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再掲:051227&30 ボリス・ゴドゥノフ@ベルリン国立歌劇場

雪景色… 2010.11.3 すごく長いんですけど 再掲しちゃお:

11月13日~19日の期間、日本の映画館でも上演される、メトのライブビューイング繋がりで、話題の「ボリス・ゴドゥノフ」。タイトルロールのルネ・パーペが、ボリス初役の時のレポです。

もう5年前(!)になるんですね。もしかしたら、けっこう貴重?!かもしれないということで、再掲しておきます。

この時のパーペは初役+演出が(今思い出しても)むかっ腹の立つ(笑)珍妙な演出だった&バレンボイムの指揮もこなれていない(ように私には感じた)とか、諸々の事情が重なったのも要因でしょうけど、相当力んでいたような気がしました。
彼自身、まだ役をつかみ切れてなかったのかもしれません。

その後、
アリア集で「ボリスの死」の部分を聴いた時に、随分力が抜けて、良い感じになってきたな…とか、
彼にとって2度目のボリス@ドレスデンでの公演の、私の周囲の彼のファンの方が数名足を運ばれた時の感想を伺うと、彼のボリス像がようやく形に表れてきたのかな…という気がしたので、今回のメトでの役作りも興味深いところです。

ついでにこのベルリンの公演には、先日の新国立劇場《フィガロの結婚》でタイトルロールを努めたアレクサンダー・ヴィノグラードフが、老僧ピーメンで出演していた(どーいう格好で出てたのか、読んでのオ・タ・ノ・シ・ミ ^~^)))ことも付け加えておきます。。。というか、そのことがメインのレポだったりします

…この時は泣きはしなかったけど、そうそう、怒ったんだった
いやんもう、ヴァラリン5年前と
愛の形が全く変わってないのね…(///▽/// ←ほっといて…あ、すっかりリハビリ完了かも(^_^;)

尚、ボリス・ゴドゥノフのあらすじは、galahadさん宅のガイドでたっぷり!私もこの作品が好きなことに関しては、galahadさんに負けてないつもりですし(笑)
このぐらい、しっかりしたノートを作りたかったんですが、先を越されましたf(^^; 

でもでも、そのうち、ピーメンについては、もう少しロシア語ができるようになったら、頑張ってみます

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 

★超長文です。こちらのページの方が読みやすいかも。内容は同じです。

《ボリス・ゴドゥノフ》に求めたいのは、「栄光と苦悩、そして狂気」そしてそれに対峙する「静寂と安らぎ」+加えて「民族性」。

私の愛聴しているカラヤン盤CD(リムスキー=コルサコフ版)や、ケーゲル盤ドイツ語ハイライトCDを聴いていると、自然とそういう情景が目に浮かんできます。
ドラマ進行は、あまり演劇的に優れているとは言い難いと思うのが正直なところですが、これらのCDを聴いていると、そういう矛盾も超越して、独特のカタルシスを味わえる…そんな気がします。

この上演は2回観ました。同時期に同じ演目を複数回観ることは、初めての経験です。最初の席では、1階席(Parkett)のかなり前の列の左端、2度目は2階席(1.Rang)の中央寄り左側の、前から2列目でした。

この演出では、舞台は2012年のロシア、新しい支配者が権力の座に就いたけれど、民衆は政治には無関心という設定で進みます。

自分のことだけしか構っていない民衆(=合唱)は、携帯電話を片手に、バラバラな動き。誰も新大統領には関心がなさそう。

ボリス新大統領の支持者たちが、音頭を取って何とか関心を引き寄せようとするけど、無駄。
どでかいパペ@ボリスの顔写真つき看板が、まず「逆 さま」に出てきて、「それは逆、逆!!」みたいな動きがあり、続いてパペ@ボリスの顔写真つきTシャツを着た支持者がズラズラ(今の日本風に言うと「ボリス・チルドレン?^^?」)出て きます。看板は元通りにおさまり、何とか大統領就任にこぎつけます。

フンメルさん「民衆がボリスのツァーリ(大統領)就任を求めるシーンで、ルネ・パーペの顔写真が舞台に溢れるのです」と書かれていますが、このことね、と、ククク…^^;

●戴冠式の場:
ボリス就任演説(=戴冠式の場)は、舞台にはボリス一人っきりです。合唱は2階席(1.Rang)の左右両サイドのバルコニー席から、書記官長シチェルカーロフの音頭で始まりました。これはなかなか効果的だったと思います。

大好きな場面なのですが、いつも聴いているものよりも、うんと地味に感じました。
加えて、指揮が…なんというか…
抑揚がついてないわけじゃないんです。ダイナミックなんですが、そのダイナミズムの波が、私の求めているものや、刷り込み演奏のものとは違うというか、ちょっと乱暴な感じがするんです。
で、どうもノリキレナイワ…との思いが拭えな くって…

戴冠式の場が終わると、ボリスはそのまま机に座ったまま、時が流れます。

●ピーメンとグレゴリ ーの対話:
左から、胸に十字架のペンダントをかけた、よれよれだらしな系の退役軍人・アレクサンドル・ヴィノグラドフ@ピーメンブルクハルト・フリッツ@浮浪者風グレゴリーが入ってきて、パソコン画面を見ながら仕事を続けるボリス(メールチェックしていたという説有り)の前に 、向き合って着席します。

