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さまよえるオランダ人@ベルリン国立歌劇場

オランダ人@リンデン《ボリス・ゴドゥノフ》に輪をかけた超長文です。お時間のある時にごゆっくりどうぞ。こちらのページの方が読みやすいかも。内容はほぼ同じです。
後半は砂糖いっぱい、胸焼けするかも…気をつけて下さいね(^_^;)

★演出内容をコンパクト且つ要所を押さえてまとめてある、お友達ブログのフンメルさんのお宅のレポート(観た日は違います)を先に読まれることをお勧めします。

いんちきワグネリアンを標榜している割には、実は《オランダ人》は、ワーグナーの作品中、さほど思い入れのない作品です。

CDは時々部分的に取り出して聴く程度。
映像はこれまでに3つ見ています。短縮版の古い白黒映画、サヴォリンナ音楽祭ライブ映像、そして多分、オランダ人の映像としては、最も有名な、ハリー・クプファーが’80代半ばにバイロイトで演出(edcさんのお宅の記事にリンク)した、物語全般をゼンタの妄想と読み替えたものです。

このバイロイトのものが、ドラマ的には一番収まりがいいというか、すっきりするのですが、それでも「没入できない何か」があり、どうも胸を張って「好き!」とは言いがたいというか…

・オランダ人 映像&CDリスト

この演出は、フンメルさんも書いていらっしゃいますが、上述のクプファーのバイロイト版と、基本的には同じコンセプト、つまり全体を「ゼンタの妄想」として読み替えた、もはや古典(若しくは基準?^^;)となった形で物語が進みます。

帰宅して改めてバイロイトの映像を見返してみたところ、違う点が2つ。ひとつはゼンタの置かれている位置。映像では左端の高い位置から全体を見渡していましたが、こちらでは舞台中央の螺旋階段の上から見下ろしています。

もうひとつは、オランダ人の船。バイロイト版では女性の子宮をイメージして作られていましたが、こちらでは明らかに男性のシンボルを示しています。
この方が、よりゼンタの性的妄想を駆り立てる象徴として、納得が行くかもしれません。

《オランダ人》に限らず、ワーグナーの作品は序曲(前奏曲)が作品全体の縮小版みたいなものですから、これを聴けば、演奏の良し悪し、自分にとって合う合わない…が、だいたいつかめるのではないか?という考えを持っていますが、序曲と共に幕が開き、始まった途端、目も耳も引き込まれました。

…これは、もしかしたら大当たりかも…

予感は当たりました。音楽と共にドラマの中に没入すること、ゼンタの気持ちが手に取るようにわかり、自分もゼンタになった気分でのめり込みました。
こういう風に感じたのは初めてです。

白い服を着て、オランダ人の肖像画をぎゅーっと抱きかかえ、狂気が自分の内へ内へ向かって行く…という感じが(歌のない)1幕の表情と雰囲気だけでも引き込まれました。

性的な妄想が「いかにも作られた、エキセントリック」なものではなく、女性の本能とでもいうか、オランダ人のモノローグを聴きながら、彼とダーラントとの対話を聴きながら、随所でカラダは「反応」しているんですが、それが心の底から本当に「カンジテイル」のが伝わってきます。嘘っぽい感じが全然しないのです。

「まだ出会っていない、運命の男性を待っていたの!」という、いかにも少女漫画っぽいシチュエーションの女性像は、ワーグナーの作品ではエルザやジークリンデが当てはまるかと思いますが、スーザン・アンソニーのゼンタの役作りは、正に彼女たちに通じる点があると感じました。
この手のシチュに弱い私としては、すんなりとこのゼンタに感情移入できたのは、こういう少女的な雰囲気をも携えていたからかもしれません。

歌の方も、一途で細やかで女性的な優しさが際立っていました。バラードは、いわゆる「声楽的に完璧」に歌われると、確かにある種の生理的爽快感を味わえますが、スポーツじゃないんだし、感情の裏付けがないと、あの奇妙な"Jo-ho-hoe!"も、面白くないと思います。

★忘れた頃の8月に追記^^;★

スーザン・アンソニーは'99・ドレスデンでの《ナクソス島のアリアドネ》の映像で観ていました。残念ながらその時にはあまりピンと来なかったんですけど、ゼンタのような役の方が、合っているのかもしれません。映像の鑑賞メモは♪こちら♪ 日本国内版は残念ながら発売されていないようです。

