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091007 ショスタコーヴィチ バイオリン協奏曲第2番(op.129)&交響曲第13番《バビ・ヤール》op.113@フィルハーモニーホール(一回目)

Dress001 今回の《バビ・ヤール》は、シュターツカペレ・ベルリンの定期演奏会プログラムです。
1回目(10月7日)の会場はフィルハーモニーホール、2回目(10月8日)はコンツェルトハウスで…と、同じ演目なのに、会場は別々…という、ちょっぴり変わった趣向でした。

まずはフィルハーモニーホールでの演奏会。ここでもまた?!思いがけないハプニングがあって(^_^;)会場に着いたのは、なんと開演5分前

んも~~あの日は湿気があって、暑かったので、せっかくのお洒落が台無しになるんじゃないかと思うほど、途中で走って汗だくになりながら

「ああもう、ハイヒールもこのコートも、思い切り邪魔っ^^;;;」

と思ったものでした。道を教えてくれたお兄さん&慌てていて、入口で封筒からチケットを取りだした際に翌日のチケット(←5月にチケットが届いて以来、毎日手帳に挟んで持ち歩いていたの)を落としたことに気がついてなくて(^_^;)教えてくれたお姉さん、親切が身に染みました~~~ありがとう

Philharmonie01 なんとか無事に席まで辿り着き、ほっと一息。フィルハーモニーホールは、建物の前は何度か通ったことがありましたが、中に入るのは今回が初めてでした。

座席数は2200余り、音響的には外れがないコンサートホールと言われますが、今回はBブロック、日本式に言うと2階席の10列目(一番後ろ)の一番端っこにしてみました。
出口に一番近い席だったので、気楽でしたし、視覚的にも問題ありませんでした。
(アホなので、双眼鏡をホテルに置きっぱなしにしてきちゃったんですが、まあ…オペラじゃありませんから、あれぐらい見えれば十分かな、という見え方(笑))

(以下、コンサート終了直後にささっと書いたメモからの転記です。付け加えようかと思ったのですが、翌日のコンツェルトハウスの方での感想にまとめます)

さすがにいい音響。拍手の音ですら、なんとなく違って聞こえるから不思議なものです。

このホールで聴くと、とんがり感の勝ったシュターツカペレも、まろやかに感じて、それがいいのか悪いのかは、なんとも言えないのですが、《バビ・ヤール》のような硬派な作品には、少し明るすぎる音色かもしれません。これは翌日のコンツェルトハウスではどう聞こえるのか、興味深いところ。

先に行われたクレーメルのバイオリン協奏曲は、彼が同じ曲を20年ほど前に、小澤さんの指揮+ボストン響で録音した時のを、ずっと予習に使ってましたが、
「本当に同じ曲?!」というくらい、曲調も演奏スタイルも違って聞こえました。さすがに上手かったですけどね。

若い頃は鬼才と謳われた方ですが、リンデンのホームページのコンサート案内のページの写真とは、まるで別人、すっかり毒気の抜けた初老の男性と言った風貌そのものの、丸みのある演奏だったように感じました。

休憩を挟んで《バビ・ヤール》。
ヴィノグラドフも立ち方からして、4日前のパルマでのレクイエムよりも、ビシッと決まってました。
第一楽章は、少しパワー不足に感じたのですが(スロースターターですから^^;)皮肉いっぱいの歌詞とショスタコお得意の人を食ったような旋律の第二楽章は、彼の得意分野(^_-)-☆ですから、ここから徐々に乗って来て、シリアスな第三楽章では、凄味も出てきて、圧倒されました。
第4楽章と第5楽章もそれぞれ強烈だったけど、個人的には第3楽章が、この日の私のマイベスト。
この印象が、会場も変わる今日はどう変わるか、楽しみです。

今まで聴いた中では、一番彼に合っていると思います。餅は餅屋、あの旋律を歌いこなせるのは、ああいうダークな声の、ロシアの歌手ならでは。音楽が身についている感じがするから、もっと声が重くなれば、もっと良くなると思う…

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

2. Abokonzert Staatskapelle Berlin

Dirigent: Daniel Barenboim
Violine: Gidon Kremer
Bass: Alexander Vinogradov

Einstudierung: Eberhard Friedrich

Prager Philharmonischer Chor (Herren)

Einstudierung Prager Philharmonischer Chor Lukas Vasilek
Staatsopernchor
Staatskapelle Berlin

DMITRI SCHOSTAKOWITSCH 
Violinkonzert Nr. 2 cis-Moll op. 129 
Sinfonie Nr. 13 b-Moll op. 113 ≫Babij Jar≪ Philharmonie Berlin
07 Okt 2009 | 20.00 Uhr

シュターツカペレ・ベルリン 定期演奏会
2009年10月7日 20:00~ フィルハーモニー・ベルリン

指揮:ダニエル・バレンボイム
バイオリン:ギドン・クレーメル
バス独唱:アレクサンドル・ヴィノグラドフ

合唱:プラハフィルハーモニー男声合唱団&シュターツオパー男声合唱団
オーケストラ:シュターツカペレ・ベルリン

ドミトリー・ショスタコーヴィチ
バイオリン協奏曲第2番 作品129
交響曲第3番 作品113《バビ・ヤール》

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コメント

あ、あのかわいいワンピースだ! やっぱりかわいい。せっかくおしゃれしていたのに、大汗ハプニングはたいへんでしたね。
う~ん、ヴィノさんの声でも重さがたりなかったの? ではコンツェルトハウス編を楽しみにしてましょ。

galahadさん:

おお、ワンピのこと覚えていて下さいましたか
ちょっと今の時期にはもう、薄くなってきちゃいましたから、10月ぐらいまでがリミットかな。
来年またキレイに着るために、早くクリーニングに出さなければ~~

>重さがたりなかった?

いや、重さではなくって、声量がちょっとね(^^ゞ
第一楽章って特に、オケの比重が高いでしょ?

一つにまとめて書いちゃおうかとか、色々考えたんですが、やっぱり別々に書いておこう+聴いてきたすぐの感想も、形にして残しておきたかったので、今回はメモ頼りにしちゃいました。

コンツェルトハウスの方は、多分すごく長くなると思います

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