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スペイン旅日記(2) ドン・ジョヴァンニ@バレンシア

★1月15日追記:バレンシアのサイトに初日(12月16日:エルヴィラはバルバラ・フリットーリ)の舞台写真が掲載されました。カーテンコールの様子も観られますので、興味のある方は♪こちら♪からどうぞ…
それぞれの写真をクリックすると、大きくなります。こちらの写真も差し替えてみました。

こっち★の方が読みやすいかも。内容は同じです。長いですので、読みやすいほうでどうぞ

さて、紆余曲折?!を経て、開演一時間前にようやくゲットしたチケットで観た《ドン・ジョヴァンニ》。

果たして正常な精神状態で鑑賞できるんだろうかと、内心ドキドキだったんですが、始まってみると(チケット買うときに、レポレッロが本当に彼なのかどうかを確認し忘れていたので、出てくるまでは気が気ではなかったですけど)意外と冷静に鑑賞できました。

Dgvalencia06dec05 演出は、殆ど「あってないようなもの」でした。壁面も含めて全面黒塗りの舞台の、向かって右側の奥まった位置&左側の前の方にテーブルが2つ、対角線上な感じで置いてありました。装置は全編通してこれだけ。幕もありません。
こういう演出の時には、逆に個々の歌手の個性や解釈が、そのまま役作りに現れるような感じがするので、歌手にとっては個性を試される、ある意味難しい面もあるかもしれませんね。

この公演が始まる2週間前に、舞台装置のトラブルに見舞われて、構想を一から考え直さないといけなくなったそうですから、本当はもっとゴージャスな舞台だったのかもしれませんが、いずれにしても、至極オーソドックスな演出というコンセプトに変わりはないんじゃなかったのでは?と睨んでいますが。

席は2階の右サイドの、馬蹄形のカーブの位置あたり。この位置だと、右側4分の1ほどが見切れてしまいます。
ですので、右側のテーブルは隠れて全く見えませんでした。だから、右端で歌っている時は、姿が全く見えなくって・・・

(悲しいことに晩餐~フィナーレまで、レポレッロはずっと右側でした^^;残念!)

距離的には、顔と雰囲気がぼんやりと判別できるくらいでしたが、初めて、咽から手が出るほどオペラグラスが欲しい!!と思いました。

Dgvalencia06dec11 歌手は、お歌の出来として一番良かったのは、オッターヴィオかな。フランチェスコ・メーリ(Francesco Meli)という80年生まれ(!)のイタリアンで、ロッシーニなども歌っていて、あっちこっちでひっぱりだこだそうですが、それもうなずけます。第一声から引き込まれましたし、最後までじっくり聴かせてくれました。上にスコーンと綺麗に抜ける、モーツァルトを歌うテノールにピッタリの声だと思いました。
見た目も、遠くからだとそれなりに見栄えしますし。

オッターヴィオの人格はどうであれ、アリアの旋律は結構好きなんですけど、滅多にこれ!と思える人がいなくって。
単に退屈なだけになりがちなのに、聴かせてくれました。2つのアリアの最中、会場がシーンと静まって、聴き入ってる・・・って感じが伝わってきました。

調べてみたら、一昨年の秋にネット放送で聴いたシュロットのDG@ジェノヴァの時も、この人がオッターヴィオだったそうで、そういえばこの時の放送も、オッターヴィオが一番いい!!って思ったんでした。是非、フェランドとか、イタリア人なので歌ってくれないかもしれませんが、タミーノを聴いてみたいですね。

Dgvalencia06dec14タイトルロールはアーヴィン・シュロット(Erwin Schrott)昨年Metの来日公演でもこの役を歌っていて、話題になりましたね。
私自身は、ダレカさんより4歳お兄さんで、ほぼ同世代、声域がほぼ同じで、レパートリーも被るものがいくつかあることから何気に注目してはいたんですが、生で観るのは初めて。映像での経験はマチェラータの《ボエーム》と、音だけではネット放送での、先述のジェノヴァでのD.Gと、昨年2月のROHでのフィガロを聴いてます。その時は、あまり強い印象は残らなかったんですが、やっぱり生で観るといい!って素直に思いました。ここ数年、この役で大きなオペラハウスを席巻しているのも、自信に繋がっているんでしょうか。

なんといっても見た目と振る舞いに、この役には絶対不可欠な華があります。要所要所では、胸元をチラリと見せた衣装もサマになりますし。遠めで観てても、若さが匂い立つようでした。