映像では説得力のあるエリックについぞ出会った例がなく(CDではそりゃもう、ペーター・ホフマン@カラヤン盤が最高!!ねっ、edcさん^^?下手をすれば、単なる情けないストーカーにしか見えないと思うのですが、シュテファン・リュガマーのエリックは、おっちょこちょいのダーラント父さんに対峙する、しっかりもののお兄さんという感じ。非常に存在感がありました。

見た目も(頭髪が少し後退しているのが惜しいんですけど^^;)背が高くすらりとして、素敵でした。

2幕のゼンタとエリックの対話の場面も、弛緩せず、見ごたえ、聴き応えがありましたが、幕切れ近くの二人の対話は(元々このシーンが好きなこともあるんですけど)ジーンとしました。

あくまでも肖像画を離そうとせず、床に突っ伏したような体勢のゼンタを後ろから抱きかかえ、行かないでくれ…と哀願するエリック。破滅寸前のゼンタを、なんとか普通の状態に戻したい…恋人というよりも、ゼンタの兄のような感じで必死で説得するけれど、妹は聞く耳を持たず、ついには投身自殺へ至る…そして、その原因を作った、父ダーラントを責める…という流れに、全く嘘っぽさを感じさせない、納得の行く役作りでした。

ダーラントは映像では、娘のことなんてどうでもいい、欲の皮のつっぱったオヤジにしか見えませんし、CDでも、立派なバス声で、オランダ人を圧倒するような歌い口の人が多いように感じます。

そんなダーラントを、アレクサンドル・ヴィノグラドフは一体どう歌い、演じるのか?絶対キャラズレでしょーー;と、実はあまり期待していませんでした。

どんな格好で出てくるのか、またバーコードかしら?!とか、色々妄想してたのですが、こちらでは白髪混じりの髪型+髭面で、一見してヴィノグラドフだとは、すぐにわからないほど、見事に「親父化け」してました(^^;

…髭面もいけるじゃん…

最初は長めの上着を羽織って、長靴を履いていたので、船長というよりも、魚屋のおじさん(ご、ごめんなさい^^;)みたいでした。
しかも、付け髭のおかげで顔が一回り大きくなり(髪の毛は多分、地毛を染めて白髪混じりっぽくしてたんじゃないかな?と思います。フサフサしてましたから^^)なんだか頭でっかちで、バランスが悪いかなーー;と思ったんですけど、後半、懐中時計を胸につけたスーツ姿で再登場した時には、

w(*゚o゚*)w なんと!?ないすみどる(←死語?^^;)じゃん!! w(*゚o゚*)w(゚o゚*!!

…将来、バーコードでも白髪頭でも、どっちでも大丈夫そうね、未来は明るいわ…←バカ(///…

右側が仲代達矢@乃木将軍。ほんと、似てる!!雰囲気的には、三國連太郎さんみたいな感じかな。→ と思ったんですけど、映画「二百三高地」で乃木将軍を演じていた、仲代達矢さんに、より似ているかも…
コメント欄を参照:フンメルさんの保障付き^^!)

舞台裏からの第一声、ポン!と入ってこなくてアレ?!と肩透かしをくらったのですが(パリのボエームの放送録音の時もそうだったんですよねf^^;)徐々に調子を上げて行って、ホッとしました。

役作りですが、私の心配とは裏腹に、おっちょこちょいで愛嬌たっぷり、抜け目がないどころか、穴だらけだけど憎めない、なんとも情けないお父さんでしたが、これが…びっくりするほどハマっているんです。歌が生真面目で端正なので、あまり喜劇には向いてないんじゃないかと思ってましたが、喜劇的センスも充分だと感じました。

喜劇的な役にこそ、押し出しの強さよりも気品や貴族性が必要だと常々感じていますが、彼のダーラントは正にそう。
これなら将来、オックス男爵もイケるんじゃないかって思いました。
私にとっては、嬉しいびっくり、この上演中にも、何度惚れ直したことかしら(;^^Δ

財宝の箱を開けた時、オランダ人の方をこそっと盗み見て、彼に気づかれないように懐へちゃっかり仕舞うところとか、決してギラギラの欲ではなく、嫌味のない欲の出し方で、私は笑いをかみこらえるのが大変でした(^〜^}}}}}

