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追悼:ヒルデガルト・ベーレンス

新居でのネット開通報告はさておき、残念なニュースが。

ソプラノ歌手ヒルデガルト・ベーレンスが(草津音楽アカデミーの講師として来日中に)亡くなられたとのこと。72歳だったそうです。

ベーレンスは、私がすっごく好きなソプラノ歌手の一人です。
オペラ聴き始めの頃のCD、映像鑑賞の中で、女性歌手で強く印象に残ったのがベーレンスでした。
それまでオペラどころか、クラシック音楽には殆ど無縁の生活を送ってきた私が、すんなりワーグナーを聴けるようになったのは、彼女の存在も大きかったと思います。

カラヤンとの「サロメ」小沢さんとの「エレクトラ」バイエルンでの「リング」映像のブリュンヒルデ、そしてなんといっても、バーンスタインとの「トリスタンとイゾルデ」。
私の初恋の王子様・ペーター・ホフマンとの声の相性といい、雰囲気といい、最高の「トリイゾ」です。

こういうワーグナーやシュトラウスのヘビー級の女性の役柄を、単に猛女としてだけではなく、芯の強いたおやかな女性として、センシティブに表現していたところが、本当に大好きでした。
私の中で、この手の役柄の女性像のイメージは、ベーレンスが表現してくれたものが基軸となっているんだなぁ…と、改めて感じます。

ここ数年、草津で音楽講師として夏に来日して、リサイタルも開いていたのは知ってたのですが、やはり行っておけば良かったなぁ…と、残念に思います。あんなに好きだったベーレンスを、生で聴くチャンスをみすみす逃してしまったかと思うと、本当に切ないです

日本で亡くなられたとのことで、こうして日本語でささっと読めるニュースとなったのも、なんとなく複雑な気分ではありますが、ご冥福をお祈りします。

・今もあるのかどうかわかりませんが、アリア集も出てます →→→ 正規の録音が残っていない「ローエングリン」のエルザや、ジークリンデのアリア(ワーグナーの場合、ホントは適切な言い方じゃないんですが^^;)が聴けるのが、貴重です。

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コメント

本当に残念でしたね。オデュッセウスは2年前に草津で最初で最後のベーレンス実演に接しましたが、普段あまり聴かないジャンルの演奏会でしたが、本当に感激しました。

ご冥福をお祈りします。

オデュッセウスさん:

そうそう、オデュッセウスさんは草津のリサイタル、行かれたんでしたよね。
往年のドラマティックソプラノのリサイタルといえば、個人的には3月のベルリンでのアニア・シリアのリサイタルが印象的でしたけど、
思えばシリアは20代でバイロイトにデビューし、早い時期から活躍なさってましたが、実はシリアよりも年上のベーレンスは、かなり遅れてブレイクした、遅咲きのソプラノだったんですよね。
そのお陰で、録音や録画が色々豊富に残っているのはありがたいのですが、でもやはり一度実演を聴いておきたかったです。。。

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