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スペイン旅日記(1) 出発~到着~執念実るか?!D.Gチケットゲット顛末記@バレンシア

2006winterspain02 さて、出発二週間前にスペイン行きの飛行機のチケットはゲット出来たものの、肝心の《ドン・ジョヴァンニ》@バレンシアのチケットは完売、現地へ行っても観られる保証はナシという大博打に打って出た、今回の旅のはじまりです。

12月29日:
主人は朝からお休みでしたが、私は「出発当日の夕方まで仕事して、成田へダッシュ」という強行軍でした。
飛行機はお初のエールフランスの夜便。成田を夜の10時ごろ出発し、パリに到着したのは現地時間で翌朝の4:30ごろ。日本から飛ぶときは、行きの方が帰りよりも時間がかかることは覚えていたんですが、機内アナウンスで予定飛行時間を聞いて唖然。

「じゅ、じゅうよじかんはん?!」

なんでも、パリに到着するのが早朝なので、空港が開くまでゆっくり時間をかけて飛ぶだぁ?!そ、そんなぁ。。。ということで、もう到着した時はヘロヘロ。あ~~ん、やっぱり日本とヨーロッパって遠いんだわ。

12月30日:
バレンシア行きの飛行機の出発時間は10時20分。パリではどんより空模様だったのが、ピレネー山脈を越えた途端に晴れ晴れ\(^o^)/飛行時間そのものは2時間弱だったので、こちらは楽勝。

2006winterspain03 そしてようやく念願の?バレンシアに到着したのは、30日のお昼過ぎ。あ~長かった。
ラテン系の国での運転にはちょいと不安(←私は運転しないけど)もありましたが、今回もレンタカーを使うことにしました。

…が!

ここでいきなりラテンのお国・スペインの洗礼?!を浴びることに。

あてがわれたレンタカーをよくよく観察してみると、タイヤの溝が殆どないツルツル状態。これから長丁場なんだし、いくらなんでも、これはまずいんじゃないの?!と主人と問答している間に、みるみる空気が減っていく(^_^;)

そこで、クレームをつけて別の車に交換してもらうまでに一騒動。
レンタカーを借り出す前には、しっかりチェックして、不備があればその場で申し出ないといけないわ!と改めて実感。

ようやく出発したのはいいんですが、初めてのところですし、道路の造りがドイツとも、アメリカとも違うし、グーグルマップを使って、空港とホテル間の地図はプリントアウトしておいたんですが、地図を見ててもどこをどう走っているのか、なかなか見当がつかなくって…

空港から20分くらいで着けると思ってたんですが、結局40分くらいかかっちゃって。到着したのは、2時過ぎごろだったかしら。

オペラハウスはホントにホテルの目と鼻の先、通りをはさんですぐ向かいなので、場所の確認はOK。
開演は夜8時半からなので、ラストミニッツチケットという、当日の開演2時間前から売り出される半額チケットを狙って、夕方5時ごろからボックスオフィスに並べばいいかしら?と思ってました。のんびりラテンのスペイン人が、まさかボックスオフィスが開く一時間前から並んだりはしないでしょ♪と、タカをくくって…

久々の長時間のフライト&初めての場所で疲労困憊、とにかく一休みしないと、と思って、昼食を取ったり、お風呂に入ったりして、一時間くらい寝ようかと思って、横になりました。

5時前に起きれるように、ちゃんと目覚ましもセットしていたんですけど…スヤスヤ(v_v).。o・。・。・。zzzZZZ

…はっ!目が覚めて時計を見てみると、ギャーっ!!

もう夜の7時じゃんΣ(|||▽||| )

アラームが鳴ったのは、うっすらと覚えていたんですけど、無意識のうちに止めていたみたいで…焦りました。悠々とボックスオフィスに並ぶどころか、開演までもう1時間半しか残ってないんですもの。

あわてて主人を叩き起こし(←彼は車のクレーム交渉をし、慣れない道路の運転もしているから、当然私よりも、うんと疲れ切っている)劇場まで走って行ったんですが、今度は入り口が全くわかんない。

2006winterspain04 場所の確認はしておいたけど、ゆっくりゆとりを持って行く算段だったので、建物の構造までは把握してませんでしたし、バレンシアの劇場は、建物の造りが近未来系?で、懲りすぎていて、自分達が知っている劇場とは全然違うし、周辺に見取り図とかもないので、まるっきり見当がつきませんでした。