オランダ人に対して「君は率直に人品骨柄を見せてくれたし、君に財宝がなくても、わしは君を婿に選んだだろう」(←註:意訳です)とかいうくだりがありますが、この時にさりげなくオランダ人に握手を求めるんですけど、オランダ人に思いっきり無視されて、その手のやり場に困ってましたが、なんだかさりげなくごまかしてましたf(^^;
こういうのが、「やってます」じゃなくって、すごく自然なんです。

こんな風に、何度もクスクス笑いをかみこらえる場面があって、困っちゃいましたけど(^^ゞ

オランダ人との話がまとまり、出航するときの合図!
これ、別にホイッスルでも問題はないんでしょうけど、やっぱり指笛だと盛り上がりますよね。この指笛を、ホントに吹いていたんですけど、この音が、劇場いっぱいに響き渡った時には、意味もなくきゃぁ〜〜〜〜〜っって、ひとりで盛り上がってました(〃⌒ー⌒〃)ゞ

歌の方でも、決して出すぎず、いい味を出していたと思います。
ダーラントには細かく、明るい音型がついてますが、太目+ぼそぼそ系の声のバスだと、小回りが効かないように感じます。彼のしっとり細めで響きが明るい(でもちゃんと低いんです!)声は、ある意味この役にぴったり。

オランダ人との2重唱は、常にオランダ人を立てるように後ろに回りつつ、ピタリと付きながら、軽やかに歌ってました。オランダ人との声の相性も抜群で、今まで、どんな録音録画でも、この低声2重唱は退屈で…と思っていましたが、初めて美しい!!と心から感じました。

2幕のアリアも決して声を聴かせてやる!というのではなく、語るように、軽やかに、そして愛嬌と気品と慈愛に溢れたアリアでした。
これも、なんだか唐突で、ドラマ性を損ねるような気がして、今まで大して面白くないと思ってたのですが、現金なもので、彼が歌うと、今まで聴いていたものとはまるで別物のような、ちゃんとドラマの流れの中に存在しているんだ!というのが、違和感なく感じ取れました。

ゼンタを脇に引っ張って行き、オランダ人に見えないように(^^;「このバンドを見てご覧」と、オランダ人の目を盗みながらくすねてきた、あの宝石をこそっと出すところが、また自然で、憎めないんです(〃⌒ー⌒〃)ゞ

このアリアの前に「ゼンタ、せっかくわしが帰ってきたのに挨拶もなしかい?」という主旨のフレーズがありますが、ここのところ、歌も勿論よかったんですけど、ゼンタを見つめる優しい眼差しと、「ん?」という感じで、ちょっと首を傾げる仕草…
本当に娘のことをかわいいと思っている…というのが、目で見て感じ取れました。

だからこそ、かわいい娘を死に追いやったのは、他ならぬ自分なのだ…という絶望感が、最後の場面でより明確になったんだと思います。

ダーラントとしては、財宝が目の前にある時には、財宝しか見えていないけれど、ゼンタのことはかわいいと思っているのです。
だけど、おっちょこちょいで調子の良い彼は、いちどきに両方のことを考えることはできない。
だからゼンタに縁談を勧めるわけです。

とはいえ、その結果娘の狂気は更にエスカレートし、その変化に気がつかず、最終的に、自分が勧めた縁談によってゼンタが不幸に陥った(=自殺した)のは、ダーラントの意図するところではないわけで、彼にとっては非常に不本意な結果になります。

エリックに両肩を掴まれ、責められ、愕然とうな垂れる…この場面は今でも目に焼きついてますが、責めるエリックと肩を落とすダーラントの対比が、これほど印象に残ったことも、今までの映像ではありませんでした。彼のダーラントを観られて、本当に良かった。この役に対するイメージが覆りました。

肝心のオランダ人ですが、フンメルさんも指摘なさっているように、そもそも空想の人物ですから、役作りとしてはさほど難しくなかったのではないかしら?
Juha Uusitalo(ユハ・ウーシタロ)は、まるでプロレスラー並の大柄男性で、スタミナ充分。「そのお腹回りのお肉、隣のダーラントに分けてあげられな〜い?^^;」と言いたくなるような腹回りでしたが、やはりこういう体つきだと、声も大きいんですね(^^;
華奢なダーラントを圧倒してました。

歌自体はあまり繊細とは感じませんでしたが、割と好きな系統の声でだったので、助かりました(^。^;(あのグチ → モノローグ、苦手な声で聴かされるとウンザリなんです…)

また、高いところから常に船首にしがみついて出てくる体勢、大変だったと思いますが、大きな体でもそつなくこなしていました。

《1月20日追記》
ウーシタロ氏、2007年2月~3月の新国立劇場での「オランダ人」のタイトルロールだそうです。
経歴など、わかりやすいのはこちらのサイト
コメント欄に情報下さった、オデュッセウスさん&edcさん、ありがとうございました(^^!

