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好きな声域、好きな声

今日からバイロイト音楽祭が始まったので、そっちを聴きながら、今日は何かやろう…と思ってたら、いきなり開始時間を間違えてました(^^;

もう…結局一幕は媚薬を飲む寸前、2幕はお昼ご飯の時間にかかってしまいましたから、ホントに最後の最後・トリスタンがメロートに「来い!」と言って刺し違えるところ、そして只今3幕は、トリスタンののたうちまわるところからになっちゃいました(^^;

うーん、まぁ演奏はこんなもんでしょうか。トリスタン、本当に倒れてしまいそうですね(^^;この役、歌うのだけでもホントに大変ですから、お疲れ様…というところでしょうね。

気になる録音は私の場合、今年はローエングリンとタンホイザー(トレーケルのヴォルフラムだし^^)くらいで充分かと思ってます。そのうち、アーカイブでまた放送されるかもしれないし。

それよりも、ザルツブルグの「魔笛」の方が重要だわ。今の私にとっては。

じゃぁ暇人の一体オマエは何をやっていたのだ?!と言われると耳が痛い(^^;のですが、最近ブログお仲間で、音声UPがブームになっているので、私も便乗して、音声を一部UPしてみました。
何のためのUPかと申しますと、声域と好きな声に関してのサンプル?を提示する為です。

先日もちらっと話題になりましたが、よく女性のオペラファン同士の間でハナシに上るのが「テノール好きか、低音好きか?!」というテーマだと思います。

これ、今では殆ど私にとっては意味のない分類となってます。
あえてどっちが…ということになれば、迷わずテノール、すなわち高音域の方が好きです。
なぜなら、人間高い声を出すほうが大変ですもの(^^;
まぁ、地声が高い人はともかく、私自身、ものすごく声が低いので、高い声が出せる人は、それだけでも十分羨ましいのです。
これは、同性でもそう感じますが、ここでは異性の声、つまり私にとっては男性の声に限ってお話していきましょう。

オペラは声域によって役柄が分けられています。このキャラクターの分析というのも、おいおいやって行きたいのですが、テノールは一般的に、中身がない役(^^;が多いと言われることが多いですね。

でも、やっぱり多くのオペラの主役はテノールとソプラノ、高音域が引っ張っていくことが多いと思います。
それは、キャラクターの描き方だけではなく、その役につけられている旋律が魅力的なものが多いからでしょう。
ですので、私の場合、意識しないで普通に聴き流していると、高いほうの声に自然と反応します。
役柄の魅力が薄く見えるのは、残念ながら求められている力量を表現し得るだけの歌い手が少ないのも、原因の一つでしょう。

例えば先日、私が見てきた「ボエーム」にしろ、聴きながら書いている「トリスタンとイゾルデ」だって、やっぱり主役はテノールとソプラノであり、この二人が引っ張っていってくれないと、いくら脇役のバス、バリトンが頑張ったところで、その上演全体の質が向上するものではないと思います。

じゃぁ、低音域の歌手には反応しないのか?と問われれば、いえいえ、そんなことは決してありません(^^;
それこそ低い声でも「はっとする」ような出会い方をしてしまうと、やっぱり惹かれます。それは、理屈では説明できないものです。私の脳や、感情の何処かの部分で、何かを感じ取ったとしか言えないのですけど…

いずれにしろ、前にも「思いつくまま、私の好きなオペラ歌手」に書きましたが、私は

「声に任せて朗々と歌うよりも、節度を持ちつつ感情を込めた、表現力のある歌い回しが好きです。」

ということで、あまり声量には拘るわけじゃないのです。
その代わり、表現とか口跡にはかなりうるさい(シロートのくせにね^^;)と思います。その人が表現しようとしていることが、こっちにストレートに伝わってくると、もう声域なんてどうでもいいわ^^!と思いますもの(^^!

