カテゴリー「2009秋 パルマ&ベルリン一人旅」の14件の記事

091008 ショスタコーヴィチ 交響曲第13番《バビ・ヤール》op.113@コンツェルトハウス・ベルリン(二回目)

123a ショスタコーヴィチの交響曲第13番《バビ・ヤール》は、決して泣けるような曲ではないし、予習で色々聴き比べをしても、煽られる曲調によって、感情を揺さぶられ、ぼーっとした状態にはなるけれども、涙を流すことはありませんでした。でも多分私は、この曲を彼の声で聴いたら、大泣きするだろう…と思ってました。

尤も、一日目のフィルハーモニアでは、うるっとする瞬間(第3楽章の終りの部分)はあれども、心配したほどでもなく。凄まじい曲調に圧倒はされたんですけどね。

今回のチケットを買う時に

「最近はケチって(^^;複数回聴くチャンスがある時には上の階の席とか、後ろの方で聴くことが多くなってきたけど、一年に一度ぐらいは、双眼鏡いらずの至近距離で聴きたいし~~~どっちかでは、前の方で聴きたいな」

と思って色々考えた末、大型ホールのフィルハーモニアの席を2階席にして、コンツェルトハウスの方では一階前の方…という今回の選択は、大当たりでした。

ある意味「とりあえず"サワリ"ね」と割り切ったフィルハーモニアでは、日本語対訳も持参して、ところどころ歌詞と歌の流れをチェックしたり…という作業もこっそりしましたし
でも途中からやっぱり、どうでもよくなっちゃったんですけどね^^;やはり、歌詞と歌の突き合わせは、ヘッドホンで音だけ聴いている時に実行するに限ります^^;)
あの、良すぎるほどの音響空間は、その瞬間には「ああ、いい音響だわ」と感じましたが、幾分人工的な感じもあったように思います。

とんがり感の強いシュターツカペレ&この作品、そして独唱者のヴィノグラドフのキャラクターとも、そぐわない感じがしました。これは単に、私の席の位置だけの問題ではないと思います。
初日の感想がなんとなく「ぬるい」のには、そういう理由もあったのです。

さてそのコンツェルトハウス・ベルリン。座席数が一階席が約700席、三階席まで含めても1,400席程度の、こじんまりしたホールです。こちらもフィルハーモニア同様、建物の前は何度も通っていたんですが、中に入ったのは初めて。内装はなんとなく、リンデンに近いような感じで、舞台と観客席の間は、目で見ても、とても近い。この会場での席を前にして、本当に良かった…と思いました。「絶対に今夜は、素晴らしい演奏になるに違いない」と、確信が持てました。

125a この日の席は、一階席の前から8列目のど真ん中。ヴィノグラドフが使うであろう譜面台は、数メートルの距離こそあれども、まさに私の真正面(^^;
前の席のおじい様の座高が高くて、ちょっと見づらい時もありましたけど、彼の声をダイレクトに浴びるには、うってつけの位置でした。

前日同様、先にクレーメルのバイオリン協奏曲が演奏されました。彼もやはり、この日の方がノッていたと思います。11月には来日なさっていたようでしたが、鬼才ギドンの演奏を、2晩続けて(しかもお手頃な値段で)聴けたんですものね。これも貴重な体験でした。

そして休憩を挟んで、いよいよ再び13番。着席して演奏者が出てくるのを待っていたら、急にこみ上げてきて…

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《バビ・ヤール》@コンツェルトハウス…の前に、シュターツカペレ・ベルリンとダニエル・バレンボイム雑感

シュターツカペレ・ベルリンの演奏を実演で初めて聴いたのは、2004年夏の《ドン・カルロ》の時。狙って行ったわけではありませんでしたが、この時がプレミエで、演出面で大論争を巻き起こした問題作。

しかし、この上演に接したお陰で、その後ベルリン国立歌劇場から目が離せなくなり、地球の反対側に住んでいるにも関わらず、この5年間で、もしかしたら、オペラにさほど興味のない在ベルリン日本人よりも、回数的には多く演奏を聴いているかもしれません。

この時、演出面ばかりが話題になりましたが、実は最大の功労者は、シュターツカペレ・ベルリンだと今でも思っています。とんがり感の強い鋭さと、ドイツ的な重さを残しつつも、機動的で洗練された演奏をするこのオケに一気に引きつけられ、大好きになりました。
ある意味、歌手の追っかけだけではなく、このオケと、劇場の追っかけも一緒にやっているようなものかもしれません。