それと、月並みですが合唱も素晴らしかったです(^^)
2幕の「糸紡ぎの合唱」は、フェルメールのオランダ絵画をイメージしたような舞台で、美しさと人の声の力、どちらにも感激でしたし、3幕の「水夫の合唱」音楽の根源の力強さを感じました。

オケも、徐々にシフトアップし、最後はカタルシスいっぱいでした。やはり、このオペラハウスにおいては、ワーグナーはお家芸とでも言えるかもしれませんね。

《ボリス》で感じたもやもや感を、思いっきり吹っ飛ばしてくれましたし、リンデンでは《魔笛》以来のいい演奏を聴けて、遠くから来た甲斐があったわ(#^.^#)と、素直に感じられる上演でした。もはや古典的と言える演出でも、個々の歌手が役を掘り下げて、突き詰めて歌い演じてくれれば、新しい側面が見えてくると思いました。非常に心のこもった、感動的な公演でした。

《ドン・カルロ》の時のようなセンセーショナルさはなくとも、今まで私が接した実演の中で、No.1になったような気がします。こうして書いてみて、改めてこの上演が、心に響いてきたものだったということを実感しました。

そしてこの上演のあと、オランダ人、大好き!!と言えるようになったのは、言うまでもありません f(^。^;
(オランダ人モードに陥っていて、毎日かたっぱしから聴いてます^^)
一生懸命歌い、演じてくれた全ての歌手さんたちに、感謝です…

★2006年8月2日 そろそろ告白してもいいかなってことで、追記★

上で仲代達矢さんに雰囲気が似てる…と書いてますが、実はもう一人、角度によって、「なんか、見覚えがあるような、懐かしいような感じ…」と思える人がいたんです。

カーテンコールで、ちょっと下を向いた彼の顔を見て、「あれ?もしかしてテオ・アダムに似てる?!」と、思い当たったというわけ。

アダムの顔は、品があって素敵なおじさまだとは思うけど「うーん、ハンサム!」と思って眺めたことはなかったのですが、パーツは全然違うんですけど、顔の骨格とか、微妙に似ているのかもしれません。
扮装と化粧…もしかしたら髭を伸ばしたりすると、アダムに近い感じになり得る可能性があるような気がしてます(^^; 

二人ともあまり背が高くないし、頭が大きいし(^^;

*************************************
2006年1月2日 ベルリン国立歌劇場
ドイツ語上演

指揮 Michael Boder
演出 Harry Kupfer

ダーラント Alexander Vinogradov
ゼンタ Susan Anthony
エリック Stephan Rugamer
マリー Uta Priew
舵手 Florian Hoffmann
オランダ人  Juha Uusitalo

プレミエは2001年4月8日。

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2005-2006冬・オペラ鑑賞&滞在記@ベルリン」カテゴリの記事

コメント

大当たり!( ^o^ )/~~~~
おめでとうございます。

よかったですね!!!

私も観たかった・・ああいう演出だと
スーザン・アンソニー、似合いそうな気がしますし、エリックも珍しく男前だったみたいだし・・

この曲の低音二重唱、もともと好きですしね。

オデュッセウスも『オランダ人』はちと苦手……。

でも、バイロイトの演出(C.グート)は最高に素晴らしいと思いました。あまり評判がよくないようですが……。オデュッセウスもバイロイト帰国後はすっかり『オランダ人』が好きになりましたが、二期会の公演ですっかり萎えてしまいました。二期会を応援しているのですが……。

『オランダ人』って、演出家にとっていじりやすい(?)演目なのでしょうね。いつか採りあげるであろう新国の上演が今から楽しみです。

ヴァラシエンヌさんの彼氏(?)、オデュッセウスも観てみたい!!聴いてみたい!!

edcさん:

TB&リンク、ありがとうございます(^o^)丿
幸せ!

