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女の顔

Book02 文春文庫(上下) 平岩弓枝 著

仕事に行けば、貸し出し、返却作業に加えて、返却本を棚に戻したり、新刊本が入ってくれば、その装備をしたりと、ソノ都度一日に何百冊という本と触れ合っているわけですが、ごくたま~~~に、わけもなく、ビビッと来る本、というのがあります。

本の方が「あなたの手に取って、読んでみて!」と訴えている…とでも、いうのかな。

この本は、もともと’76に文庫化されていたものが(初出は’69日経新聞の連載小説 ⇒ ’70にハードカバーで出版)昨年、再販されたものが「新刊本」として入ってきた時、たまたま私がカバー掛けの装備をしたものです。
その時に、なんとなくビビッと来て以来、ずっと気になっていました。

40年近くも前に書かれた小説ですから、設定には多少の古さや「うーん、このシチュは、創作ならではよね^^;」と思う部分もありますが、そういうことが、読んでいる最中には気にならないほど、のめり込んでしまいました。

心理描写、文章の運び方には、寧ろ全く古さを感じないと思います。

500ページ近くある上巻は、3時間ほどで読み終え、下巻も途中、雑事をやりながら、2日ほどで全て読んでしまいました。
こういう読み方をした小説は、本当に久しぶりです。

ヒロインには好感が持てますし、こういう情感豊かな、清々しい女性になれたらいいな、と、自然に思えます。身につまされるところもあり、涙を流しつつ読んだ箇所も…

でも、彼女の周辺の女性たちの脆さ、エゴイズム、ドロドロした感情、そして男たちの愛情、思惑、欲…人間の色んな部分が、過度に美化も卑下もされることなく、丁寧に描かれていて…

そういう部分にも、平等に共感を持てるし、決して反感を持たないような運びになっているところが、さすがに長い間読み継がれてきた、人気作家ならではの作品だなぁ、と思いました。

実は彼女の作品を読むのは、初めて。
有名な「御宿かわせみ」も題名しか知らなくて、時代小説作家という認識だったのですが、こういうものも沢山書いていらっしゃるのですね。寧ろ、20代の時よりも、今の自分の身の丈に合っているとも言えるかも。その頃には、作品の良さが理解できなかったかもしれません。

読書もタイミング…そしてどんな本が今の自分に合っているのかを察知するのは、直感なのかもwink

いずれにしろ、平岩弓枝シリーズは「御宿かわせみ」も含めて、暫く、ハマって読んでしまいそうですbook

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