もう一つ、これは声質の好みになりますけど

「テノールにしろ、低音にしろ、陰影のあるしっとり系、若しくは硬めの声が好き…細めの明るくて柔らかい声には反応しないことが多い」

ということです。

そんなわけで、とりわけ好きな歌手達のサンプルを作ってみました。お暇な方、これだけこうるさい、ヴァランシエンヌの好みって、どうよ?!と興味のある方は、聴いてみて下さいね。
さて、誰が歌っているでしょう?^^;
ひとつだけ歌曲が混じってますが、許してくださいね。
ファイル形式は、mp3です。
本家サイトの余白?部分にUPしてあるので、かなり容量を圧迫しております(^^;
ということで、3日間限定ですので宜しくお願いしますm(__)m 音量に気をつけて、お楽しみ下さいね。UPした順番に深い意味はありません(^^;

《追記》答えも出揃いましたので、7月27日、ファイル削除しました。リンクも取り消しましたので、ご了承下さいませ。

《テノール》
♪「ラ・ボエーム」より『冷たい手を』 
実演でこういう清潔感のあるロドルフォに当たってみたいものです…

♪「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』 
こうやって必死な感じで歌われると、この救いようのないアホ男も許してあげるわ!って思います(^^;

♪「コジ・ファン・トゥッテ」より『愛のそよ風は』 
芯のしっかりした涼やかな声は、リートで聴くのも適してます^^

♪「パルジファル」より『アンフォルタス!あの傷』 
この部分を、これだけ突き刺すような表現をなしえたのは、彼一人!だと信じていますけど、さて、今年のバイロイトのパルジファルさんは、如何かしらね?^^?

《バス&バリトン》

♪「セビリアの理髪師」より『私は町の何でも屋」
早口言葉には、ただただ唖然とするばかりです(^^; 

♪「フィガロの結婚」より『すべて準備は整った』
このひとだけは、少し柔らかい声かもしれませんね!でもぼそぼそしてないところが好きです。

♪「さまよえるオランダ人」より『オランダ人のモノローグ』一部
本当はヴォータンの告別を持ってきたかったけど、長いのでパス。リートも魅力的ですが、やはり、ワーグナーで聴くのがよろしいかと…

♪ショスタコーヴィッチの歌曲より「Utro/Morgen」
はい、激しいオランダ人のあとは、心穏やかに歌曲といきましょうか^^;目指せ!明日の伊達男(^.-)-☆

…わかった方は、カキコしてね(#^.^#)

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オペラ」カテゴリの記事

コメント

一番のりーーーって、はりきってみたけど・・・
ありゃ、????
○ボエームは、多分Bergonzi
彼のロドルフォは聴いたことがないけど、Bergonziはライモンディが若い頃、ご一緒させていただいてます。尊敬する大先輩なんです。他のオペラで聴いた特徴があるような気がする。

○トゥーランドットは、Carreras かな
第一声で感じた直感。CarrerasのカラフのCD持ってないから???なんですけどね。ドミンゴでもパヴァロッティでもないことは確かです。

○セヴィリアの理髪師は、絶対ヌッチだとおもったけど違うみたい
わかりません。

○フィガロの結婚もわからんわ。
すっごく教科書みたいな丁寧な歌い方だからドイツ系かな?

◎パルジファルは、これは自信あり、ホフマンに決まってるでしょう。

◎ショスタコヴィッチの歌曲は、聴かなくても分かるぞ!ヴィノ君

オランダ人とコジは最初から投げてまだ聴いてないけど、
オランダ人は多分テオ・アダム

わーい、いっぱいありがとうございます^-^
あっ!
わたしwinampで聞いてるんですけど、セヴィリアとショスタコ・・・は歌手の名前が読めてしまいました^^;ズルだから答えは書かないことにします。しかしなるほど、上手いはず~。ヴィノ氏はじつは初めて聞かせていただきました。あ~、ロシア語久しぶり~(*^_^*)堪能させていただきました。(って、私、ロシア語の歌を今日聴きに行くんだろうが~、だいじょぶか~?)
そして・・・やっぱりあとは判らないです(+_+;)

広いトレーケルとか言って刺し違えるところ
痛い音楽とかなっているので
ヴァランシエンヌたちが、大きいホントとかをヴォルフラムしたかった。


りょーさんのコメントで、やっと気がついて見てきました。(ウラワザ)
あっそうなんだ。セヴィリアはヌッチじゃなくて彼だったの、音色は似てるわね。

フィガロの結婚のフィガロ・・・・彼ですか。失礼しました。恥ずかしいコメント書いちゃいましたけど、あんまりきっちり歌っているので、、、
ほんとに暗い音色ですね、バスはやっぱりこうでなくちゃということかなぁ、ライモンディがいかに明るい音色かがよくわかるわぁ。

