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スペイン旅日記(4) バレンシア・オペラハウス

2006winterspain04

さて、あっちこっちからプレッシャーをかけられていますし(叱咤激励、ありがとうございます~^^;)ぼちぼちですが、スペイン旅日記を再開させます。
早く書かないと忘れちゃうってのもあるんですが、検索で時々バレンシアのオペラハウスについて、引っかかってくる方も増えてきましたからね。それに、行き先はバレンシアだけじゃないですしf(^^;

でも、かれこれ2ヶ月もバレンシアに留まっていますね(^^ゞ この記事&あと一回バレンシアのこと書いたら、次の街に進みますっ。

********************

《正式な名称》
バレンシアのオペラハウスは"Palau de les Arts Reina Sofia"という名前です。新しい街へ行く時は、まず旅行ガイドブックを参照にして、オペラハウスの場所を確認するのが、我が家のいつものやり方。でもバレンシアの場合、「オペラハウス」として、(日本の)ガイドブックには掲載されていません。

さてオペラハウスの位置は一体何処?!ということで、グーグルマップを使って調べてみました。 ☆こちら

(ホテルの位置と、オペラハウスの位置関係を知りたくて青色で印をつけたんですが、これは車で行く場合のルート。徒歩だともっと簡単です)

バレンシア市の郊外の、新しい開発地域"Ciudad de las Artes y las Ciencias"(芸術・科学都市)の建造物の一つです。ガイドブックでこのオペラハウスの場所を確認するときには、この建物の名前を覚えておきましょう(^-^/

Palau de les Arts Reina Sofia 公式サイト
芸術監督ローリン・マゼール氏 公式サイト
(劇場のサイトよりも、カレンダー等見やすいと思います)

《チケットの取り方》

昨年末までは、一応インターネットでも買えるよ!と、オンライン決済のページが存在してました。
だ・け・ど、これがなんど試みてもエラーメッセージばっかり。全く機能した例がありませんでした(^^; 
年明け以降、そのページ自体、削除されてます。将来的にはオンラインで買えるようになるのかもしれませんが、現状では「電話で直接ボックスオフィスに問い合わせる」しかないでしょうね。ファックスもありませんし…
(英語でOK.ちゃんと通じます)

チケットインフォメーション

そして、問い合わせたときに「売り切れちゃったよ」と言われても、リターンチケットが出ますので、決して諦めないことです。

「私はこの公演が、どうしても観たいのよ!!」という、強い石、もとい意思があれば、一時間前でも、なんとかなる・・・ ⇒ ☆体験…
確実に、という保証は出来ませんけど、どんな状況になっても諦めないこと、です。

☆26歳以下の方、学生さん、65歳以上の方は、当日の開演2時間前から半額で売り出される「Last minute tickets」もあります。年齢を確認できる身分証明書、学生証などが必要です。

《「チケット求む」「チケット買って」》

ヨーロッパ、アメリカの劇場でよく話を聞く方法ですが、バレンシアに限って言うと、この手は使えないと思ったほうが無難かも。
私も、最終手段はこれしかない!と思っていたんですが、こういう光景は全く目に留まりませんでした。
(こういうことに関しては冷静なので、ざっと探したんですけど、決して私の余裕がなくて目に入らなかったというわけではありません^^;)

たまたまその日だけがそういう情況だったのかもしれませんが、お客さんはバレンシア市民と見受けられる方が殆どで、新しいオペラハウスですから、まだそういうチケット売買の方法が、成立していないのかもしれないな、なーんて思いました。

2006winterspain06 《ボックスオフィスの場所》

…^^; 可能ならば、場所を確認しておいたほうが無難です。ほんっとにわかりにくい場所にあります。

1)宿泊したホテル"NH  Las Artes"とオペラハウスは、道路を挟んで対角線上の位置関係、つまり、二回道路を横断する必要があります。
まず、ホテルを出て右側に進めば、すぐにあのヘンテコリンな建物が目に留まります。先に左に見える横断歩道を渡り、さらに建物側への横断歩道を渡ります。(この横断歩道がけっこう幅広で、なかなか渡れない^^;)

