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ロンドン一人旅その2 大英博物館でアフタヌーンティ&Jette Parker Young Artistsのミニ・リサイタル

順繰りに航空券やホテルのことを書こうかと思ったんですが、今週から公私ともに忙しくなるので(遊んできたツケを今から返すってわけです^^!)先に書いておきたいことから、書いていきます。そうしないと、いつまで経っても終わんないので。

旅の目的を、オペラだけにウェイトを置くと(しかも、お目当てはちょい役だし)また振られてしまった時に、立ち直りに時間がかかりそうだ…ということで、せっかくイギリスに行くならば、アフタヌーンティを楽しみたい!と目論んでいたところ、ロンドン在住の椿姫さんがお声をかけて下さり、10月18日、ボエーム最終公演が始まる前に大英博物館のコート・レストランで、アフタヌーンティを楽しんできました。

10月2日、ボエーム公演が始まる前に、観客として「ドン・ジョヴァンニ」の公演に来ていたヴィノグラドフを幕間で激写して下さったご縁で(笑)

「実は、ひそかに旅の計画を練っています」と告白し幕間にでもご挨拶できれば…と思っていたのですが、4回公演のうち、椿姫さんは前半2回、私は後半2回…と、見事に分かれていた為、私のためにわざわざお時間を作って下さったというわけです。

椿姫さんのボエーム感想…一日目 二日目

さて、漠然と「アフタヌーンティを」と思っていたのですが、お値段も20ポンド~40ポンドくらいと、幅があり、きちんとしたホテルで楽しもうと思うと、お値段もそれなりにするとのこと。

あまり敷居が高そうなのも、肩が凝りそうだしな・・;と思っていたところ、椿姫さんが提案して下さったのは、大英博物館のコート・レストラン。こちらならば、20ポンドで楽しめますよ…ということで、そこでご一緒することにしました。

大英博物館は、私が宿泊していたホテルからも、徒歩圏内で行ける(というか、一番近い博物館だった^^;)ので、椿姫さんとの待ち合わせまでには、一度下見がてらに行っておかなくちゃ!と思っていたのに、当日は椿姫さんがホテルのロビーまでお迎えに来て下さることになり、んんー、じゃあ、一番後回しでいいかぁ…と、モノグサしたのがアダになり、結局最終日は、風邪が悪化しつつあり、無理は禁物だと思い切って、観光を早めに切り上げてしまった為、結局、アフタヌーンティの為に中へ入っただけで、展示品を見ることなく帰ってくることになってしまいましたが(^^;

当日、ホテルのロビーまでお迎えに来て下さった椿姫さんは、こちらの記事のお着物でした。
ブログでは何度も拝見している椿姫さんのお着物姿、間近で見ることができて、感激。

大英博物館のアフタヌーンティセット ティーはこんな感じ。一皿一皿の量はちっちゃく見えても、おしゃべりに花を咲かせながらゆっくり食べていると、徐々に満腹感が…^^;
私ってば途中でお茶をこぼしたりして全然レデーではない振る舞いで微妙に恥ずかしかったですが。

レストランが5時半で閉店…ということで、7時半からROHでの「ボエーム」最終日の鑑賞を控えている私に、椿姫さんから素敵な提案が。
6時からROHで、若手アーティストたちのオペラアリアコンサート(しかも、無料で)がありますよ…ということで、私の分の切符も押さえておいて下さったのです!!

馴染みのあるアリアやデュエットもあれば、初めて聴くものもあり…若さと熱気溢れるパフォーマンスで、楽しませて頂きました。
こういうのを無料で楽しむことができるのは、素敵ですね。観客がアーティストを育てる側面がある!って感じがしますものネ。

椿姫さん御贔屓の、韓国人テノールJi-Min Park君が、甘いテノールで「レンスキーのアリア」を聴かせてくれましたし、こっそりチェックしてしまったRobert Anthony Gardiner君。「メリー・ウィドゥ」のダニロ伯爵をテノールで歌われるのが好きな私です。
それと、フィガロを歌ったKostas Smoriginas君も、渋い低音が決まってました~~(の、乗り換えようかしら?と思いました←うそです