ヴァラリンさんの好みを知っていれば、わかってしまう・・・かも^^? パルジファルには絶対的確信がありますけどね。それから、ヴィノグラドフも。

上から順番に(ウラワザは使ってません)
テノール:ベルゴッツィ、カレーラス、シュライヤー、ホフマン

低声:バスティアニーニ、シェピ、アダム、ヴィノグラドフ

>プレーチェン

なかなか意味深・・・

よ~し、当てるぞ!と頑張ってみたものの、駄目だ~全然分かりません(>_<)流石に

カラフ=カレーラス
パルジファル=ホフマン
ショスタコーヴィチ=ヴィノグラドフ

は合っていると思いますけど、他はお手上げです~。でも、皆さん素敵な声の方ばかり☆セヴィリアのテンポの速さは並じゃないですね!どうやったらこんなに早く歌えるのかなぁ?

ブレーチェン>
5分ほど爆笑させてもらったよ~。広いトレーケルって、おでこ…が?、とか刺し違えれば「痛い」音楽だねえ、とか私もヴォルフラムする仲間に入りたいなぁ、とか色々考えちゃいました(大笑)

変なページに飛ばされてしまって、全然聞けない・・・
と思ってたらコピー&ペーストで聞けました。
とりあえず最後だけ聞きましたが、あ、こういう声なんですか。
ノーブルな感じだし、なかなかの美声じゃないですか。歌曲や宗教曲にも向いていそうな感じですね。

はい、皆さんお疲れ様でした(^^)
なかなか接続できなくて、イライラーーなさった方もいらっしゃったようで、申し訳なかったです m(__)m

すごいですねー、全問正解者がいらっしゃいます(^^; 

>ヴァラリンさんの好みを知っていれば、わかってしまう・・・
と言われてしまっては、そりゃもうごまかせませんね、さすが、ワタシの好みを熟知なさっていらっしゃる姉妹ブログの運営者のedcさん(^^!

ということで、正解と出所を明記しておきましょう。

《ボエーム》カルロ・ベルゴンツィ(セラフィン盤)
《トゥーランドット》ホセ・カレーラス(ロンバール盤)
《コジ》ペーター・シュライヤー(スイトナー盤)
《パルジファル》ペーター・ホフマン(カラヤン盤)
《セビリア》エットーレ・バスティアニーニ(アリア集より)
《フィガロ》チェザーレ・シエピ(E.クライバー盤)
《オランダ人》テオ・アダム(クレンペラー盤)
《ショスタコーヴィッチ》アレクサンドル・ヴィノグラドフ(Chant d'Amour Liebesleaderより)

個別のレスは、別途記載します。

それにしても、改めて並べてみると、辛気臭いというか、暗い声の人が多いですね(^^;

keyakiさん:

あれー!keyakiさんは、低音イタリア人のお二人は確実にお分かりになるだろうと予想してたんですが、ちょっと古すぎました?^^;
シェピは確かにこうやって並べて聴いてみると、暗いし、これ以上低い声はないんじゃないかと思うくらい、低いですね。
「シャンパンの歌」にしようか迷ったんですけどね、ワタシはこの生真面目な(端正な、とも言えるかな?^^;)フィガロを聴いて、クラクラ~~としてしまったので(^^;

>Bergonziはライモンディが若い頃、ご一緒させていただいてます。

ワタシの手元に、'76スカラ座の《アイーダ》のライブ録音がありますけど、このディスクでベルゴンツィがラダメス、RRさんはランフィスで共演なさってますね。アイーダはカバリエです。

りょーさん:
ホロさんのコンサート、如何でしたか?!
う…ウラワザは盲点でした(^^;でも黙っていて下さって、ありがとう(^^)