※注:一気にまっすぐオペラハウス側へ行ってから左に渡ろうとすると、なかなかうまいこと辿り着けません(^^;すーんごく苦労しちゃいました。アメリカ同様、バレンシアの道路は、幅も広いけど、機能性には欠けるのです。

2)無事に建物側に辿り着いたら、左に進みます。建物の構造図や、表示はなきに等しいです。途中で、進行方向とは逆向きに、左の写真に収めた入り口2006winterspain05がでてきます。写真につけた矢印の、地下道みたいなところをずんずんと降りていくと、右手に[BoxOffice](スペイン語でも表記されてましたが、失念^^;)があります。

3)入り口に係員がいますから、目当ての公演のチケットが欲しいんだけど…と伝えると、空いている窓口(端末が3~4つ置いてあって、そこに係員が待機しているだけですけど)に回してくれるので、そこで再び「●●のチケットが欲しいんですけど」と伝える。英語でOKです。
端末で空いている席を確認しながら購入できます。支払いは現金、クレジットカード (VISA, MasterCard and American Express) 、どちらでもOK。

2006winterspain07

4)ちなみに劇場の入り口は、そのボックスオフィスへ行く地下道の入り口をやり過ごして、さらに100mほど進んだところです。なので、ホテルからすぐに見えるところにある割には、なんだかんだで5分くらいかかるかしら?正面から見ると、こんな感じ。

《劇場の雰囲気》

街に新しく出来たオペラハウスということで、観客もあまりオペラ慣れしていないというか、恐らく東洋人は殆ど来たことのない劇場だと思いますが、ドイツの劇場に行った時みたいな「好奇心旺盛な眼差しで、じーっと見られる」みたいなことは、ありませんでした。いい意味で居心地がいいです。
こんなにくつろいだ雰囲気なら、平土間の前から3列目で一つだけ空いていたところに、勇気を出して一人で座ればよかったと、激しく後悔しましたけど、こればっかりは入ってみないとわかりませんし…

服装はさまざまです。厳格なドレスコードがあるわけじゃないですし、どっちかというと、アメリカの劇場に近い感じで、服の色などは、女性は派手な原色系が多かったかしら?男性も、必ずしも黒っぽい上着ではありませんでしたし。

私は前年にベルリンで着た、お気に入りのノースリーブのベルベットのワンピでしたけど、寒くありませんでした。オペラハウスでの服装については☆こちら☆をご参照下さい。

幕間にはおいしそうな軽食がいっぱい出てましたけど、私は来る直前にお腹が痛くなってしまったので、指をくわえて、バルコニーの上から見てるだけでした(^^;

《席…》

椅子はあんまり座り心地がいいとは言えないかなぁ。前の椅子の背もたれ部分に、スペイン語の字幕が出ます。
見え方とか、椅子の感じとか、撮影してきたかったんですが、残念ながら場内は撮影禁止でした。
建物そのものはでっかいんですけど、席数は1300あまりの小さい劇場ですから、音響的にはいい感じです。2階席でも、(*1)ダーリンを含めて、歌手の皆さんの声もよく飛んできて、ストレスなく聴けましたし(o^-^o)

(*1)低くて深いバスの声は、遠い席のほうがよく飛んできて聴こえるって説もありますけどね…確かにリンデンで聴いた時も、遠い席のほうが、声はよく通る気がしました。でもやっぱり、声をダイレクトに、身体いっぱいに浴びたわ!って感じがする、近い席のほうが好きですけど(^^ゞ今回は仕方ないですぅ…