コンサートは、ボエームが始まる少し前には終了。
最後に、椿姫さんのお友達に頼んで、一緒にお写真を撮って頂きました。二人のツーショットは、ナイショです(笑)

椿姫さん「日本から、ヴィノくん目当てでいらしたのよ(笑)」
V「は、まぁ…(←改めて言われると、照れます///▽///」
お友達「ええっ?
彼って、そんなに日本で人気があるんですか?!
V「い、いえ…
あの…私がひとりで騒いでいるのが、少しずつ波及しつつある…って感じですかねぇ←(ちと恥ずかしかったです)」

もしもひとりだったら、土曜日の昼下がりの時間帯、きっと、ひとりで部屋の中で「今日のボエーム、ちゃんと彼、出てくれるかなぁ…」と、陰々滅滅悶々と過ごして、やったらめったら感傷的乙女モード全開になっていたに、違いありません。
お喋りして気を紛らわせたり、小さな浮気心が起こるからこそ、その後の本命の歌声が、ズギューンと響くわけで

椿姫さん、この場を借りまして、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
いつかまた、私の大本命・ヴィノグラドフがROHか、ロンドンでコンサートに出演する時には、今度こそ会場で、ご一緒しましょうね

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

Jette Parker Young Artists Programme
The Juke Box - Saturday 18 Oct.2008 @ 6pm,Linbury Studio Theatre

Monteverdi:Duet(L'incoronazionw di Poppea,Act 3)
Pumeza Matshikiza(Poppea, soprano, South Africa),Robert Anthony Gardiner(Nerone, tenor, UK)

Tchaikovsky:"Kuda kuda"(Eugene Onegin,Act 2)
Ji-Min Park(Lensky, tenor, Korea)

Puccini:"Ch'il bel sogno di Doretta"(La rondine,Act 1)
Anita Watson(Magda, soprano, Australia)

Mozart:Duet(Don Giovanni,Act 1)
Simona Mihai(Zerlina, soprano, Romania),Changhan Lim(Don Giovanni, bariton, Korea)

Britten:"The ploughboy"
Robert Anthony Gardiner(tenor, UK)

Puccini:"Tu che di gel sei cinta"(Turandot,Act 3)
Eri Nakamura(Liu, soprano, Japan)

Bizet:Duet(Les Pecheurs de perles, Act 1)
Ji-MIn Park(Nadir, tenor, Korea),Changhan Lim(Zurga, bariton, Korea)

Mozart:"Non piu andrai"(Le nozze di Figaro, Act 1)
Kostas Smoriginas(Figaro, bass baritone, Lithuania)

Puccini:"O mio babbino caro"(Gianni Schicchi)
Simona Mihai(Lauretta, soprano, Romania)

Korngold:"Mein Sehnen"(Die tote Stadt, Act 3)
Changhan Lim(Fritz, bariton, Korea)

Leher:Duet(Die lustige Witwe, Act 3)
Anita Watson(Hanna Glawari, soprano, Australia),Robert Anthony Gardiner(Count Danilovitch, tenor, UK)

Kern:"Ol man river"(Show Boat, Act 1)
Vuyani Mlinde(Joe, bass, South Africa)

Traditional:"The knock-knock beetle"
Pumeza Matshikiza(soprano, South Africa)

Puccini:Quartet(La Boheme, Act 3)
Eri Nakamura(Musetta, soprano, Japan),Anita Watson(Mimi,soprano, Australia),Ji-MIn Park(Rodolfo,Nadir, tenor, Korea),Changhan Lim(Marcello, bariton, Korea)

おまけのアンコールは、皆さん総出演の「猫の二重唱」でした。これも楽しかったです

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2008秋・ロンドン一人旅」カテゴリの記事

コメント

>結局、アフタヌーンティの為に中へ入っただけで、展示品を見ることなく帰ってくることになってしまいました
あはは時々ありますよね、そういうこと。おそらく、もう一度帰って来い、という天の采配ですよ(^^)ぜひ次回は1日時間をとって、堪能してください。何せ無料ですから!