劇場周辺には、既に着飾った人たちの姿がちらほら。100Mくらい行ったところに、警備員のおじさんがいたので「ボックスオフィスはどこですか?」と訊ねると、エレベーターで下に下りて、まっすぐ行って…と、教えてくれたのですが、今度はそのエレベーターが動かない(^_^;)

エレベーター以外に、階段も見当たらないし、もうどうやって下に下りたらいいの~~時間は刻々と迫るし、ああ、もう目の前まで来てて、寝坊が理由でチケット買えなかった(ToT)なんてことになったら、笑い話じゃすまないし(今までも散々恥ずかしいことはしてきたけど^^;)ヴァランシエンヌ・一世一代の大恥だわ、と、焦っていると、中年のご夫婦が近づいてきて、「ボックスオフィスを探しているの?」と訊ねて下さいました。

2006winterspain05 英語は殆ど出来ないお二人でしたが、親切に途中まで案内して下さいました。入り口は歩いてきた方向へ50Mほど逆戻りしたところに、地下道の入り口みたいなのがあって、ここが入り口だから~~と教えてもらって。

…こんなの、旅行者には絶対にわかんないって(^_^;) だってなんにも書いてないんだものぉ。

で、ようやくボックスオフィスまで辿り着いたのが7時半近く。入り口で「今日のチケットありますか?」と訊ねると、「あるよ」と言われたので、もうどんな悪い席でも、姿が見えなくても、とにかく聴けるだけでもいい!と思いました。

2階の右サイドの、馬蹄形のカーブの位置あたりの席が2つ連番で空いていたので、そこにしました。それ以外だと、平土間の前から3列目と、一番後ろの列の、バラバラの席が一つずつと、あとは殆ど舞台が見えない見切れ席が数席しか残っていませんでしたから、確かにほぼ「完売」状態だったんですね。

平土間のバラバラの席と、どっちにしようかすごく迷ったんですけど、恐らく殆ど東洋人が来たことのない劇場ですし、雰囲気がどんな感じ(例えば、東洋人の女性がひとりで前の方に座るには居心地が悪いかもしれない…とか)か、見当がつかなかったので、なるべく二人一緒のほうがいいかな、と思って。。。

チケットの売り方の仕組みはよくわからないんですけど、結局半額ではなく、正規の値段で買いましたが、もう追求する気力は残ってませんでした…

で、開演一時間前に、なんとかチケットをゲットし、ほっと一息…のはずが。

一旦ホテルに戻って身支度している最中に、「いった~~~~~いっ(><;」
今度は猛烈な腹痛が私を襲い、もう倒れそう…

やっぱり身体が相当無理していたんでしょう。主人も顔色悪かったですし。。。

…ここまででも、じゅーぶん、私にとってはドラマティックでスリリング。

もう、できればこういう思いはしたくない、悠々自適な身分ではないですから、前もって予定を決めるのは難しいですけど、やっぱりある程度余裕を持って計画を立てないと、気持ちだけは頑張っていても、身体が持たないと思いました。あまり若くないんですし(^^ゞ

前置きだけでも充分長くなりましたが、肝心のオペラの方は、もっと長くなりそうなので、続きはまた明日(^。-)-☆

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2006-2007冬・スペイン旅日記」カテゴリの記事

コメント

はぁ..... 
>猛烈な腹痛
ものともせずですか?

読んだだけで、疲れました^^;;
>もう若くない...は
ヴァラリンさんどころか、ですから・・・

edcさん:

「急に休みが取れたから、ふらっと行ってくるわね」なんて、いかにもカッコいいじゃん?!って思わなくもなかったんですけど、身体がついてきません(^^;

さすがにこんなバカなことは、もう二度としない…と思いますけど…(←本当かなぁ?^^;)

>>猛烈な腹痛
>ものともせずですか?

暫くじっとしていたら治まりましたし、公演中はとりあえず大丈夫でした(^^;;;

休憩中、上のバルコニーからロビーを見下ろしていたら、おいしそうな軽食がいっぱい出ていたので、あ~~ん、食べたいよぉ(ToT)って思ったんですけど、またお腹が痛くなっちゃうといけないからダメ!!って、同行者にキツク言われてお預けでした。がっかりだわ。

私も読んでいて、胃がキリキリ.....(笑
神経性ですね、きっと。
こういう新しい劇場って、わかりづらいんでしょうね。次はジェノヴァ、ここはバレンシアよりわかりやすいですよ、きっと.....