*****************************

うーん。こんなところかしら。なんだかんだで2ヶ月も経ってしまって(きゃー、はやいはやい!!この分ならば、11月下旬までは、あっという間かなぁ?^^;)記憶が曖昧になってきているところもあるんですが、概ね大丈夫…だと思いますf(^^ゞ

新しいオペラハウスですから日本語の情報、恐らく殆どないかな?!ってことで、張り切って書いてみました。せっかく縁あって行った劇場ですので、今後も気にかけてウォッチして行きたいと思っていますが、間違いや訂正事項、また補足事項を発見して下さったら、コメント欄に情報を頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。

《関連記事》

スペイン旅日記(1) 出発~到着~執念実るか?!D.Gチケットゲット顛末記@バレンシア

スペイン旅日記(2)  ドン・ジョヴァンニ@バレンシア

スペイン旅日記(3) ドン・ジョヴァンニ@バレンシア P.S.愛しのレポレッロ

海外オペラハウスでの服装

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コメント

旅行記大変参考になります。別にスペインに旅行に行く予定があるわけではないのですが、自分がこれからガイド系の記事を書くときにがあればヴァランシエンヌさんの今回のも含めていろいろ参考させていただきます。けどここまで丁寧そして詳しく書くには結構労力が必要みたいですね。

蘭丸さん:

読んで下さって、ありがとうございます。
なかなか情報の取捨選択の踏ん切りがつかないタチなので、ついつい長くなってしまうんですよね。

>ガイド系の記事

旅行関係は、オペラハウスの記事に限らず、「自分が知りたくて、調べたけどわからなかった、或いはわかりにくかったこと」を、他人が読んでわかりやすく、簡潔に纏める…というのが理想的なんでしょうけどね(^^ゞ
この「簡潔に」が、どうもできない性分でして…

スロースターターなので、書き始めるためのエンジンがなかなかかからないのですが、一旦腰を据えて書き始めちゃえば、割とすんなり書けちゃうので、書いている本人は、そーんなに労力を使った気はしないんです。

間違っていたり、古くなってしまったら、その都度書き直しが可能なのも、ネットのいいところですよね。

こんばんは。
鼻息荒く真剣に拝読いたしました!(`・ω・´)

>平土間の前から3列目で一つだけ空いていたところに
なんてったってダーリンですからねぇ!
でも確かに、初めての劇場では勇気が要りそう。
旅行者とはいえ、ヨーロッパで女性が一人、男性を同伴せずに観劇するって、怪しいですかね。エコノミーな席ならいいのかもしれませんけど、それなりに値段の席の場合・・・?
って、考えすぎかナ(笑)

>好奇心旺盛な眼差しで、じーっと見られる
なるほど、そういうこともあるんですねぇ。そりゃそうですなぁ(笑)
私はROH行きを企てているので、あちらでは東洋人なんて慣れているかもしれませんが。
せっかくだから東洋チックな衣装で注目を浴びてくる、というのも一興かもですね。

しまさん:

ふふ、興味津々でしょう(笑)
でもROHは、サルダナさんちの過去ログや、他にも在ロンドンのかたで、しょっちゅうROHに通っていらっしゃるかたも多いように、東洋人が珍しい(そりゃ、数の割合からすれば、圧倒的に少ないでしょうけどね^^;)ってことは、あまりないと思いますけどね。

> なんてったってダーリンですからねぇ!

そうなのよ(笑) 
リアルダーリンと離れ離れでバーチャルダーリンをじっくり観察してくればよかったと、今になってホントに後悔してます。せっかくハンサムな主従を同時に眺められるチャンスだったのに・・;

遠くからだと、全体が見渡せるのは面白いですけどね。日程に余裕があれば、遠くからと近くからで一度ずつ…ってのが、理想的(去年のボリス@ベルリンの時はそれ、やりました^^;)です。

> ヨーロッパで女性が一人、男性を同伴せずに観劇するって、怪しいですかね

う==ん、本当はカップルで…というのが理想的なんでしょうけど、でも女性一人で行く方もたくさんいらっしゃいますし、何人もそういう、勇気ある日本女性を知ってますから(^^;あまりナーバスにならなくても、大丈夫かな、とも思いますよ。