ピーメンの「あと一つの物語で年代記が終わる…」という美しい旋律。歌い出しの第一声から引き込まれました。記憶の通りの彼の声…

この声も、ノドにひっかかるような歌い方も、予想通りロシア語だとプラスに働きます。

美しい旋律、声。 

…一年待ったんだもの、浸れる限り、浸りたい…

この私の、ラブラブな甘い気持ちに思いっ切り水を差したのが演出です。

今まで「演出が音楽の邪魔をする」という主旨の発言を色んなところで散見し、そのたびに「そんなことってありえるんだろうか?」と思ってきたんですが、初 めて実感しました。
音楽に、彼の声に浸りたいのに、首をぐいっと掴まれて、浸るのを拒否させられるような感じ
です。

まずピーメンがひとくさ歌い、この後弦楽器の、それはそれは美しい伴奏(ピーメンの万感極まりない…という胸中がよく表れていると思うのですが…)のところで、おもむろにタバコを一本取り出して一服
ホントに一服というか、ちょっとだけ吸い込んで、ですけど、火をつけるところ、2回ともあまり手馴れてない感じがしたので、普段は吸わないんじゃないかなぁ?と思いたいな…^^;

ちょっと自分の思いに浸ったように、上向いてふーっと煙を吐いて。また歌が始まると、今度は上着のポケットから鉛筆を出して削り、ついでにペンライトも出して何か書いて…

ここで机に突っ伏していたグレゴリーが目覚めます。この目覚めるところの音楽がすごく好きなのですが、ここの「入り」も、地味でなんだかノレませんでした。グレゴリーの声は、申し 分ないのですが…

グレゴリーはピーメンが一晩中起きていたことに恐縮して、お茶(ミルクティ)を入れようとします。その手が滑って牛乳パックをこぼして、それがピーメンの太ももや書類に、びちゃっ とかかって濡れちゃうのですが、ピーメンは「グレゴリーはしょうのない奴だなぁ…」って感じで対話が進みます。

グレゴリーが「私は若くして世を捨て、楽しいことは何も知らない。あなたは若き日には戦争で祝杯をあげたこともあるのに…私も宮廷で酒でも飲んでみたいのです」(←註:意訳)と歌 ったところで、

グレゴリー、炭酸ミネラルウォーターのペットボトルをぶしっ!と開け → またピーメンの書類濡れる → グビグビ飲む → ここで上半身裸になる  → ペットボトルの水を身体にびちゃびちゃつける → バスタオルで身体を拭く → その後髭剃り…

このグレゴリーの意味不明の動きの間、ピーメンはボリスの皇子殺しについて熱っぽく語っています。途中で語りが高揚してくると、お茶の入ったグラスをどん!とテーブルに置いた勢い で、また袖を濡らしてましたけど…^^;

初演版は、この皇子殺しの「語り」が通常よりも長いのですが、ここでピーメンは亡霊のように座っているボリスの前に身を乗り出し、ボリスの机のキャビネットから何か書類を一枚ずつ 出して、ますます語りは熱く…

ボリスはホントにただ「座っている」だけで、特に二人の話を聞いているという感じはしませんでした。この謎の場面を解き明かして欲しい!と期待なさっていた方には非常に申し訳ないのですが(^^;実は2回とも、私の角度からは全くパペ@ボリスが、グレゴリーの身体で隠れて見えなかったので、そこでボリスがどうい う表情をしていたのかは全くわかりません。
でも動きからして、ただ「亡霊のように座っている」だけにしか感じなかったので、別段深い意味があったとは思えませんでした。

…誰ですか「ピーメンにしか目が行ってなかったんでしょっ」とかいう人はっ?
一応これでも、全体を見渡そうと努力したんですけど…やっぱり彼しか、目に入ってなかったみたいf(^^;

しかーし!脇ではグレゴリーがひたすら飲み食いを続けているし(自分から質問しておきながら、人の話聞いてるの?!この男はっ^^;)何故人が熱心に語っているのを、ジャマするよ うな動きをさせたのか、意味不明でした。
私の頭が上気でぼうっとしていて、曇っていたせいで意図を把握できなかったせいかもしれませんけど…

ピーメンはお友達?のやかんとお茶のグラスを持って退場…

楽しい場面な

んだけど… ●旅籠 屋の場面:
ここは、楽しい場面です。だったら舞台の真ん中で堂々とやってもらいたいんですが、左端でこそっとやってる!って感じ…
初演版だと女将さんの歌もないし、ワムラ ールの歌も、微妙に「入り」が違ったり、歌自体も地味でしたが、こそこそと隅っこで歌わせて…歌自体は悪くなかっただけに、勿体無いと思いました。

●ボリスの居間の場面:
ここはまぁ、取り立てて言及することがないというか…一つだけ上げると、シュイスキー公がボリスにあれこれ言って、ボリスが激昂(つまり「時計の場」 の直前)したとき、シュイスキーはボリスに、グラスの水を掛けられて「出て行け〜〜」みたいな感じの動きがありました。