まぁ、見た目だけで歌はねぇ…っていう方もけっこういらっしゃるようですし、歌は確かに、微妙に流しちゃうところとかもあるんですけど、声的にも私好みの重心の低い、バスのジョヴァンニですし、姿に騙されちゃうのか、私は気になりませんでした。
野性味溢れる、貴族の若様って感じでしたが、けっこう気障っぽい動きとかも、自然にこなしているし、嫌味に感じない。メトの来日公演をご覧になられたBelle de Nuitさん

「クサイ演技だと安っぽいコメディになるし、演技が足りなければナルシーぶりが伝わらないしで難しいところだと思いますが、シュロットはギリギリの所でバランスをとって、ナルシストな(だから端からみたら笑っちゃう部分もある)カッコいい色男になりきってました。声もしっかりと太くて、俺様系列のドン・ジョヴァンニにぴったり。」

と書いていらっしゃいますけど、正にその通り!って思います。これ以上の形容は思い当たりません(笑)

ということで、今回一番可笑しかったのが、エルヴィラ登場のアリアの場面。堅物レポレッロにカタログを出させて、それを二人で見ながら、なんだかヒソヒソ…
さて何人目かな、と確認したところで、ヒョイ!と片足を出して、レポレッロに靴(ブーツ)を磨かせて、それこっちも頼むぜ!って感じで、もう片方も出して、最後に髪形も手で整えてから、口説きに入って「おまえ、エルヴィラかよ…」って、唖然(^^;
レポレッロは「あっちゃ~(><;」ってな感じで頭を抱えてしまうし。

Dgvalencia06dec06 地獄落ちの場面でだんだん苦しんでいく所、内蔵から焼け付くような熱さが彼を苦しめている!って感じでの狂って行く様子、すごく良かったです。この部分は、それまで殆ど伴奏状態だったオケが、別物のような気合の入りよう+男声合唱+柔らかいけど力強い騎士長、暗くて深くて、こういうアンサンブルでは本領発揮のレポレッロ、骨太ジョヴァンニの、それぞれ声の質の違う3人のバスのアンサンブルも充実してましたから、本当に引き込まれました。流石にマゼール、聴き所のツボは外しませんね(^^!

この場面、途中で左側から若い女性の亡霊が10人くらい出てきて、ジョヴァンニを徐々に右側の方に追いやって、最後の瞬間は右側で「落ちた」ので、どうやって「地獄に落ちた」のか、しっかりとわからなかったのが、本当に心残りです。まさか、ずーっと右側に隠れていたレポレッロが、どっかの某有名音楽祭みたいに、最後に刺し殺した?!なんてことは有り得ないと思ってますけど。。。

Dgvalencia06dec07 ところで、最後の最後に「女性の亡霊たち」を登場させるのは、なんだかちょっと…な気がしました。それまで、全くひねりのない演出でしたし、この作品の場合、あまりいじってしまうのもなんなので、それはそれで、そのまま筋を通して、良いのではないかと。

だから、こういう「小技」は、この演出のコンセプトから、ちょっと外れているんじゃないかしら?と感じました。

ジョヴァンニは「女性を騙そうと思って関係した悪い男」ではないと思うから…女が彼を恨んで殺しちゃう…ってのは、有り得ないような気がするんですけどね。エルヴィラだって、死んでから化けて出るタイプとは思えないし(^^ゞ

私が最も苦手なのは、殆ど強姦魔寸前の、暗い目つきの「ワル」ジョヴァンニなのですが、その手のジョヴァンニならば、こういう最期も悪くないかもしれません。
でもシュロット・ジョヴァンニは「オレね、悪意があるわけじゃないんだよ、人生好きに生きてるだけさ、女も食欲もね!」って感じで、決してワルな役作りではありませんでしたし。

Dgvalencia06dec08女性陣では、ツェルリーナのMaria Grazia Schiavoが◎。スープレッド系の声が細くって可愛くって、遠めで観ても可愛らしさ充分でした。お顔もちっちゃくって、役の雰囲気にピッタリでした。1幕のフィナーレ部分、ジョヴァンニに手を出されちゃう!ってところでは、ジョヴァンニに軽々と抱きかかえられて、危い危い(^^;まずまずな感じの田舎臭そうな好印象マゼット君との相性もばっちり。彼女のスザンナ、是非聴いてみたいです(^^)

