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アニヤ・シリア ロシア歌曲の夕べ@コーミッシェ・オパー・ベルリン

2009sprberlin015 3月8日 20:00-

ある意味「ばらの騎士@ベルリン国立歌劇場」よりも、こちらをメインイベントとして旅立った感のある、弾丸ツアー@3月のベルリン旅行だったかも。
その割には、一か月以上も間があいてしまったので、既にぼんやりとした記憶しか残っていないのですが。

アニヤ・シリア(Anja Silja)は、ワーグナー好きの方ならお名前をご存じの方も多いと思いますが、1960年代(!)に、バイロイトをはじめ、ベルリン、ウィーンなど各地で活躍していた、往年のソプラノさんです。1940年生まれということですから、今年69歳なんですね。

近年は個性的なメゾの諸役を手掛けることが多く、同時期にコーミッシェでプレミエ公演のあった「スペードの女王」の伯爵夫人や、昨年末にはROHで「ヘンゼルとグレーテル」(トーマス・アレンがお父さん役で出たやつね^^ 5月23日には、BSハイビジョン・ウィークエンドシアターで放送されるそうですよ。詳細はしまさん宅へ⇒⇒⇒)の魔女役など、まだまだオペラの舞台でも、元気な姿を見せていらっしゃいます。

私にとってのシリアは、何と言ってもクレンペラー盤CD「さまよえるオランダ人」の、ゼンタ。まっすぐ、一途なソプラノ声で歌われるエキセントリック・ヒロインのゼンタは、大好きなテオ・アダムの、真摯なオランダ人とのコンビネーションがすっばらしく、とても好きなCDのひとつです。

今回のプログラムは、ロシア歌曲。曲目が全てドイツ語で書かれていた+コーミッシェは、基本的にオペラ上演は今でも独語上演の形式を取っていますから

「も…もしや、ドイツ語で歌うのかしら???」

と、微妙に心配してたのですが、ちゃんとロシア語で歌って下さいました(^^♪

女声で歌われるロシア歌曲のCDとして、ガリーナ・ヴィジネフスカヤとオリガ・ボロディナの歌うCDを持っていて、時々流して聴いてます。
ロシア物には条件反射的にピピッと反応しちゃいますしcoldsweats01曲調は大好きなんですが、まだ、歌詞と曲を突き合わせて聴く段階までには至ってないのですが。

折しも同時期・私がベルリンに出発する数日前に、わがゴヒイキさんがモスクワでのリサイタルで(やっと!)歌いましたから、ロシア歌曲はおそらく、私がこれから長く付き合っていく、大きなテーマの一つ…となるでしょうねconfident

なので、どの曲がどう良かった…とかいう感想よりも、私にとっては「CDで馴染みのある大歌手を、生で聴けた!」という感動の方が大きくて。

チャイコフスキーの物悲しいピアノ伴奏に合わせて、シリアの第一声が聴こえた途端「ああ~~~ホントにシリアの声だぁ…」と、涙が落ちそうになりました。
さすがに69歳ですから、中低音にはざらつきが感じられたますし、往年の瑞々しい声ではない…のですが、ピンと張りつめたような、真っ直ぐな高音はいまだに顕在。まさに、私が繰り返しCDで聴いた、ゼンタの声そのものでした。

御本人は「60歳を過ぎて娘役なんてもう…年齢に合わせた役選びをしないと」と数年前収録されたインタビュー番組
(クラシカ・ジャパンで放送した「アニヤ・シリアのポートレート」はなかなか興味深く、面白い番組でした)
で仰っていましたが、声だけならば、今でも娘役が十分に出来そうだよねぇ、なんて主人とも話していたのですが。

ところでこのリサイタル、最初ピアノ伴奏の譜めくりの方がおらず、空調の関係で、何度も譜面が飛びそうになってしまい
(しかも何故か楽譜は、紙切れをつなぎ合わせたような、すごくシンプルなもの^^;)
客席からはクスクス笑い声、シリアも思わず苦笑いして、なんとも微笑ましい場面ではありましたが、ピア伴の方は大変そうでした。
ロシア歌曲の合間に「はげ山の一夜」を演奏。さすがにこれは、ピアノ曲に疎い私でもわかったんですが(^^;

コーミッシェ自体、小さなオペラハウスですが、切符はパルケットのみの販売。観客と歌い手の距離感がぐっと近づくような感じのリサイタル。

なにはともあれ、ワーグナー好きのはしくれとしては、バイロイト黄金時代を支えた歌手さんを、生で聴くことが出来ただけで、感慨深い演奏会でした。行ってよかったですheart04

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Liederabend Anja Silja … Russian Romance @ Komische Oper Berlin
Einmalig am … Sonntag, 8. Marz 2009, um 20:00 Uhr

Solisten … Anja Silja (Sopran), Andrej Hoteev (Klavier)

Programm … Pjotr I. Tschaikowski (1840-93) . 5 Lieder: Kein Wort, o
mein Liebster op. 6 Nr. 2; Warte nur op. 16 Nr. 2; Wieder, wie immer, allein
op. 73 Nr. 6; So schnell vergessen (1870) ohne op.; Sag' mir, wovon in der
Schatten der Baume op. 57 Nr. 1

Modest P. Mussorgsky (1839-81): Bilder einer Ausstellung
(Handschriftversion, 22.06.1874, St.Petersburg)
Alexander N. Scriabin (1872-1915): Klaviersonate La messe noire Nr. 9, op.
68

Sergei Rachmaninow (1873-1943) . 7 Lieder: Die Nacht ist traurig op. 26
Nr.12; Der Traum op. 8 Nr. 5; Ich warte auf Dich op. 14 Nr. 1; Singe mir
nicht, du Schone op. 4 Nr.4; Im Schweigen der heimlichen Nacht op. 4 Nr. 3;
Der Flieder op. 21 Nr. 5; Einsamkeit (Fragment von Alfred de Musset) op.
21 Nr. 6

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オペラ以外のクラシック音楽」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
わざわざリンクまでして下さってありがとうございました。
私はシリアのことは「ヘングレ」で初めて知ったので、こちらの記事でどんな歌手さんなのかようやっとイメージがつかめました。

「ヘングレ」の魔女役は印象的でしたよ。メイクのせいで、こちらのお写真とは全然別人。
こんな美人さんだったら、シリアがお母さん役でもよかったかもー(笑)

投稿: しま | 2009/04/23 00:22

しまさん:

いえいえ。せっかく「ヘングレ」の放送があるんですし、宣伝しておかなくちゃね(^^!
私も放送を楽しみにしてます。

シリアは、上に書き忘れちゃいましたけど、「サロメ」のヘロディアスも歌っていますから(映像もあります)
ワーグナーには馴染みのないしまさんでも(笑)もしかしたら、またどこかで巡り合える可能性があるかもしれませんよ。

>美人さん

若い頃の写真を見ると、ホントにスレンダーで、モデルみたいな感じですよ。とてもオペラ歌手には見えない…

リサイタルで実際に見た感じですと、さすがに最近はフクヨカになっていらっしゃってます。雰囲気的には、ドイツのメルケル首相みたいな感じでした(笑)

投稿: ヴァランシエンヌ | 2009/04/23 09:23

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