もう、読みながらドキドキでした~。ヴァラリンさんの想いが通じて(?)無事購入&鑑賞できて本当に良かったです!(^o^)

それにしても凄いスケジュールですね!日本を朝出発の便(ヨーロッパ夕方着)にしか乗ったことが無いので、
>「じゅ、じゅうよじかんはん?!」
これにはビックリ!(@_@)しかも現地到着が早朝…きついですね。

>建物の造りが近未来系?で、懲りすぎ
これは凄い…。今までいろんな劇場を見てますが、これほど構造が分からない劇場は…東京国際フォーラムくらい?ヨーロッパでは初めて見ます!私だったら着いてすぐボックスオフィスの場所を確認しがてら、この日は半額チケットがあるのか、売り出しは何時からか、どこに並ぶのか、他においしい席が残って無いかを確認しに行くと思います。ネット上の情報と実際のチケットの売り方が違うのは良くあることですから(^_^;)

>結局半額ではなく、正規の値段で買いました
おそらくリターンチケットでしょう。席位置の良さからいっても、半額で売り出す場所としてとっておくランクじゃないと思います。

>やっぱりある程度余裕を持って計画を立てないと
お仕事の関係もあるので難しいと思いますが、やっぱり劇場に行く前日に現地入りするくらいのスケジュールが妥当だと思います。愛は全てを超えますけど、ね(^^)

keyakiさん:

すみません、keyakiさんにまで胃の痛い思いをさせてしまって(笑)

>次はジェノヴァ、ここはバレンシアよりわかりやすいですよ、きっと.....

今度はネット放送してくれるから、それでじゅーぶんです(笑)
暫く、おとなしくしてますわ…

サルダナさん:

お忍びでスペインまで~~と言っても、まさかこんな強行軍だとは思わなかった?^^;

以前は香港経由便でフランクフルトに飛んでいたんですが、これも早朝の到着ですし、アメリカからのヨーロッパ線は殆どがアメリカを夜出て、ヨーロッパに朝到着するので、朝の到着には慣れっこなんですが、5:00前に到着するのは初めてでしたね。
「こんなに早く到着しちゃって、パリで降りるひとたちってどうするんだろうね??」って主人と話していたんですけど。

私も
>着いてすぐボックスオフィスの場所を確認しがてら~~
って、やりたかったんですけど、とにかく疲れきっていたのと、もしそれをやっていたとしても、多分オフィスの場所は人に尋ねない限り、わからなかったと思います(^^;;;

(この劇場のチケットのことや周辺の様子については、別トピックでまとめようと思ってます。日本語での情報、ありませんからね…)

>やっぱり劇場に行く前日に現地入りするくらいのスケジュールが妥当だと思います。

ホントに。身に染みました(笑)

エールフランスの夜行便ですか。
私も7年ぐらい前に乗りました
直前に決まった海外出張だったんですが、パリコレの時期に重なって、この便しかあいてなかったんです。エコノミーは超満席で、回りはデザイナーの卵みたいな日本人の黒い服きた化粧ッけのない"ねえちゃん"ばっかりでした。
ミヤケなんとかかモリハナなんとかとかの舎弟だったみたいで、段ボールの洋服箱みたいなのが、パリの荷物引取り場にいくつも運ばれてきてました。
どうしてそんなにかかるの?というぐらい長い飛行時間で、私は着いた日の昼から英語で会議。2泊5日の強行軍でぼろぼろになりました。

随分前ですが、私もAF夜行便に乗りました。同じく、出発日も一日仕事をした後!エコ満席で運良くビジネスにアップグレードとなりましたた、すごく古いシートだった記憶があります。早朝のまだ眠っているかのようなCDG空港も懐かしいです。
>半額ではなく、正規の値段で買いました
劇場サイトによれば、半額対象は、26歳以下or学生or65歳以上で、身分証明書所持者のようですね。
ほんと、モダン建築そのものの劇場ですね~。ではレポートの続きを楽しみにしています。

sakag510さん:

やっぱりこの便って、人気ないんでしょうか。。。
年末の差し迫った時期なのに、出発2週間前に買えたというのも、そういう理由だったのかも。。。

オシゴトしてから夜飛べるというのは、考えようによっては便利ですけど、あそこまで時間がかかると、ちょっと躊躇してしまいますよね。
(その上、着いてすぐにかの地でオシゴトだなんて、考えただけでもオソロシイですぅ…)

長くなれば長くなるほど、飛行時間の1,2時間差って大きいですからね(^_^;)

いやぁ~、凄いことになっていますね。でも彼氏に会うことができて本当によかったですね!!続編、楽しみにしています!!

