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090920 オテロ@新国立劇場

今シーズンのプレミエ。何気に着飾った方々も多く見受けられた日曜の午後の新国立劇場。
元々あまり好きではない作品 ⇒ 実演で見たら、何か新しい発見があるかも… との消極的理由からのチケット購入でした。

↓の記事で書いた、期待のタマール・イヴェーリはもう、出てきた途端「わぁ~~~可愛い」とうっとり。3階席から、しっかり双眼鏡でじーっと覗いてしまいました。可愛いというか、「めんこい」の。
お人形さんみたいという声も、ちらほら聞こえましたが、まさにそーいう感じです
(私の双眼鏡は、決して誰かさんだけを覗くためのアイテムではないのですよ

もちろんお歌の方も期待以上! 一緒に見ていた夫は「美しいし、歌も上手だし、声もキレイでほぼ完璧だけど、優等生的過ぎかなぁ。もう少し何かドカン!と来るものが欲しい」なぁんて言ってましたけど、私はもう、大満足です

3月のリンデンでのアンゲラ・デノーケ@マルシャリンにも惚れましたが、イヴェーリはそれ以上かも。ぜひ、もう一度わがゴヒイキさんとの共演を切望します~~~~~ぅ

デズデモナって、若い女性なんですもの、オテロとの愛の二重唱のところで、いたずらっ娘のようなコケティッシュな仕草を魅せるところなんて、
幾分むさくるし気の(失礼^^;)オテロがメロメロになるの、わかるわ~~~という雰囲気、とても良かったです。

そして何より、彼女の声は私の涙腺を刺激する声なのです。「柳の歌」は、日本語の歌詞を見ながらちゃんと聴いたのは初めてだったということもありますけど、ホントに切なく、情感たっぷりに歌ってくれて、じわーっと
デズデモナは、よく歌っているようですけど、出来ればエリザベッタとか、↓のコメント欄でサルダナさんが書いていらっしゃる「オネーギン」のタチアーナを聴いてみたいな、と思います。

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*

でも、やはりオテロは私にとって、好きじゃない、好きになれそうにない作品です

そもそもシェークスピアは、学生の時に無理やり少し勉強させられましたけど(笑)英国文学独特のあの、乾いた感じが、どうも馴染めない。情感に訴えてくる作品ではないですものね。
登場人物に共感しにくい、あまりにも自分の状況や感性とかけ離れている気がして。

では音楽は…と言うと、後期ヴェルディの最高傑作と言われることも多いんですが、やっぱり「声を聴かせる為の、典型的イタリアオペラだなぁ」と思いました。

上演自体は、とても水準の高いものだと思います。舞台装置もほどよくシンプル、奇を衒ったところのないものですし、合唱団の巧さには毎回ホントに感服しますし。
ソリストも外国人キャスト、日本人キャストを問わず皆さん、熱唱してましたし、オケも指揮も、CDで聴いていた時よりもいい感じでしたし。

な・の・に、やっぱり乗れない。場面転換が唐突で、音楽が流れないような気がするのです。
金管もキンキンキラキラ、うるさすぎ…なんて思ってしまうのですから、よほど作品との相性が悪いんだと思います。これはもう、仕方ないでしょう(^^;

それを差し引いても、イヴェーリを聴けたのは本当に嬉しくて、それだけで大満足の一日でした。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

オテロ@新国立劇場 2009年9月20日
B席3階一列目での鑑賞

オテロ:ステファン・グールド
イアーゴ:ルチオ・ガッロ
デズデーモナ:タマール・イヴェーリ
ロドヴィーゴ:妻屋 秀和
カッシオ:プラゴイ・ナコスキ
エミーリア:森山 京子
ロデリーゴ:内山 信吾
モンターノ:久保田 真澄
伝令:タン・ジュンボ

指揮:リッカルド・フリッツァ
演出:マリオ・マルトーネ

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実演鑑賞記」カテゴリの記事

コメント

イヴェーリやっぱり素敵ですよね~。ヴァランシエンヌさんの彼女への感想のいちいちに頷きながら読みました!行けないけれど東京まで行きたくなってしまいます

>彼女の声は私の涙腺を刺激する声
そうそう、そうなんですよね!!彼女の声は涙腺にきます。私もタチアーナを聴いたとき、最後の場面だけでなく「手紙の歌」でもうるっときちゃいました。

サルダナさん:

残念ながら、作品そのものの魅力はやっぱりわからないままでしたけどイヴェーリの魅力は充分堪能できましたよ

あの声とたたずまいなら、さぞタチアーナはステキでしょうね。ご覧になられたキーンリさんと共演したあの公演、ぜひ映像化して欲しいです

9月26日(土)の公演に行ってきました。上演に関する感想はほぼ同じです!!

作品についての感想もほぼ同じでした。オデュッセウスも実演で聴いたら印象が変わるかも……?という気持ちで会場に足を運びましたが、ハイ、印象変わりました(笑)。ヴェルディ作品の中では好きな演目になりましたね。ワーグナーっぽい雰囲気があって驚きました。2月の二期会公演にも行くつもりです。

オデュッセウスさん:

お返事遅れてすみませんでした
やっぱり実演も見たり聴いたりしないと、わからないこともありますものね。

まあ、思えばオテロ役は従来から、ドイツのヘルデンテノールも歌うイタリアオペラの役としても浸透してますから、作品全体にも通じる部分もあってしかるべき、でしょうね。

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