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2009年1月・第二弾一人旅@シンガポール その1

2009winsin001 「1月に、シンガポールのコンサートに出るんだ♪」
「え?し、シンガポール?!それなら行けるかも…vv」
「ははは、無理しなくてもいいよ(笑)」

「何に出るの?」
「シュトラウスのエレクトラ…僕は、オレストを歌うけど、一日だけのコンサートだし、あんまり僕が歌うところは多くはないし、君がこういうタイプの音楽が好きかどうか、わからないけど…」

「…い、行くわっ

確かにエスカミーリョコッリーネも、彼が歌うからこそ、頑張って予習もしたし、自分なりにいろいろこねくり回しもしたんだけど
正直なところ、深く追求するには、どちらの役も、ちょっと食い足りない。

しかし「エレクトラ」のオレストとなると、俄然食指が
そもそも私は、ワーグナーやシュトラウスの作品…ドイツオペラが大好き。
シュトラウスの作品は、とりわけ大好きなんですが、実はこの「エレクトラ」は、少し手を焼いていて…

同系統の「サロメ」は、ワーグナーに慣れてきた頃、CDを聴いてすぐにハマったので「エレクトラ」もその延長で、比較的早い段階で手を染めたんですが、ここまでオーケストラが大編成+不協和音の連続、女声が叫びまくる作品となると
さすがの私?も、いささか「うるさい!」と思った…んですが、

不思議と、不快になる音楽ではなく…なんというか、思い切り気分がハイテンションの時か、逆に思い切りブルーの時、つまり「普通の精神状態ではない時」だと、すーっと入ってくる、実に奇々怪々、不思議な音楽で「ずっと気になる作品」だったのです。

これは、私が「エレクトラ」を克服するには、絶好の機会。なんとなく聞き流していたオレストだって、頑張って聴いちゃうもんね

しかも、こういう心理描写の濃い作品ならば、むしろ余計な装置を使わないコンサート形式だと、逆に音楽に集中できて、聴きごたえがあるかも…

*********************
問題は、家族をどう説得するか。
さすがに、3か月も経たないうちに、また行きたい…と申し出るのは、思い切り憚られたんですが

・今回は、近いし期間も短いから特例
・これでホントに、暫く自粛すること(できるのか?(笑))

を条件に(笑)なんとか許可をもらって、ばたばたと旅の準備を始めたのが、12月の上旬。
ちまちまとシンガポールの情報を集めつつ+改めて、エレクトラの予習を始めました。

ということで、ロンドン旅日記を終えたばかりではありますが(笑)
「シンガポール旅日記」の始まりです。ま、今回はそう長くはありませんが^^;

ついでに「エレクトラ・ノート」も少し書いていきますね。

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2009冬・第二弾一人旅@シンガポール」カテゴリの記事

コメント

シンガポールですか!!
そういえば、誰かさんも2007年の10月に、シンガポールで歌いましたわ。
確かに、ヨーロッパよりちょっと近いし、行きやすいとは思いますが....。
でも、ヴィノさん本人からスケジュールを聞かされちゃうと、やっぱり行っちゃいますよね♪

シンガポール日記の続き、楽しみにしてます!

冒頭のヴィノ君との会話はロンドンですか?

本人から言われたら、そりゃ行かなくちゃね。シンガポールなら来られるでしょ?って意味ですもんね。

ヴィノ君との遭遇の記事が楽しみです。それにエレクトラは割と最近ROHで観たばかりなので親しみありますから。

娑羅さん:

ただいまです(笑)新年早々、何をやっているんだ?!って感じなんですけどね(^^ゞ

会場のことはまた改めて書きますが、そうそう、娑羅さんの「あの方」も、同じ場所で歌っていると思います。リサイタルホールもありますから

>ヨーロッパよりちょっと近いし、行きやすい

搭乗時間が半分で済むのと、改めて実感したのが、時差が一時間しかない!というのは、本当に身体が楽ですね

しかもこの寒い季節に、暖かい場所で、エステなんぞも楽しみつつ、身体をリラックスさせてコンサートに臨める…というのは、ヨーロッパでも日本でも、やりたくてもできないですし、改めて思うにつれ、利点が沢山あったなぁ、と思います。

金額的には、もう少し安く抑えようと思えばできたと思うんですが、なんだかんだでエステやら、高級ホテルに滞在とかで、予想外の出費(笑)

ホントに暫く、これでお預けですけど、元は十分取って帰って来ました。行きたい!と思ったものは、やっぱり無理してでも行くべきです

椿姫さん:

ただいまです(笑)

>冒頭のヴィノ君との会話はロンドンですか?

