Rasskaz Pimena+今年もありがとうございました(^^!
《ボリス・ゴドゥノフ》が好き!と言うと、特に女性では珍しいみたいですが、このオペラは間違いなく、私の好きなオペラの上位、それもかなり上位に入る作品です。
と言っても、演劇的に好きなのかどうかと問われると…否かしら?
プーシキンの原作にチャレンジしようと思いつつ、なかなか読めないままなので、詳しくは言及しませんが、場面がポンポン飛ぶのが一因かな?とも思っています。
そういうわけで、私がこの作品を好きなのは、ひとえに音楽の力と言っても過言ではないと思います。映像も色々見たのですが、その時には面白いと感じても、なかなか繰り返してみようという気になれませんでした。好き!と思えるようになったのは、音だけで聴くようになってからです。
この12月、ベルリン国立歌劇場での上演は、バレンボイムが初稿版を採用しています。彼もこの作品を指揮するのは初めてだそうです。そんな彼が、この作品の重要なバス役のひとり・老僧ピーメンに若手のアレクサンドル・ヴィノグラドフを採用してくれたことは、彼のファンとして、とっても嬉しいことです。
(嘗てカラヤンが、ギャウロフとタルヴェラという、強力なバス歌手が同時期に二人揃ったから、この作品の録音に踏み切った…という話を聞いたことがあります)
ピーメンはボリスに比べると地味な役ですが、激しい性格表現+強い声を求められるボリスとは対照的に、叙情的な、美しい旋律が付けられていると思います。
庵室にこもって年代記を書いている老僧ですが、若い頃にはカザンの戦いで名を上げた云々…というくだりが、グレゴリー(後の偽ディミトリー)との対話で交わされます。
戦いで多くの人が傷つけ合うのを目の当たりにし(恐らく自身も、そのような経験をしているのでしょう)晩年は出家して心の安らぎを得たかったのかもしれませんね。
(日本人だと、熊谷直実みたいな感じかしら?^^;)
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実演レポはこちら↓
●ボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場
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さて、明日から1月第一週中ごろまで、冬休みを取らせて頂きます。今年も一年、ありがとうございました。ご常連の方々の暖かいコメントをはじめ、読んで下さっている方がいらっしゃるからこそ、今年も何とか続けることが出来ました。本当に、皆様には感謝しています。
お留守番のブレーチェンが、2回ほど投稿するかもしれません(何を書くのか、甚だしく心配ではありますが…)ので、気がついた時にお立ち寄り下されば幸いです。
留守の間、トラックバックの設定は外して行きますのでご了承下さいね。また、管理人抜きでのコメントは大歓迎ですが、イタズラ書きや商用目的の宣伝はご遠慮下さい。復帰後、削除させて頂きます。
来年もどうか、宜しくお願いします。
皆様が素敵なクリスマス&年末年始を過ごされるよう、心から祈っています。
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コメント
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お土産話、楽しみにしてます^^!
ボリスはやはりとても重いオペラですよね。好きな旋律は多々あるのですが、映像にしろ録音にしろ、見聞きするのはちょっと余分なエネルギーが必要な感じがします。
投稿: edc | 2005/12/24 08:10
edcさん:
お見送りコメント、嬉しいです(^^lありがとうございます☆
>ちょっと余分なエネルギーが必要
苦手と仰る方が多いですしね。私みたいなのが珍しいんでしょうね。煽られるような感じが好きなんです(#^.^#)
投稿: ヴァランシエンヌ | 2005/12/24 09:39
ヴァランシエンヌたちが、バスとかを指揮すればよかった?
投稿: BlogPetのブレーチェン | 2005/12/25 11:06
フムフム。ブレーチェンは今のところ、バーコードなどと書き出してはいないようですね。
来年は是非ともダーラントではなくオランダ人に挑戦して欲しいものですね。オランダ人を歌うには、ちょっと声が低いんでしょうか。でもヴィジュアル的には、調子いいダーラントよりも、暗い宿命を背負ったオランダ人・・・
では良いお年をお迎えください。&良い休暇を。
投稿: TARO | 2005/12/26 00:19
TAROさん:
こちらこそ、今年も宜しくお願いしますね。
>ダーラントではなくオランダ人
ふふふ。私もそう思ってたんですけどね(^。^;
絶対キャラズレだよ!と思っていたダーラントが予想以上にハマっていて、ちょっと嬉しいビックリだったんです。この役に対するイメージが覆りました(^^;
投稿: ヴァランシエンヌ | 2006/01/06 10:52