>ヴィノ氏はじつは初めて聞かせていただきました。
ふふふ…りょーさん、実はヴィノグラドフの名前がクレジットされているCDをお持ちのはずですわよ(^.-)-☆
ホロさんのDelosレーベルから出ている、ヴェルディのアリア集の裏を見てみて下さいな(^^;
ルーナ伯爵のお相手・フェランドを勤めさせて頂いてますの。
これ、一応彼の「デビューCD」ということになってます(^^;
ワタシは、ホロさんのファンには申し訳ないと思いつつ、この「ひとこえ」の為に、このCDを買ったバカモノですから(^~^}}}}}
そして、そのアリアしか殆ど聴いていない愚か者だったりするのだ(^^)

edcさん:

見事全問正解おめでとうございます(^^)
もしかしたら、ベルゴンツィはわからないかな?と思ったんですけど、実は答えは「思いつくまま、私の好きなオペラ歌手」に全て書いてあるんですよね。

>パルジファルには絶対的確信がありますけどね。
これはね(^^; どれを使おうか迷ったんですけど、何となく。。。

サルダナパルスさん:
古い人が混じっているから、難しかったでしょう(^^; 
カレーラスはお分かりになったんですね。それだけでもパチパチ!!

>セヴィリアのテンポの速さは並じゃないですね!
バスティアニーニ、ご存知ですか?録音だけでも男っぷりが充分堪能できますから、是非色々聴いてみて下さいな。

早世なさってますが、幸い録音は沢山残ってます。デッカから、色んなイタリアオペラの全曲盤が出てます。古いものですが、何度もリマスターされているので音もまずまずですし、値段もお手ごろです。

そうそう、UPした《ボエーム》では、ベルゴンツィのロドルフォ&バスティアニーニのマルチェッロ+シエピのコッリーネという、強力な男声アンサンブルを堪能できます(^^)

…ブレーチェンも、色々しゃべるようになりましたね(^^;皆さんがお声かけして下さるお陰でしょう(^^!

TAROさん:

>全然聞けない・・・

すみません(><;自分の所からは簡単に辿れるんですけどね…
お友達のブログの音声UP場所にも全然辿り着けない状態が続いているので、もしかしたら、「勝手にこういうことをしちゃイケマセン^^;」という、デジタルなお達しかもしれません(怖っ^^;)

>ノーブルな感じだし、なかなかの美声じゃないですか。

ふふふ。ありがとうございますm(__)m …って、ワタシがお礼を言うのもナンなんですけどね(^^;
やっぱり同性の方に誉めて頂くと、嬉しいですね。
最近、我が家では夫がジェラシーに燃えているのか、さっぱり相手をしてくれなくなってしまったので(^^;

>歌曲や宗教曲にも向いていそうな感じですね。

私もそう思います。こっちの方でリサイタルがあれば、丸ごと彼一色ですからね、すっ飛んで…と言いたいところですが、いくらなんでも9月のイスラエルでのコンサートは無理だなぁと諦めてます。
ラジオ放送してくれないかしら?

こんにちわ
>>お友達のブログの音声UP場所にも全然辿り着けない
サンプルに直して修復してみました。でもやりすぎたら、よくないかな^^;そろそろやめとく?かなぁ?
>>ホロさんのコンサート、如何でしたか?!
むちゃくちゃな文ですけど、書いてみました。よかったら見に来てください^-^思い出したら随時追加します(笑)

・・・と思ったら、また、ダメですね^^;
もう、やーめた!(すぐ諦めるやつ)消しますわ~。

りょーさん:
コンサートお疲れ様でした。楽しめたようで、何よりです。

>>音声UP

摩訶不思議ですよね(^^;私も答えが出揃いましたし、本家のスペースを圧迫していたので、今日削除しておきました。

>>ヴィノグラドフの名前がクレジットされているCDをお持ちのはずですわよ(^.-)-☆

ぎゃっっ!!!ほんとだっ!!!Dimaより立派な声したバスはやっぱりロシアから連れてきたか~、なるほど~って思ったフェルランドだったんですね!!気づいてませんでしたっ!柔らかなお声ですよね~。(久々に^^;聞きつつ)

わー、りょーさん、ホロさんの生の歌声を聴いて、興奮冷めやらぬところ、わざわざ探し出してくれて…ありがとうございます(^^;

しっとりした、陰影のある声(=辛気臭い声)デショ?^^;

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