« ゆったりした休日 | トップページ | 12月24日(月)早朝のNHKドイツ語講座で »

新演出《ドン・ジョヴァンニ》@ベルリン国立歌劇場

Dglinden200703 いっとき、自称バーチャル・リンデン・ウォッチャーと名乗るほど、熱心にリンデン=ベルリン国立歌劇場の情報を追っかけていましたが、最後に現地に行ったのは、もう2年前。

もちろん、リンデンをこよなく愛する気持ちには今も変わりはないし、行きたいのはやまやまだけどぉ…という想いはあれど、最近はたま~にサイトを覗く程度。とうとう今年は、手を出すまいと決めていた、秋の来日公演に、ついに手を出して、久々のシュターツカペレの生音を味わう…というアラワザに打って出ちゃいました。

最近はあまり、興味のある演目の新演出がなかったんですけど、ここに来て、やーっと!興味を持てるものが!!
12月15日プレミエの《ドン・ジョヴァンニ》。秋の来日公演@DGと、ほぼ同じメンバーでの上演です。

Scaladon このDG、昨秋にスカラ座で新演出した、ペーター・ムスバッハのプロダクションと同じだと思うんですけど、そこでちょっとだけ話題になったのが「DGは半裸の上に黒いコートを纏って…」云々。この時のタイトルロールは、カルロス・アルバレスです。

で、今回のリンデンでのタイトルロールはルネ・パーペ

Dglinden200702_2 ですから、今回のタイトルロールのパペ先輩も、きっと半裸になるに違いないと睨んでいたんですが、な、なんと!!下に黒いシャツ着てるじゃないですか(^^;;; 反則だわ…☆\(-.-メ)

と思ったんですけど、スカラ座の写真と見比べると、衣装は微妙に違うような。まあ、通して観てみないと、なんとも言えないですが。写真だけ観てみると、リンデンの方が、よりすっきりして見えるような気が…

Dglinden200701秋の来日公演とほぼ同じメンバーでの公演ということで、もう一人の私のお目当て・ハンノ・ミュラー=ブラッハマンのレポレッロも気になる所。扮装的には、この前の来日公演の時の格好の方が似合ってる気がするけど、でもやっぱり素敵(^^)v うーん、やっぱり観たいわあ。

29日の公演、ブラッハマンの風邪引きで、なーんと、わがヴィノグラドフ(*vvが、代役レポレッロで出演f(^^; どんな主従コンビになったことやら(笑) 

⇒ええと、舞台を実際に観た方からの情報によると、舞台上でブラッハマンがパントマイム演技をし、ヴィノグラドフが舞台袖で歌ったとのことです。

風邪を圧して演技したブラッハマン、ブラッハマンの演技に合わせて、急遽歌ったヴィノグラドフの両レポレッロ&そのレポレッロたちに絡むパーペDG&その他の出演者たち、皆さんお疲れ様(^^)v

Dglinden200705 パーペとブラッハマンの主従コンビは、前のプロダクション(=来日公演でのプロダクション)でも何度か共演してますし、他の男声陣・パヴォル・ブレスリク@オッターヴィオも、秋の来日公演で、ヴィノグラドフ・マゼットが初日にお休みした時、穴を埋めてくれた(^^;アルットゥ・カターヤ君のマゼットや、かわゆ~いツェルリーナだった、シルヴィア・シュヴァルツ(今回の写真も、かわゆ~い(#^^#))等も気になるので、リンデンのサイトにビデオクリップなり、せめてラジオ放送でもないかしらと探しているのですが…
残念ながら今の所、放送もなさそう。

ひとつだけ見つかったのが、ドイツの批評誌 "Crescendo" のブログに貼ってあった、批評家のインタビュー。10分ほどのビデオクリップですが、ドイツ語なので、さっぱりわかりません(^^ゞ こちら ⇒⇒⇒

恐らく、この年末と、来年4月の再演時には、この公演をご覧になる為にベルリンへ飛ぶ方が多いと思いますので、そのうち公演の感想も、あちらこちらで読めることを期待しつつ。こちらにも書いて頂けると嬉しいです。

それにしても、バレンボイムも相変らず精力的(@。@…12月7日に、スカラ座で「トリスタンとイゾルデ」のプレミエ公演を振った一週間後には、リンデンでのプレミエ…ですものね。演奏家の方々のタフさには、頭が下がります。

**********************
(今の所見る予定もないんですけど、一応公演情報ということで^^;)

ベルリン国立歌劇場《ドン・ジョヴァンニ》 新演出
2007年12月15日プレミエ、18日、22日、26日、29日
2008年4月16日、18日、25日、27日、30日、5月11日

