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メリー・ウィドゥ@コーミッシェ・オパー・ベルリン

出演者で同じなのはハンナのみ あつかましくも《ヴァランシエンヌ》を名乗っているからには?!一度は生で観たかった作品(^^!

アンドレアス・ホモキの演出は2002年の4月に、ミュンヘンの《アラベラ》を観ています。この時の舞台は、

《請求書の山の中に家財道具(たんすや時計、食器棚など)がななめにつきささっている、「シュールリアリスティック」で、絵画的且つポップなもの》

だったのですが、今回も真ん中に大きな階段があり、周辺には本棚が所狭しと、やっぱりちょっと「ナナメ加減」に突き刺さっていました。
非常に色彩のきれいな、絵画的且つポップな舞台です。

ハンナが求婚者たちに追いかけられて、ダダーッと階段を駆け下りてくると、求婚者達がその後をズラズラ追いかけて行って舞台袖に引っ込んだりするところは「あ、転んだりしないかしら?」とちょっと心配になりましたが、皆さん上手にこなしていらっしゃいました。

そのハンナは、皆がびっくりするような美人でスレンダーな未亡人…とは、ちょっと行きませんでしたけど(かなり、大柄で肉感的?^^?→と思ったら、夏の《魔弾の射手》の時のアガーテさんでした。もしかしたら…と思ったんですが、なるほど…)歌の方は抜群。

声も艶やかでしたし、階段を走る姿も、見慣れてくると「可愛いじゃん^^!」って思えましたから、オペラ歌手としては、遠めで見る分には充分カシラ…
写真で観ると、相当肉感的ですが、やっぱりこのくらいの体つきだと、声も充分響くのかしら…

煮え切らないダニロに自分から「がしっ」と抱きついてキスしたり^^;でも、ちょっと揺れる気持ちとかも…うまく表現できていたと思います。

ダニロは、見た目は優男風、なかなかの色男という感じでしたが、実は私、この作品の刷り込み演奏は、カラヤン盤CDですので、私の中では「ダニロ=テノール」なんですよね(^。^;
ですので、どうしてもバリトンのダニロだと、ちょっとおじん臭い(失礼^^;)がするのと、派手さに欠けるような気がして…

ヴァランシエンヌは(なんか、変な感じ…^^;)ピンク色下地、白い水玉模様の可愛いワンピース。カミーユとの絡みは、性的な暗示も多くて(既に二人は「できちゃって」いるんですけどね^^;)ちょっとドキドキものでしたが、なかなか可愛らしい方でした。写真とは別の方ですけど…

最高だったのがカミーユ!ピンク色のジャケットを着て、ちょっと間抜けですがいかにも伊達男!!という感じが笑えました(^^!

2幕のヴァランシエンヌをあま〜く誘う、あの「東屋へ行こうよ〜♪」というロマンツァですが、照明がいきなりピンク色に変わり、カミーユはサングラスをかけて「チャッ!」という、キメキメな感じで歌いだすんです。

声も甘めで、歌い回しも素敵だったのですが、いいですね〜〜こういう声で「ヴァラン・シエンヌ〜♪」と歌われると(^^!
ちょっと、うっとりしてしまいました〜(#^.^#)

他の皆さんも演技達者で、飽きることなく最後まで楽しく観る事ができました。
欲を言うと、台詞がアドリブも入っていたのか?いつも聴いているCDよりも、うーんと多い気がしました。わかる部分もあるのですが、音楽だけ、という部分よりも、ちょっと辛いかな(ToT)
せめてドイツ語でもいいから字幕が欲しい!!と、思ってしまいますね。

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★この日は夏の《魔弾の射手》の時と同じ、2階席の6席ペアシートボックス席をゲットしました。(と言っても一人34ユーロ)
これが大正解。

実は、上演開始時間を間違えてしまって(^^;開演に間に合わなかったのです…(恥)

チケットは劇場のボックスオフィスで受け取りだったのですが、劇場についてみると、窓口が閉まっている…|( ̄□ ̄||;;ガーン…

ロビーに座っている係員のお兄さんに恐る恐る「すみません、時間を間違えてしまったんですけど…^^;」と尋ねると、ちゃんと私の名前が掲載されているチケットをポケットに入れて、持っていて下さったのです!!

そして、2階でも再び係員の人に「すみませんーー;」と言うと、ちゃんと席まで案内して下さいました。私たちの席には、隣のペアシートのご夫妻が別々に座っていらっしゃったのですが、係員の方が事情を話して下さり、無事に座ることが出来ました。
コーミッシェの係員の方々には、感謝感激でしたm(__)m

そんなわけで、実は「ダニロの歌」の辺りからの観劇となったということですf(^^; 

次回からは気をつけよう!!と心に誓いました。

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2005年12月 コーミッシェ・オパー・ベルリン(Komische Oper Berlin) 独語上演

指揮... Markus Poschner
演出... Andreas Homoki

ツェータ男爵... Gunter Neumann
ヴァランシエンヌ... Romana Noack
ダニロ... Johannes Martin Kranzle
ハンナ.. Bettina Jensen
カミーユ... Mathias Zachariassen

プレミエは2000年6月。

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2005-2006冬・オペラ鑑賞&滞在記@ベルリン」カテゴリの記事

コメント

あ~~~!この「メリー・ウィドウ」私も見ましたよ!この階段、このカミーユの衣装、間違いない!(笑)私が行った時は「こうもり」と交互上演していました。

全く何の情報もなく見に行って、思いっきり楽しんだ舞台でしたので、その時のことを思い出しながら一気に読んじゃいました。楽しい演出で、歌手が皆さん芸達者だったのを覚えています。そして、私も台詞に置いてかれました~(^_^;)

>照明がいきなりピンク色に変わり、カミーユはサングラスをかけて「チャッ!」という、キメキメな感じ
そうそう、宝塚のような大階段が一気にピンク色にライトアップされるんですよね!もう、爆笑でした!

この曲はCDを流し聞きするのが一番楽しい^^;というわけで、ほんとうのところ、筋もあいまいなままです。劇場で字幕なしは、ちょっとつらいかも・・

サルダナさん:

そうそう、確か以前仰っていたなぁと思って、日程的にも都合がよかったので決めました(^^)v
あのカミーユの場面、最高(^~^}}}}}}ですよね(^^!

edcさん:

>CDを流し聞きするのが一番楽しい^^;

何も考えずに…ですよね(^^?
私も本当はそうなんです(笑)映像見ても、今ひとつだったんですけどね。

でも、一度実演に当たるのも、悪くないですよ(^^! 
この作品がオペラとミュージカルの合いの子のような感じはつかめると思います。

新国でも字幕つきで、上演されるといいですね!!

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