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ネットのネットワークのお陰で、瓢箪から駒

★★★ この記事が500個目です(^^) なんとか続けてこれたのは、大した内容でもないのにコメント下さるご常連の方々はじめ、そーっと読んで下さっている読者の方々のお陰です。どうも、ありがとうございます...(b^ー゚)v 今後もマイペースで、気の向くまま好きなように書いて行きますね。どうぞ、宜しくお願いします。★★★

《モーツァルトとサリエリ(*1)》は、ロシアの作曲家・リムスキー=コルサコフの作曲した、短いオペラです。出演者はモーツァルト(テノール)とサリエリ(バス)の二人だけ。

私は未聴ですが、いつかは聴いてみたいと思っている作品です。理由はまぁその、なんてったってカレの「お国もの」ですし、ほらね、こんなこと↓もしゃべってるし。

「少し前にパリでRimsky-Korsakowの「モーツァルトとサリエリ」に出演し、非常に楽しみました。しかし全体としてはまだ、ロシアものに集中したくはないんです、というのはロシアオペラに不可欠な重たいバスの声は、私は今のところまだ持っていないので。」

「ロシア出身のほかの歌手とは逆に、ロシアもののレパートリーは今までのところ、あなたのキャリアにおいては大きな役割を演じていないようですね。」とのインタビュアーの質問に対する答え。

(出所:Das Opernglas Jun2004・ALEXANDER VINOGRADOV   DAS PORTRAET:同好の方に訳して頂きました。ありがとうございます。)

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さて、keyakiさんのお宅で、RR氏主演の来日公演《ファルスタッフ》にフェントン役で出演していた、若いロシア人テノール、ダニール・シュトーダ(Daniil Shtoda:1977年生まれ)が話題になっています。

フェントンには残念ながら向いていないみたい…とのご意見が多数のようですが、それはさておき、その記事のコメント欄で、パリ在住の助六さんが、シュトーダが02年11月パリでの「モーツァルトとサリエリ」に出演していたのを聴いたことがある…との書き込みが、目に留まりました。

こ、これは…
2004年のインタビューで「少し前」としゃべっているし、そもそも作品自体が地味で、そんなに上演回数が多いとは思えない。しかも、場所はパリ。

も、も、も・し・か・し・て…と思い、勇気を振り絞って(ホントですってば^^;)助六さんに「その時のサリエリは何方だったか、ご記憶にありませんか?」とお尋ねしてみたところ、プログラムを引っ張り出して確認して下さいました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

02年11月5日
パリ・シャトレ劇場
スピヴァコフ指揮ロシア国立管
モーツァルト ダニール・シュトーダ
サリエリ アレクサンドル・ヴィノグラドフ

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

うは。まさに瓢箪から駒。せっせと検索しても、今までわからなかったことが、こんなきっかけでわかるというのも、ネットのネットワークのお陰ですね(^^!

keyakiさんがシュトーダ君のことを話題にして下さったお陰で、助六さんがこの書き込みをして下さって、それに私がドン・ジョヴァンニ並の嗅覚で反応したわけですから(o^-^o)

さて、そちらのコメント欄で、助六さんが大変嬉しいことを仰って下さったので、引用させて下さいね。

「そうそう思い出してきました。名前も知らなかったけど、若いバスが、スラヴっぽい重量級バスという感じじゃなくて、柔らかな声で品のある歌を歌っていました。
シュトーダ共々ロシアっぽいドロ臭さのない、モーツァルトとサリエーリに相応しい端正な歌唱だったので、ちょっと意外に思ったものです。スピヴァコフはやっぱりロシアっぽかったけど。まあリムスキー=コルサコフですしね。」

うふふふふ~~(*^^*)嬉しいわ、「品のある」「端正な」って誉め言葉は(^^!

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2002年というと、カレはちょうどリンデンのアンサンブルに所属中で、バスの小さい役を色々歌っていた頃です。同時期にパリやマドリードに時々客演していたみたいですが、名前は今よりも更に知られていなかったのは、無理ないでしょうf(^^;

それにしても、今から4年前ですから、まだ二人とも25歳前後の頃。こんな渋い作品(違いますか?^^;)を、随分若い二人に任せたんですね…
オーケストラがロシア国立管弦楽団ということは、特別公演か何かだったのでしょうか??
もし録音が残っていれば、是非聴いてみたいですけど、残念ながらラジオ放送の記録も、なさそうーー;

なんてったってサリエリ役は、かのシャリアピンが「ボリスよりもはるかに困難」と語っていたそうですから、ネ。

私の手元の資料では、バスティーユになっていたのですが、正しくはシャトレ劇場だったのですね。重ねて助六さん&全然フェントンとは関係ない質問に快く場所を提供して下さったkeyakiさんには、厚くお礼を申し上げます。どうも、ありがとうございました。

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(*1)日本では「サリエーリ」よりも「サリエリ」のほうが一般的かな?ということで、こちらでは「サリエリ」と表記させて頂きました。

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コメント

>シュトーダ
こちらのリンク先の写真は、keyakiさんとこのより、来日フェントンに似ていると思いますが、もっとぬーぼ〜〜って感じだったわ^^;;