●時計の場:
ボリスの「栄光と苦悩、そして狂気」は、勿論激しい表現も求められると思いますが、それ一本槍では、特に「苦悩」の部分から狂気に至る過程は見えてこないでしょ う。
それは、目に見える(舞台情景)と歌手の歌い方(表現力)どちらか一方が欠けても、説得力に欠けると思います。

上背も充分、胸板も厚くて肩幅がっしり、この役だと、あの特徴あるルネ・パーペの顔でもあまりマイナスにならないし、悔しいけど、華奢でよれよれのピーメンとは比較にならないくらい、かっこよく見えるんです。

でも何故か、苦悩も狂気も見えてこない…狂乱している様子は目で見てわかるんですけど、心に響いてこないんです…

聖愚者

、可愛かったけど… ●聖愚者の場面:
実は聖愚者はボリスの居間の場面から、舞台の隅っこにじーっと座っていたんですが、それが特に意味を成していないというか…
これも、何故どこかの 御曹司風な、いいカッコ…をしていたのかは意味不明です。
気の毒だったのは、テンポの取り方があまりにも雑で、まともに歌わせてもらっていないように感じました。評判の高いパヴ ォル・ブレスリクには期待していたのですが、これでは判断のしようがないというか…確かに可愛いお顔+声はキレイでしたが…

●貴族会議の場面:
ごちゃごちゃとした動きで、何を意図していたのか、私の頭では理解不能でした。特に???だったのは、シュイスキーが貴族会議の招集をかけながら、歯磨きしたことです。歯ブラシ入れたまま歌うシュテファン・リュガマー@シュイスキーも、大変…(^_^;)

なんで最初から、これじゃなかったのよっ(^^; ●Rasskaz Pimena(ピーメンの語り):
歯磨きして身なりを整えたシュイスキー、ピーメンを連れてきました。この時のピー メンは、ちゃんと帽子を被って、黒い服の神父さまスタイルで登場です。
咄嗟に「か、かっこいい…」(←オンナゴゴロのサガ…)と思ったのですが、だったら最初からどうしてその格好で登場させなかったのかしら?という怒りもフツフツ…

最終的に「神父さま」にしなければいけないのだったら、最初のよれよれ退役軍人は、一体何だったのよーー;

それはともかく、シェイスキーがピーメンを連れて来て、すでに廃人同様と化したボリスの横に座らせて、「語り」に入るんですが、この時も、脇のシュイスキーがいきなり脱ぎ出して、服を着替えます。

ピーメンの語りと、この動きに一貫性が全く感じられないし、気が散るし…で、特に一回目の時は、全く浸れませんでしたーー;
この語り、大好きだし、それはもう、歌自体にはケチのつけようがない!と思いましたけど、こう、脇の人物がごちゃごちゃ動いては…
2回目の時は、それこそピーメンだけを、穴が開くほど凝視し、シ ュイスキーの動きが目に入らないように、頑張ったんですけどね(^。^;

語り終えてボリスが苦しみ始めたら、シェイスキーがピーメンの首を絞めて、殺害。その後シェイスキーは逃走…

そして15分ほどのボリスの語りののち、ボリスこと切れる…で、幕。

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…必要以上に人物を気高く描いて欲しいとは言いません。でも、意味を感じられない人物の矮小化は、こちらの神経を苛立たせるだけのように感じます。

誤解のないように書いておきますが、「まるでギリシャ彫刻のような、輝くザラストロ!」として、一年前に私の心に飛び込んできたヴィノグラドフが、バーコードのカツラを被り、よれよれのおっさん退役軍人スタイルで再び私の目の前に現れたことが嫌だったと言うのではありません。

そんなことは、どうだっていいんです。
私が言っても全然説得力がないかもしれませんが、似合ってました。大したものだと思いました。歩き方とかも、ちょっと背中を丸めるような感じで、おじいさんそのものでしたもの。

ボリスに対峙する「静寂と安らぎ」 これに当たるのがピーメンでしょう。
清貧の極みと言っても過言ではないピーメンに、まるで「締め切りに追われた三文小説家」のような動きをさせること、歌っているピーメンから気を逸らさせるかのごとく、脇の人物に無意味な動きをさせることに何の意味があるのか?
音楽の美しさと全然連動していない!と感じました。

私の邪推かもしれませんが、特にピーメンが歌うところは、脇の人物の動きが目障りだったような気がします。

そして、旅籠屋の場面もそうですが、合唱の動きがあまり意味をなしていなかったことからも、この作品に必要不可欠な「民族性」すら、この演出では否定しているように感じました。

この作品に元々備わっているはずの「いい場面」を、徹底的に否定しようとでもいうのか、新しいことをするな、なんて、本当は言いたくないのですが、この演出では残念ながら意味を見出せませんでした。

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本当は、この公演は駄作(この場合、駄演?)だとはっきりと言いたいんです。

でも言えないのは、やっぱり好きな歌手が出ていて、そして彼の「歌と表現」に関しては、私にとっては良かった…ということで、すっぱりと切り捨てられない…この一点が引っかかっているのです。

上演に対する良し悪しは、冷静に判断したいし、好きな歌手が出ているからということVS上演の良し悪しは、同じ次元で語ってはイケナイ…と思ってるんですが、いざこういう局面に当たってみると、どうしてもその点が曇ってしまう…

