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探し物は宝物 -ナクソス島のアリアドネ 2003年パリ

Ariadne06a_1 うふふ。

ダレカさんの情報収集を始めた当初から探していた《アリアドネ@パリ》の映像ですが、パソコン用のちっちゃなファイルですが、念願叶って、観る事ができました。2年越しのささやかな願いが実ったってとこかな?

Ariadne34a_1 女喜劇役者ツェルビネッタのお仲間・男性4人の道化役者の一人ですから、役的に深みがあるような役でもないですし、もともと設定なんて、あってないようなもの。この演出では嬉しいことに(彼には滅多にない^^;)若い男の子たちという設定です。

殆ど素に近い状態の彼を映像で見られるのは、そりゃもう、ミーハーが服着て歩いているような私ですもの、バカだと思いつつ…

o( ≧∇≦ o)(o ≧∇≦)o ←こんな感じで喜んでみたりf(^^;

Ariadne32a全体的にポップな感じのキレイな演出です。

他の歌手達も、皆役柄によく合った容姿(バッカスはちょっと、なんだかなぁな気もしなくもないですけど^^;)で、演技達者。特に作曲家のソフィー・コッシュ、音だけだとちょっと物足りなかったんですけど、大熱演で、小さな画面でも引き込まれました。ちょっとオタクっぽい感じが、役に合っているのかも。

Ariadne35a ドゥセのツェルビネッタも、水着姿だけは◎だけど…なーんてのも目にしましたけど、決して声ひけらかしだけじゃなくって、ちゃんと感情表現とも連動したあのアリア、とってもいいと思いました。

Ariadne08aプロローグの場面では、道化君たちの歌う箇所はないんですが、舞台上にはいなくちゃいけませんし、予想以上に映っている箇所が多い+カメラがけっこう、彼のいい表情を収めてくれているのも、嬉しいわ。

この演奏、音だけはけっこう早い段階で入手してました。⇒ ★こちら
私にとっては、この録音が彼の初めての「有名どころオペラ全曲録音」だったので、寝ても覚めてもこのアンサンブルばっかり聴いていた時期があるし、もしかしたら回数的には一番聴いているかも。この録音のお陰で、このオペラ大好きになれましたし。

Ariadne23a_1 浴びるほど聴いているお陰で、トゥルファルディンのパートだけは、他の録音で、他の歌手が歌っていても、殆ど完璧に聴き取れると思います。(単語一つ一つって意味じゃなくって、メロディのまとまりとして)

声だけだったら、もっともっと立派なトゥルファルディンはいるけど、小回りの効く声で、軽やかに、楽しそうに歌っているのが、私には心地いいです。
映像だと、今よりももっと垢抜けてなくって、おぼっこくって、シロウトっぽいのが目に付いちゃいますけど(^^ゞ 

Ariadne28a_1 でも、すーーーーーっごく楽しそうに、屈託なく笑いながら「ったくよぉ、次、お前行けよな!」「いや、ここはオレが…」「ばーか、お前じゃ無理無理^^;」みたいなノリで、仲間達とワイワイガヤガヤ、けっこう間抜けなこともやってたり、多分本人はノリノリ、でもなんだか決まってないけど?みたいな感じで踊ったり。夏になったらその辺の海辺にいそうな男の子してる彼を観ちゃうと、ふふ…

普段「彼はとってもエレガントですから、お坊さんとか、神父さんがピッタリ役にハマるんですのよ」って、私、お利口さんぶって言ってますけど、彼はこの時26歳。12月の録画だから、27歳になる直前かな。

Ariadne30a_2 たとえ設定が俗悪バカンス客でも、イカレた髪型で、なんだか立ち姿が決まらなくって、だらだらしてるように見えても(^^;見慣れた彼の今までの扮装よりも、う~んと露出部分が多くって。

(多分)ランニングシャツの上に半袖アロハシャツ、半ズボン…足は生足だし…(/// 小さな舞台写真ではこの扮装、観ていましたけど、微妙な表情つけながら動いているのを観ると…

イヤでもオンナゴコロが刺激されるってわけ…

劇の進行とはあまり関係ないところで、24秒くらい彼だけ映るところ(秒数数えるなって^^;)があるんですけど、そこんとこ、妙にしどけなくって…そこが一番ツボにハマりました(^^ゞ

