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スペイン旅日記(3) ドン・ジョヴァンニ@バレンシア P.S.愛しのレポレッロ

バレンシアのサイトに初日(12月16日:エルヴィラはバルバラ・フリットーリ)の舞台写真が掲載されました。カーテンコールの様子も観られますので、興味のある方は♪こちら♪からどうぞ…

それぞれの写真をクリックすると、大きくなります。こちらの記事の写真も、バレンシアのサイトから拝借してきたものです。

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前の記事からの続きです。★こっち★の方が読みやすいかも。内容は同じです。長いですので、読みやすいほうでどうぞ…

Dgvalencia06dec19 まずは、とあるスペイン貴族のお屋敷での小話を。

貴族の家には、使用人がつきもの。このお屋敷にも当然そういう使用人夫妻がおりました。この夫妻は出すぎず、物事をわきまえ、仕事熱心なので、当主夫妻の信頼も大変厚いものでした。

ある年の初夏、当主夫妻にめでたく跡取り息子が生まれました。その年の冬、使用人夫妻にも男の子が生まれました。

この使用人夫妻の息子ならば、賢くしっかりした人物に育つに違いない、きっと我が息子をサポートできる、良き相談相手となるだろう…と、小さいときから若様と一緒に、遊びから勉強も常に一緒、そして貴族としてのマナーも一通りわきまえさせようと、息子と同じような教育を受けさせました。

使用人夫妻にとっては、この上ない幸せ。息子には常々「常に賢く、品良く振舞いなさい。でも決して若様よりも、出すぎてはいけないよ」と言い聞かせておりました。

双方の親たちの思惑通り、子供たちは、とってもいい関係をキープ。

若様はとっても破天荒で、いたずら大好き。「ったく、トロイやつだけど、こいつには安心してわがまま言えるからな」と、使用人の息子には、かなり無茶なことも言ってみたりして。

使用人の息子は、思慮深くていつでも慎重。遊びでは若様にいつも振り回されながらも、目を離すことが出来ないんだ…と、後ろから若様の洋服の裾を引っ張りながらトコトコついていく様子が、お屋敷の内で外で、小さい時から見受けられました。

こんな不思議な信頼関係の下、二人の青年は、年頃を迎えました…

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この主従関係を探る時、二人の年齢差…どっちが年上なのか、はたまた同じくらいなのかってのも、重要だと思いますが、もう一つ「二人の関係は、どのくらいの長さなのか?」というのを考えるのも面白いかと思います。

'72生まれのシュロットと'76生まれのヴィノグラドフ、若い二人の演じる主従コンビは、年齢はほぼ同じように見えますが、見た目も性格も全く違う。でもある種の近似性と、ちょっとやそっとの長さではない信頼関係を感じさせる瞬間は、確かに存在していて…そんなことを考えていたら、上記のような小話を思いつきました(^^ゞ
勿論、これで全てが語れるわけではありませんし、突き詰めると矛盾も色々出てくるんですが、こういう印象だった…ということで読み流して頂ければ…と思います。

Dgvalencia06dec01 2幕の「衣装取替え」のシーンですが、ジョヴァンニはレポレッロのマントを先に脱がせて、そして自分の着ていたマントを脱いで、レポレッロに着せてあげるんですが(ちゃんと留め金までジョヴァンニがかけてあげる!)これがなんというか、手馴れた様子で「子供時代から繰返してきた着せ替えごっこ」みたいな感じがしました。

この後の例の「やらせセレナーデ」ですが、ここんとこのレポレッロ、やだなぁ、やりたくないなぁ、でも仕方ないなぁ…みたいな感じでシブシブ若様の真似をしながら、最後の投げキッスだけは妙な説得力?!「んーちゅっ♪」って音が響いて、可笑しかったわ(^^;;;

仕方なくエルヴィラと一緒に散歩して、逃げ出そうとする瞬間、「ひとりにしないでね」と胸の前で手を組むエルヴィラの脇の下からそーっと両手を回して、しっかり彼女の胸をさわってから、逃げ出してました(;^^△
ったく、もう…