>エリックも珍しく男前

リュガマー君には、けっこう縁があるんですけど(今までに5回観てます^^)今回が一番存在感がありました。ボリス@シュイスキーもよかったですけどね。

>この曲の低音二重唱、もともと好きですしね。

えーーっ、知りませんでした(^_^;)
でもやっぱり、エリックでしょ、大事なのは(^^!

オデュッセウスさん:

>『オランダ人』はちと苦手……

そうそう、仰ってましたよね。バイロイトのレポ、改めて読ませて頂きました。

>『オランダ人』って、演出家にとっていじりやすい(?)演目なのでしょうね。

元の設定に無理がありますしね(^_^;)
置き換えた方が、話の流れがスムーズになることは間違いないでしょうね。

>彼氏(?)

はは^^; ほんっとに小柄ですよ。声もそんなに大きな声じゃないですしね。
改めて見て「アレ?こんなに小さかったっけ??」ってしみじみ思いましたもの~~
(舵手よりも小さい、三国連太郎風ダーラント、想像できます?^^;)

2007年のリンデン来日公演の時には、バレンボイムに連れられて行くかもしれませんね。

>Juha Uusitalo
う〜〜あ〜!ウ〜〜ッ牛太郎じゃ〜〜 ^^!
m(_ _)mm(_ _)m

ヴァランシエンヌさんもオランダ人見られてたんですね。これまた充実レポート!

>自分もゼンタになった気分でのめり込みました。
ああ、女性ならではの感じられ方ですね。なるほどです。

>肝心のオランダ人
リンデン初演時のシュトルックマンだったらなぁと、実は思ってしまいました。。(指揮者も…)

>w(*゚o゚*)w なんと!?ないすみどる
>三国連太郎さん
そうそう、どこかで見た顔だと思ったら、釣りバカのスーさんそっくり?
ヴィノグラドフは声&姿に天性の明るさ&優しさがありますよね。冴えないキャラながら、悲劇をひきたたせるコントラストとして輝いていました。

前回のコメントにレス下さりありがとうございました。いきなりコメント書いてしまい,本来は“初めまして”の一言を入れるべきでした。今回の鑑賞記を拝見させてもらって,ヴァランシエンヌさんはつくづくオペラに対する造詣がおありだと感心致しました。私の様なオペラの初心者は,本来はここにコメントを書くのは,ふさわしくないのかもしれません。実は全くの“おのぼりさん”で,ただ単に海外でクラシック,オペラを鑑賞したいということで,今回ベルリンに旅行した次第でして。
当初,6日にベルリン・ドイツオペラで“ドン・パスクァーレ”を観る予定が,キャンセルになり,その代わりプッチーニの三部作のリハーサルを観る機会が得られました。その際,隣の席の老紳士が,親しく私に話しかけてくれるではありませんか。聴けば,元同オペラハウスの合唱団の方で,公演で来日されたこともあるとのことでした。それで私がベーム指揮のベルリン・ドイツオペラのCD“ファイガロの結婚”を持っていると言ったら,そのレコーディングに参加されていると。最後に席を立たれるときに握手を求められたときは,とても感激致しました。
下らないことを長々書いてしまい申し訳ないです。今後もブログを拝見いたしますので,よろしくお願い申し上げます。では。

edcさん:

>う〜〜あ〜!ウ〜〜ッ牛太郎じゃ〜〜 ^^!

((o(>▽<)o))朝から爆笑させて頂きました(^^!
可笑しくて涙が出そう…
もう、今日は一日中「牛太郎」さんのことが頭から離れそうにありません(^^;

お礼に牛太郎さんの情報を探してきました。色々あるみたいだけど、割とわかりやすい英語で書かれているのはこのサイト↓

http://www.imgartists.com/?page=artist&id=147&c=2

右側の牛太郎さんのお写真をクリックして頂くと、牛太郎さんの超どアップのお顔が拝見できますf(^^;
トウキョウへも行く予定がありそうですよ。

でもね…この牛太郎さん、絶対何年か前のお写真ですよ。
(だって…もっとおっさんぽかったもんーー;失礼m(__)m)

フンメルさん:

TB&リンク、ありがとうございます(^o^)

端折れない文章、要点をまとめられなくて(><;
フンメルさんの要所をまとめた鑑賞記が先に出ていると、有難いです(^^!