しかし、その後何度か実演で(日本でも聴いたんだっけ(^^ゞ)このオケを聴くにつれ

「…なんで、こんなにモタモタしてんのよ(^^; あの《ドン・カルロ》で聴いた鋭さは、もはや美化された記憶に過ぎないんだろうか…」

と、裏切られっぱなし。それでもまあ、幕が押してくれば、大概最後には「うんうん、やっぱりこのオケ好きよネ」と思うんですが。

思えば《ドン・カルロ》の時は、指揮がファビオ・ルイージ。あの頃はまだ、今ほど名前も知られてなかったと思いますが、ルイージが振った時の、あの、鋭利な刃物で切り裂くような鋭さが忘れられない。
でも最近ルイージは、ここでは殆ど振らなくなってしまったし、もう、ああいう、何かを揺さぶられるような演奏は聴けないのかな…まあ、それはそれでいいのかもしれない…と思ってました。

そして、今回の13番で一番不安だったのが、実は指揮がバレンボイムだということ。シュターツカペレに感じるモタモタ感は、とりわけ彼が指揮した時に、如実に感じるのです。
バレンボイムは私にとって好き嫌い、当たり外れが非常に大きく、いい時と悪い時の落差を大きく感じさせる指揮者なのです。

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ベルリン旅行の参考に…素敵なガイドブックのご紹介

遅々として進まないバビ・ヤール鑑賞プロジェクトは後回しにして(^^ゞ

今回のベルリン旅行は、一人だったこともあり、少し趣向を変えて、滞在地を思い切り旧東側のプレンツラウアー・ベルク地区にしたり、7日間地下鉄&バス乗り放題の(7tageskarte)を使いまくったり、エステに行ったりと、今までとは少し違う滞在を楽しんでみました。

ネットで情報収集が簡単に出来るようになったとはいえ、やはり、紙ベースの情報も欲しいもの。
そんな今回の旅の参考にした本は

Weblogimage039 ・旅行雑誌「旅」2009年3月号のベルリン特集

私が参考にしたのは、エステとエコバック、アンペルマンショップとか~~(笑)
他にもかわいい雑貨ショップの紹介があります。女性向け。
バックナンバーを取り寄せするか、最寄りの図書館で。

と、ベタに
・「地球の歩き方 ドイツ」のベルリンの部分
(手持ちのものは4~5年前のもので、中央駅がまだ載ってませんでしたから(笑)最新版の必要な部分だけを職場で借りてコピーして行きました)

だったのですが、ちょうど私がベルリンに行っている間に、素晴らしいガイドブックが発売されました。

Weblogimage038素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド (地球の歩き方GEM STONE)  

著者の中村真人さんは、ベルリン好きの方なら当然?!チェックなさってますよね~~
ベルリン発ブログ《ベルリン中央駅》の管理人さんです。

あれだけの大都会(ドイツの首都なのに^^;)でありながら、これまで、日本語ではちゃんとしたベルリンのガイドブックがなかったこと自体、驚きなのですが、その枯渇感を補って余りある、素敵なガイドブックです。

これまでのガイドブックでは取り上げられることの少なかった、旧東側の情報もたっぷり。
東の情報というと、「オスタルジー」っぽい感傷的な文章も多いのですが、マサトさんの文章からは、愛情と思い入れ溢れる眼差しでありながら、客観的にベルリンを眺めている様子が伺えるのが素晴らしい。

写真もキレイですし、単なる旅行ガイドとしてではなく、読み物としても大変面白いと思います。

私の旅行前に発売されていたら、また違った滞在が楽しめたかも…と思うと、ちょっぴり残念ですが、これは「またベルリンへ行きなさい」というお達しだと思ってます

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091007 ショスタコーヴィチ バイオリン協奏曲第2番(op.129)&交響曲第13番《バビ・ヤール》op.113@フィルハーモニーホール(一回目)

Dress001 今回の《バビ・ヤール》は、シュターツカペレ・ベルリンの定期演奏会プログラムです。
1回目(10月7日)の会場はフィルハーモニーホール、2回目(10月8日)はコンツェルトハウスで…と、同じ演目なのに、会場は別々…という、ちょっぴり変わった趣向でした。

まずはフィルハーモニーホールでの演奏会。ここでもまた?!思いがけないハプニングがあって(^_^;)会場に着いたのは、なんと開演5分前

んも~~あの日は湿気があって、暑かったので、せっかくのお洒落が台無しになるんじゃないかと思うほど、途中で走って汗だくになりながら

「ああもう、ハイヒールもこのコートも、思い切り邪魔っ^^;;;」

と思ったものでした。道を教えてくれたお兄さん&慌てていて、入口で封筒からチケットを取りだした際に翌日のチケット(←5月にチケットが届いて以来、毎日手帳に挟んで持ち歩いていたの)を落としたことに気がついてなくて(^_^;)教えてくれたお姉さん、親切が身に染みました~~~ありがとう