Dgvalencia06dec02そんな感じで、可笑しいこともちゃんとやっていて、クスクス笑うところ、お茶目な場面もあったんですが、基本的な役作りは、ひとことで言えば、も~の~す~ご~く生真面目

(ここで重要なひと言:「シリアス」「深刻」じゃなくて「生真面目」です^^;)

このレポレッロが日本語で一人称をしゃべるとしたら、絶対に「おいら」とか「あっし」じゃなくって「僕」か「わたくし」。
ここまで真面目で堅物なレポレッロは、初めてかも(^^ゞ

彼のことなので、まずそれは有り得ないと思ってましたけど、この役にありがちな、過度に下卑た表現をされるのは絶対ヤダ!って思ってたんですが、その心配は全くナシ。知的で抑制的、召使の割には、妙に貴族的というか。。。

Dgvalencia06dec03 だから逆に、コミカルで●●っぽさを強調したレポレッロを期待なさっている向きには「なんだこれは???」って感じがしたでしょうね。
「レポレッロは演出家によって、勢いを殺がれたような感じだった」みたいな主旨の感想に行き当たりましたが、それが「演出家によって」なのか、彼自身の解釈なのかはさておき、その感想は的外れではないと思います。

レポレッロは、ある意味ジョヴァンニよりも難しい役だと常々思っていて、いくつかのCD,映像を見聞きした結果、ジョヴァンニは何人か「いいな」と思う人がいますけど、実はレポレッロは、誰がやっても「これだ!」と思える人がいなくって、それで彼のレポレッロに過剰期待していたんですけど…

初役でしたし、こんなもんかな、という思いと、「もう少しはじけてもいいんじゃない?そんなに抑制しなくても、いいのよ…」という思いが今でも交錯してますし、これからも交錯し続けるでしょうね。

常にシュロット・ジョヴァンニの華やかさからは一歩引いた感じで、この抑制感が彼の個性と言えばそうなんですけど、なんとなく役柄をつかみきれていないというか、確信が持ててないような、ぎこちない感じは否めないと思いました。優しくて誠実で、賢いけど、そんな品の良さだけでは、レポレッロには物足りない。この役の難しさを再認識しました。

《カルメン@リンデン》の映像でも感じたんですが、あまり派手なパフォーマンスは得意ではないというか、身体が小さい割には鷹揚、悠然としたタイプなので、動きがなんとなくリサイタルモードっぽいというか、モタモタする時もあるんですよね(^^;あんまり運動神経はよくないのかな(^^ゞ

(ここで重要なひと言Again:「のそのそ」じゃなくって、「モタモタ」です^^;のったらのったらと、意味もなくふらふら歩くとかいうわけじゃなくって「可愛い鈍さ」とでも言いましょうか…)

Dgvalencia06dec18 特に1幕は、歌の方も不安定で、雑に感じるところもあったし、音程がふらつくところもいくつかあったし「カタログの歌」も、なんか歌いにくそうというか、精彩を欠いているような気がして、もどかしい思いでいっぱいでした。近くで観てたら、ハラハラドキドキ、もっと落ち着かなかったかも。遠くの席でよかったのかもしれません。

それでも、尻上がりに良くなって行ったと思います。アンサンブルで合わせるところは、やっぱり上手だなって思ったし、一段と深くなった低声で「…(◎_◎;) ドキッ!!」とさせてくれるところもあったし、私の大好きな弱声で「(*ё_ё*)きゅん…」となった箇所もしっかりありましたし(;^^△

晩餐の場面でジョヴァンニと一緒にフィガロの「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」の旋律の掛け合いのところ、フィガロを得意にしている彼が、ここをどう歌うのか楽しみにしてたんですけど、とっても良かったです。