アンナとエルヴィラは、二人とも若いソプラノさんで、それなりに期待していたんですが、伝統的な感じのドレスに、若さが埋没しちゃった感じで、あまり冴えなかったのが残念。特にエルヴィラは、レポレッロとの絡みが多いので、やっぱり公演の前半にキャスティングされていたフリットーリで聴きたかったと思いました。ネームバリューに拘るわけではないんですけど…

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「ちょっとちょっと。それで、レポレッロはどうだったのよ?!」と好奇心を持って下さる優しい方がいらっしゃれば、望外の喜びですが。。。

これだけでもじゅーぶん、長いですし…

もう少し時間を下さいf(^-^;(まだ考えがまとまんない。。。)

1月15日:やっと書き上げました。この記事よりも、さらに長いので、時間のある時に軽く読み流してくだされば(^^ゞ ⇒ ♪こ・ち・ら

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2006年12月30日 バレンシア(スペイン)Palau de les Arts Reina Sofia イタリア語上演

Don Giovanni 
指揮:ローリン・マゼール
演出:ジョナサン・ミラー
Don Giovanni:Erwin Schrott
Leporello:Alexander Vinogradov

Donna Anna:Marina Poplavskaya
Donna Elvira:Adriana Damato
Zerlina:Maria Grazia Schiavo
Don Ottavio:Francesco Meli

Il Commendatore:Vladimir Vaneev
Masetto:Nahuel di Pierro

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コメント

ヴァランシエンヌさん、遅くなりましたが、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ヴァラリンさんがスペイン!?と一瞬思いましたが、やっぱりあの方がらみですか~(失礼!)
D.G.のご当所スペインで、しかもこれは顔面偏差値の高いD.G.とレポレッロ!
シュロット@D.G.は、昨年の来日公演で、レチタティーヴォはいいんだけどなあ、という感じで、その後ちょっと熱が冷めていたのですが、発展途上ということで見守りたいです。
レポレッロのレポ、楽しみにしています~

ツェルリーナの歌手の苗字、すごいです。イタリア語で「奴隷」。たまに、こういうストレートな苗字の人いるんですよねー。

投稿: なつ | 2007/01/11 23:52

なつさん:

こちらこそ、今年も宜しくお願いしますね!

>ヴァラリンさんがスペイン!?

自分でもここまでやるか?!(←しかも、保護者つき)って、さすがに呆れましたね(^^;

でも、こんなことがないと、アルプスの北に行くきっかけはつかめなかったですし、スペイン自体とっても気に入って帰ってきたので、彼には感謝しています(笑)

そうそう、なつさんもシュロット@D.G.ご覧になられたんですよねー。
確かにお歌のほうは、アレレ…ってところがないわけではなかったんですけど(^^; 
でも遠めでも、華やかさが伝わってきて、それだけで許したくなりました(^^;(←甘いかも。。。)

>顔面偏差値の高いD.G.とレポレッロ!

若くてハンサムな二人を、同時にじっくり観察できるチャンスだったんですけどね、今後の為にも、オペラグラスは必要だと身に染みました(笑)

>ツェルリーナの歌手の苗字
>イタリア語で「奴隷」

ええーっ(^_^;) そんなぁ。。。
そういえば、前にも「捨て子」とかいう意味の歌手さんがいらっしゃるとかって、話題になりませんでしたっけ??

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/12 00:16

美形主従レポ、楽しみにお待ちしていました♪…あれ、レポレッロは別記事ですか?では、お楽しみはまた次ですね。ゆっくり、じっくり書いてください(^^)

>演出は、殆ど「あってないようなもの」
舞台写真は何枚か見て、衣装に比べてやけにシンプルな舞台装置に見えるな~と思っていたら、本当にシンプルだったのですか!本来は豪華な予定だったのかもしれませんが、お陰で歌手の自由度が高くなったのはのびのび歌えて良かったかもしれませんね。

>晩餐~フィナーレまで、レポレッロはずっと右側
わーん、最期のシーンでレポレッロが見えないなんて悲しい!地獄落ちは気になりますねぇ。意外と、そのまま女性の亡霊たちに引きずられて上手袖に引っ込むだけかも?

>「おまえ、エルヴィラかよ…」って、唖然(^^;
ふふふふ…良い感じに面白いですね。この場面、基本的な主従関係と性格が分かるのでどのジョヴァンニでも注目してしまいます。

>シュロット・ジョヴァンニは「オレね、悪意があるわけじゃないんだよ、人生好きに生きてるだけさ、女も食欲もね!」って感じ
私もこういうジョヴァンニ好きです。「悪いのは、俺様のこの広い愛を理解できない女たちさ」って2幕頭でしれっと言ってますもんね(^^)

投稿: Sardanapalus | 2007/01/12 01:12

無事ご覧になれて良かったですね!!