>お喋りして気を紛らわせたり、小さな浮気心が起こるからこそ、その後の本命の歌声が、ズギューンと響くわけで
本当にそのとおりですね。お目当てのものまで閉じこもっているより、他のこともあれこれ楽しんでからの方が、さらにメインイベントを楽しめるというものです!ロンドンは無料で楽しめる場所やイベントがあちこちにありますから、オペラまでの時間つぶしはいくらでもありますしね♪

>観客がアーティストを育てる
舞台経験の少ない歌手にとっては貴重な発表の場ですし、聴衆にとっては有望な若手歌手たちを聴くのが楽しみですから、どちらにもお得だと思うのですが、日本ではあまりききませんね。残念なことですが。それこそ新国とかが、こういうイベントをやればいいのに~。

(昨日この記事にコメントしたと思ったのですが、なにかまちがえたのかしら? ではもう一度)

ヴィノグラドフ君を観る前のハラハラだけどワクワクの心の準備のお時間にあれこれ詰め込んですみませんでした。あれでは気が散ってしまいましたよね。でも、アフタヌーンティもミニ・リサイタルも楽しくご一緒させて頂いて、ありがとうございました。ラ・ボエームに関しては、ヴァランシrンヌさんがいらっしゃると知った時からずっとリターン席を狙っていたのですが、結局駄目だったので、ヴァランシエンヌさんの感想をお待ちしてますね。ゆっくりじっくり。

私のご贔屓のパーク君も気に入って頂けたようで嬉しいです。「これならすぐに上の本舞台で歌えますね」とヴァランシエンヌさんが仰って下さいましたもんね、これでお墨付き。私も初めてだったガーディナー君も光ってましたね。コスタス君はこないだのトスカでとても上手なアンジェロッティだったんですよ。

ロンドンでお風邪を召してしまわれて残念でしたが、またいらっしゃる機会もあるでしょうから、今回は軽い下見ということで。

あ、リンクたくさんして頂いてありがとうございました。ロンドンにいらしてることは内緒ということだったのでその時はお名前出せませんでしたが。

サルダナさん:

>もう一度帰って来い

ああ…そうかもしれないw
オイスターカードにも微妙に残金があるし、何せ、思ったよりも現金を使わずに済んだので、ポンドも予想以上に余っているんですよねぇ…
今、両替するわけにはいかないし

>お目当てのものまで閉じこもっているより、他のこともあれこれ楽しんでからの方が、さらにメインイベントを楽しめるというものです!

確かにね。私はどうも、引きこもりがちの部分がありますから(だから今回もヒミツにしてたのw)もちっと気軽に遊んだ方が、精神衛生上もいいんでしょうね。

そういう意味でも、常に旦那さまに依存していた私が、一人ですべての責任をおっ被る…というリスクと隣り合わせの一人旅を、思い切って決行したのは、大きなプラスになりました。

そしてこうして、旅先での素敵な触れ合い。きっと、一生の思い出になると思います

椿姫さん:

あれれ?こちらの管理画面にも、コメントの形跡は残っていないので、システムエラーかもしれません。
今はもう大丈夫だと思いますけど、かつてココログは、海外からのコメントが受け付けてもらえない時期…というのがありまして。

もし、おかしいことがありましたら、メッセで送って下されば、こちらで掲載しますので、仰って下さいね。

こちらこそ、ほんとにありがとうございました。
16日に彼が出てくれたのを、自分の目と耳で確認できてからは、ずいぶん落ち着いていたんですが、それでもあの日、一人だったら、いろいろ考えてしまったと思いますから(笑)

>リターンチケット

16日も18日も、朝から並んでいる人、けっこういましたしね。ほとんど満席だったんじゃないでしょうか?

>コスタス君

やっぱり若いバスの声に反応してしまうあたり、趣味嗜好なのかもしれません

>ロンドンにいらしてることは内緒

いやあ(笑)
今回に限った話ではないんですけどね。元々、フツーに旅行に出かける時も、だいたい「行ってきます。行先は、戻ってきたからのお楽しみです」とかいう、ヒミツ主義的なところがあるもんですから

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