もうひとつ、とっても印象に残ってるのが、地獄落ちの寸前、騎士長とジョヴァンニの対話中、「ノーといいなさい(Dite di no! Dite di no!)」の箇所。
この「no!」、歌手さんによって、力いっぱい歌うひととか、そのまんま棒読み状態で歌うひととか(^^;色々なんですけど、彼はここを、ちょっとためらいながら、っていうか「あ…若様、Yesって、言っちゃダメです…」みたいな感じで、聴き方によってはちょっと情けないような感じにも聴こえるかも、なんですが、この不思議なニュアンスのこめ方が、私にとって、この夜一番印象に残ったフレーズでした。ここの部分だけで、彼が若様を、ジョヴァンニをとても大事に思っているのが伝わってきました。もしかしたら、姿が見えなかったのが幸いしたのかもしれませんけど。

《ドン・ジョヴァンニ》は彼が大好きな作品。2002年の専属時代にリンデンでマゼットを歌って以来、なかなかチャンスがなかったのか、彼がこの作品に 関わるのは実に4年振り。そして、同じ作品でも、より大きな役柄に初挑戦するということで、是が非でも見たかった公演。

無茶をして(^^;最終日に、ぎりぎりセーフで間に合ったわけですが、最後の大事な場面で姿が見えなかった、もう少し近くで観たかった、そして、欲を言えば、最低2回は観たかったし、私自身ももっとゆったりとした日程で、現地の雰囲気に身体を慣らしてから鑑賞したかった…という、心残りはあります。

でも遠くの席からでも、衣装のせいか、今までの印象よりも肩幅が広く見えて、見劣りしなかったこと(写真で確認すると、やっぱりちっ こいですけど…)席数は1300あまりの小さめの劇場だったので、声はよく飛んできて、その点のストレスは全く感じなかったこと、そして何よりも、リンデン以外の劇場で、大きなオペラの大事な初役を無事に歌った彼の姿と声を、自分の目と耳で確かめられたのは、嬉しいです。

観た直後には、オッターヴィオの声の輝き&ジョヴァンニの華やかさに気圧されちゃって、なんだか物足りなかったわ…って思ってたんですけど、日を追うごとに、じわじわと彼のレポレッロは、私の中でしっかり根を下ろして、また私に色んなことを考えさせてくれそうな予 感…

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Dgvalencia06dec09 長くなりついでにカーテンコールのこと:

なかなか面白かったです(^^;
騎士長、マゼット、ツェルリーナ、エルヴィラ、オッターヴィオ、アンナ(←エルヴィラとアンナの順番はイマイチ自信ないけど)レポレッロ、そして最後にジョヴァンニ…という順番だったと記憶してますが、オッターヴィオはとにかく、歌のときから拍手喝さいだったので、す~んごい拍手。私の周囲の観客も、けっこう立ち上がってました。
本人もそのあたり、よーく認識していたんでしょう、若いのに自信満々って感じで、悠々と出てきて両手で投げキッス。

Dgvalencia06dec10私もその時に大きな拍手をしましたけど、どうしようかな~~レポレッロ出てきたら、立ち上がっちゃおっかな~~って思いつつ、満面の笑みで彼が走りながら出てきた瞬間、無意識のうちに立ち上がってしまいました(;^^△ ←これ、リンデンじゃ絶対できません!!同行者は苦笑してましたけど^^;

で、やってくれました!投げキッス。にっこり満面の笑みを携えつつ、左手で軽く、でしたけど、実際にこの目で観たのは初めてだったので、すっかり舞い上がってしまいました(//∇//(//∇//(//∇//) わーん、やっぱり近くで観たかった!!