そういう意味では、私はいつも保護者付きですし、あんまり威張りくさったことは、書いちゃいけないのかもしれません(笑)

> >好奇心旺盛な眼差しで、じーっと見られる

はは^^;
「ちらっ、ちらっ」くらいなら、アメリカに住んでいた時にも経験していますし「あ~~またか」って感じなんですが、一度、すーっごく執拗な視線を浴びたことがあるんですよ。
宜しければこちら↓を、お暇な時にでも読んでみて下さい(^^;

http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2006/01/post_efc6.html

コメント欄も参考になるかも…^^;

> 東洋チック

といえば、やはり着物ですか(笑)
これはもう、そのエキスパート(しかも、ROHのご常連^^)の、ロンドンの椿姫さんのブログで、しっかり情報をチェックなさるといいかと思いますよ!

はじめまして。
ベルリンのことを書いていらっしゃる頃から時々拝見させていただいています。
とっても遅いコメントなのですが、今回このヴァレンシアの劇場に行く機会に恵まれ、ここの記事がとっても参考になりました。
一言御礼と、これから行かれる方の参考になればと思い、
図々しくも書き込みさせていただいています。
初めての場所なのにホテルにしろ劇場までのアクセス(信号機の横断など)など、とっても参考になり不安なく過ごすことができました。
本当に、ありがとうございました。

現在の新情報としまして、
ボックスオフィスの場所が変わっています。
劇場の正面入口のガラスの部屋です。劇場に行くと「Taquilla」と書かれた看板とともに「→」マークで行くべき方向が指し示されているのですぐ分かります。
ここはHPに書かれている営業時間(平日は12時から)になってもロープで入れない様になっていますが、そばにいる警備員に言えばすぐに入れてもらえます。
私はチケットを劇場のHPから購入したので、そのプリントアウトしたもを見せて「オペラ」と言ったら通じました。他に、クレジットカードとパスポートを持っていきました。実は後からメールで詳細が送られてくるプリントをホテルに忘れてきてしまったのですが、パスポートで名前の確認をして、この席か?と確認の上で、何とかチケットはもらうことができたのでした。本来はそのメールの用紙がないダメみたいです。(持って行ったのは購入した際の最終画面のプリントでした)
会場では、上演中の撮影は当然ダメですが、
ちょこっとの会場撮影はお目こぼししてくれます。私は13列目の一番サイドの席でしたが、舞台はよく見え音響も悪くないと思いました。

観光の足ですがバスが便利です。
ホテルから旧市街へ行くには信号を渡った目の前の35番のバスで終点まで乗ればrenfe駅近辺まで行けます。帰りも下車近辺から35番のバスに乗るとホテルのすぐ近くで下車できます。
ちなみに、ホテル→駅までは10分くらいですが、逆、駅→ホテルへは道が混むようで30分ぐらいかかりました。チケットはバスの中でその都度支払い可能です。

わに子さん:

はじめまして!詳しい書き込み、ありがとうございます(^^)
ここの記事を参考にバレンシアのオペラハウスに行かれたなんて、書き手冥利に尽きます。

まだ新しい劇場ですし、日本語での情報が殆どなさそうだから…ということで書いたんですが、一年で随分と状況が良い方へ変わりましたね。
マドリードやバルセロナに次ぐ大きな街ですし、これから日本人がこの劇場へ足を運ぶことが増えるんじゃないかな?なあんて思ってます。

情報は日々変化してますし、この記事を元に、新たな情報のコメントして頂けるのは、本当に嬉しいです。
年明け、落ち着いたら本文の方にも追記させて頂きますね。

取り急ぎの返信で失礼ですが、またいつでも遊びにいらして下さいね。お待ちしてます。
良い年をお迎えください。

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