ということで、また今回も溶けてます。(//∇//(//∇//(//∇//) ←バカねぇ。

*************************

Ariadne33a 《配役》

プリマドンナ/アリアドネ:カタリーナ・ダライマン
作曲家:ソフィー・コッシュ
ツェルビネッタ:ナタリー・ドゥセ
テノール歌手/バッカス:ジョン・ヴィラーズ
音楽教師:デビット・ウィルソンージョンソン
舞踏教師:グレアム・クラーク
ハルレキン:ステファン・ドゥグー
執事長:ヴァルデマール・クメント
スカラムッチョ:ダニエル・ノーマン
トゥルファルディン:アレクサンドル・ヴィノグラドフ
ブリゲッラ:ノルベルト・エルンスト
水の精ナヤーデ:Henriette Bonde-Hansen
木の精ドリアーデ:Svetlana Lifar
山彦エコー:Sine Bungaard

2003年12月5日、パリ、ガルニエ 指揮:Pinchas Steinberg

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オペラ:ディスク感想メモ」カテゴリの記事

コメント

>探し物
見られて、おめでとう!
画質も相当良い部類ですね。

>バッカスはちょっと、なんだかなぁな気も
大仏みたいなバッカスはちょっと気色悪いかも....

>作曲家
ほんといいですね。

>ナタリー・ドゥセのツェルビネッタ
ザルツブルクの映像のときより一段と細くなってるような・・;

海岸だから道化一座は水着姿の観光客ってことなんですか。なるほどね。

>また今回も溶けてます
なんだか当てら気味....(☆。☆;;;;☆

おめでとうございます(^o^)努力すれば見つかるものですね!
私も、見習おう・・・(^_^;)

>すーーーーーっごく楽しそうに、屈託なく笑いながら

表情、生き生きしててとってもいいですね♪
たまにはこういう、年齢相応の等身大っぽい役も観たいですよね。

>生足

・・・真っ先にここに反応するなっての、私(^^ゞ
だってバス歌手(に限らず?)の生足なんて舞台上ではめったに見られませんもの~。

あと個人的には、この時75歳近いはずのクメントがまだ現役で出演していることにビックリ&感心でした!

TV放送されていれば、いずれは見られるってことですが、ネットで手軽に、というのがいいですね。

>ハルレキン:Stephane Degout
Stephane Degoutは、ステファン・ドゥグーっていうらしいです。シェローのコジでグリエルモやってます。
ハルレキンって、この道化のグループの一番目立つ役ですか?

えぇーっと、写真は、ボケない程度の大きさの方がいいとおもいますけど。ダメ? (笑

今やパリばかりでなく、大人気のペリが演出してますね。2004年の10月、バスチーユの舞台を観ました。ドゥセにキャンセルされてがっかりしたことを思い出し、複雑・・・笑。

ぺリは他でも観光客を登場させることが多いので、あら、またか~と若い彼らを見ていました。Valencienneさんの彼だとわかっていたら、もっと真剣に観て、聴いてきましたのに・・・以前にも言いましたが残念です。

ドゥセ、この時は声帯手術した直後でしょうか?キャンセルの多い時期が続きましたが、最近は好調なようですね。
あっ!でもミラノの「連隊の娘」は演出が気にいらなかったみたいで降りたとか・・・。今年の11月来日しますね。

ヴィノグラドフくんの来日予定は?

わーい♪ コメントありがとうございます。
皆さまのコメントに応じて、写真を入れ替えました(^^ゞ今度はそんなにボケてないはず…

edcさん:

> 画質も相当良い部類ですね。

さすがに最近の放送ですよね~~これだけ画質がいいと、やっぱりTV画面で観たくなっちゃう・・;

> 大仏みたいなバッカス

^^; 少し遠目なショットを上げておきました(^_^;)

> 海岸だから道化一座は水着姿の観光客ってことなんですか。なるほどね。

そうそう。前に助六さんが書いて下さったこちら↓を探し出してきました。

http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2005/11/r2001_2ca8.html#comments

真ん中辺までスクロールすると、助六さんの解説が出てきます。


> >また今回も溶けてます
> なんだか当てら気味....(☆。☆;;;;☆

こんなに毎回臆面もなく溶けてちゃ、まるで真夏のあつーい部屋の中にほったらかされたアイスクリームみたいですね(*゚.゚)ゞポリポリ

ナオさん:

努力<執念かもf(^^;

でも、最近つくづく思うんですけど、強く願っていれば、ある程度のことは可能になるような気が…(^_^;)