トリのシュロット@ジョヴァンニが傑作。「ふふん、俺様が主役だぜ<( ̄^ ̄)>」って感じで、悠々と出てきて、派手に両手でVサイン&投げキッス、ラテン男っぷり、全開状態。きょとんとして一瞬引いたような表情になったレポレッロ@彼の顔、可笑しかったわ(^^;

この後マゼールも出てきて、レポレッロとジョヴァンニの間に入って…でしたけど、ジョヴァンニにも勿論声をかけていましたが、レポレッロの彼と、より長くお話していたのが、ファンとして嬉しかったです。

もう少し長く観たいわ~~って思ってたんですが、開演が8時半からという遅めの時間だったので、終演は12時を完全に回っていました。
同行者が「遅くなるとクロークが込み合うから、早く帰るゾ~~」って、無体なことを言うので、仕方ないなぁ…と思いつつ、舞台袖に近い側の出口から出ようとしたとき、もう一度だけ…と思って舞台を観たら、ちょうど出演者の皆さんが舞台袖に引っ込むところだったんですが。

その瞬間、ちょうど彼が振り返ってくれて。

その時、すーごくいい顔をしていたので、しっかり目に焼き付けてきました。

あの笑顔、私の大事な心の宝物です。

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2006年12月30日 バレンシア(スペイン)Palau de les Arts Reina Sofia イタリア語上演

Don Giovanni 
指揮:ローリン・マゼール
演出:ジョナサン・ミラー
ドン・ジョヴァンニ:アーヴィン・シュロット
レポレッロ:アレクサンドル・ヴィノグラドフ

ドンナ・アンナ:Marina Poplavskaya
ドンナ・エルヴィラ:アドリアーナ・ダマート
ツェルリーナ: マリア・グラツィア・スキャーヴォ
ドン・オッターヴィオ:フランチェスコ・ネーリ

騎士長:ウラジーミル・ヴァネーフ
マゼット:Nahuel di Pierro

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コメント

リンクありがとうございます。

舞台写真がいっぱい出てよかったですね。拡大しても人物があまり大きく写ってないのが残念ですけど...カーテンコールの満面の笑みははっきりわかりましたヨ。

写真を見て、想像しながら読ませていただきました。奇をてらった演出でなく、ドン・ジョヴァンニもあんまりな奴でなくてよかったですね。
ジョナサン・ミラーは、「モーツァルトのオペラではショッキングな演出はしないし、できない。また私は歌手たちに馬鹿げた演技もさせない。なにかセンセーショナルなことを狙うのでない限り、そんなことをする必要もない。私は、人間のふるまいが、説得力を持ってリアルに描かれている舞台をつくりたいだけだ」なぁんて、語ってますが、気が変わることもあるので、見るまで心配ですよね。でも、その線の演出だったということですね。

>クロークが混み合
私だったら、あなた、コートお願いね、あとで行くから、って言っちゃいますね。(笑
それにカーテンコールでは、ダーッと一階に降りて、オケッピットの前で、拍手しちゃいます。日本ではよくやりますけど、みんなやってませんでした?


衣装も奇をてらわず、わかりやすそうな舞台ですね。こんなに若くてハンサムなレポレッロは珍しいかも^^!!

keyakiさん:

わわっ、リンク報告する前に来て下さって、嬉しいです(^^!

>舞台写真がいっぱい出てよかったですね

ホントに(#^.^#)
遠目ながらも、けっこう頑張って観察してきたつもりでも、やっぱり(同じ日ではないとは言え)情景描写は写真にはかないませんからね。
おかげで「創作小話」に力を注げましたから(笑)

>奇をてらった演出でなく、ドン・ジョヴァンニもあんまりな奴でなくてよかったですね。

これが一番かもしれません。特に直前に、ザルツの映像を観たばっかりだったので、余計そう感じたかも。

>>クロークが混み合う
>あなた、コートお願いね、あとで行くから、

なんて、こんなにわがまま聞いてもらった直後では、さすがに言えませんよ~~(笑)

>ダーッと一階に降りて、オケッピットの前で、拍手しちゃいます。

これはやってませんでしたし、ハツミミです。ドイツでも、アメリカでも見たことはないと思います。

>日本ではよくやりますけど

じゃぁ、もし彼がホントに来日したら、やらなくちゃ(笑)

edcさん:

>こんなに若くてハンサムなレポレッロは珍しいかも^^!!

