祝・ロールデビュー@セリム
「6月にはシュターツオパーで初めてのセリムね」
「うん、クリスティーネ・シェーファーとの共演は、とても楽しみにしているんだ」
「えっとね、ごめんなさい^^; あなたがロッシーニに力を入れているのは知っているんだけど、私、ロッシーニはあんまり好きじゃないのよ(^_^;)」
「あはは(笑) そう言う人は多いよ。でもね、とっても楽しいんだよ」
「だけど、セリムは若い男の人の役じゃないでしょ?」
「でも老人じゃないよ。彼は初恋を忘れられないでいる、ロマンチストなんだから」
「…ふふふ」
******************
この役を彼は、すっごく楽しみにしていて、私も
「あんな風に言われちゃったら、食わず嫌いのロッシーニもお勉強して、6月には久々にベルリンに行かなきゃね」
と、思ったものの…
事情は色々あるんですけど、結局今回の渡航は見送ってしまいました。
(なんだかんだで、予習もできなかったし・・;)
でもやっぱり行けばよかった…なんとかしよう!と本気で思えば、実現不可能ではなかったのに、何故諦めてしまったんだろうと、激しく後悔。
もしかしたら来シーズン、再演があるかな?と思わなくもなかったので、その時にでも行ければいいかあ…と、悠長に構えてしまったのも、敗因。
また今後歌ってくれる可能性は大きいとは言え「今、この瞬間の舞台」「大事な役の初役」は、もう二度とやって来ないのに…
ドイツではなくても、せめて欧州のどこかに在住だったら、もっとマメに公演も観ることが出来るんですけど、
地球の反対側で生活を営んでいる以上、なかなかそれもおぼつかないし…
********************
彼の舞台を、全部観て聴いて、一つの舞台ごとに賞賛を送り、感想を書く事が出来たら…
どんなに幸せなことかと思うけど、さすがにそれは不可能だし
とにかく彼がいい気分で、元気で歌ってくれれば、それが何よりなんだし
楽しみにしていた役のデビューなんだから
写真で見る限り、私好みでお洒落で楽しそうな舞台だし(いつになく彼もカッコいいしvv)ああ、やっぱり行けば良かったと、思ってしまうけど…とりあえず、今の私に出来ることとして:
これ と これ と これ…お部屋に飾っておきました。ささやかなお祝いです
★舞台写真、下記サイトでまとめて見られます。
Picturesberlin.de Bildmaschine.de
360-berlin.de(検索窓にil turco in italia と入力すると、色々出てきます)
今シーズンは新国でのエスカミーリョも含めて、舞台写真が多くて(しかも珍しくカッコいいのが多かった)単純に嬉しいし、幸せです^^
********************
Il turco in italia @Staatsoper unter den linden,Berlin
June22,24,27,30,2008
Musikalische Leitung Constantinos Carydis
Inszenierung David Alden
Buhnenbild Paul Steinberg
Kostume Buki Shiff
Licht Olaf Freese
Video Robert Pflanz
Choreographie Beate Vollack
Chore Andre Kellinghaus
Dramaturgie Francis Husers
Selim: Alexander Vinogradov
Donna Fiorilla: Christine Schafer
Don Geronio: Renato Girolami
Don Narciso: Lawrence Brownlee
Prosdocimo: Alfredo Daza
Zaida: Katharina Kammerloher
Albazar: Florian Hoffmann
Staatskapelle Berlin
Staatsopernchor
« カルメン@新国立劇場 全曲放送 on NHK BSハイビジョンウィークエンドシアター | トップページ | パン焼き+造顔マッサージ »
「Alexander Vinogradov (Bass)」カテゴリの記事
- 今夜です!0:05-BSプレミアムにてメータ/ベジャール第九、放送されます(^^)(2014.12.21)
- まだ気持ちの整理がつかなくて(2014.11.14)
- アレクサンダー・ヴィノグラードフ来日のお知らせ(2014.11.04)
- 2014.May Berlin & Valladolid (Spain) & Madrid(2014.07.24)
- 続・9月9日、スカラ座ツァー@ウィーン国立歌劇場でのヴェルディ・レクイエム(2011.09.13)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« カルメン@新国立劇場 全曲放送 on NHK BSハイビジョンウィークエンドシアター | トップページ | パン焼き+造顔マッサージ »
ロールデビューおめでとうございます
私も、どんな扮装で出てくるんだろう…と、写真が出るのを密かに楽しみにしていました。
ターバン付きではなく、現代風(といってもかなり懐かしいスタイルだけど)のセリム、か~っこいい!!