>女性ならではの感じられ方
ゼンタ気分になったのは、舞台上のダーラントのせいかもしれませんねf(^^;

>>三國連太郎さん
>釣りバカのスーさんそっくり?

いやーん(><;
でも、三國さんよりも、仲代達矢さんの方に近いかなぁ?なーんて、画像検索しながら考えてました(^^;二百三高地の乃木将軍ですよ〜〜
これこれ↓どうです?

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1921881

>ヴィノグラドフは声&姿に天性の明るさ&優しさがありますよね

(#⌒∇⌒#)ゞ(←私が照れて、どうするの^^;)
でも…そう仰って頂けると、本当に嬉しいです。これからも彼のレポート、宜しくお願いしますね(^^;

southyoshiさん:

また来て下さって、嬉しいです(^^)ありがとうございます。
私も、臆面もなくこんなことを書いていますけど、専門的知識は何も持ち合わせていないのです。ホントにミーハーですし、ヴィノグラドフのことも、その結果…ということでf(^^;

どちらかというと生で聴くよりも、家でのんびりとソフト鑑賞…のほうが好きなのですが、せっかく旅行に行ったついでに…を繰り返した結果、随分観たものの本数も増えましたので、備忘録として、書いているもので…

それでも、楽しんで読んで下さる方がいらっしゃれば、嬉しく思います。

リハーサルで素敵な出会いがあったとのこと、良かったですね。その方も、日本人がいる!ということで、嬉しく思われたのではないでしょうか?

またいつでもお気軽に遊びにいらして下さいね。お待ちしてます。

>牛太郎さんの情報
ありがとうございます。
やっぱりフィンランド人^^!

確かに写真は若いですね。

マリア女史のエリック評、TBしました。

edcさん、TBありがとうございます。

>>牛太郎さん
>やっぱりフィンランド人^^!

でしたね(^^;

>(^^;二百三高地の乃木将軍ですよ〜〜

あまりのそっくりさにのけぞってしまいました!この画像よく見つけましたね。
スーさんなんて書いて失礼しました!

フンメルさん:

>この画像よく見つけましたね。

えへへ、ヒマジンのなせる業でございますわ。
ねっ、似てますでしょ?!保障してくださったので、画像を記事の中に載せちゃいました(^^;

いやーん、今日乃木将軍が夢に出てくるかも…^^;

お目当ての歌手だけでなく、他のキャストも含めて、舞台全体が良い出来だと嬉しいですよね。
バレンボイム盤のCDは、この演出のプレミエ時のキャストなんだろうと思いますが、ダーラントはホルが歌ってるんですよね。彼独特のちょっとこもったような声で、本来こういう役作りが求められてたとは、思いもよりませんでした。というか威圧的な人物に作る方が多いと思いますから、クプファーのはわりと珍しい解釈ですよね。

ゼンタは明らかにCDのイーグレンより、今回のスーザン・アンソニーの方が適役でしょうねぇ。
マリーのウタ・プリエフはいかがでしたか?

TAROさん:

わー、長いのを読んで下さって、ありがとうございます(#^.^#)

>お目当ての歌手だけでなく、他のキャストも含めて、舞台全体が良い出来だと嬉しいですよね。

はい(^o^)しつこく行った甲斐がありました。夏の苦い思い出は、これで帳消しになりました(^^;

>バレンボイム盤のCD

今、ア○ゾンで部分的試聴してるんですけど(便利な世の中ですね^^)イーグレンはゼンタのアリアを、高いキーで歌っているんですねぇ。でも、彼女は録音だけの参加で、プレミエのメンバーではないと思います。
劇場のサイトの写真、恐らくプレミエ時のものだと思いますが、Anne Schwanewilms という人です。↓ご存知ですか?
http://www.staatsoper-berlin.de/de/fs_b2_neu_holl.htm

再演から何年も経っていますから、個々の歌手達がそれぞれ自分達の解釈で、新しく作り上げたという感じを受けたので、もしかしたらプレミエの時には、全く違った形だったのかもしれませんね。

>マリーのウタ・プリエフ

あ、全然触れてませんでしたけど(^^;良かったですよ(#^.^#)
声は少し衰えているかな、と思いましたけど、動き方とか、さすがに上手かったです。
脇にこういったベテラン歌手がいると、締まりますよね。

カーテンコールの時に、隣り合わせたヴィノグラドフを優しく見つめて下さってました(^^#

牛太郎(笑)が新国『オランダ人』に登場!!2007年2月です。

>牛太郎(笑)が新国『オランダ人』に登場!!

