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2005年12月

Rasskaz Pimena+今年もありがとうございました(^^!

《ボリス・ゴドゥノフ》が好き!と言うと、特に女性では珍しいみたいですが、このオペラは間違いなく、私の好きなオペラの上位、それもかなり上位に入る作品です。

と言っても、演劇的に好きなのかどうかと問われると…否かしら?
プーシキンの原作にチャレンジしようと思いつつ、なかなか読めないままなので、詳しくは言及しませんが、場面がポンポン飛ぶのが一因かな?とも思っています。

そういうわけで、私がこの作品を好きなのは、ひとえに音楽の力と言っても過言ではないと思います。映像も色々見たのですが、その時には面白いと感じても、なかなか繰り返してみようという気になれませんでした。好き!と思えるようになったのは、音だけで聴くようになってからです。

この12月、ベルリン国立歌劇場での上演は、バレンボイムが初稿版を採用しています。彼もこの作品を指揮するのは初めてだそうです。そんな彼が、この作品の重要なバス役のひとり・老僧ピーメンに若手のアレクサンドル・ヴィノグラドフを採用してくれたことは、彼のファンとして、とっても嬉しいことです。

(嘗てカラヤンが、ギャウロフとタルヴェラという、強力なバス歌手が同時期に二人揃ったから、この作品の録音に踏み切った…という話を聞いたことがあります)

ピーメンはボリスに比べると地味な役ですが、激しい性格表現+強い声を求められるボリスとは対照的に、叙情的な、美しい旋律が付けられていると思います。

庵室にこもって年代記を書いている老僧ですが、若い頃にはカザンの戦いで名を上げた云々…というくだりが、グレゴリー(後の偽ディミトリー)との対話で交わされます。
戦いで多くの人が傷つけ合うのを目の当たりにし(恐らく自身も、そのような経験をしているのでしょう)晩年は出家して心の安らぎを得たかったのかもしれませんね。
(日本人だと、熊谷直実みたいな感じかしら?^^;)

《関連記事》
実演レポはこちら↓
●ボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場

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さて、明日から1月第一週中ごろまで、冬休みを取らせて頂きます。今年も一年、ありがとうございました。ご常連の方々の暖かいコメントをはじめ、読んで下さっている方がいらっしゃるからこそ、今年も何とか続けることが出来ました。本当に、皆様には感謝しています。

お留守番のブレーチェンが、2回ほど投稿するかもしれません(何を書くのか、甚だしく心配ではありますが…)ので、気がついた時にお立ち寄り下されば幸いです。

留守の間、トラックバックの設定は外して行きますのでご了承下さいね。また、管理人抜きでのコメントは大歓迎ですが、イタズラ書きや商用目的の宣伝はご遠慮下さい。復帰後、削除させて頂きます。

来年もどうか、宜しくお願いします。

皆様が素敵なクリスマス&年末年始を過ごされるよう、心から祈っています。

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クリスマスのお菓子

Fruechtebrot

《本日の更新》

・私のギャラリー お菓子の国編ブランチ 2005クリスマス菓子コレクション

去年のシュトレン日記に引き続き、今年も同じものを…と最初は考えていたですが、シュトレンに関しては回数をこなしていくうちに、安定して作れるようになりましたし、やはり一番美味しいのは『MICHIE'S BACKSTUBE』さまのレシピだ!ということに落ち着いたので、シュトレン以外にも是非一度作ってみたかった、別のドイツのクリスマス用のパンとお菓子のあいの子のような《フルーヒテブロート(Fruechtebrot)》を、ようやく一昨日作りました。

(ちなみに今月の検索ワードNo.1はダントツで「シュトレン」です^^!トータルで「ルネ・パーペ」を抜いたかもしれません^^;)

このフルーヒテブロート、『手作りパン工房』(グラフ社)島津睦子著 を購入した時、最初に目に留まったものでした。なので、ドライフルーツが簡単且つ大量に入手可能な在米中に、是非一度作ってみたかったのです。3年目にしてようやく…というところですが、思い切って作ってよかったです。
大量に作ってしまったので、消費するのも一苦労ですが、これも「ナガモチするタイプ」だそうですから、どのくらい持つのかじっくり観察したいと思っています(^^!