自分で見て感じたものが全てだと思ってますから、あちらの新聞批評は極力読まないようにしていたんですが、この演出のピーメンには、資本主義に対するスターリン体制の象徴としての側面もあったようです。

それにしては、描き方(描かれ方)が不十分だったと思います。

もし、そうだとしたら、それこそ最後まで徹底して、よれよれの格好で出てきて、ボリスに絡みながら(ボリスの顔にお酒でも吹きかけるんじゃないかしら?!って、実は期待してたんですけど…^^;)「ピーメンの語り」を歌った方が、人物像としてはっきり、すっきりすると思うんですけど…最後の最後に、人の良さそうな、おとなしそう(で、ちょっとカッコイイの)神父さま姿で出てくるなんて…なんだか徹底しきれてないみたいで…ずるいわ。

何度か書いているように、私は基本的には「オペラの演出には、何でもあり」だと思っています。代表的な記事はこちら

見えるものが「ト書き」どおりではなくても、結構トンデモ…なことをやっていても、音楽と、すごくピッタリとハマるときって、あるじゃないですか。
作品の魅力を上手に伝え、こちらの気持ちにぴったりと合うようなものなら、どんな形でも楽しみたいと思っています。

今回、どうしてダメだったのか…ということを、上手く表現できなくてもどかしい思いをしていたのですが、コメント欄でTAROさんが書いて下さった

【結局、設定を変え新たな解釈を施すことでことで、見えてくるはずの作品の新たな側面みたいなのは、なにもなかったということでしょうか。「新たな次元が提示されないと、ウザいだけ」の典型みたいな舞台だったのでしょうか】

という表現が最も適切な気がします。それと、私の過剰期待も原因のひとつでしょうね。

じゃぁ観に行かなきゃよかったの?!
それは勿論「No!」。
彼の母国語の歌を生で聴くのは、この一年ずーっと願ってきたことだったから、2回も聴けたのは、やっぱり嬉しい !そして、忘れないように追記しておくと…

彼は、この上演に満足してた…んじゃないかな?
カーテンコールで飛びっきりの笑顔を見せてくれましたから(^^!

27日はタイトルロールのルネ・パーペと並び、ひとことふたこと言葉を交わしていたようでしたが、最終日(30日)は、ワムラール役のMaxim Mikhailov と並んでいて、こちらとの方が、 おしゃべりが弾んでいたように見えました。

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音楽面ですが、バレンボイムの指揮はテンポの取り方があまりにも雑というか、せかせかと早く進むのも、こちらの気持ちに水を差しました。特にピーメンの場面(思い入れありすぎのせいかも…)と聖愚者の場面は気になりました。
オケの音も、鳴らせばいい!というものではないと思います。特に、最後の「ボリスの死」のところなど、ボリスの声が消えてしまうほど鳴らさなくても…
静けさと大きな波の、緩急が欲しかったのですが…

それと、初稿版って、マリーナの場面がないだけじゃないの?!くらいの認識でしたが、オーケストレーションも色々違うところがあるんですね。

馴染みのあるところは、刷り込み演奏とつい比較して「なんかノレないーー;」って思うんですが、皮肉なことに聴き馴染みのない旋律は、美しく聴こえるんです。でもやっぱり全体的に地味。それは女声がない云々だけの問題ではないと思いました。

専門家の方々にはこちらの方が優れている…というご意見が多いとのことだそうですが、私みたいな俗っぽいオペラファンにとっては、オーケストレーションの派手なリムスキー=コルサコフ版などのほうが、馴染みやすいです…刷り込みのせいも多分にあるのでしょうけど。

それに、グレゴリーは確かに見た目は厳しかったのですが(ご、ごめんなさい^^;)上半身脱いだ時には「その肉、隣のピーメンに分けてあげてよっ」って真剣に思うような体つきでしたが、声はキレイ。

歌い回しも悪くないし、あれならマリーナとの場面も、難なく歌いこなしたと思うんですが、この版では、ピーメンとの対話+旅籠屋の場面だけでおしま い。最後の「いざモスクワへ!」というところもないですし、「見せ場」が少ないから活かしきれないなぁ、勿体無い!!と思いました。

もう一点、これはあとから思い当たったことですが、指揮者のバレンボイムを始め、演出家、比較的若いソリストで固めた主要歌手陣、オケのメンバー、合唱云々…この上演にかかわる殆ど全てのひとびとが、この作品自体、初めて…というメンバーでしたから、何となく未完成な感じを受けたのは、仕方ないのかも…

バレンボイムを実演で聴いたのは初めてでしたが、リンデンでは噂に違わず、大人気なのですね。上演が始まる前、彼が入場してきた途端、お客さんが立ち上がって拍手喝さい!だったのには驚きました(@。@;

そんなわけで、2回見たんですけど、なんだかよくわからない…

一年前に一度聴いたっきり、わずかな録音と情報に情熱を注いだアレクサンドル・ヴィノグラドフに再会できたのは、本当に嬉しくって…
願いどおり、ロシア語の歌を聴けたのは夢見心地…なのは事実なのですが、なんだか釈然としない、手放しで喜べない、もやもや感がいっぱい残った上演でした。