(//∇//(//∇//(//∇//)そ、そうですか?^^;ありがとうございます~~
素直に喜んじゃお♪

前髪があれば、もっとよかったのにーー;って思ったんですけどね(^^ゞ

メンテ入る前にコメントしちゃいます♪色々と思うところはあっても、やっぱり贔屓の歌手の歌と演技(と素敵な笑顔^^)は心に残りますよね。

>真面目で堅物なレポレッロ
ふむふむ、写真からもそんな印象を受けます。

>「あ…若様、Yesって、言っちゃダメです…」
こういう言い方をするレポレッロは聞いたことが無いので興味津々です。私もkeyakiさん同様、舞台写真とレポートから想像してみましたけど…やっぱり実際に見てみたい!

>カーテンコール
やっぱりスペインは激しいですよね!私がマドリッドで体験したカーテンコールも熱かったです(^^)後、スペインは開演時間遅いですね。私のときも終演は翌日だったなぁ~。

サルダナさん:

メンテ前にレスしちゃいますね(^^;

>色々と思うところはあっても、やっぱり贔屓の歌手の歌と演技(と素敵な笑顔^^)は心に残りますよね。

そうねぇ~~(感慨)
特にチケット買うのに、こんな苦労(笑)をしたのは初めてだったので、いろいろこねくり回して、余計そう思えるのかもしれませんけどね(^^ゞ

>スペインは開演時間遅いですね

まぁね、この辺のことについても追々書きたいと思ってますが、夕食が夜8時から…ってお国ガラじゃん?元気いいですよね、アチラの人は。
でもお陰で、夜7時まで寝ててもチケット買えたんですけどね(^_^;)
(あれがドイツ語圏の劇場なら、完全にアウトだったわよ…)

小話、面白かったです。
「トコトコ」ついて歩くっていうのが可愛い^^

>無意識のうちに立ち上がってしまいました(;^^△ ←これ、リンデンじゃ絶対できません!!

えっ、そうなんですか?劇場の雰囲気ですか?

>>ダーッと一階に降りて、オケッピットの前で、拍手
>ドイツでも、アメリカでも見たことはないと思います。

こういうことするのって日本だけですか?
シュターツオパーでもけっこう前のほうに人が詰め掛けてましたよ~。

でも、ほんとうに感じの良さそうなドン・ジョですね。若い主従のコンビもいいものだとおもいました。無茶なことしていてもハマるかも。こういう公演見てみたいです。

りょーさん:

レスがメンテの後になってしまって、ごめんね(ToT)

>「トコトコ」ついて歩くっていうのが可愛い^^

1幕のフィナーレで、逃げ足の速い若様を追っかけて「…はっ!」ってな感じで、慌てて逃げ出すところを観ていたら、コレを子供に当てはめてみると、どうなるかぁ?って思って(^^ゞ

>>←これ、リンデンじゃ絶対できません!!
>えっ、そうなんですか?劇場の雰囲気ですか?

かなぁ。っていうか、ドイツ人気質?
スタンディングオベーションって、アメリカの地方劇場でしか経験したことがなかったんですよ。

レベル的には、ごく普通の公演(観たのは「サロメ」)だったんですけど、まるで「世紀の名演」に当たったかのような熱狂振り。

観客が変にすれていないってのもあるのかもしれませんけどね。今思えば、懐かしい体験です。

>若い主従のコンビもいいものだとおもいました。

そうですね。シュロットも彼のジョヴァンニの写真を見てみると、色んな所で、色んな演出で歌っているようですが、こういう正統的なのが、一番カッコいいですね。

ジョヴァンニは若くてもレポレッロはおじさんだったりすることも多いですし、今回みたいに正統的演出で、若いレポレッロってのは珍しいかもしれませんけど、少し不完全かもしれませんが、新鮮な感じを受けたのは、間違いのないところですね(^^ゞ

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