試しにFruechtebrotで検索すると、ドイツ語のレシピが色々出てきますが、大体、似たような作り方かなぁと思います。

ついでに《食いしん坊天国》の見出しだけ、ちょっとリニューアルしました。今年はこれが、最後のHP更新となります。

なんか、一ヶ月くらい前にサイト改造する!とか息巻いていた割には、結局大した更新もせず、旅日記は相変らず途中だし…^^;

オペラのディスクリストも放置状態だなぁ…

来年、少しずつでも変えて行けたら…と思っています。意気込みだけはあるんですけどねぇ(ー。ー;

年内のブログは明日(23日)まで書く予定ですので、宜しければ明日もいらして下さいね。

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『Musik und Zeit/音楽と時間』

Musik und Zeit かれこれ半年以上前の話になりますが、私のHPと相互リンクさせて頂いている《小さな音楽家》さまの管理人のお一人・ディオニソスさんが本を出版なさいました。

日頃からネットで大変お世話になっているディオニソスさんの本!とくれば、私も読まないわけにはいかないわ!ということで、読ませて頂きました。

読み終えたら宣伝しますね!といいつつ、とうとう年末が押し迫ってきてしまいました(ご、ごめんなさい^^;)

ウェブサイトでの語り口同様、とても親しみやすい(と申したら、怒られてしまうかしら?^^;)文体で、「哲学系」と「音楽系」とりわけ「時間」という、目に見えない概念がテーマで、難しい内容なのに、不思議とそう感じないのです。

ドイツ音楽、とりわけワーグナーに関心のある方、若しくは哲学に興味があるけど、どんな本を読んだらいいのか…と思っていらっしゃる方ならば、興味を持って、堅苦しい気持ちにならずに読み進めることができると思います。

こんなとんちんかんな宣伝では、あまりお役に立てないかもしれませんが、この記事を読んで興味を持たれた方は、是非ディオニソスさんへ連絡なさって下さいね。

・連絡先はこちら

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モーツァルト《魔笛》スカラ座1995年

最初にサルダナパルスさんのお宅で紹介され、次に、edcさんのお宅で紹介されたからには、見てみなくちゃ!!ということで(^^!

舞台写真を含めた詳しい解説、感想はサルダナパルスさんのお宅一部映像はedcさんのお宅でどうぞ!!

サイモン・キーンリーサイド@パパゲーノは、2003年コヴェントガーデンでの映像でも見られますか、スカラ座ではとにかく若い!!edcさんが
《このパパゲーノはもしかしたら本当に鳥なのかも・・、まるでニワトリみたいな動きをするのが傑作です。》
と仰ってますが、全く私も同感です。

アンドレア・ロスト@パミーナは、お名前だけは知っていたのですが、彼女を見た(聴いた)のは初めてです。もっと細い声を予想していたんですが、意外と重いんですね。ビックリ(@。@;
この役に対する私のイメージと歌のスタイルが少し違うかな?でも見た目は美しいですね。
彼女、ドイツ物はあまり他にはやってないような気がしますが、どうなんでしょうか…

私の場合、諸般の事情により、どんなザラストロにもひたすら厳しくなりますけどf(^-^; マティアス・ヘレ@ザラストロ、いわゆる《ステレオタイプ的ザラストロ》だと思います。
個人的にはこの役には、もう少し色気が欲しいな…なーんてね。
ワーグナーで時々、お名前を拝見しますよね。

少し残念だな、と思うのが、小気味良いテンポで進むのは、それなりに快適なんですが、それだけに《魔笛》の、何と言うのか…《間》みたいなものが薄まっているような気がします。
でもこれがイタリアのテンポなのかもしれませんね(^^!

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パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パパゲーナ:リーザ・ラールソン
タミーノ:ポール・グローヴズ
パミーナ:アンドレア・ロスト
ザラストロ:マティアス・ヘレ
夜の女王:ヴィクトリア・ルキアネツ
モノスタトス:セルジョ・ベルトッキ
三人の侍女:アディーナ・ニテスク(*1)、ペトラ・ラング、リーオバ・ブラウン
武装した男:アントニー・マイケルズ・ムーア
三人の童子:テルツ少年合唱団員

指揮:リッカルド・ムーティー
演出:ロベルト・デ・シモーヌ

(*1) 昨年12月、ベルリン・ドイツ・オペラの「マノン・レスコー」でのタイトルロールでした。

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私は途中で脱落してしまった"we need a here!"の残りをedcさんが読了なさったので(ありがとうございますm(__)m)HPにおいてある"Collaboration"のページ、ちょっと改造しました。

今日の記事も《魔笛のお部屋》に、追記してあります。

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冬の風物詩

行列… 何の行列でしょう?

12月に入ると、各地のショッピングモール(高級モールが多いかしら?)で、キレイにディスプレイされた広場で、サンタクロースと子供たちの写真撮影会が開かれます。

サンタさんと子供たち おめかしした子供たちが、サンタさんを囲んでパチリ。

泣いてしまうあかちゃんもいますけど、撮影者の人や親がガラガラを使ってあやしたり…

私は12月のアメリカの、こういう景色がとっても好きです。幸せなシーズンだなぁ…と感じますから(#^.^#)

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キッシュ奮戦記

夫の会社の不思議な風習として、12月に入ると全従業員が、食べ物を一品ずつ、順番に持ってくる・・というのがあります。
去年の話はこちらからGo!