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ヴィノグラドフを去年、初めて見た時に「あまり背は高くないな」と思ったのですが、改めてまじまじと意識して見ると、ホントに華奢で小柄だと実感しました。→ 

5年経ってみると、そうでもないと思います(^^; 上背は180センチぐらいありますし、胸板とかは、やっぱり厚みがあります。腹回りもだいぶ肉ついてきたしね~~~(笑)

去年よりも、少し痩せたかもしれません。夫にはジェラシーがらみで?!「タテは今更仕方ないけど、ヨコのほうはもう少し貫禄がつかないと舞台栄えもしないし、声も響かないよ!」と言われちゃいました(^^ゞ

まして、この演出ではよれよれな服を着てますから、華奢さがより一層、際立って見えたと思います。

歌は…私が言っても説得力ゼロですけど、ホントに繊細且つニュアンスいっぱいで、デリケートな表現が際立っていました。高くほそーく、弱音を響かせるところ、ほぉ…(#^.^#)って思いました。

ロシア語は、殆ど理解不能ですが、美しい言語なのだ!ということが、彼の歌を聴いているとわかります。
29歳になったばかりですし、声の方は、夫が言うように「まだ熟しきってない」と、私も思いますが、今の時点でよく頑張ったと思います。

いつか、もっとピーメンを大切に扱った演出+適切な指揮で、もう一度彼のピーメンを聴きたい、観たい…心からそう願っています。

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《関連記事》

プレミエ直後、舞台写真を見て盛り上がった ときの記事

・ボリス・ゴドゥノフ@リンデン vol.1
・ボリス・ゴドゥノフ@リンデン vol.2

私の、ピーメンに対する熱い?思い入れ…
・Rasskaz Pimena

レパートリーから:ピーメン(Pimen:ボリス・ゴドゥノフ)2006.11月下旬~連載中です。
・Vol.1 ・Vol.2

 

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2005年12月27日・30日 ベルリン国立歌劇場
ロシア語上演

指揮 Daniel Barenboim
演出 Dmitri Tcherniakov

ボリス・ゴドゥノフ Rene Pape
フョードル  Raimonds Gravelis
クセーニャ  Sylvia Schwartz
クセーニャの乳母 /居酒屋の女将  Rosemarie Lang
シュイスキー公  Stephan Rugamer
書記官長シチェルカーロフ  Alfredo Daza
ピーメン  Alexander Vinogradov
グレゴリー  Burkhard Fritz
ワルラーム  Maxim Mikhailov
ミサイル  Peter Menzel
聖愚者  Pavol Breslik

プレミエは2005年12月11日。

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2005-2006冬・オペラ鑑賞&滞在記@ベルリン」カテゴリの記事

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コメント

年末に『ボリス』を上演しているのですかぁ~!!やっぱあちらは凄いですねぇ~。

恥ずかしながら、『ボリス』は全く未体験の作品です。歌詞対訳付きの国内盤がなかなかないのと、版の問題がよくわからないのがその理由です。

もっとアツアツ・デレデレの感想を期待していました(笑)。

もやもや感のきつい舞台だったようですね・・
ピーメン登場場面はろくに観たことがないので、イメージわかなくて申し訳ないですが、歌が長いから、お目当て歌手氏をじっくり鑑賞できたことでしょう^^!

かっこいい神父姿の写真はお初ですが、やっぱり「若さ」がにじみ出てますねぇ・・・この辺りが若いバス歌手の辛いところかしら^^;

オデュッセウスさん:

ええーっ、オデュッセウスさんが
>『ボリス』は全く未体験
だとは思いも拠りませんでした(^^;

確かに、版の問題は複雑極まりないですよね。私に言えることは「初演版はやっぱり面白みに欠けるかなーー;」ということくらいですが、↑にも書いたように、こちらを高く評価する人も、少なくないとのことです。

>もっとアツアツ・デレデレの感想を期待していました(笑)。

胸焼けするほど(それこそ、アイシングだらけの)記事、後日まとめるつもりですので、今日はなるべく辛口で行こうと思ってました。

…の割には、今日も砂糖を使いすぎたと、反省しているんですけどf(^^;

edcさん:

>歌が長いから

ははははは(^_^;)
初演版で、唯一いいところといえば、このピーメンの「皇子殺し」の語りが通常より長いことくらいですね、私にとっては(笑)

>お目当て歌手氏をじっくり鑑賞できたことでしょう^^!