> だってバス歌手(に限らず?)の生足なんて舞台上ではめったに見られませんもの~

はは^^; 残念ながら、長くはないわね。細いけど…
(ま、これは織り込み済みです^^;)

タイツ姿はありえなくもない(今時DGでもやんないかな?!)ですけどね。
生足+サンダルがオペラの衣装か?!ってことにもなるんですけど、観てて悪い気にはならない(笑)

> 75歳近いはずのクメント

台詞だけの執事長は、ベテラン歌手が手掛けることが多いみたいですが、こういう脇にベテランがいると、舞台が締まりますよね。若手にとってもいい刺激になるでしょうし。。。

舞踏教師はワーグナーでお馴染みのグレアム・クラークなんですが、この方はワーグナーで聴くと、ちょっとうざったい(^^;って思うんですけど、こういう飄々とした役にはピッタリですね。
お二人+作曲家のソフィー・コッシュの写真を追加しておきました。

keyakiさん:

> ネットで手軽に、というのがいいですね。

ですね。でももう、TV画面で観たくて仕方ありません(^^;
日本でも放送してくれないかなぁ…

> >ハルレキン:Stephane Degout

ご指摘ありがとうございます。直しておきました。

> シェローのコジでグリエルモ

へーっ。
ってことで、観てみましたけど、雰囲気が全然違うんで、わかりませんでした(^^ゞ

> ハルレキンって、この道化のグループの一番目立つ役ですか?

そうです。ハルレキン君だけは、セレナーデも与えられています。もともとの設定では、道化芝居のなかで、最後にツェルビネッタを射止めるという美味しい役ですけど、最近の演出では、必ずしもそうなってないものもありますね。
このオペラ聴き始めの頃から、ハルレキンだけは「あ、アノ役ね」って、認識してましたよ。

あとの三人は、誰がどれだか、分かってなかったんですけど、今はトゥルファルディンはすぐわかるようになりましたけど、スカラムッチョとブリゲッラ(どっちもテノール)は、今でもどっちがどっちだか、わかりません(^_^;)

今回も、トゥルファルディンの動きを追うのに夢中で、どっちがどっちだかぜーんぜん…
二人ともアロハの色、青ですし…(~_~;)

> 写真は、ボケない程度の大きさの方がいいとおもいますけど。ダメ? (笑

はい(笑) 直しておきました。でっかいのは、自分ひとりで、ほくそえみながら眺めることにします(^^ゞ

aliceさん:

2003年はガルニエで、2004年はバスチーユでの上演だったんですよね。2004年のほうもラジオ放送されてて、こっちも聴きましたけど、やっぱり2003年の演奏の方が好きです。刷り込みのせいもあるんでしょうけど…

道化君たちのメンバーは、テノールのブリゲッラ役を除いて、同じメンバーなんですが、なんか別物?!っていうような感じで、思いっきり精彩を欠いている(彼も含めて)ので、aliceさんの印象に残らなかったのかもしれません(^^;;;

> ドゥセ、この時は声帯手術した直後でしょうか?

これもedcさんへのレスに貼り付けた、以前の記事のコメント欄で助六さんが解説してくださってますが、aliceさんが彼女に振られてしまった(笑)直後に2度目の手術を行ったそうです。

ドゥセのツェルビネッタは、ザルツブルグの映像と、スタジオ録音のシノーポリ盤、それにこの演奏の3つを聴きましたけど、この演奏が一番ノビノビ歌っているような気がします。

> ヴィノグラドフくんの来日予定は?

えーっと、サイドバーでも宣伝してますけどf(^^;今年11月下旬~12月上旬、新国立劇場の《カルメン》でのエスカミーリョです。宜しければ是非~~といいたいところですが、札幌からですものね。

http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2007/01/post_0316.html

タイトルロールはマリーナ・ドマシェンコです。二人はベルリンのクシェイ演出のプロダクションでも数回共演してますし、揃って来日してくれるのは、とても嬉しいです。

元気で無事に来日してくれればいいんですけど…

オペラ関連に食いつかなくて、ナクソス島のアリアドネに反応してしまいました。
日記にも書きましたが、オペラ関連だと結構知名度が高いです。
が、テーセウスにナクソス島に置き去りにされたアリアドネって何?
という方結構いらっしゃいますよね~
テーセウスに置き去りにされたアリアドネが喪心状態のときバッカスに見出される事によって勝利を得たと解釈される絵置いておきますね。
ハンス・マカルト
http://hp1.cafesta.com/view_image?param=+xWLXJMD2GANNa80KCZkFh+uhE8gB60K8aW8atq0yH65U4jhGsqSP5A4XkPfQBVxkYwgSQgrX3tZHPPVrxrDn1H+a2+BgU0w