最初の年はスイートポテトパイ、去年はシュトレン、さて今年は何にしようかと悩んでいたら、夫が「キッシュがいいんじゃない?」と言い出しました。(また?)
キッシュは秋に、やはり会社がらみの催しの時に、夫に持って行ってもらったことがあるのですが、その時は見た目はそれなりだったんですが、後で話を聞いてみると、どうもちょっと薄味で、思ったほど…だった(^_^;)ということでした。

brogphoto-42 今まで自分で考えたレシピで何となく作っていたのですが、これは一度、きちんとした料理人が考えたレシピで練習するべきだわ、と思い至り、夫の蔵書から《家庭のフランス料理》(辻静雄著)を引っ張り出してきて、練習することにしました。

最近、やたらとキッシュの写真が登場していたのは、実はこういう理由があったのでした(^_^;)

自分で考えたレシピは、ほうれん草と鮭を使っていましたが、辻さんのレシピ(*1)は、ベーコンとチーズと卵+生クリームに塩、胡椒、ナツメグだけという、至極シンプルなものです。
ちょっと物足りないんじゃない?という感じもしますが、これがキホンだから、徹底的にやろう!と思って、張り切ってベーコンを大量に買い込んで来ました。

…が!そのベーコンの袋を開けた途端、あまーいホットケーキシロップの香りが(^_^;)
なにこれー?!ああっ、"Maple Flavor" って書いてあるぅ(><;

この甘い香り付きのベーコン、こちらではポピュラーなもので、お店に普通に置いてあります。間違えないようにしなくちゃ!と思って気をつけていたのですが、この時は急いでいて、手に取ったものでいいや!と、きちんと確認しなかったので、間違えてしまったのでした。

甘いの(ToT)

調理した日には何ともいえない、甘ったるい香りで、帰宅した夫に「今日はホットケーキなの?」と言われるくらい部屋中がホットケーキシロップ(メールプルシロップの香りだから、同じなんですよね^^;)の香りで充満するし、石鹸できちんと手を洗ったにもかかわらず、翌日まで指先にはシロップの香りが染み付いていました。

ちなみにこの時のキッシュの出来自体は悪くなく、甘いベーコンには閉口気味でしたが、こんな感じでノーマルベーコンを使った時に焼ければいいんじゃない?という感じでした。

それにしても残りの大量のフレーバーベーコン、これは一体、どうやって処理すればいいのぉ(><;と、悩む私を見て夫がアメリカ人同僚に尋ねてくれたところ

「パイに使うと美味いよ!」との返事が。

…え(^_^;)
じゃぁあれで、使い方は間違っていなかったってこと...?^^);・・)?゚◇゚)?

ということは、案外アメリカ人にはアレが受けるかもしれない…

americanfood-09 で、一度ノーマルなベーコンでも練習し、それなりに上手くできるようになったので、最終的には2種類作って、両方持って行ってもらうことにしました。
匂いがなければ一見どうってことがないのですが、小さい方が、フレーバーベーコンで作ったキッシュです。

…結果は、あっという間に両方とも売り切れたとのこと(*⌒―⌒*)))
アメリカ人にも、日本人にもどちらにも大変好評だったとのことで、わざわざお礼を言いにきて下さった方もいらっしゃったとか。
(夫はモタモタしていて、食べ損ねたらしいんですけど…^^;)

練習した甲斐がありました(@⌒ο⌒@)b

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(*1)パイ生地ですが、私のレシピでは折り込みパイ生地を使っていましたが、辻さんのレシピでは練りこみパイ生地を使います。
パイ生地を型に敷き詰めた後、乾燥しないようにきちんとカバーし、冷蔵庫で一晩休ませておくと、焼いた時に汁漏れしにくかったです。

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《関連記事》
・久々の【アメリカンな食卓】更新です(2005.5.10)
・オトナキッシュとコドモキッシュ(2005.10.21)

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年末年始のご挨拶

…な時期に入っているんですよねぇ…皆さん、ちゃんと進めていらっしゃいますか?