まぁね(笑)
穴が開くくらい、凝視してましたから…
「この年末年始は妙に視線を感じるなぁ」とか、思ってたかも(^^;

>かっこいい神父姿の写真

劇場で生写真が販売されていたので、即買っちゃいました(^^; ピーメンが写っているのは、この一枚しかなかったんです。
スキャナー持っていないので、デジカメで撮影してみましたf(^^;

>やっぱり「若さ」がにじみ出てますねぇ・・・

あはは。主人にも「お坊さんというよりも、書生っぽいぞ」って言われました(^_^;)
…いやですねぇ、男のじぇらしーって(笑)

あ、ついにきましたね。「ボリス」期待しておりました。甘~~~いのを。

でも。おっとっと。随分辛口ではありませんか!
結局、設定を変え新たな解釈を施すことでことで、見えてくるはずの作品の新たな側面みたいなのは、なにもなかったということでしょうか。「新たな次元が提示されないと、ウザいだけ」の典型みたいな舞台だったのでしょうか。

>→ ここで上半身裸になる

でも脱ぐのはグレゴリーなんですね。残念でしたね・・・(笑
前に聞かせていただいた歌曲の録音が良かったから、ロシア語の歌はきっと魅力的だったでしょうね。(正直言ってボエームはあまりピンとこなかったんですが。)ライヴはベルリンの局が収録してないんでしょうか。

あの謎の場面は存在したのですか!
では何故、写真を削除したの!

>リムスキー=コルサコフ版
これに慣れていると、特に戴冠式の場面はキンキラキンの音楽にしてあって、別物のようですね。なにしろオーケストレーションを変えただけでなく、56小節も書き足しちゃってるそうですから。
最近は、アバドくらいから、原典版(初稿版ではない)が定着して、リムスキー=コルサコフ版ははやらないみたいです。

まあ、場面の入れ替え等もありとにかくいろいろな演奏形体があるようですね。

しかし、ピーメンが絞め殺されてしまうとは、ボリスが死ぬまで、舞台に死体で転がっていたということですか。

>甘い気持ちに思いっ切り水を差したのが演出
分かりますよ、その気持ち。
私なんか、RRが好きな作品があまりにいじられていると、こういう演出もあってもいいんじゃない、、と冷静には思えなかったりしますもの。出演してなくても、、

気に入らない演出で好きなオペラを見るのは複雑なものがありますよね。(私にとっては去年のザルツブルク音楽祭の「魔笛」とか)まだ演奏が文句なし!なら救われるんでしょうけど…。

コヴェント・ガーデンはありがたいことに?退屈な演出はあっても、あまり過激な読み換え演出は無いのでそれなりに心穏やかに見ていられます。

>特にピーメンが歌うところは、脇の人物の動きが目障りだったような
「ボリス・ゴドゥノフ」を知らないのにコメントするのも何ですが、ピーメンを「タダの貧乏な退役軍人」にすることで、今(近未来)のロシアの社会状況を反映させようとしているのかもしれませんね。民族性の無さも、現代社会の「民族性の無さ」を表している…とか?ヴァラリンさんの記事を読む限り、この演出は演出家の自己満足で終わってしまっているようですが。

これが嫌で現代読み換え演出は見る気になれないんですよね~。政治問題が絡む歴史ものは読み換えても面白くない、というのが持論です(笑)

みなさま、コメントありがとうございます(^o^)丿
また深ーく、考えてしまいました(^^; 

TAROさん:
コメント、今日の記事で引用させて頂きました。そうです、正にそういうこと…なんですけど、切り捨てられないのは、女の弱さですね(笑)

>ロシア語の歌はきっと魅力的

ええ。これはもう、保障します!!
ボエームがピンと来なかったと仰るの、わかりますよ(^^; 
ちょっと…クセがある歌い方ですし、詠唱型のイタリアオペラにはあまり向いてないと思います。本人はロッシーニとか好きみたいですけどね。

>ライヴはベルリンの局が収録してないんでしょうか。

ウ==ン、どうなんでしょうね?
劇場のサイトにも、ラジオ局のロゴが出ているので、もしや…と気になっているのですけど。

或いは、バレンボイムがスタジオ録音に踏み切るかどうか、ですが…
指揮にも不満大有りだったんですけど、もし録音か録画が出れば…

…買ってしまうと思います(^^;

Keyakiさん:

>あの謎の場面は存在したのですか!

確かに存在したんですけどぉ、意味は殆どないと感じましたね。
それとも、私の位置からボリスが見えなかったせいでしょうか?^^;

>なにしろオーケストレーションを変えただけでなく、56小節も書き足しちゃってるそうですから。

そうなんですか。だとすれば、初稿版のテンポの取り方、ナンダカナジメナイワ…と感じた私にも問題があったのでしょうね。

>しかし、ピーメンが絞め殺されてしまうとは、ボリスが死ぬまで、舞台に死体で転がっていたということですか。

そうなんです(^。^;
で、「ん?ボリス?!何か歌ってるわ…いいの、私はピーメンを観てるから♪」みたいな感じでボリスが延々と歌う中、暗闇+黒服ピーメンの死体をじーっと見つめていたという、フトドキモノなんですf(^^;

いやー、もしかしたら動くかも…とか思ったんですけど、微動だにしませんでした。
これでヤレヤレ…と、ほっとしてスヤスヤしてたかも…

真上から顔を見たかったなぁ^^;

サルダナさん:

>政治問題が絡む歴史ものは読み換えても面白くない

私は必ずしもそうじゃないと思っているんですけどね(^。^;
今回に関しては、期待はずれだったな、ということで…

要するに、作品に対する愛情が感じられなかったってことかな…

でも、母国語の歌を2回聴けたのは、本当によかったと思ってますのよ(^。-)-☆

うわ~、充実した公演レポート!2度観た成果がありますね。思い返しながら読ませて頂きました。

>もやもや感がいっぱい残った上演でした。
これは残念!私も「もう一度観ないと分からないかも」と思ったんですが、そうでもなさそうですね。

>夫にはジェラシーがらみで?!
ご主人のお気持ちも分かるような…(笑)