シャツのボタンを4つ?開けた胸元を見た時には
「オハコを奪われた(笑)」と突っ込ませていただきましたが
こんな舞台写真を見たら、そりゃ~すぐにでもベルリンに飛びたくなって当然でしょう(^^)v
投稿: Nao | 2008/06/24 21:59
えっと~、『イタリアのトルコ人』・・タイトルしか知りません
でも、素敵な写真ですね~。スタイルいいなー♪
ヴィノさんって、結構化けるんですね!
>地球の反対側で生活を営んでいる以上、なかなかそれもおぼつかないし…
日本に住んでることを恨めしく思う瞬間です
投稿: 娑羅 | 2008/06/24 22:36
Naoさん:
ありがとうございます
リンデンで大きな役をプレミエで歌うのは、あのバーコードピーメン@ボリス以来なので、私もいろーんな意味で、感慨深いんですよ。
彼にとって(勿論どんな役でも大切ではあるけれど)重要な役、今後も長く付き合うことになりそうな役のロールデビューや、大きな劇場へのデビューは、無理してでも全部観ておきたいと思うんですけど、
自分だけの都合では、どうにもならないこともありますしね。
こういう時、せめて欧州のどこかに住んでいられるならば、こんなに切ない思いをしなくて済むのに…と、もどかしいです。
まあ、今後もこういう「断腸の思いで諦めた」という公演は出てくると思いますし
その度にベソベソ泣いていては、いくら私が泣き虫でも、さすがに身が持たないので素敵な写真が見られて、それを飾ることが出来るだけでも充分幸せだわと言い聞かせないと。
…と、しめっぽい話は置いといて
>シャツのボタンを4つ?開けた胸元
困りますね、こういうことをされては。
今まで、こんな感じで↓
http://homepage2.nifty.com/valencienne/photoclip-02.htm
ボタンは上まできっちりかけている良い子だったのに(笑)
冗談抜きに、写真を観た瞬間
ってな感じだったんですけど、前回の記事でも散々「胸焼け注意報」を発令したばっかりですし、この程度に収めておきました(笑)
>か~っこいい!!
エスカミーリョ以外の写真は、老人や坊さん、若しくは変な被り物ばっかりのコレクションで占められていた彼のアルバムが、お陰で華やぎました
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/24 22:50
娑羅さん:
>タイトルしか知りません
何を隠そう、彼が「楽しみにしてるんだ~♪」と自ら話してくれて、しかも「やっぱり行けばよかった」とこんなにウジウジべそべそしているくせに、、私も実は、今まで一度も聴いてないんですよ
(最終的には「え~~~い、行った時には、舞台で彼が出てきて歌ってくれれば、楽しめるに決まってる!」ってつもりでした(^^ゞ)
バスには珍しく、女性にもてる男性の役だそうです。
娑羅さんの第二の王子様も、レパートリーに入れてませんか?
>ヴィノさんって、結構化ける
そうなんですよ(笑)
これ↓と同一人物だとは、にわかに信じられないでしょう?
http://homepage2.nifty.com/valencienne/photoclip-12.htm
しかし、実はこういう愉快なことをしてくれるから、ファンをやめられない・・・という変な嗜好が私にもあって
>日本に住んでることを恨めしく思う瞬間です
ホントに(溜息)
でも、皆さんそれぞれ応援なさっている歌手さんは別の方だけども
この「日本に住んでいることが恨めしい」という思いは共通ですものネ。
元気が出てきたかも(笑) ありがとうございます
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/24 23:12
連続投稿、すみません
>バスには珍しく、女性にもてる男性の役
おぉ~!それはオイシイ役ではありませんか!
