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再掲:王子様回帰気分…ペーター・ホフマン♪

2010年11月30日、66歳で永眠なさったとのこと。心よりご冥福をお祈りします。

ペーター・ホフマン。わたしにとっては究極の憂い顔 ひょんなことからオペラ、とりわけワーグナーの作品に強く傾斜してオペラが好きになりました。ワーグナーの作品がオペラ入門者には不向きだと言われることが多いですが、決してそんなことはないと思います。

とりわけ私のように、オペラを聴く前には、○十年近くクラシック音楽に殆ど縁のなかったひとには、よく入門者にお勧めのオペラとして挙げられているモーツァルトのものよりも、むしろ馴染みやすいのではないでしょうか。音符の数も多いですし、音楽が派手ですからね。

それはさておき、ワーグナーと言えばやはり《ニーベルングの指環》を外さないわけにはいきません。図書館でLD視聴を繰り返しているうちに、シェロー演出の《リング》に行き当たりました 。リングの映像を鑑賞するのは、シェローのものが3つめでした。

「ワルキューレ」でジークムント=ペーター・ホフマンが出てきた瞬間、もう目も耳もくぎづけ。多分その時の私、口をぽかーんとして見てたはず…そんな映像は、映像遍歴を繰り返したあとでも、未だにこの一つだけです。

頭の上からつま先まで、そのまんまジークムントじゃないの?!と、本当に驚きました。
その後タイミングよく、DVDが発売されましたから、即購入。何度繰り返して観たことかしら?!

ですが後になって、音だけでも聴くようになった時、「たとえこのCDを最初に聴いていたとしても、私はこの人に惹かれただろうなぁ・・」と強く感じたのが、バーンスタインとの「トリスタン」でした。

どのホフマンが一番好きかと言えば、やはりジークムントですが、このトリスタンも、それからカラヤンとの「パルジファル」も、どちらも作品にてこずっていた最中に、好きな人が歌っていれば、なんとかなるかもしれないと思いながら手を出して、大当たりしたんでした(^^; そういえば、この前話題になったローエングリンの映像でも、そうだったんでしたf(^^;

無駄話ですが、私がホフマンのことを知ったのは、既に表舞台から引退したあとでしたし、リアルタイムでの活躍は、残念ながら知る所ではありません。

ですが、興味を持ち始めた頃、ネットで必死に検索して、公式サイトが見つかった時の嬉しさと言ったら!

「何かわかるかも・・」と思い、ドイツ語の辞書と首っ引きで読みました。結果的に、難病を患い引退した・・ということを知り、ショックで暫く、ソフトを見る度、聴く度に泣いてばかりでした(ToT) もしかしたら、自分の読み間違いかもしれない!と思ったのですけどね…

今だったら、間違いなく、すぐに検索でedcさんのサイトに行き当たるはずです(^。-)-☆

これから彼のファンになる方々は、日本語で情報がばっちり入手できますので、その点はちょっと羨ましかったりして…f(^^;

思いがけずダレカさんに出会ってしまって、それに比例するように、ホフマンが心の中にいる時間が減ってしまったのは否めない…ですけど、それでも私のオペラ鑑賞歴を語るときには、このひとを欠いては語れない部分があるのは事実。

今でも大事な大事な《わたしの初恋の王子様》であることに変わりはないのです(#^.^#)

★えうりでぃちぇさんのHPはこちらからGo!

★なんとなく、初心に帰ってみたくなりました(^^; edcさん、「今更?」って…言わないで(笑)

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オペラ」カテゴリの記事

コメント

ヴァラリンさん、久しぶりにかつての王子さまを取り上げてくださってうれしいです^^!

ホームページ、リンクしてくださってありがとうございます。他にやることないのかと言われそうですが、ブログのホフマン関連記事をホームページで連載しています。伝記を読むのはかったるい方、そちらへどうぞ!いろんなところからリンクしてますので、入口数カ所あります。入口捜しもお楽しみいただければと思いますm(_ _)m

edcさん:

>かつての王子さま

やぁだ。決して袖にしたわけじゃないですものぉ。「かつて」ってことはあり得ないですわよ(^~^}}}}}

なんてったってダレカさんはまだまだまだまだ(まだいい足りないけどこの辺でやめときます^^;)「青い」ですからね。
時には、オトナの魅力のホフマンさまの歌声に甘えてみたくなりますわぁ。

…それに。
やっぱりオペラの花形はテノールだしぃ、年寄りの役ばっかり聴いてても、面白くないですもの…^^;