フンメルさん:

>エコ満席で運良くビジネスにアップグレード

そういう美味しい話があれば、まだマシじゃないですか(^^;
でも、最初は夫婦並んでではなく、通路側の席2列に座っていたんですが、主人の隣の席のツアー客のカップルが「座席のモニター画面がが壊れているから、空いている席に移動したい!!」と、駄々をこねたお陰で、主人の隣に移動して、二人で三人掛けシートを使えたのが、せめてもの救いでした(^^;

エビ状態になりつつ、一応ヨコになったりしてましたからね。。。

>>半額ではなく、正規の値段で買いました
>劇場サイトによれば、半額対象は、26歳以下or学生or65歳以上で、身分証明書所持者のようですね。

あ、あれってやっぱりそういう意味だったんですか。
もしかしたらそうかも~~とか、うっすらと思っていたんですけどねf(^^;

>モダン建築そのものの劇場

また詳しく纏めるつもりですが、中は意外とオーソドックスなんですよ。
建物の写真だけ見ていた時は「なんだか趣味の悪い建物…」って思ってたんですが、風景にマッチしてますしね。

オデュッセウスさん:

本当はチケットを買う前に「今日のキャストを教えて下さい」って訊ねるつもりだったんですが、上記の理由で、それどころではなくなっていたんですよ。一番大事なことなのにね。

当日のキャスト表なんて洒落たものもなく、パンフレットはあったんですが、公演通しての同じもので、ダブルキャストの役だけは()つきで日にちが書いてあるだけで。

だから、席に座ってから

「…ちょっと待って!ここまでやっておいて、もし代役だったら、ど・う・す・れ・ば・い・い・の・ぉΣ(|||▽||| 」

って、ひとりで青くなってて、レポレッロが出てくるまで、落ち着きませんでした…(^_^;)

オペラハウスというより、展示会場みたいな形というか、東京だったら晴海あたりにあるとしっくりきそうな建物ですね。

ラテンの人でも歌手・演目によっては、早くから並びますよ(少なくともバルセロナは)。さすがにウィーンのように前日からということは無いと思いますが。

ちなみに南回りでヨーロッパに行ったことのある私にとって、14時間は驚きの部類にも入りません。(笑

>「じゅ、じゅうよじかんはん?!」
そのむかし、東京とわが実家間は特急寝台でおよそ12時間、急行だと15時間ぐらいかかったものですが、この時間で??倍の距離を移動するのは、はるかに身体にこたえるものでしょうね。

TAROさん:

>東京だったら晴海あたりにあるとしっくりきそうな建物ですね。

さすが、鋭い!!
バレンシア市の一大プロジェクトの一環で、新しい開発地域にまとめて色々作っている最中なんですよ。

街づくりのあり方についても、色々考えさせられました。こちらも後日まとめてご紹介したいと思ってます。

>14時間は驚きの部類にも入りません。(笑

まぁね(笑)
インターバルが入ればまだマシだと思いませんか?私、7,8時間過ぎた辺りから、だんだん「ああ~~~っ」って感じになってしまいますので、だから辛くって(^_^;)

南回りって、乗り継ぎ時間を含めて30時間コースですか?

いっとき、このコースで安いビジネスクラスのチケットが出回っていたんで、ちょっと惹かれるものがあったんですけどね。
最近は繁忙期以外では、エコノミーだと北回り便と値段もあまり変わらなくなっちゃって、若いかたも使わなくなってきているそうですね。

edcさん:

>この時間で??倍の距離を移動

そうそう、そうなんですよ(笑)
アメリカでフロリダまで行った時には、確か12時間くらい車に乗っていたはずですけど、それと飛行機じゃ、疲れ具合が雲泥の差でしたからね。。。

飛行機は、気圧が低くなるからイケナイんですよ。。。

しっかし、こっちは好きで行っているからまだしも、こんな極東まで歌いに来て下さる歌手の方々には、感謝しないといけませんね(笑)

不謹慎ですみません・・・
笑わせてもらいました。

とらさん:

まぁ!とらさんに笑いを提供できたってことは、立派な武勇伝(笑)として捉えてもいいってことかしら?^^;
確かに、誰にでも出来ることではありませんからねf(^^;

早くスペイン旅日記の続きも書かないといけないんですが、つい横道に反れてしまっているので、ここへコメントして下さって、嬉しいです。励みになります~~
ありがとうございます(^ー゚)ノ

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