去年もこの時期にこんなことを書いてました。
日本では年賀状ですが、アメリカではクリスマスカードでしょう。手書きカードは、こちらで知り合った英会話の先生や、日本の親戚筋などが主なお相手です。
何が何でも元旦配達!!な雰囲気が強い年賀状と違って、クリスマスカードは年末年始のご挨拶…みたいな感覚で、あまり日にちに縛られずに送ることが可能なのが気に入ってます。勿論、アメリカ人相手にはクリスマス前になるべく届くようにしてますけど、遅れても別に平気よ!って、この前先生から教わってきたところです(^_^;)

私、昔はとっても筆まめだったので、しょっちゅうお手紙など書いていたんですけど、PCの普及ですっかり書かなくなっちゃいました。メールって便利ですよねぇ…

そんなわけですので、ネットカードが利用できるお相手には、極力それで済ませていますが、こういう考え方って、失礼なのかしら?

ふと気になり、今年は手書きでカードを送ってみようか…と思い立ち、住所録をひっぱり出してきました。

でも、改めてよくよく考えてみると《あら?この方ってメールで確か「引っ越した」って仰ってたような気がするけど…住所はどこ?》(←きちんと管理してないからイケナイ^^;)とか、もっと厄介なのが、《市町村統合》で、住所が何気に変わっている人が、結構な割合でいらっしゃるんですよね(^^;

え〜〜調べるの面倒だし、メールで「カード送るから住所教えて」と尋ねるのもナンだし…というわけで、やっぱりPCが使える人には、今年もネットカードでご挨拶…という考えに落ち着きました(^^ゞ

よく使っているのはヤフーのグリーティングカードですが、相手の方が開封すると、そのお知らせが届くように設定できる所なども便利ですね。見て下さったかどうかって、気になりますものね!

いつも同じ所ばかりでもつまらないので、今年はもう少し探してみようかな…

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ボリス・ゴドゥノフ@リンデン vol.2

右:パヴォル・ブレスリク@白痴 あら??やだー!!
リンデンのサイトから、あの偽ディミトリー、ボリス、ピーメンの3ショットが消えてるわ(>_<;

プレスフォトからも消えちゃった…

ここで盛り上がっていたのが、ばれちゃったのかしら?^^;

そりゃ確かにアレは、あまり美しいとはいい難かったけど、ファンにとっては貴重な写真だったのにーー;
(先にDLしておいて、よかったぁ…^^;)

代わりにプレスフォトに新しく出てきたのが、白痴(Gottesnarr)のパヴォル・ブレスリク(Pavol Breslik)の写真。
'79生まれ。噂に違わず、可愛らしいお顔のテノール君です。

それにしても、白痴やボリスはこーんなに素敵なスタイルなのに、なんでピーメンだけ、飲んだくれの波平さんなのよぉっ(● ̄▽ ̄●;

(あ・・・偽ディミトリーもむさくるしかったわね…)

たしかに僧院のコンビがあれでは、プレスフォトから引っ込められても仕方がないか(^_^;)

ブレスリク君はプレミエ直後の批評も、上々のようです。
ん?ピーメンの批評はですね、ぼちぼち…ってところかな(^_^;)

おっと〜〜肝心のボリス@ルネ・パーペですが、こちらも概ね好評のようです。
興味津々というところですね。

各種批評はこちら。舞台は2012年のロシア、新しい支配者が権力の座に就いたけれど、民衆は政治には無関心。現在のロシアの状況に似ているのだそうです…

(何処の国も、同じような状況なのかな…)

《関連記事》
実演レポはこちら↓
●ボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場

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クリスマスプレゼント交換会 2005 その2

今日は英会話教室でのプレゼント交換会。アメリカのクリスマスの伝統(ヨーロッパ大陸からの移民が伝えたものを、引き継いでいる…ということです^^;)や、日本のお正月についてのお話をした後、プレゼント交換。

前回のニューカマーの時はこんな感じでしたが、今日は…

まずは自分の持ってきたプレゼントを机の上に用意。
先生が小話を読み上げます。その文の中で "right"が出てきたら右側の人に渡し、"left"が出てきたら左側の人へ渡す…ということを繰り返しながらグルグル回していくわけですね(^^;

スノーマンのスプーンホルダー 今日の戦利品はこちら。偶然、先生が用意なさったものが当たりました(^^)v スノーマンのスプーンホルダー。つまり《お玉置き》ですね。嬉しい(^^

もう一つ、先生から全員へ一つずつ、手作りのポプリも頂いてきました。いい香り…

こうやってジャンクなモノが増えていくわけですが、これも立派なアメリカの文化ですね(^_^;)

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アンナ・カレーニナ 北御門二郎訳

アンナ・カレーニナ 北御門二郎訳 こういう海外の文芸作品に、マトモに興味を持ち始めたのは恥ずかしながら、ほんの数年前からです。ロシア文学を真面目に読んだのは、初めて…かもしれません。