メーリは去年・一昨年とペーザロで聴きましたが、あの人、どうやらマジメな人らしく、ひじょうに緊張してしまうらしいんですよね。それが歌に出る...。ああいったレパートリーにはふさわしいいいテノールだと思うんですが、私、不謹慎なことに、あの人が歌い始めると、笑いをこらえるのが大変で(^^;。

マリア・グラツィア・スキャーヴォが良かったとうかがって、とても嬉しくなりました。モーツァルトより古い時代のものでしか聴いたことがありませんが、彼女のあの声、好きです。

シュロットはねぇ...。私はどうも苦手。いい出来のときにあたったことがないようです。

投稿: Bowles | 2007/01/12 11:07

こちらもドキドキしながら読ませて頂きました。
チケットが取れて&レポレッロが彼で、本当に良かったですね。

>野性味溢れる、貴族の若様
シュロットのジョヴァンニ、やはりそうした役作りだったのですね。
最初はそれほど(ハンサムだとか)意識していなくても、見ていると「へぇ、カッコいいじゃない」と思ってしまいますよね。
(拙文ご紹介下さり恐縮です。今読むと、う、恥ずかしい…^^;;)
 
レポレッロ・レポート、楽しみにしています! 

投稿: Belle de Nuit | 2007/01/12 13:55

サルダナさん:

>最期のシーンでレポレッロが見えないなんて悲しい!

これが一番の心残りですよーー;他の5人はしっかり見えたのに。
でもまぁ、贅沢言ってもキリがないですし、何しろあんな間抜け状態(笑)でチケットゲットしたんですから、一応観る事が出来たことだけでも、運が良かったと思うことにしました(^^;;;

>意外と、そのまま女性の亡霊たちに引きずられて上手袖に引っ込むだけかも?

なんか、そんな気もしてます。

>「悪いのは、俺様のこの広い愛を理解できない女たちさ」って2幕頭でしれっと言ってますもんね(^^)

そう、そう(^^)

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/12 21:41

Bowlesさん:

遅ればせですが、今年も宜しくお願いしますね。

>メーリ
>どうやらマジメな人らしく、ひじょうに緊張してしまうらしいんですよね。

そうなんですか。遠目で観ていたせいかしら、気がつきませんでした(^^;
カーテンコールでは余裕綽々という感じでしたよ。

>マリア・グラツィア・スキャーヴォ

Bowlesさんはさすがにご存知でしたか。こちらもダブルキャストだったんですが、彼女の時に当たってよかったです。

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/12 21:48

Belle de Nuitさん:

こちらこそ、事前承諾も得ないまま文章を引用してしまって、すみませんでした(^^;
でも以前読ませて頂いた時から、とても気に入った表現でしたし、観てきたらホント、その通りだったので、まさに「我が意を得たり」ってとこでした(^^!

>シュロットのジョヴァンニ、やはりそうした役作りだったのですね

上でも書きましたけど、オーソドックスな演出の時は、歌手本人の個性が反映されやすいんでしょうね。本人はジョヴァンニは非常なエネルギーを要するので、レポレッロの方が好きだと仰っているようですが、やはりこのひとにはジョヴァンニが似合っていると思いました(^^;

>最初はそれほど(ハンサムだとか)意識していなくても、見ていると「へぇ、カッコいいじゃない」と思ってしまいますよね。

そうなんですよ。もっと近くで観たかったです(^^;;;

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/12 21:57

>右側4分の1
これぐらいが見えないのは仕方がないかもしれませんけど、その場所にお目当ての歌手が重要シーンで常駐?!とか、おもしろそうなことをそこでやってるらしいってのは悲しいですよねぇ・・・

 バイエルン来日のタンホイザー、左側3分の1ぐらいが見えなくて、長時間そこにいたエリーザベトの印象が限りなくゼロです。新国Z席、左側半分が全然見えなかったということは、正面の様子は全く不明だったから、次に同じ演出を見て、違う演出だと思いました。

>初めて、咽から手が出るほどオペラグラスが欲しい
私など目が悪いからか、オペラグラスを使っても、映像で見るほどの表情というのは目にしたことはないけど、やはり観るからにはアップも欲しいから、どんなに前の席でもとりあえずのぞきます^^l
あんまり遠いとかえってあきらめちゃう・・・