Philharmonie01 なんとか無事に席まで辿り着き、ほっと一息。フィルハーモニーホールは、建物の前は何度か通ったことがありましたが、中に入るのは今回が初めてでした。

座席数は2200余り、音響的には外れがないコンサートホールと言われますが、今回はBブロック、日本式に言うと2階席の10列目(一番後ろ)の一番端っこにしてみました。
出口に一番近い席だったので、気楽でしたし、視覚的にも問題ありませんでした。
(アホなので、双眼鏡をホテルに置きっぱなしにしてきちゃったんですが、まあ…オペラじゃありませんから、あれぐらい見えれば十分かな、という見え方(笑))

(以下、コンサート終了直後にささっと書いたメモからの転記です。付け加えようかと思ったのですが、翌日のコンツェルトハウスの方での感想にまとめます)

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私とロシア音楽、そして、アレクサンドル・ヴィノグラドフ(2) 《ロシア的》とは?

先に書いたように、一口に「ロシア音楽」と言っても、大きく分けるとグリンカやチャイコフスキーなどの、ロマンティックな甘い郷愁を誘う調べが中心の作曲家と、ムソルグスキーやラフマニノフ、そしてショスタコーヴィチの、ダイナミックで構築の大掛かりな作風が中心の作曲家に二分されるかと思います。

ですが、どちらの作風も、聴いてみると「ああ、何というか《ロシア的》なのよね」と感じるのです。

《ロシア的》って何?
非常に難しい命題ですが、私が無理やり定義付けするとすれば;

広大な大地、荒々しい自然から生まれた、原始的な人間の息遣い…人が生きて行く上で、決して綺麗ごとだけでは済まされない猥雑さや、ぐちゃぐちゃした混沌とした感情、そんな骨太で力強い泥臭さ、生命力と言うか、この世に生きとし生けるものすべての、生々しさの象徴のような気がします。

それはロシア音楽に限ったことではなく、ロシア絵画やロシア文学からも感じ取れるかと思います。

それだけに、よりプリミティブな部分…私の深いところに眠っている何かを覚醒させる為に身体の奥を掻き回されるような、本能に訴えかけてくるような気がするのです。

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至福のひと時:ベルリンでフェイスマッサージを受けてみました(^^)v

《基本データ》

施術日:2009年10月8日
行ったお店:Calla

場所:Winterfeldtstrasse 38 10781 Berlin
        U-Bahn Nollendorfplatz(U1,2,3,4)より、徒歩5分ほど
受けたトリートメント:Calla -Basis- Behandlung 42Euro/60min.
(ナチュラルコスメ・ドクター.ハウシュカ(Dr.Hauschuka)を使って、お顔からデコルテまでのマッサージ。ピーリングや眉のお手入れも)
予約の取り方:10月7日にお店へ直接出向いて、翌日(10月8日)12:20からの予約を取りました。
英語:通じます。但し、トリートメントメニュー、プライスリスト&HPはドイツ語のみ。
雰囲気:決して広い店内ではありませんが、いい感じです。お店の方も、とても親切に応対して下さいました。

Callaでは、日本でも人気の高い自然派コスメ・ドクターハウシュカ(Dr.Hauschuka)ヴェレダ(Weleda)を始め、ベルリン発のイー・ウント・エム(i+m)サンタヴェルデ(Santaverde)などのコスメ、アロマテラピー用のオイル、お茶なども扱ってます。

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パルマの話も中途半端、バビ・ヤール鑑賞記プロジェクトも中途半端…で、旅行記の内容があっちこっちに飛んでいますが、すみません
昨日の携帯からの投稿@女力UPしませう 繋がりで。

今回のベルリン滞在では、いくつか「勇気を出してやってみよう」と温めていたプランがありまして。
そのうちの一つが「エステに行ってみようでした。

主人と一緒の旅行ですと、この手の予定は、ちと入れにくいのですが(笑)
これは女一人旅、若しくは仲良し女性同士の旅ならではの醍醐味かも。

海外でのエステ体験は、一月のシンガポールがお初。

「お目当ての人を愛でる演奏会に行く時には、その時の最善を尽くして、一番美しい私でありたい

と、激しく自己陶酔する為には、非常に効果的がある…ということを(まさに)肌で実感した体験から

「ベルリンでもエステ、できないかな~~

と、ぼんやり考えていました。

大型ホテルに宿泊している場合(シンガポールのように)エステサロンが併設されている可能性大ですから、そこへ問い合わせするのが良いかと思います。「宿泊客です」と言えば、なんとなく高そうな敷居も、ひょいとまたげる気がするじゃないですか(^_-)-☆