それにしても、出演が確認できてよかったですね。ネットの威力はさすがです。

《モーツァルトとサリエリ》なんていうオペラの存在自体知りませんでした。どうやら、二人芝居のようなものらしいですね。
CDも何種類も出ていて、アダムとシュライヤーのもあるんですね。買うならこれ!ですよね、でも多分ドイツ語歌唱でしょうね。
それに最近チェコの歌劇場が、上演してるんですね。
サリエリさん、お茶に毒を入れてはみたものの、飲んで欲しくないという複雑気持ちの心理描写とかのあるオペラだそうですが、「飲んじゃったの!?」と字幕が出て、いくらなんでも....なんて、書いてあるレポートがあって、笑っちゃいました。

edcさん:

>出演が確認できてよかったですね。

…はい(〃∇〃) 
フェントンがぬぼーっとしていたお陰で?!確認が取れたようなものですから、感謝、感謝です(笑)

keyakiさん:

改めて感謝、感謝です(笑) 私一人、話題の蚊帳の外でほくそえんでいるって感じですねf(^^;

>アダムとシュライヤーの

そうそう、私が買うなら絶対コレって感じですけど、ドイツ語なんですよ(^^;一つはロシア語のものが欲しいから、セカンドチョイスってことになりますかね。

>最近チェコの歌劇場が、上演

したのも、チェックしてたんですよ。
一応レパートリーに入れているものは、どんな役で、どういう歌なのかは把握しておきたいと思っているのですが、ここんとこ怒涛の?ネット放送ラッシュだった為に、こういう下調べはすっかりお留守になっちゃってて、気がついたら終わっていたというお粗末さでした…

サリエリは相当心理描写を要求される役だそうですし、そういうのが心底聴きたいんですよね(^^; 
上演の機会そのものが少ないでしょうけど、歌える歌手には限りがあるでしょうし、次に歌うチャンスが来た時には、何とかして聴きたいですね。

あり得ないでしょうけど、こういう演目で来日してくれれば、そりゃもう迷わずに、全公演S席をゲットしますってば(^^;;;

当該公演は、シャトレが02-03年に組んだ「スピヴァコフ・チクルス」6回演奏会シリーズの一つで、演奏会形式上演でした。机と椅子くらいは置いて簡単な演技は付けてやってましたが。
プログラムには「フランス・ミュージックが後日放送予定」とありますから、録音は残ってるんじゃないでしょうか。
プログラムの経歴見ると、この頃はモーツァルトやイタリアものばっかり歌ってたんですね。ナルホドという感じです。

助六さん:

詳細情報の件も合わせて、改めてお礼申し上げます。

ホントに、この公演の情報が入手できるなんて夢のようです。
サリエリ、CDを試聴できるサイトでいくつか音源を聴いてみましたが、これはホント《しゃべる役》ですね。彼の歌い口に相応しいと思います。
もう彼の声で聴きたくてウズウズしてますが(笑)いつかまた歌ってくれるでしょう。

>録音は残ってるんじゃないでしょうか。

そうですか。これも願っていれば、いつか手に入ると信じて、気長に待ちたいと思います。

>この頃はモーツァルトやイタリアものばっかり

そうですね。ボリジョイ劇場の専属時代(=学生時代)には、ご当地モノということで、「皇帝の花嫁」のソバーキンなんかも歌ったことがあるみたいですけどね。

もう遠い記憶でしょうけど(^^;聴いて頂いた時の印象からも、決して「スラブ的重量級」ではない声なので、逆に言うと、「オペラでロシアもの」に限ってしまうと、やれる役柄は限定されてしまうと思います。そもそも、上演の機会が少ないですものね。

今年でやっと30歳ですから、まだまだこれから…でしょうね。同じインタビューの中で、もっと歌曲にも打ち込んで行きたい…とも話してますし、そちらのほうも合わせて楽しみにしています。

去年のバーコードピーメンが、「メジャーなロシアオペラ」での、初めての大役ですが、これは声質と語り口が、役柄によく合っていると思いましたし、これから歌いこんで行けば、当たり役にできるんじゃないかなぁなんて、思っているんですけどね。その時は、白髪髭面老人姿を拝みたいものです(^^;

ちなみに、プログラムの経歴に掲載されているのは:

マゼット、フィガロ、ザラストロ、コッリーネ、オロヴェーゾ(ノルマ)、ロドヴィーゴ(オテロ)、バンクォー(マクベス)、バジーリオ(理髪師)、修道士(ドン・カルロ)、オラクル(イドメネオ)あたりでしょうか?

オラクル@イドメネオは、多分2001年 Opera National de Paris(これは、パリ国立オペラ座のことでしょうか?)での上演だと思いますが…

「イドメネオ」は、02年4月のイヴァン・フィッシャー指揮+演出のガルニエでの上演でした。演出のみならず指揮も不評で、初日はハデなブーが出てました。フィッシャーはこの頃リヨンの音楽監督でしたが、リヨンでも演出もオレにやらせろと言い出したとかで総監督と衝突、辞任に追い込まれてました。

経歴に載っているのは、コッリーネを除く他の9役、あとショスタコの「マクベス夫人」を準備中と書かれてます。

助六さん:

重ね重ね、情報ありがとうございます。
>イドメネオ
そうだったんですか。この辺も合わせて、手直ししておきますね。

>>経歴
>ショスタコの「マクベス夫人」を準備中

コレは多分、2003年3月にコンサート形式で上演されたこの演目の「老いた囚人」のことでしょうね。レビューでも好評だったものです。得意分野ですから(^^;

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