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同じキャリアを歩む歌手は一人もいない

私が、ベルリン国立歌劇場アレクサンダー・ヴィノグラードフのことを絡ませて話題にすることが多い為、ヴィノグラドフがリンデンの専属歌手だと思われている方もいらっしゃるかと思いますので、少し補足しておきます。

彼がこの劇場の専属だったのは、故郷のモスクワ音楽院(在学中にボリショイ劇場の専属としてデビューしてますから、彼のデビューは21歳の時です)
を卒業後、ベルリンに移ってすぐの年、2001年~2003年までの2年間だけです。

ですが、専属を離れた現在もベルリン在住ですし、ベースにしているのは、あの劇場ですから「彼のホームグラウンドは、ベルリン国立歌劇場です」と書いているのです。

もし興味がある方は、プロフィールをどうぞ。手前味噌ですが、ワタクシの手作りでございます(笑)

専属を離れたのは「国際的なキャリアを積む為に、色々なところで歌いたい」という理由(2004年のDas Opernglasのインタビューで語っています)だそうです。
その後、いわゆる「メジャーどころの劇場」への出演が、目に見えて増えた…というわけではないんですが、
本当に少しずつですけど、彼なりに進歩しているのは、わかります。

同じ声の歌手が一人としていない以上、キャリアの進め方にしろ、レパートリーの広げ方にしろ、全く同じ歌手がいるはずないんです。

傍目には物足りなく感じられることがあっても、それは全て、歌い手である彼の選択です。
ファンの私はそれを、享受して楽しませてもらっているだけ(笑)
だって、(たとえ本人的には不満があろうとも^^;)どんなに小さい役でも、私、彼が歌っているのを聴いたら、それだけでとろけるように、幸せになるんですよ。ホントに

そんな気持ちにさせてくれる人ですもの、余計なことは考えずに、心の赴くままに、
彼を信頼して応援することが、何より大事だと思っているのです。
(時々、いや実はしょっちゅう?!揺れることはあるんですが^^;)

今年の新国フィガロへの出演のように、一度出たことがある劇場から2度目、3度目とお声がかかることも(本当に少しずつですが)増えてきましたし。

大好きなリンデンで出会って、好きになった歌手ですから、もちろん今でもリンデンで歌ってくれるのは、私にとって大きな喜びに他ならないのです。
だから、今回の「フィガロ」のように、リンデンでのオシゴトが急に入った!とかいう時には、私自身の身動きが取れなくて、今回のように心乱すこともあるんですが、
つまり「心乱れている時ほど、嬉しいvv」わけです( ̄ー ̄)ニヤリ その辺は、察して下さいネ

何よりも、もしもリンデンの専属のままだったら、とか、彼自身がもっとメジャー志向が強いタイプの歌手だったら
3年間で2度も、新国へは来てくれなかったかもしれないと考えると、
その時、その選択をしてくれた彼に感謝すると共に、そういう風に物事が動いたんだなぁ…と、何となく不思議な気もします。

kametaroさんのところで話題に上ってふと思ったので、書きとめておきます

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