ですが、今回私が宿泊していたのは、3つ星のアパートメントホテル
(ありゃ、まだホテルについても書いてませんでしたね^^; なかなか愉快な滞在が出来ましたから、これも後日書かなくちゃ
でしたから、当然そんな洒落た施設があるわけでもなく…

どうしようーー; 街のサロンなんてよくわかんないし、敷居が高くても高級ホテルのエステサロンにチャレンジしてみようかしら…

とも考えたのですが、ふと、旅行雑誌「旅」2009年3月号のベルリン特集(後日改めて紹介しますが、今回の私の滞在は、この特集記事を参考にした部分がけっこうあります)に掲載されていた、「自然派コスメで施術が受けられる、お勧めサロン」のことを思い出しました。

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私とロシア音楽、そして、アレクサンドル・ヴィノグラドフ(1) 本当に彼に堕ちたのは、あの時

Unterdenlindenberlin001 今回の《バビ・ヤールwithシュターツカペレ・ベルリン》は、私のこれまでの実演体験の中で、最もインパクトの強い公演でした。
もちろん、この曲の、男性的で迫力あるオーケストレーションを、実演で聴く…というだけでも、強烈な刺激ではあったのですが。

アレクサンドル・ヴィノグラドフが《ショスタコーヴィチ 交響曲13番:バビ・ヤール》を、この曲をレパートリーに入れてくれた…ということは、単に「彼のレパートリーが、また一つ増えた♪」に留まらず、私にとって、もっともっと深い、意味のあることだったからです。
私の宿願と言っていいほど、待ち望んでいた曲でした。それを実際に聴けたことは、この上ない幸せです。

こういう喜びは、どうまとめていいものか?
書きながら、今でもまだ迷っている…どんな言葉で書いても、書いた途端に陳腐になりそうな気がして、なかなか手を出せずにいました。

旅行記のついでに書く鑑賞メモなんだし、迷っていると、ちっとも終わんないし、公演が終わった後の殴り書き( ..)φメモメモをUPするだけにして、おしまいにしちゃおうかな…とか、色々考えていたんですが。

しんどい作業ですが、少し過去に遡って私自身とロシア音楽&彼との関わりの洗い出し、今後の関わり方とも絡めて、連載鑑賞メモを書こうと思い立ちました。
彼の歌ったものを記録に残しておくのは、ファンサイトの大事な役割だし、それを聴いて、どう感じたのかを書くことは、私自身の命題でもありますから。

予定では4,5回で終わらせるつもり…ですが、それよりも長くなっちゃったら、すみません(^^;

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091003 ヴェルディ・レクイエム@パルマ大聖堂

ホントは今回の旅行記は、時系列でじっくり振りかえりながら、あいだに鑑賞記を挟んで…という形を作りたかったんですが、それをのんびりやっていると、旅の終盤に聴いてきた「バビ・ヤール@ベルリン」は、下手すると年末ぎりぎりになりそうですしwww 
「バビ・ヤール」を書くためには、パルマでのレクイエムを先にやっつけないと、自分の中では話にならん(笑)ので。

チケットの取り方とか、会場の様子とかは、また別途書きます。

*************************

017a 指揮:ローリン・マゼール
オーケストラ&合唱:テアトロ・レッジョ・パルマ

ソプラノ:スヴェトラ・ヴァシレヴァ
メゾソプラノ:ダニエラ・バルチェローナ
テノール:フランチェスコ・メーリ
バス:アレクサンドル・ヴィノグラドフ

大聖堂の中での演奏って、どーやるんだろう?と思ってたのですが、客席は木の椅子。ちょっとお尻が痛くなっちゃっいました。

音のバランスは申し分ないです。教会特有の残響は、人によって好き嫌いがあるとのことですが、私は気に入りました。ミサ曲なので、本来はこういう場所で演奏されるのが望ましいんでしょう。席はどの辺なのかとか、全然わからない状態でチケット買いましたけど、かなり後ろの方でした。

指揮はローリン・マゼール。彼のヴェルレクは、3年前の4月にNYフィルだったかな?の演奏を、ネット経由で聴いています。この時、思い切りオケを派手に鳴らしてたもんですから、派手派手にじゃんじゃか鳴らすのかと思ってたのですが、今回はそんなに大きく鳴らすわけでもなく。
盛り上げるところはきっちり盛り上げますし、静謐な部分は静謐に。ソリストの声も良く聞こえて、その点は良かったです。