>作品に対する愛情が感じられなかった
そうそう、演出が楽しめるかどうかという点で、ここが一番重要ですね!例え自分の好みでなくても、作品自体を真剣に考えて構成して、演出家なりの解釈を筋を立てて見せてくれれば「まあこれもありかも」と思えるんですが、どうも表面だけ、格好だけ、という演出が多いような気がします。政治が絡む歴史劇を読み替えると、この「外枠だけはめてみました」という雰囲気が気になるので苦手なのです。これは私が歴史オタクだからでしょうけど(笑)

>母国語の歌を2回聴けた
そうでしょう、そうでしょう~。ヴィノグラドフはさぞ感情のこもったロシア語だったでしょうね!彼のロシア語歌唱、劇場で聞きたいなぁ~。ロシア語のオペラを聞く機会はそんなにないですもんね。

フンメルさん:

こちらこそ、この件では色々とありがとうございました(^o^)
やっぱり、同じ日ではなくても、同じ公演を見たもの同志ならではの意見が伺えるのは嬉しいですよね。

>2度観た成果がありますね。

う==ん、どうでしょう?
私個人としては、一度目の方が遥かに集中力が勝っていたと思います。2回目は、舞台の左端3分の1が見えないサイド席でしたし、彼を見ることだけに全エネルギーを注いだという感じなんです。
ですから全体としての注意力は…2回目はホントにいい加減でした(^_^;)

この「ボリスを差し置いて、ピーメンのことばっかり語っている」レポを読めば、何となくおわかりになるでしょう?^^;

サルダナさん:

>彼のロシア語歌唱、劇場で聞きたいなぁ~

ロシアもののバスの役は、ホントにヘビーな重たい声を求められますから、まだあまりロシア物には手を出したくないみたいですよ。
いずれ色々やることになるでしょうけどね。

その頃には、ロシアオペラが今よりも、もっと頻繁に上演される機会が増えていることを、祈っています(^。^;

先日はコメント有難うございました。
言及させて頂きましたので、お知らせします。
http://d.hatena.ne.jp/starboard/20090606
これ読んで観たいと思ったとか言ったら、ちょっと???でしょうか(演出違いますけど)。でもすっごく興味をそそられる内容だったんです。なんだか面白そー!という無責任なノリですが。よいきっかけを頂き、有難うございました。

starboardさん:

いらっしゃいませ!古い記事にコメント、ありがとうございます(^^/
しかしこの記事では、パーペ@ボリスがどうだったのか、というのは、殆どわからないでしょう(^^;;;

この頃のワタシ、もんのすご~~~~くパーペに対してとんがっていたのに、今だに我が家の検索語句歌手部門No.1は彼の名前で…ってのが、また悔しくて(笑)

ちょっと補足しておきますが、パーペのボリスはこの時が初めてで、相当力んでいるように感じました。

この時は指揮ともうまく合ってない気がしたのですが、その後昨年夏のアリア集で聴いた「ボリスの死」では、かなり力が抜けたような感じがしました。
ご自身の眼で耳で確かめるのが一番だと思いますので、どうぞ、楽しんでいらしてくださいね。

またいつでも遊びに来て下さいね。最近は遊びに来て下さるパーペファンのご常連の方々に敬意を表して(^_^;)
あまりいじめないようにしてますから(笑)(笑)(笑)

お言葉に甘えて、再度コメント欄に参上しました。最近この公演の音源を入手したので、こちらのレポを読み直しながら音楽を聴いてます。 ヴァランシエンヌさんのおかげで、とっても充実した趣味生活が送れて、感謝感謝です。自サイトで、音源の紹介やドレスデンでのレポなどを公開していますので、よかったら見てください。

starboardさん:

ボリス@ドレスデン、楽しまれたようでなによりです。
女性にはとっつきにくいと思われがちの「ボリス」を楽しんでくれる女性が一人でも増えるのは、嬉しいことです

厄介なコメントをしてしまってすみませんでした(頭をガンガン壁に打ち付けたい気分です・・・)。大人の対応有難うございます。ボリスは背景含めて激しく私のツボにヒットしました。本当、よいきっかけを頂き有難うございました。

starboardさん:

何のことなのかよくわからないですが(^^;私はとくに気にしてませんので、あまり気になさらないで下さい。

またいつでもいらして下さいね。

再掲ありがとうございます。
うふふ~、やっぱりピーメン語りはヴァラリンさんにおまかせしなくちゃね
ヴィノさんのお声とか歌いまわし、もちろんロシア語ということもあり、修道士にはぴったりだと思います。 
ほんとうに歳をとるまでずっと歌っていていただきたい役ですね。 私も次はぜひ聞きたいです。
このUDLの舞台観たかったですよ~、実際観たらハゲヅラピーメンにまず驚いたのはまちがいないです。

galahadさん:

こちらこそ、久しぶりにボリスのお話が出来て、ワクワクしてます。やっぱり基本的に、この作品が好きなんでしょうね

ライブビューイングが始まると「ルネ・パーペ ボリス」で検索に引っかかってくる方がいるかもね…と思って、再掲してみましたが、久しぶりに読み返してみると、5年前に書いたとは思えないほど、私のスタイルって呆れるくらい変わってないですね

初演時には物議を醸しつつも、今シーズン、シラーでも再演する予定で、結果的にはロングラン公演となっている「ドン・カルロ」と違い、
こちらはあっさり2年で打ち切りになっちゃったようですが、もしまたリンデンで新演出公演するようならば、もっとピーメンを大事に扱った演出にして欲しいですよ(笑)

でも、一応ボリスのタイトルロールもいずれは…ということで、視野には入れてますよ。まだ10年くらい先の話になりそうですけど

その間にまたピーメンを歌う予定があれば、地球の果てでも追っかけます…あーでも、もう一度フィガロも聴きたいしぃ。。。バビヤールもぉ…
(ダメだ、もう禁断症状かも^^;)

この"(今思い出しても)むかっ腹の立つ(笑)珍妙な演出"、今度デンマークで上演されます。しかもテレビ放送予定入ってますから、映像になって残る予定です。かの地の人は変わった演出好きなので、結構ウケるんじゃないかと無責任に予想してます。
ちなみにデンマークのピーメンはカツラ不要です。でもあそこはすだれハゲ大好きだから(私の印象によると、2演出に1つはすだれハゲ出してる)、素のハゲに無理矢理すだれ部分を付けて登場するかも。・・・という感じで、ヴァランシエンヌさんのレポのおかげで、配役発表時点からあの人がこうなるのかとニヤニヤしながら楽しむことが出来ました。きっと予想外の楽しみ方だと思いますが。そういえばヴァランシエンヌさんとはじめてお話したのもボリスがきっかけでした。ボリス経由ではなにかと縁があるみたいですね。
読み返して思ったんですが、やっぱりヴァランシエンヌさん可愛いですねー。どうぞもっともっとお砂糖大盛りで突っ走ってください!
そうそう、ご贔屓バスさんですが、録音より生の方がずっと良かったです。生を聴いた後だと録音を聴いても生音の印象に補正しながら聴けるので、ここで紹介されてる録音を聴くのが前よりずっと楽しめるようになりました。

starboardさん:

>今度デンマークで上演されます。

ええっ
最近共同制作とかいう形の上演は多いですけど、これを他でやる意味があるのかどうか(^_^;)

もしや、ご覧になる予定でしょうか?レポ楽しみにしてます…^^;

>はじめてお話したのもボリスがきっかけでした

そういえばそうでしたね。版が7つありますよ…とお節介した記憶が甦ってきました(笑)
私は前から「ボリス」好きだったんですが、御大が歌うようになってから確実に女性の関心度が高くなってきた気がしますから(笑)
ライブビューイングでもまた、注目度が上がることでしょう。もちろんstarboardさんも観に行かれますよね?

>ご贔屓バスさんですが、録音より生の方がずっと良かったです。

ありがとうございます(^^♪
starboardさんが聴いて下さった日は、良く声が飛んでましたしね。
(まあ、私が紹介している音源の音質自体あまり良くないせいもあるんでしょうが)
彼の鼻音(鼻にかかったような声^^;)が気になる方もいるみたいですから、録音だとその辺が顕著に聴こえるかも。

>生を聴いた後だと録音を聴いても生音の印象に補正しながら聴けるので

それは確かにそうかも…
ワタシは初めて彼を聴いたのが劇場で、でしたから、知らず知らずのうちにそうやって補正しながら、今までやってきたのかもしれません(笑)

ヴァランシエンヌさん、
お礼を申し上げに来るのが遅れました。
このピーメンの写真、、、ごめんなさい、
拡大してみて”きゃっ!”と叫びそうになりましたよ。
これはないですよね、、、
いつもこちらのサイトで見せて頂いている素敵な素顔が台無しだ、、。
それに、物語の中でもこんなだめ親父的な感じの人じゃないですよね。
galahadさんも書いてらっしゃったように、
グリゴリーが羨ましがるような数々の経験を持っている人ですから、、。
メトのピーメンはその点ではその感じがきちんと残っておりますので、
彼にぜひいつかメトのプロダクションで歌ってもらいたいです。

Madokakipさん:

わざわざこちらにも足を運んで頂いて、ありがとうございます(^^/

>素敵な素顔が台無し

なかなか可愛かったんですけどね(笑)
仰るように、物語の中で本来求められている役柄と乖離していたのが残念だったので^^;
格好自体は、本当はどうでも良かったんです。
(「ピーメンの語り」の時の神父様スタイルは、ステキだったですよ(笑)でもそれなら、あのダメ親父スタイルは一体何?!と言う感じで、一貫性がなかったのが・・;)

メトのピーメンは、ペトレンコですよね。彼は、プロムスでゲルギエフが振った「バビ・ヤール」をYTで聴いたことがあるだけですが、声域やレパートリーもヴィノグラドフと被ってて注目してますから、今回のピーメンもとても楽しみにしてます!!

ライブビューイング、少し出遅れてしまうかもしれませんが、必ず参りますので、また感想を書きますね。

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