トルストイを読むなら、このかたの訳で!と思っていました。
数年前に雑誌《サライ》で紹介されていたことがきっかけで知りました。いわゆる学者端ではない方が翻訳をなさっているということで、興味を持ったのです。
それから、本を手にするのにも時間がかかったし、読み終えるのにも時間がかかりました。
残念ながら、昨年亡くなられたのですね。ご冥福をお祈りしたいと思います。

訳文も読みやすく、外国文学の翻訳にありがちな、不自然な訳は一箇所もありませんでした。
とっても惹かれた、というか、心に残ったのが、主役カップル(アンナとウロンスキイ)と対峙しているもう一つのカップル・キティとレーウィン(*1)の2人。何となくお互いに劣等感を持ちつつ、悩みながら一つずつ歩んでいく二人(特にキティ)に、感情移入しながらゆっくりと読みました。まだまだ、子供っぽいという証拠かもしれませんね(^^;

キティがレーウィンのプロポーズを一度は断り、その後ウロンスキイにも振られたあとで、塞ぎこんでしまいますが、その時のキティの心の中の言葉。

《治療などというものは彼女には、まるでこわれた花瓶のかけらをつぎ合わせようとするのと同様、滑稽なものと思われた。心に大きなひびができたのに、なぜ人々は彼女を錠剤や粉剤で治療しようとするのだろう?》

…この箇所を読んだ頃、精神的に辛い時期だったので、ぐっと来ました…

多分、自分の年齢的にはアンナの方が、近いんでしょうけど、まだお子様気分の私にとって、ウロンスキイに惹かれるアンナの気持ちを理解するのは、難しい…
彼も弱い人間だということはわかるんですけどね…

で、私には今ひとつその魅力が伝わってこないウロンスキイですが、レーウィンが初めて彼を見た時の、彼からみたウロンスキイの描写には、ニヤニヤしてしまいました(^^;これだけは、んー!なるほど!!と思ったんです。

《ウロンスキイは、そう背の高くない、がっちりした体格の黒い髪をした青年で、にこやかで美しくて、非常に落ち着いていてひきしまった顔をしていた。短く刈り込んだ黒い髪や青く剃り上げた顎のあたりから、ほんのおろし立てのゆったりした軍服にいたるまで、その顔形すべてがいかにも自然でまた優雅であった》

ふふ。つまりロシアの青年には、こういうタイプの人がいるってことなんですよね(^^!

面白いと思いながらも読み終えるのに、半年以上かかったのですが、こういう文芸作品には、《読み時》ってあると思うので、そういう意味ではロシアモードにどっぷりつかっている、今こそ、私にとっては読み時だったのかもしれません…随分晩生ですけど^^;

(*1)亭主が学生時代にこの作品を、別の人の翻訳で読んだ時には「リョーヴィン」だったと言ってますが、北御門氏の訳では「レーウィン」となっています。

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ボリス・ゴドゥノフ@リンデン vol.1

左から偽ディミトリー、ボリス、ピーメン 12月11日プレミエのボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場ですが、既に舞台写真がリンデンのHPに掲載されました。ゲネプロのものかと思います。
初演版での演奏、いわゆる《マリーナの場面》などのないバージョンですから、演奏時間は2時間15分?!休憩はナシなのね…

…ふう。

ま、ピーメンは老僧の役ですから、ある程度覚悟してましたけど…

何となく白髪髭面老人…を想像してたんだけど、まさかバーコード頭のおっさん (ご、ごめんなさいf(^^;しかし、他に何と表現すればよいのでしょう…?^^;と悩んでいたら → edcさんがフォローして下さいました。そう、サザエさんの《磯野波平バージョン》って感じ?^^;)で来るとは、さすがの私の想像力も及びませんでした(^_^;)

んー、イマドキのリンデン。一筋縄では行きませんわね。
今更豪華絢爛絵巻物…は、リンデンではあり得ないでしょうし、そして勿論こうこなくちゃ、面白くないもの。

(でもなんだか、冴えないおっさん姿がやけに似合っているような気がするのは、気のせい?アバタモエクボ?溺愛しすぎ?…かなぁ?^^;)

いいわよ、30年後の姿がある程度想像つくってものです。これで(; ̄∇ ̄Δ

でもなんてったって、母国語オペラ!!ロシア語だもの。
歌は絶対に、誰よりも上手く歌うはずと確信しています。
体調に気をつけて、全6公演の公演を、キャンセルすることなく乗り切って欲しいと、心から願っています。