う~ん、第二の王子様もロッシーニは歌いますが、『イタリアのトルコ人』についてはわかりません・・・。
>これ↓と同一人物だとは、にわかに信じられないでしょう?
一瞬、「ど、どこにヴィノさんが?」と探してしまいました
“かとちゃん”みたいじゃないですか・・・。
本当に化けますね~。ビックリです!
そして、パーペさんが、ものすごぉくカッコいいんですけど~
投稿: 娑羅 | 2008/06/24 23:53
おお、ロール・デビューですね!? おめでたい!!
しかし、胸毛がありませんな、胸毛(怒) ヴィノくん、植毛すべきですぜっ(`・ω・´) シャキーン
>彼の舞台を、全部観て聴いて、一つの舞台ごとに賞賛を送り、感想を書く事が出来たら…
同感です。でもウチのじじいは、最近はオハコの楽なチョイ役をちょちょいのちょいで小遣い稼ぎするだけですからねぇ。
ヴィノくんは一つ一つの舞台に入魂!!ってな時期で応援のしがいがありますでしょう。いいナ~。
それにしても、これがロッシーニですか。ドイツの舞台は斬新ですねぇ。
投稿: しま | 2008/06/25 00:13
もー、素敵じゃないですかぁヴィノさん!わたしゃてっきりヴァランシエンヌさんはリンデンまで行かれたもんだと思ってましたよ。ヴィノさんのロッシーニ、すごく興味があります。この間のエスカミーリョみたいなのかしら。クリスティーネ・シェーファーも好きなのでみてみたい舞台です。オペラハウスのスケジュールが出るたびに、「これ行かなきゃ!」なんて息まいてるんですけど夢で終わります。「2週間休んで欧州いきたいなー。」と言えば「いいけど、帰ってきたら机なかったりね。」とお約束のお返事が。弾丸トラベラーになろうとも、年に一度は御大の舞台を観ようと心に誓っているところです。
投稿: galahad | 2008/06/25 09:22
昨年のシーズン発表から楽しみにしていた、《イタリアのトルコ人》、つつがなくはじまりましたね。
シェーファーが、共演ですから、レビューもシェーファー一色みたいなかんじですね。彼女のロッシーニは想像できませんけど、ベルリンのサイトにビデオクリップがいずれアップされるんじゃないかと楽しみにしています。
レポレッロでは、バレンシアまで飛んで行ったのに、タイトルロールのトルコ人に行けなかったのは、残念でしたね。でも、若いから今後チャンスは、いっぱいあるでしょう。
私も最近、若いテノールの追っかけはじめました。もちろんネットでですけど。
しまさんに「美青年で、声もいいけど、胸毛がないのが残念!」と言われましたけど。(笑
投稿: keyaki | 2008/06/25 22:13
娑羅さん:
連続投稿は大歓迎ですから(笑)
>>第二の王子様
セビリアの理髪師のバジーリオは歌ってらっしゃいますものね
そのうち歌うことがあるかもしれませんから、その時聴きはじめればいいんですよ(^^)v
>本当に化けますね~
でしょう? まあ、元の顔立ちが整っているので、どんなヘンテコな格好をしても、何処となく品があるんですよね
(勝手に言ってろ^^;)
しかし、追っかけのかなり初期の段階で、こういう格好を見ているので
「もう今後どんなヘンテコな格好しても、私の愛は揺るがないわ」とハラを括ることが出来たんですけどね
(そんなことで威張るな、私^^;)
>そして、パーペさんが、ものすごぉくカッコいいんですけど~
一人だけずるいですよね(笑)
なーんて、自らの美貌を犠牲にして、尊敬する憧れの先輩(だ、そうです^^)に華を持たせた、優しい後輩なんですよ、彼は
(なんだか今夜は、思い切り彼を持ち上げモードに入ってるなぁ、私)
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/25 22:38
しまさん:
はい、ありがとうございます
>胸毛
>植毛すべき
…思い切り拡大すると、うっすら見えるんですけどね(^^ゞ
え?そんなんじゃダメですかぁ?^^;
でも私は胸毛フェチじゃないので(きっぱり)
これでちょうどいいです
>アレン
>小遣い稼ぎ
もぉ~~しまさんったら、またまたぁ
いいじゃないですかあ。リ・サ・イ・タ・ル で一番前の席でご尊顔&お声を堪能できるんですからっ