奇遇ですね?^^"

なんだかけっこう映像等のおなじみさん?の名前が・・

うれしい!って人はあんまりいないけど〜〜

ドン・カルロ:ミロスラフ・ドヴォルスキー(え〜〜?! ずどんと大きいドン・カルロだけど、もうお年じゃないのかしらねえ〜〜いくら弟でも)
ロドリーゴ:ルドルフ・ローゼン(常連さんですね〜〜 こっちが絶対若いですね)

イドメネオ:ジョン・トレレーヴェン(げっ^^;)
イダマンテ:藤村実穂子
 エレットラ:エミリー・マギー
新演目だから、ちょっと気になりますけど〜〜 

フィデリオ
ドン・ピツァロ:ハルトムート・ヴェルカー
 フロレスタン:ステファン・グールド
 レオノーレ:エヴァ・ヨハンソン
再演だし、バス・・かなあ・・


セビリアの理髪師
ロジーナ:ダニエラ・バルチェッローナ(へ〜〜〜!)
 バルトロ:マウリツィオ・ムラーロ

エリック:エンドリック・ヴォトリッヒ(なんだかね・・^^;)
 オランダ人:ユハ・ウーシタロ (出ました!牛太郎様^^!)

運命の力
ドン・カルロ:ウラディーミル・チェルノフ

蝶々夫人
ピンカートン:ジュゼッペ・ジャコミーニ(再登場!お元気なのね)
 シャープレス:クリストファー・ロバートソン (ほぼ常連かな)

西部の娘
ミニー:キャロル・ヴァネス(へ〜〜?!)
 ジャック・ランス:ルチオ・ガッロ(へ〜〜?!)
 ディック・ジョンソン:アティッラ・B.キス (再登場・・)

ばらの騎士
オクタヴィアン:エレナ・ツィトコーワ (ケルビーノがよかったから、観たいわ)


ファルスタッフ:アラン・タイタス(イメージわかないけど、まあ・・いいか)
 フォード:ヴォルフガング・ブレンデル(へ〜〜 やっぱり行かなくちゃ・・)
ナンネッタ:中村恵理(バルバリーナよかったです)
 クイックリー夫人:カラン・アームストロング (あら〜〜〜 またですか。やっぱり行かなくちゃ〜〜〜〜ですね)

オデュッセウスさん&edcさん:

>>牛太郎(笑)が新国『オランダ人』に登場!!

情報ありがとうございます(^^!
早速記事に追記させて頂きました。ほんと、奇遇ですね(^^;

それにしても、新国はもう、来シーズンの予定を発表したんですね。はやっ。

>ドン・カルロ:ミロスラフ・ドヴォルスキー

(ああ、夏の苦い思い出がヨミガエル…^^;)
おいくつくらいなんでしょ? ロドルフォの時も、遠めで見る分にはまずまず若く見えましたけどね。繊細さとは程遠いような気が…^^;

>イドメネオ:ジョン・トレレーヴェン(げっ^^;)

ギョッ(@。@;イドメネオって、軽めのテノールの役じゃありませんでしたっけ?
(映像のパヴァちゃんのイメージが…ホフマンだって、リューベックの専属時代に歌っただけでしょ?多分…)
彼は自ら「one of leading Helden Tenors 」と名乗っているではありませんか(^^;

>エリック:エンドリック・ヴォトリッヒ(なんだかね・・^^;)

ふぅぅぅぅん…
今年のバイロイトでもエリックだったんじゃない?オデュッセウスさん、そうでしょ??

牛太郎様は、一応名誉の為に言っておくと、お声は美しかったですよ。スタミナもありますしねぇ。
リンデンでのカーテンコールでも、すっごーい大拍手、もらってましたから^^!