どんな批評が出るのか、楽しみ…(^^*

と言いながら、既に心臓バクバク、暫くは溜息まじりの、落ち着かない日々が続きそう…

《関連記事》
実演レポはこちら↓
●ボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場

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クリスマスプレゼント交換会 2005

会場のクリスマスツリー そろそろクリスマスが近づいてきて、何となく気分も盛り上がってきました(*^_^*)まずはお友達ブログでのクリスマススペシャルをご紹介。

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・姉妹ブログedcさんのお宅
サイドバーの、クリスマスの飾りの前でくつろぐedcさんの愛猫・ハイデちゃんの写真の下のクリップをON!
ここではペーター・ホフマンが歌う"STILLE NACHT《静けき真夜中》"が聴けます(^^)v
これだけでも 「う・・・上手すぎるっw(*゚o゚*)w」 と痺れまくっているのですが、さらに痺れたい方へのお勧めこちらのページ!!
神父様姿のホフマンが歌う「来りて拝め」がビデオクリップで見られます(#^.^#)

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・Keyakiさんのお宅
サイドバーではルッジェーロ・ライモンディ&ミレッラ・フレーニという豪華顔合わせデュエット"Natale《静けき真夜中》"が楽しめます(#^.^#)
そしてこちらのページには、アッシジのサン・フランチェスコ教会の内部写真が楽しめます。ステキですね(*^_^*)

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《12月12日追記》
・サルダナパルスさんのお宅
なんと、今をときめくイギリスのバリトン・サイモン・キーンリーサイドの少年時代のかっわいらし〜い歌声が聴けます(#^.^#) 
聴いてみたい方、こちらからGo! 彼、ボーイソプラノだったんですね(^^!
イギリスでのクリスマスパーティについても、ちょっぴり触れてあります。

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さて、私も負けずに
《ダレカさんのクリスマスソングo@(^-^)@o》
と行きたいところですが、残念ながら歌ったことがあるとかいう、美味しい話は今のところ聞いたことがありません(* ̄o ̄*;

まして、今年の冬は バーコード頭の冴えない飲んだくれおっさん → 波平さん@ピーメンとして、さむーいベルリンで奮闘中ですから、それどころではないですし(^。^;
(いえ、いいんですのよ、別に…誰にでもできることじゃないわ!!)

鼻歌でもいいから聴きたいわ…
ま、いいか。今後のお楽しみということで。。。

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ということで、自己ネタで行きましょう。

今年も行って参りました。地元のニューカマークラブ主催のクリスマス会。
一人$10くらいのプレゼントを用意します。
去年はくじ引きの順番に、好きなプレゼントをもらっていき、その場で開封、後の人は、『あの人のあれが欲しい!』と思ったら、取り替えてもらうことができる…というやり方でした。

が、私ったらとても地味な包装のものを持っていった為、全く人気がなくて、ちょっと恥ずかしい思いをしちゃいました(^^ゞ
そんな去年の《ハズバナ》はこちらへGo!^^;

アナタとは縁があったのね… その時「こっちの女性は、大きくて、かさの張っている、はでな袋入り」のものがお好みだと、よおっくわかったので、今年は張り切って(値段は安いけどかさが張ってる^^;)ポインセチアを、派手な包装シートで包んで持って行きました。

で、今年のプレゼント交換会。
今年は去年とは趣向が少し違っていました。くじ引きで順番を決めるのは同じでしたが、

「ハイハイしながらプレゼント置き場まで取りに行き、その後赤い服を着ている人のプレゼントと交換!」

とか「目をつぶったままプレゼントをピックアップし、その後ガラス製のプレゼントを持っている人のプレゼントと交換!」

とかいう感じで、司会者がいろいろ指示するんです(^^;

ですから、自分が選んだプレゼントがそのまま手元に残ることはなく、交換→交換…を繰り返していくやり方でした。
これは、去年よりも断然面白い!と思いました。英語がクリアにわかれば、なお面白かったと思います。

私はハイハイはせずに済みましたけど、なんと、交換→交換を繰り返した結果、最後に私の手元に残ったのは、真っ赤なポインセチア。つまり、自分で買ったプレゼントが手元にやってきたのでしたf(^^;

whiskとwishを引っ掛けて そしてもうひとつ、クラブからのクリスマスプレゼントもくじ引きで当たりました。こんな感じのもの。
なんで小型泡立て器が3つもついてるんだろう??ま、便利だから嬉しいけど!と不思議に思ってたのですが、実は whisk(泡立て器)とwish(願う)を引っ掛けて「あなたがよいクリスマスを過ごせますように」という願いを込めた贈り物だということを教えて頂きました。
一つ、勉強になりました(^^)v

やっぱり日本にいるときよりも、年々クリスマス気分が徐々に、楽しく味わえるようになった気がします!
今日はホントに楽しいクリスマス会でした。

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外を歩かないアメリカのひとたち

私ががアメリカへ来て、色々と驚いたことは沢山あります(^_^;)
土地が広いこと、おうちが広いこと、太った人が異様に多いこと・・など多々ありますが、中でも初期の大きなカルチャーショックは
『外を自由に歩けない』ということでした。

うちから歩けばおそらく10分もかからない所にスーパーがありますが、住み始めた頃、夫から「昼間、外をフラフラと歩かないように(~_~;)」と強く言われました。
私の住む地域は、治安はかなり良いほうなのですので、危険じゃぁ〜〜というわけではなく、要は『習慣の違い』なのですが、とにかく外を歩いていると目立つんですね(^_^;)
何しろ、どこへ行くにも車、車、車!

