^)
私は実は、遅く感じたんですよ(^^; こういうのも人それぞれの感じ方とか、刷り込み演奏との違いなども影響するんでしょうね。
近いうちに、『タンホイザー』はディスクリストを作ってもいいかなと思いました。比較的手持ちのディスクも少ないですしね(^^;
>今回はバルトークラジオ様々でした。
いや、ホントですぅ…取り損ねた分は、DLしなきゃね…と思ってます。
サルダナパルスさんに教えて頂いた《超録》も、重宝してますよ(^^)ありがとうございます。
>「ワルキューレ」では、2幕と3幕の間の休憩が65分もあって驚きました。
えーーーっ?!それは長いですよー!長すぎる…
演奏者の人も、集中力を保つのが大変なんじゃないの?!
投稿: ヴァランシエンヌ | 2005/08/01 22:16