こういう意味も在るかもしれません。↓

酒は憂いの玉箒(さけはうれいのたまばはき)
(蘇軾、洞庭春色詩)

諺データバンク
http://www.sanabo.com/kotowaza/arc/2004/03/post_530.html

(バッカス=酒、沈んだアリアドネ=憂い
バッカスの伴侶となったアリアドネ=酒気帯び陽気となった状態かと・・・)

とらさん:

お久しぶりです!!どの部分でも反応があれば嬉しいです(^^!
ステキな絵の紹介ありがとうございます。アリアドネとバッカスの邂逅は、絵描きさんにとっては魅力的な題材でしょうね。バッカスは別名ディオニソス、お酒の神様ですよね。

阿刀田高氏の「ギリシャ神話を知っていますか」だったかしら、「アリアドネの糸玉」についてちょっとだけ書いてあるんですけど、勝利ではなく、アリアドネはバッカスに陵辱されて、仕方なく…という解説で、あれれ、元のギリシャ神話ではそうなの??なんて思って、神話の方を読んでみないと、と思いつつ、そのまんまになってます(^^ゞ

女心的には、迷っている…踏ん切りがつかない、でも…というアリアドネの戸惑いも、ツェルビネッタの「新しい神様が現れてしまったら、もう彼に委ねてしまうしかないわ」という気持ちは、どちらも痛いほどわかります(^^;;;

テーセウスもさることながらアリアドネとバッカスってヨーロッパでは人気のネタで物凄く沢山あります。

http://www.ac-nancy-metz.fr/enseign/Lettres/LanguesAnciennes/Ariane/fichiers/ariane_posterite15_17.htm

http://www.ac-nancy-metz.fr/enseign/Lettres/LanguesAnciennes/Ariane/fichiers/ariane_posterite18_20.htm

酒に酔って(縁って)憂いを晴らすというテーマなんでしょうかね~
バロック派で若い(素面⇒酔っ払っていない)バッカスが酔い(良い)感じです。

Guido Reni (1575-1642)
Bacchus And Ariadne
Oil on canvas, 1619-1620
http://hp1.cafesta.com/view_image?param=+xWLXJMD2GANNa80KCZkFh+uhE8gB60K8aW8atq0yH65U4jhGsqSPw/GiDuquvEwLbbX1aHgGotcJCOpoBbGhVH+a2+BgU0w

あやかしのとらさん

素敵な絵をありがとうございます。

>バロック派で若い(素面⇒酔っ払っていない)バッカスが酔い(良い)感じ

このオペラのバッカスはこの線で願いたいです^^;

とらさん:

再びステキな絵をありがとうございます。色々教えていただいたら、突っ込んで色々と考えたくなりました(^^;

edcさん:

>>バロック派で若い(素面⇒酔っ払っていない)バッカスが酔い(良い)感じ

>このオペラのバッカスはこの線で願いたいです^^;

激しく同感です(^^;;;
ホフマンのバッカス、せめて音だけでも聴きたいですよね~~

念ずれば通ず、ですね♪小さくてもカラフルな舞台の様子がよく伝わってくる画像だとおもいます。ふふふ、アップしてくださったビデオの部分は面白いですね~。ナンパな4人組(ギリシャのリゾート地にはこういうのが本当にいますからねぇ^^)と頭が爆発してるようなツェルビネッタの格好がまた妙にはまっていて可笑しいです。歌手も人気どころを揃えているし、どこかで放送しないでしょうかね~?

>若い男の子たちという設定
若い格好しているのが見れれば当然嬉しいですよね。サンダルに生足、良いじゃないですか!(笑)

サルダナさん:

観て下さって、ありがとう!!
最近出たドゥセの「奇跡の声」とかいうDVDでも、この映像からのツェルビちゃんのアリアが入っていると思いますので、ちゃんとしたDVDで発売してくれると、有難いんですけどね…

(日本でTV放送されても、録画できないタイプだとイヤだし)

>若い格好しているのが見れれば当然嬉しいですよね。

へへ、まぁね(笑)
毎日毎日、ニヤニヤニヤニヤ…(^_^;)
(エスカミーリョの時みたいな自分勝手な葛藤も、この役には特に感じないし(笑))

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