例えば、郵便受けにまつわるお話。

こちらの郵便受けは、私の知る限りでは殆どの場合、道路沿いに備え付けられています。
それは何故か?郵便屋さんがいちいち車から降りなくても、そのまま入れられるようになっているからです^^;;;

(と私は解釈しているのですが・・もっと真っ当な理由をご存知の方、是非お知らせ下さい^^;)

アメリカはご存知のように右側通行、左ハンドル車ですが、郵便配達車だけは右ハンドル車になっているのです→これなら、道路沿いに備え付けられている郵便受けが、すぐ手に届く所になるわけですね^〜^)}}}}

我が家は長屋仕様のアパートタイプですが、こういうおうちの場合、共同の郵便受けです。中は個々のお宅ごとに分かれていて、カギがついてます。郵便受けが自宅から遠くにある方は、車に乗って郵便物を取りに来ます
これはまあ、ちょっと外出のついでに・・という場合もあるでしょうから、仕方がないとして・・
大きなおうちに住んでいらっしゃる方は、お庭が広い為、本宅と郵便受けが離れていますが、その郵便受けの所まで来るために、車に乗ってくる人が多いのです(^_^;)
(何度こういう光景を目撃したことか^^;;;)

また、こういう話を聞いたこともあります。
とある工場でのこと。数メートルも離れていない人に向かって、「お〜い、ちょっとこっちへ・・」と手招きして呼んだところ、わざわざカートに乗ってやってきたとか(^_^;)
カートのところまで歩いて行き「よっこらしょ」と乗りこみ、動かすまでの時間を考えると、どう見てもそのまま歩いて来る方が早かったはずだが・・と、話してくれた人は唸っておりました・・;

大きなスーパーへ行くと、『太りすぎて歩けなくなった人の為の、お買い物カート付き電動車椅子』があります。(勿論、その人たちだけの為ではなく、ご年配の方たちも使ってますが・・サイズがデカイんですよね^^;)
中には、ご夫婦揃ってそれを使いながらお買い物をする方も・・(^_^;)

通路が広いので、走行?には何の問題もないのです。2台がハチアワセしても、余裕で通り抜けられるのには感心しましたが・・
『ナンか、間違ってない?^^;』との疑問がなきにしもあらず・・;

どこへ行くのにも車、車、車!ということは、当然?!そこから降りなくてもよい仕組みも整っています。こちらの店舗には、大抵ドライブスルーが付いてます。
日本でもお馴染みのファストフードショップは勿論のこと、酒屋さん、薬屋さん(処方箋を出してもらった際に調合してもらうお薬を取りにいく場合など・・)挙げるとキリがないのですが、個人的に一番びっくりしたのは『銀行のATMまでもがドライブスルー』でした(@。@;

これには『防犯上の理由』もあるのですが、当初は『何これ?ものぐさすぎるわ<|( ̄0 ̄)o>』と思ったものです。。

外を歩いている人が全くいないわけではないのです。大抵の場合、ヒスパニック系の方、黒人の方などですが、稀に白人の方も歩いている時があります。
また、シカゴクラスの大都会へ行けば、中心部には歩いている人がたくさんいらっしゃいます。

日本でも恐らく、都会の方が歩く機会が多く、田舎へ行けば行くほど、公共交通機関も少なくなる為に、車で移動することが多いとは思いますが、とにかくこちらの田舎での車依存度は、半端ではありません(^_^;)

防犯上の理由を楯に?歩かなくても済む方法を次々と編み出し→動かない→太る・・という構図が私の頭の中では出来上がっているのですが(^_^;)

海外生活において、目立つことはあんまりよろしくない・・なるべく現地仕様に合わせて暮らす・・をモットーとしているので、初めの頃は、この『外を歩けない』ことにより、幾分ストレスも感じたのですが、郷に入っては、郷に従え・・ですね。

最近では、歩いている人を見ると「うわ、歩いてる人がいる^^;;;」と思うようになってしまったのですから、慣れってコワイですね(^_^;)