はい。「ええっ、ホントに来るの?!」って、半ば呆れ気味でしたよ(笑)(笑)(笑)

>エレクトラは割と最近ROHで観たばかり

実は密かに、椿姫さんや蘭丸さんが10月にシアトルでお聞きになられたときの記事は、参考にさせて頂きました

感想の前に、少しエレクトラという作品についても書きたいので、またリンクさせて下さいね。

今回はコンサート形式だったんですが、個人的にはヴィノグラドフ云々に関わらず、私がこれまでに実演で体験したオペラ演奏の中でも、1,2を争うほどの、大当たりでした。

まさか、オペラとは全く無縁なイメージのシンガポールでそんな体験ができるとは、予想外でしたが(笑)無茶をして行った甲斐がありましたよ。

おかえりなさい(笑)
マーライオンの周りにいる人たち、みんなTシャツ姿ですね。暖かいシンガポールから一転、日本はすごく寒く感じるんじゃない?^^;

突貫ショートトリップは慌しかったと思いますが、オペラのイメージが薄い都市で、意外にもすばらしいパフォーマンスが体験できて、よかったですね。オススメしてくれたヴィノさんもさすが

Naoさん:

ただいまです(笑)

>みんなTシャツ

雨期だと思っていたので、行く前はすごいブルーだったんですが(またかよ)幸い私の滞在中は一度も雨が降ることもなく、私もTシャツorポロシャツ+ストレッチパンツで快適に過ごしました

>オペラのイメージが薄い都市で、意外にも

いや、ホントに(笑)
「ヴァラリンはとうとう、チョイ役をシンガポールまで聴きに行くほど、ヤキが回ったか」と、揶揄されるのを覚悟して(笑)行ったんですが

こういうことがあるから、やっぱり追っかけはやめられませんね。

>オススメしてくれた

ははは(笑)感謝してます

(念のため:ちゃんと「お部屋」のスケジュールにも、トップページにも告知しておきましたし、デビュー10周年おめでとう記事
http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2008/12/post-a7d5.html
でも、ちらっと取り上げましたし、決してコンサート自体を秘密にしておいたわけじゃないですよ

ヴァランシエンヌさん、お帰りなさい! なんだかんだと、また追っかけですね、さすがです。 ご本人からおすすめされたら、そりゃ行かなければ。 シンガポールって意外だけど・・・。 記事の続き、楽しみにしていますね。 また、私のとこにもRSS登録させていただいてよろしいでしょうか。

シンガポールで好きな歌手でエレクトラいいですね。

自分は去年10月に初めて聴きました。エレクトラが登場してから死ぬまでずっとハイテンションなので短いオペラでも結構疲れたのを覚えてます。

シンガポールとオペラは結びつきませんがシンガポールは前の仕事で何回かいってるのでナイトライフも食事も楽しかったのを覚えてます。シンガポールって町が凄く綺麗なんですよね。確かつばを吐いただけで罰金だったと思います。又行きたいのですがシアトルからだとちょっと遠すぎるかも。

galahadさん:

ただいまです(笑)
もう、笑いしか出ないでしょ、ここまで極まると

>シンガポールって意外

でしょう?おいおい書いていきますが、案外穴場かもしれませんよ。

オケも上手でした。今回の指揮は、客演のケント・ナガノでしたが、息がぴったり、あの超難しい(であろう)大編成オケを、全く退屈させることなく聴かせてくれましたもの。
嬉しいびっくりとは、まさにこういうことを言うんでしょうね。

>RSS登録

もちろんです!!
これからも「のろけ自慢話」で、楽しく盛り上がりましょう。よろしくお願いします

蘭丸さん:

ただいまです(笑)
何度行けば気が済むんだ~~って感じですが、エレクトラは一度実演(この作品だったら、コンサート形式でも充分満足できますし)で聴いてみたかったし、そこにゴヒイキさんが絡めばもう、万難を排してでも、行きたくなってしまうものです(^^ゞ

>10月に

そうそう、その時蘭丸さんが聴かれた「エレクトラ」とも、今回はちょいと関係がありまして。
実は今回のシンガポールでのタイトルロールも、シアトルの時と同じ、ジャニス・ベアートだったんですよ。なので蘭丸さんの感想を改めて読み直させてもらったりと、こっそりお世話になっていたというわけです。

また詳しい感想を改めて書きますが、ベアート、蘭丸さんが聴かれたときと同じように、最初のモノローグでは、少し食い足りない気もしたんですが、徐々に調子が上がってきて、やオレストとの邂逅~あの甘美極まりないモノローグは本当に聴かせてくれました。

いくらオレスト役がお目当てとはいえ、やはりタイトルロールが最も重要ですもの。コンサート全体に感銘できたのは、ベアートの力が大きかったですよ、ホントに

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