(ついでに言っておくと、ワタクシの彼氏^^;も、牛太郎様に対し、ねぎらいの拍手をずーっとかけておりました^^; 身長差、20センチくらいはありそうだったわね…)

>ばらの騎士

があるんですか。これは一度、実演に当たってみたいなぁ~~

>フォード:ヴォルフガング・ブレンデル

コレだけの為に行く価値がありそうですねf(^^;

あ、イーグレンは録音にのみ参加したということですね。アンネ・シュヴァーネヴィルムスは最近かなり知られてきてる人じゃないでしょうか。数年前からバイロイトに登場してますし、ザルツブルクでラトルと共演したりもしてますね。私は残念ながらまだ聞いたことがないんです。

ダーラントはクプファーの解釈というよりも、ヴィノグラドフ独自の役作りだったんでしょうかね。

>カーテンコールの時に、隣り合わせたヴィノグラドフを優しく見つめて下さってました(^^#

ふっふっふ・・・(ニヤリ

>アンネ・シュヴァーネヴィルムス

あ、そうなんですね。私もちょっと調べてみました。今年のザルツブルグにも出演するようですね。

そういえば昨日書き忘れましたけど、バレンボイムのCDで、ちょっとびっくり(@。@;したのが、舵手が今をときめく?ヴィラゾンなんですねぇ。

>ダーラントはクプファーの解釈というよりも、ヴィノグラドフ独自の役作りだったんでしょうかね。

だと思います。過去の、大きくて太目の声のバスや、大柄なバスとは歌い方も、役作りも、一線を画したような工夫が見られるような気がするんです。
彼のそういうところに惹かれたのでしょう、多分(^^#

そうですそうです、ヴォットリヒはバイロイトのエリックですよぉ~。かなりいいと思います!!牛太郎(笑)のタイトルロールとともに注目でしょう。

新国『ばらの騎士』は最注目の公演でしょう!!ジョナサン・ミラーの演出ももちろんですが、P.シュナイダーの指揮!!この大ベテラン指揮者、久々の日本でのオペラ指揮です。

リンデン・オーパー来日公演(2007)、『オランダ人』は演目からはずれちゃいましたね。ヴァラシエンヌさんの彼氏(?)は果たして来日するか?クルヴェナールあたりはどうなのでしょう?レポレロとかは?

オデュッセウスさん:

オデュッセウスさんのおうちの「今後のお勧めワーグナー上演」見てきました(^^!
エリックはやっぱりそうだったんですね。牛太郎様のご紹介?も、何となく嬉しいですね(^^;

オデュッセウスさんのおうちの記事を拝見して気がついたんですけど、指揮者もミヒャエル・ボーダー(Michael Boder)ですから、私が見た時の方と同じですね。
なかなかいいと思います(^^ 

>新国『ばらの騎士』

こちらは、新国のサイトを見ていて気がついたんですが、マルシャリンをカミッラ・ニールント(Camilla Nylund)が歌うんですね。彼女、私の初海外オペラ鑑賞の2001年&2002年マイスタージンガー@ドレスデンで、エーファでした。
ちょっと、ジャニーヌ・アルトマイヤーに似た感じ(顔も声も体つきも)で、結構な美人さんですよ(^^!

年末のベルリンフィルのジルベスタコンサート(ラトル指揮)で、「フィガロの結婚」の最終幕を一部演奏会形式で演奏したんですけど、ここで伯爵夫人を歌っていたのが彼女で、ビックリしました。こういう役を歌うようになっていたんですねぇ。

(念のため、私はベルリンフィルのコンサートは、ホテルのテレビで中継を見ただけで、会場には行っておりません^^;)

>リンデン・オーパー来日公演(2007)

そうなんですよね。
ダレカさんは、ドン・ジョヴァンニですと、今のところマゼットをレパートリーにしているんですわ(^^;
この「ドン・ジョ」は、3月にリンデンで再演があるんですけど、最初はマゼットで出演する予定になっていたんですけど、スケジュール調整したみたいで、降りちゃったんですよね。

それでも、もし来るとすればマゼットで、でしょうね、多分…上が詰まってますから(笑)
若いバスの辛いところですね。多分、ドン・ジョヴァンニはルネ・パーペでしょう。

でも来日公演って、その劇場で実際に活躍している若手の歌手というよりは、名の通ったベテランのスター歌手を揃える傾向がありますし、来ない可能性のほうが高いかなーー;

素適なオランダ人を観たのですね!

砂糖タップリなんてとんでもない大変面白く読ませて頂きました。

とらさん:

わー、長いのを読んで下さって、ありがとうございます(^^!
いつかとらさんのバンド・デシネで「オランダ人」も見てみたいです。
その時は、乃木将軍風ダーラントでお願いしますねf(^^;

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