>ブログのホフマン関連記事をホームページで連載しています。

えへへ。実は見つけちゃったんですよ(^^;
直接宣伝させてもらっていいのかどうか、躊躇したので、まぁ
>入口捜し
は、個々の皆様に楽しんで頂ければ~ネ。

ああやってまとまっていると、ホントに読みやすいです。
ブログはその時その時の記事を、リアルタイムで読むには適してますけど、まとめて読みたい!と思ったときには不便ですものね。

…私もまねしちゃおうかなぁ。
(まとめるほど書いたってわけでもないんですけどね…妄想ばっかりだし…^^;)

>ワーグナーの作品がオペラ入門者には不向きだと言われることが多いですが、決してそんなことはない

まったく同意見です!
わたし、生まれてはじめて聴いたオペラがトリスタンで、完っ璧にはまりましたから(笑)
何もクラシックについて知らない白紙状態だったのが良かったんでしょうし、
おまけにトリスタンはホフマン様でしたから、
めぐりあいも良かったのでしょう。

ホフマン様の
ジークムントやローエングリンを観ると、
もっとオペラやホフマンファンが増えることと思います。

ぴっぽさん:

賛同者がいらっしゃって、嬉しいです(^^ 
ホント、白紙状態のひとにこそ、ワーグナーを聴いてもらいたいなぁと思うんですけどね…

まぁ、その人の趣味思考、生活スタイルにもよりますから、押し付けはできませんけどね(^^;

>めぐりあいも良かったのでしょう。

ハマるかハマらないかの境界線で何が重要って、この「めぐりあい」こそ一番大事でしょうね^^!!

どうもお久しぶりです。

昨日、ドミンゴがジークムントを担当したメト『ワルキューレ』に行ってまいりました。NHKホールの3階一番後ろの列での鑑賞ですので、とにかく遠くて細かい演技や表情まではわかりませんでしたが、存在感はさすがでした。他の出演者も含め、かなりお歳を召した方が多かったので、歌唱面ではやや問題がありましたが、大歌手のオーラが出まくりで、その点には本当に感服しました。

舞台も映像で観るよりもずっと素晴らしいですね。オケも同様です。

クーラーが凄まじくて、凍死するかと思いました(笑)。

オデュッセウスさん:

お久しぶりですぅ~♪
そろそろご報告があるのでは?と、内心期待しておりましたのよ。

>NHKホールの3階一番後ろの列での鑑賞

あー、それはそれは…
シカゴの《ばらの騎士》が蘇りますわ(^^;

>お歳を召した方が多かった

た、確かに…(^_^;)
ドミンゴは来日直前に、ミュンヘンでW杯関連のコンサートに出演してるんですよね。この来日公演が終わったら、ベルリンでもW杯関連のコンサートに出るんじゃないかしら?
よく体力が続きますよねぇ…

パペさんのフンディングはいかがでしたか?

>クーラー

まぁ、最近蒸し暑いですから仕方ないんでしょうけどね…

クーラー大国アメリカから戻ってきて、すっかり暑がりになっちゃいましたけど、日本はピンポイントで冷やすタイプのエアコンが主流ですから、直接風に当たると、ホントに辛いですよね。

またHPの方に、詳しい感想をUPなさる予定ですよね?楽しみにしてます!!

>クーラー
どうしてもクーラに見えちゃう。
どうしてここでクーラの話題が?と一瞬思いました。

ドミンゴ氏クーラーのきき過ぎで喉を痛めたのかもしれませんよ。15日のワルキューレを見た人によると、ドミンゴ氏、咳き込んで水を飲んで、なんとか歌ったが、苦しそうで低空飛行だったとか。幾多の困難を乗り越えてこんにちあるわけですから、不死鳥のごとくよみがえるのでしょうが、ドミンゴの力で代役にフォークト君くらい簡単に呼べるような気がするけど、、、とか妄想をいだいたりして。(笑

でも、こういう話を聞くと、9月のライモンディが心配だわ。調子が悪ければ、すぐにBキャストの歌手にお願いしちゃいそうだもの。

keyakiさん:

>>クーラー

クーラ氏も来日してましたしねぇ(^^;

>ドミンゴ氏、咳き込んで水を飲んで、

そうなんですか。でも「ワルキューレ」の場合は、ジークムントはのどカラカラ状態でフンディング亭へ水を求めて、ジークリンデから水をもらいますから、そのシーンというわけでは(笑)
…って、そういう問題じゃないのかしらぁ?^^?

>9月のライモンディが心配だわ。

はは^^; 9月もまだ暑いですしねぇ…って、そういう問題じゃない?^^? まぁ、日本は遠いし、暑いし…ですしね。
でも、蓋を開けてみないとわかりません…なあんて、悠長なこと仰ってていいんですかぁ?^^;

(でも、お気持ちわかりますけどね…^^;)

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