投稿: edc | 2007/01/13 07:31

すごい離れ技でしたね。「愛はすべてを可能にする!」(笑)。
ご主人の理解と健康管理では(スペインは幕間に結構もの食うんだ!)妥協しない毅然さにも頭下がります。

ミラー演出の「ジョヴァンニ」、90年ごろにメータ指揮でフィレンツェで見たことがありますが、さすがに全然別の演出プランみたいですね。フィレンツェのは舞台装置はちゃんとあったけれど、やや抽象傾向、演出自体はやはりオーソドックスでしたね。憶えてるのは最初にジョヴァンニ役のレイミーがパンツ1枚で舞台横切って、客が笑ってたことくらい。
しかしバレンシアのは、何らかの問題で舞台装置組めなくなったがための、「サギまがい」舞台という猜疑心も拭えませんね。まあ舞台装置は最小限で説得的な舞台は珍しくないから、一義的に悪いとは言えませんが。
ミラーって人は、80年代初めにENOで「リゴレット」をニューヨーク・マフィア界に移した現代化演出で評判をとった後は、これといった仕事はしてないような。バスティーユの「ボエーム」は戦前のパリをリアルに再現した舞台装置のオーソドックスなものだった(でもキチンと出来てた)し、「トラヴィアータ」は、コンヴェンショナルなオペラ演出を意識的に採用してるんだか、それをパロディ化してるんだか分からない代物で、観る者に謎掛けて喜んでる気さえしました。シャンゼリゼ劇場のヘンデル「タメルラーノ」なんか、演出力も小ネタも枯渇という感じで、もう殆ど憶えてません。精神科医出身のインテリらしいんですけどね。

マゼールの「ジョヴァンニ」は99年にザルツで聴きましたが、最初は「彼も大人しくなったなぁ」という感じでしたが、地獄落ちはさすがに「クセ者爆発」で安心しました。レチタティーヴォの慣習的カットが殆どない長いヴァージョンだったのが珍しかったです。

投稿: 助六 | 2007/01/13 08:56

edcさん:

距離的にはまずまずだったので、せめて逆サイドの同じ位置だったら…とも思ったんですが、そしたら見てきた部分で、絶対見えなかった部分ってのが出てきて、またあれこれウジウジ…なはずですしね。

でも音楽が聞こえない方がもっと悲しいですし、ちゃんと、音だけでも覚えてますから(^^ゞ
(音だけで集中することには、ラジオ放送で鍛えてますからf(^^;)

>>オペラグラス
>やはり観るからにはアップも欲しいから、

そうなんですよねぇ。前の席の人と、隣の席の人が使っていたので、余計に欲しくなっちゃって(ToT)
私が「あ~~ん、覗きたい!!」って思ったところで、お二人ともしっかり覗いていらっしゃるんですもの!
「貸して下さい」とも言えないし(^_^;)

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/14 18:45

助六さん:

>ご主人の理解と健康管理では(スペインは幕間に結構もの食うんだ!)妥協しない毅然さにも頭下がります。

はい。
暫くの間、頭が上がりません…(^_^;)
(本当は一人でふらぁっと行きたいんですけど、こんなに危なっかしくては、とても一人で外に出すのは心配みたいで、結局いつも保護者付きでして(^^ゞ)

>ミラー

そうですね。私は、ウィーンの《フィガロ》(keyakiさんのお宅でよく話題に上る、RRさんが伯爵のもの)の映像くらいしか縁がなかったと思いますが、この映像は、私にとっては《フィガロ》の開眼映像(笑)なので、とても好きなものです。

バレンシアの舞台装置のトラブル云々ですが、この公演の前に上演されてた《ボエーム》は、その為に最終日の公演をキャンセルせざるを得なくなったそうです。
(これがD.Gの公演だったら、それこそ泣くに泣けないですよ^^;)

まぁ、確かに「新演出でこれ??」と思わなくもなかったんですけど、彼が新演出のプロダクションに出演する時は、ミイラだったり、ツンツンヘアのイカレポンチ(この二つは出会う前のプレミエですけど…)バーコードだったりと、ファンでさえ一瞬「うっ^^;」と引いてしまう扮装のことばかりだったので、初役でしたし、たまにはオーソドックス路線で眺めるのも、悪くないかと(^^ゞ
(だから、尚更近くorオペラグラスで観たかったんですけどぉ。。。)