指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ペーター・ムスバッハ

ドン・ジョヴァンニ:ルネ・パーペ(5月11日は未定)
(Don Giovanni:Rene Pape)
ドンナ・アンナ:アンナ・サミュイル
(Donna Anna:Anna Samuil)
ドン・オッターヴィオ:パヴォル・ブレスリク(来年4月&5月は未定)
(Don Ottavio:Pavol Breslik )
騎士長:クリストフ・フィシェッサー
(Komtur:Christof Fischesser)
ドンナ・エルヴィーラ:アネッテ・ダッシュ
(Donna Elvira:Annette Dasch)
レポレッロ:ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(12月29日はアレクサンドル・ヴィノグラドフ
(Leporello:Hanno Muller-Brachmann & on Dec.29 - Alexander Vinogradov)
マゼット:アルットゥ・カターヤ
(Masetto:Arttu Kataja)
ツェルリーナ:シルヴィア・シュヴァルツ
(Zerlina:Sylvia Schwartz)

« ゆったりした休日 | トップページ | 12月24日(月)早朝のNHKドイツ語講座で »

@unter den linden,Berlin」カテゴリの記事

コメント

今回のDGのビデオクリップ、いずれリンデンのサイトにUPしてほしいですね。
貼っていただいたインタビューもさっき聞いてきましたが、リスニング力不足でダメダメ(T_T)後半部分でパーペのことに触れているので、気にはなるんですけど。
何度も止めてディクテーションしてから辞書を引く…という悠長な作業にチャレンジしてみようかしら(笑)

> パペ先輩も、きっと半裸になるに違いない

そうですよ~、もう(ーー;)
楽しみにしてたのに、出し惜しみしちゃって(笑)
いつもシャツのボタン3つも開けてるくせに、どうして肝心な時に脱いでくれないんだか(暴言)

でも真面目な話、同じ演出でも
露出(笑)を控えてちょっとお行儀よくすることによって、スカラのとはまた少し違ったキャラのDGになっているのかもしれませんしね。案外、私のようなミーハー色ボケファンには推し量れない意図があるのかも^^;

リンデンの上演のDVD化はまったくもって期待できませんから
やっぱり現地に行かないと。
今シーズン中は、これを観にベルリンには行けないので
来シーズン以降もしばらく続けてほしいなあ。

ナオさん:

> インタビュー

やっぱり生のドイツ語は、難しいですよね(^^;
先輩のこともだけど、最後の方で「ブラッハマンはどう?」「う~ん…」みたいな感じで会話してるのも、気になる(笑)

> 露出(笑)を控えてちょっとお行儀よくすることによって、スカラのとはまた少し違ったキャラのDGになっているのかもしれませんしね

そうですね。同じ演出とは言っても、歌い演じる歌手によって、全く違う印象の舞台になり得るでしょうしね。
でも、脱いでなくても、なかなかカッコいいじゃないですか。

それに、こうして改めて見ると、容姿端麗な歌手って増えましたよね。
最後に上げた写真は、奇しくも来日時の初日の布陣と全く同じですけど(^^; アノ舞台の時よりも、格段に垢抜けて見えるし、舞台も衣装も、やっぱり時代の流れに応じてお洒落な感じになってきてますよね。

> リンデンの上演のDVD化はまったくもって期待できませんから

ホント。それにビデオクリップが作られている演目の基準も、よくわかんないですしね(^^;
せめて新演出のものぐらい、全部載せて欲しいですよ…

> やっぱり現地に行かないと。

そうです!頑張って貯金しましょう!!

写真がいっぱいで嬉しいです!金髪ロン毛のレポレッロか~などと思っていたら、あれはオッターヴィオなのですね(^_^;)写真で見る限り、全体的にクールなイメージでまとまっていますね。

パペがシャツ着てるのは、寒いからでしょうか?確かにそんなところで出し惜しみしてどーする!(笑)ですね。

批評家インタビューのクリップ見てみました。私の語学力では、この批評家は演出自体が気に入らなかったこと、歌手陣も好みじゃなかったこと、バレンボイムもワーグナーからギアチェンジができてなかったとか愚痴ってばっかりだってことくらい…。悪い単語しか聞き取れず、挫折しました。

サルダナさん:

>批評家インタビューのクリップ

ありがとうございます!リンデンのサイトにも公式レビューが出ましたが、どうも微妙な感じみたいですね(^^;