Requiem093 ソリストでダントツに良かったのは、テノールのフランチェスコ・メーリ。実はわざわざパルマまで足を運んだのは、彼がテノールのパートを受け持つから…というのも、理由の一つでした。
(奇しくも)マゼール指揮のバレンシアでの「ドン・ジョヴァンニ」(ヴィノグラドフのレポレッロデビューの時)で、オッターヴィオを聴いています。この時、スコーンと抜けるきれいなテノール声だけど、イタリアのテノールらしからぬ(笑)節度のある歌い回しで、モーツァルトには向いている…機会があれば、また聴いてみたいと思っていたので、渡りに船だったというわけ。

あれから3年。重唱でもひときわ彼の美声はよく響いて、んも~~~、美しくも華奢な(笑)バスの声が、かき消えてしまったじゃないのよ(^_^;)
それでもヴィノグラドフとの声や、表現スタイルの相性はいいように感じましたから、また共演の機会があれば、聴きたいです。

女声は残念ながら好みではなく、特にソプラノのスヴェトラ・ヴァシレヴァは、発声が不安定なのでしょうか。お腹の支えが弱そうな、キンキンした芯のない声で、ハーモニーからも、ちょっと浮いてたように感じました。
この声でリベラメを聴かされるのか…と、最初からちょっぴりブルー

でももしかしたら、途中から良くなるかもしれないし…との願いもむなしく、やはり「リベラメ」は、間延びしてしまい、
時差の関係でちょうど睡魔が襲ってくる時間帯に差し掛かっていた+緊張感も緩んできた+何しろ疲れていた…という、私の「体調悪い条件」が3つ揃ったことも手伝って、もう、眠気をこらえるのに必死(^_^;)

(カーテンはないけどw)カーテンコールでは拍手も一番少なく、ブーイングも飛んでたので、それも仕方ないかも…と思いました。さすがにイタリアの観客、容赦ないです。

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最近の歌手はこういう曲でも、真っ直ぐ立ったまま直立不動で歌うわけではなく、感情を身体中に表しながら(つまり身体を揺らしながら、ビミョーに演歌ちっく(笑)に)歌うものなのねぇ…と思いました。NHKホールのソリスト達もそうだったし、今回も。

ヴィノグラドフも、さすがに現代っ子。その例外ではなく(笑) これにはちょっと意外な気がしました。

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旅の準備その4・マルペンサ空港からミラノ中央駅までの移動手段調査+イタリア国鉄FSをネットで予約する

ベルリン(テーゲル空港)からミラノ(マルペンサ空港)までの空路を確保した後、残るはミラノ⇒パルマまでの移動手段の確定。
何しろ「かっぱらい天国^^;」と勝手に悪しきイメージを抱いていたミラノ中央駅を、なんとかして通らずに(^_^;)
マルペンサ空港からパルマまで行くことができないかしら…と、散々調べてみたのですが…

やっぱり、ありませんでした。そんな手段は(^_^;)
(車を使うなら、話は別…)

ということで仕方なくミラノ中央駅~パルマまで、電車を使って移動することにしました。

その前に、マルペンサ空港⇒ミラノ中央駅まで移動する必要があります。これはもう、バスです、バス
所要時間は一時間ほど。なぜか2社運航しています。ネットで「どっちがいいんだろう…」と探ってみたところ、評判が若干良いのがこちらだった+お値段が多少安いので…ということで、私が使ったのは AIR PULLMAN社 の Malpensa Shuttle
お値段は往復で12ユーロ。

一応、オンラインでも切符が買えることになっています。
当初「売り場がわからなかったら困る」と思い、ネットで買っておこうとチャレンジしたのですが、決済がうまくいかずに断念。
もしかしたら、イタリア(若しくはEU)以外の場所で発行されたクレジットカードでは、決済が出来ないのかもしれません。(詳しい方、フォローして下さると嬉しいです)

ということで、結局バスの運転手さんから直接買いました。これで、特に問題ありませんでした(^_^;)
にっこり微笑みながら(笑) "Round-trip ticket, please:)"と言うと、ニコニコしながら売ってくれました。蛇足ですが、片道の場合は"single ticket"でOK。

そして本題。イタリア国鉄FSのネット予約です

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オトナの着せ替え人形遊び

閑話休題。

005_2 ← これ、なーんだ?

正解は↓(「続きを読む」をクリックして下さいねん

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