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・サイト開き始めの頃に書いた「異文化シリーズ第一弾」の記事です(^^;暫く引っ込めていたのですが、サイト改造の一環で、こちらの《American Life》に移管することにしました。今読むと、文章がこなれてないのが恥ずかしい…

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アメリカ−ヨーロッパ間の飛行機について

【アメリカ−ヨーロッパ間の飛行機について】
先日、Gute Reise! のレイアウトを変更した際、随分違うこと言ってるなぁ…と、改めて感じたのが、こちらの「アメリカからヨーロッパへ行く場合」でした。

日本からヨーロッパへ行く人はたくさんいらっしゃいますし、情報も多いと思いますが、意外とアメリカからヨーロッパへ行く方法って、知られていないような気がします。
そんな方々への情報として、お役に立てれば幸いです。

フォロー情報提供も大歓迎ですので、宜しくお願いしますね。

何事も回数を重ねれば、上手にこなしていけるようになるものですね。
飛行機の乗り継ぎも、セキュリティチェックも最初の頃は、ドキドキものでしたけど、取って喰われるわけではないんですし、あまり過度の緊張は禁物ですね(^^;

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【ブログタイトル変えました】

HPのタイトル《Valenciennes Traeumereien》をそのまま、このブログでも使うことにしました。

この Valenciennes Traeumereien というHPの名前は、実は嘗てペーター・ホフマンが持っていたテレビ番組《Hofmanns Traeumereien》から拝借したものです。
この響きがなんとも言えず好きなのと、空想&夢想は私の得意分野だし、HPを作る時にはぜったいこの「トロイメライ」を入れてやるー!と思って、つけたんでした(笑)

トロイメライの意味はこちら

HPあってのブログとは言いながらも、こちらの方がメイン化しているのは事実ですし、この際日記(Tagebuch)から夢想,空想(Traeumerei)に移行してもバチは当たらないだろう、ということで…

お手数ですが、リンクして頂いているブログさま、タイトルの変更をよろしくお願いします。
(ソネットさんは、多分自動的に変わると思います…)

…これでますます、私の空想癖に拍車がかかりそう…^^;

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フロリダ州 セント・オーガスティン

記事と関係ないけど今夜はキッシュ やっとその気になって、UPしました(^^;
写真が中心の手抜き記事ですが、よかったら見てみてくださいね。

・フロリダ州 セント・オーガスティン

ついでに、Gute Reise! のコーナー、リニューアルも一応できました。このコンテンツには夏のドイツ旅行記が書きかけ…という、夏の宿題がありますが、何とか年内にやっつけたいと思ってます…

スタイルシート多用したので、万が一デザインが崩れているよ!という場合があれば、教えて下さいね。例によって、マックユーザーの方々、特によろしくお願いしますm(__)m

では、皆様もよい週末をお過ごし下さいね(^_-)-☆

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電球

天井が高くて怖いんだけど… アメリカ生活での不満の一つに、電球がすぐに切れるということがあります。

こちらにはいわゆる《蛍光灯》というものがなく、←すみません(^^;一応あります。我が家のなかにもありました(^^ゞ

よりも、昔で言うところの《裸電球》みたいな感じの電球が用いられることが多く、その電球で広い部屋の中を照らすのですから、ホントにすぐに、切れてしまいます。多分、品質も日本の裸電球に比べると劣るんでしょうね。

うちなんか、アメリカのおうちとしては狭いほうですし、比較的窓も多いので日中は自然光でも明るさが保てますが、大きなおうちや、日当たりの悪い御宅では大変だと思います。年間100個ほどの電球を替えた!というお宅の話も伺ったことがあります…

Long Life 1year bulb この明かりの影響を受けて、日本からやってきた子供たちは、大抵視力を落としてしまうそうです。もっとも、私もこちらへ来てからさらに目が悪くなりましたが、これは明かりのせいだけではなく、PCのせいでしょうね(^^ゞ

最近は《Long Life 1year bulb》と銘打った電球を見つけたので、試しに使ってみたところ、1年は大げさですが、2〜3ヶ月は持つかな、という感じです。それまで使っていた《普通の》電球は、1ヶ月〜1ヵ月半ほどで切れちゃってましたからね(^。^;

この切れてしまった電球の交換ですが、天井がかなり高いので、テーブルの上に椅子を乗せて、やっと手が届く…という位置にある為、怖いなーー;と思っているのですが、なぜか我が家では私の担当になっています。

(こういうのって、フツウは男の人の仕事じゃありませんか?^^;)

夫曰く「君は電球係だからネ」ということですが、要するに一家を照らす明かりのような役割を求められている=つまり、心の電球を切らすことなく元気に過ごして欲しいと、彼なりに願っているのかもしれません。。。

元気を出さなくちゃ。

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