まあ、観てみないとなんとも言えないし、批評は批評として、とりあえず写真だけ観る限りでは、仰るように

>全体的にクールなイメージでまとまって

いて、いい感じに見えますけどね(笑)

>そんなところで出し惜しみしてどーする!(笑)

でしょう?(笑)
せっかく楽しみにしてたのに(何を?^^;)

バレンボイム/リンデンは同じ演目の新演出が多いですね。来日公演で披露した旧『DG』、そんなに古い舞台ではないですよね?バレンボイムは来日公演『トリスタン』でホントに凄まじい演奏を聴かせてくれましたので一気に好きな指揮者になりましたが、レパートリーの偏りが気になります。尤も、オデュッセウスの最愛の指揮者、ティーレマンはもっと狭いですけど(笑)。

オデュッセウスさん:

>来日公演で披露した旧『DG』、そんなに古い舞台ではないですよね?

2000年がプレミエですからね。同じ時期にプレミエだった《フィガロの結婚》(DVDになっているもの)が1999年のプレミエですが、こちらはまだ、引き続き上演中です。

>バレンボイム

うふふ。私も《トリスタン》観たかったです(^^;

新年あけましておめでとうございます。 そしてはじめまして、galahadと申します。 コメント等書くのが苦手なのでいままで拝読するばかりでしたが、意を決して。 rene pape氏を熱愛する者のひとりとしまして、行ってまいりましたよ、DG新演出。 私が観たのは26日でしたが、29日はヴィノ氏がレポレッロだったのですね、29日観ればよかった!(26日はドンナアンナが代役でした。) 私自身は、この演出すごく好みです。 舞台装置は黒い壁が2つ。 これがぐるぐる動いて場面を作り出します。 シンプルでクール、エロ度が極端に低いです。(pape氏のせいでしょうか。なんかマルケやフィリッポⅡの歌いすぎなんじゃないの?色男って雰囲気じゃないけど)←この言いぐさ、ほんとにファンなのか? なんとも気にいったのが、かわいいツェルリーナとマゼットですね。 カターヤくんマゼット、なんかこのかんじは・・・尾崎豊? やられちゃうとこなんかおやじ狩りに失敗したチーマー(古い)みたい。 若いからかお声もかなりスマートで素朴なかんじではないなと思いました。 とまあ、このふたりに象徴されるように全編かなり現代的でオシャレ。 定番主従コンビは素敵ですが、正体不明な感じ。 いつエロくなるんだろう?という期待を最後までもたせて、終わり。 バレンボイムの重厚な演奏ともあいまって、上品に終わりです!ほんとに!pape氏、半裸衣装でなくてよかったと思います。 期待はありましたけど、この舞台に半裸はたぶん浮きます・・・。 なんだかんだと言っても、私、歌唱やお声はもちろんpape氏のルックスがかなり好きなので、今回の衣装はよくお似合いで満足。 前回のは×、白黒がお似合いなんですね。 
お話したいことは多々ありますが、このへんで。 長々と失礼いたしました。 では今後ともどうぞよろしく(^^) 

galahadさん:

いらっしゃいませ!&はじめまして。
コメントありがとうございます。

26日の上演をご覧になられたのですね。羨ましい~~です(^^!

演出の細かいお話、ありがとうございます。自分が観られない以上、やはり実際に観て来られた方のお話が、一番ですから。
こうしてコメント書いて下さると嬉しいです。

パペさんのファンでいらっしゃるんですね。
リンデンをウォッチしていると、なんだかんだで彼に注目せざるを得ないので、記事だけはかなーりあるんですが、私、以前はけっこう彼に対してとんがっていたので、ちゃんとしたファンの方が読んだら、怒られてしまいそうなものばかりかもしれません(^^;;;

> カターヤくんマゼット
> 若いからかお声もかなりスマートで素朴なかんじではないなと思いました。

ですね。リンデン来日のDGの初日に、ヴィノグラドフ@マゼットのお休みした穴を埋めてくれたのが彼だったんですけど、その時にかなり都会的スマートマゼットだと思ったので、今回のようなシンプル且つ現代的な演出には、ぴったりでしょうね。

今年4月にも再演がありますけど、来シーズン、再演があれば是非見たいです。

新年早々、新しいお客様がいらして下さって、嬉しい限りです。お喋りはいつでも大歓迎ですので、また遊びにいらして下さいね。お待ちしてます。

この記事へのコメントは終了しました。

« ゆったりした休日 | トップページ | 12月24日(月)早朝のNHKドイツ語講座で »

Search




  • WWW here

カテゴリー

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