(リサイタル、してないわけじゃないんですが、早くもっと頻繁にそういうことができるようになって欲しいですよぉ)
>応援のしがい
はい(笑)
一つずつ歌う役が増えて、成長?するのをリアルタイムで追いかけられるのは、やっぱり何者にも代えがたい幸せだと思ってます
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/25 23:00
galahadさん:
>ヴァランシエンヌさんはリンデンまで行かれたもんだと思ってましたよ
いやあ
かなり行く気満々だったんですけど、あまりにもヒコーキの燃料サーチャージ代が高くて、断腸の思いで誘惑を断ち切ったと思ったら、こんなサプライズカッコいい(笑)格好で出てくるなんて、罪深いです
>オペラハウスのスケジュールが出るたびに、「これ行かなきゃ!」なんて息まいてるんですけど夢で終わります。
ホントですよねぇぇぇ(溜息)
アレも行きたい、これも行きたいって毎回皮算用しているんですが、言うならただで済みますが、実際に行くとなるとね(^_^;)
>年に一度は
負け惜しみとは思いますけど、あんまり頻繁に見聞きしてたらありがたみも薄れますし、年に一度…が、楽しみでもあるんですけどね(笑)
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/25 23:14
>ロッシーニはあんまり好きじゃない
そういえばそう仰ってましたね~。私はあの軽快なテンポの良いメロディと単純なお約束コメディが大好きなので、この「イタリアのトルコ人」も注目していました。シェーファーって、悲劇っぽいイメージなので、ヴィノグラドフのセリムとどんな感じになるのか想像がつかなかったので…。
ということで写真見てきました~。すごくサイケですね!(^^)ひげつきセリム、いいじゃないですか!かっこよさとおとぼけが程よく混ざっているように見えます。本当に、現地に行けなくて残念ですね。でも、デビューってことはこれからずっと歌うということでしょうから、次の機会がありますよ!
投稿: Sardanapalus | 2008/06/25 23:31
keyakiさん:
ビデオクリップは私も楽しみにしているんですが、どうでしょうね?
>レビュー
シェーファー一色で、タイトルロールはそっちのけだから、避けているわけじゃないですけどね。未読です。
レビューは自分で見聞きしないものを補う参考にはなりますが、あまり深く追求しないことにしているんです(笑)
>レポレッロでは、バレンシアまで飛んで行ったのに
はは(笑) しかも相当、無茶しましたからね、あの時は。
実は今回渡航を諦めた最大の理由は
「最近一気に老け込んだし、その為には、今流行りの《造顔マッサージ》したあとのほうが、いいかもぉ」
ということです(笑)
せっかく行くときには、美しくありたいですもの
>若いテノールの追っかけ
こっそり見せて頂きました
日本式の学年で言うと、ヴィノグラドフとは同学年ですね。
情報収集も大変でしょうが、頑張って下さいね。
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/26 20:21
サルダナさん:
サルダナさんがワーグナーがあまりお好きではないけれども、キーンリサイドはレパートリーに入れている「タンホイザー」だけは別、という状態にすら、まだ至ってないんですよ(笑)
まあ、好きじゃないというよりも、これまでの私の守備範囲では聴く機会が少なかったので、単に食わず嫌いというだけなのかもしれません。
何しろ、あれだけ忌み嫌っていたエスカミーリョですら、全公演制覇するぐらい、入れ込んで聴きに行ったんですからね。
まあ、私がロッシーニを楽しく聴けるようになった後で、聴きに行けばいいんじゃないかな、と…
>ひげつきセリム
ありがとうございます
今まで、髭と言えばお父さん役での髭ばっかりでしたけど、大概違和感なく似合って見えますから、
伸ばせば多少は(私はそう思ってはいないんですが、多数意見としてよく言われる)童顔もカバーできるんじゃないかと思うんですけどね
投稿: ヴァランシエンヌ | 2008/06/26 20:30