ミラーは、今年6月の《バラ》@新国の演出も手掛けるそうですよ。

>マゼール
>地獄落ちはさすがに「クセ者爆発」で安心しました。

同じく!です。あまり上手とは言えないオーケストラでしたが、ここだけは本当に、それまでとは別物のようでした。

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/14 19:59

いやもう、ドキドキしながら読ませていただきました((((o゜▽゜)o)))
ご覧になれてよかった~~

私にはそんな賭けをする勇気無いですよぉ。やっぱり旅なれてらっしゃるだけあります。

オペラグラスは悩みどころですよね~。見たいんだけど、オペラグラスのピントを合わせてる間にいいところを見逃しそうで(笑)オペラグラスの中の人物がすごいリアクションで驚いている演技をしてるのに、全体が見えてないので何が起こっていたのかを見逃していたこともあります…。

それにしても、この主従コンビは気になりますね!「従」のほうの記事も楽しみにしています^-^♪

投稿: りょー | 2007/01/14 22:23

>ピントを合わせてる間
なかなか合わなかったりするといらいらしますね。
で、もうずっとピント合わせ不要のものを使ってます。もっとアップなんて思わないようにしてます^^;

投稿: edc | 2007/01/15 09:11

ヴァレンシアのサイト見てきました。レポレッロか・わ・い・い~~!!やっぱり美形な主従ですね。これはオペラグラス欲しいです!

ちょっと笑ってしまったのは、ジョヴァンニとひとつテーブルに仲良く座っている石像。まるで友達同士がご飯食べながら駄弁っているみたいじゃないですか?(^^)それから、やっぱり舞台装置はもう少し何とかするつもりだったのではないかと感じました。背景が真っ黒だから、折角豪華なジョヴァンニの衣装が埋没しちゃってますよねぇ~勿体無い。

投稿: Sardanapalus | 2007/01/15 13:19

写真見ました。
また変な(これまでに比べればさほど変でもないけど)カツラかぶってるんですね。
シュロットも終始お風呂上りみたいなザンバラ髪みたいだし。
でもなんかこういう簡素な舞台で、演技者の演技や役の解釈だけが、グ~ンと引き出されてくるのは好きかも。

投稿: TARO | 2007/01/15 13:26

わー、コメントがいっぱいで嬉しいです(^^)
明日からメンテですし、沈んでしまうと見辛いので、纏めレスにしちゃいますね。

りょーさん:

>そんな賭け

いやもう、する気のなかった賭けですから(^^ゞ
でも「もう二度としません…ToT」って言い切る自信がないの(笑)
まぁ、次はせめて、到着翌日のチケットってくらいにしたいですけどね。

>オペラグラス

そうそう。劇場で観ることのダイゴミって、舞台全景が見えることなんですよね。オペラグラス使うと、それを否定しちゃうような気がしてたんですが、今回みたいにあまり大掛かりな舞台装置もなく、登場人物が少ない作品だと、ちょっとアップで観てみたいな~~なんて思ってみたり。。。

edcさん:

>もうずっとピント合わせ不要のものを使ってます。

なるほどね。そういうタイプのものもあるわけですか(笑)

サルダナさん:

>レポレッロか・わ・い・い~~!!

そ、そぉ?^^; ありがとう♪
もう少し写真写りのいいものを載せてくれると、尚嬉しかったんですけど(^_^;)

>ジョヴァンニとひとつテーブルに仲良く座っている石像。

この石像さん、意外とお茶目な顔立ちなんですねー。さすがに遠目ではここまで細かくわかんなかったので、意外なビックリ!^^!でした。

>折角豪華なジョヴァンニの衣装が埋没

写真で観るとそう見えますね。でも実際にはあまり気にならなかった…というか、実はジョヴァンニがこんなに「お着替え」していたこと(つまり、何種類も衣装を変えていたこと)に、全く気がついてませんでした(^^;;;

…おっかしいなぁ、シュロットもけっこうきちんと観察してきたつもりだったんだけど(^_^;)

TAROさん:

>これまでに比べればさほど変でもないけど

そうです(笑)
でもね、カルメン@リンデンの映像のときも思ったんですけど、彼、顔立ちが地味なせいか、ぺタっとオールバック風にした髪形って、著しく似合わないんですよ。
一番いいのは、大き目の帽子を被った時かな。額のあたりがすっきり見えるから。
だから今回も、2幕の冒頭の旅装束スタイルで、帽子被ったときが一番よかったと思います。

>シュロットも終始お風呂上りみたいなザンバラ髪みたいだし。

いや、これはこれで、さらっとかきあげたりする仕草が気障っぽくて、いいんですよ(#^.^#)

投稿: ヴァランシエンヌ | 2007/01/15 21:47

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