カテゴリー「2010-2011冬旅@ベルリン」の10件の記事

101228 魔笛×2 @ベルリン国立歌劇場(シラー劇場) ザラストロ編

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それはそれは、美しいザラストロ。

(今回、いつも以上に激甘・砂糖過多・胸焼け必至ですので「続きを読む」をクリックなさる方、覚悟の上クリックを ヴァラリン側での責任は一切持ちませんよ?)

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101228 魔笛×2 @ベルリン国立歌劇場(シラー劇場) 全体編

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12月28日の魔笛は、昼と夜の2公演。昼公演はFAMILIENVORSTELLUNGENと言って、16歳以下の子供は一律10ユーロで観られるという企画。たくさんの(着飾った子もいれば、スキーウェアみたいな、プクプクに着ぶくれした^^;)かわゆい子供たちと一緒の観劇となりました。

…うんうん「ファミリー魔笛」(←勝手に命名)だから、きっと短縮版なのよ。
と、勝手に決めつけていたのですが、実際に始まってみると

「え?も、もしかして…
これもフルバージョンなの?∑(゚∇゚|||)!」

ということに、開演後、ほどなくして気がつきました。。。

主要キャストは、タミーノ、パミーナ、パパゲーノと3人の童子以外は昼夜かけもち、指揮者も一緒で、本当に皆さん、お疲れ様…素敵な公演をありがとう…と思いました。

結論から言うと、夜の公演の方がよりよくまとまって、隙のない演奏でしたが、昼の公演も決して「子供が多いから」ということで、手を抜いているな…と感じる場面は全くありませんでしたし、過度に子供に媚びたようなパフォーマンスが多くなるわけでもありませんでした。

もし、昼公演だけ聴いていても、充分満足できたと思います。
(実際、カーテンコールの盛り上がり方は、昼公演の方がより凄かった^^; 客層の違いもあるかと思いましたが、非常に楽しかったです^^)

さてこの「魔笛」アウグスト・エファーディングの演出です。彼の演出した「魔笛」で有名なのは、DVDにもなっているミュンヘンの舞台だと思いますが、
こちらは19世紀にベルリンで活躍した建築家のカール・フリードリッヒ・シンケル(コンツェルトハウス等の設計をした方ですね)が1816年、ベルリン宮廷劇場にて上演された際に考案した12枚の絵を元に、エファーディングが演出したとのことです。

ミュンヘンの舞台に負けず劣らず、ディテールまで細かく練り上げられた、とても美しく、且つ楽しい舞台です。
1997年のベルリン国立歌劇場来日公演時にはTV放送もされましたから、こちらをご覧になったことがある方も多いかもしれませんね。

基本的に「オペラの演出は、何でもアリ」と、比較的許容範囲が広めの私ですが、こと「魔笛」に関しては、オーソドックスが一番収まりがいいような気がします。
もともとが教義的で、胡散臭げな(笑)雰囲気があるのを逆手に、最近はあれやこれやといじくり回した演出も増えていますが、ファンタジーの側面を残しておいた方が、素直に音楽と向き合えるような気がします。

魔笛」に関しては、重い面はあえて「物語の上だから^^;」とふたをかぶせてしまった方が、良いと思うのです。

でないと、「パミーナの絶望場面」や「パパゲーノの自殺しちゃうかも~~場面」が、あまりにもリアルで、辛くなってしまいそうですから

《この辺り、5年ほど前にまとめた連載があります。興味のある方はどうぞ》

《魔笛》 台詞のなぞなぞ その1
《魔笛》 台詞のなぞなぞ その2
《魔笛》 演出の難しさ
《魔笛》 本当に入門用のオペラかな?!
気になるオペラの登場人物 ザラストロ
映像リスト
CDリスト

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リンデン・ファンの皆様~~^^+シラー劇場(Staatsoper im Schiller Theater, Berlin)!

(2011年1月18日 シラー劇場の中の様子など、追記しました

お待たせしました♪ 只今改装中の、Unter den Linden通りにあるベルリン国立歌劇場の、2010年12月29日現在の様子でございます。

Berlin1012004

こちら↓は、オペラ座横の広場。

Berlin1012005

右側に写っているのが、オペラ座(左側から見たところ)
ここの広場も立ち入り禁止になっていたのは、ちょっとびっくり。。。

少し前まで恐らく、クリスマスマーケットが出ていたと思われますが、撤収された後でした。
写ってないですが、左側にOperncafeがあるところ…と言えば「あ~~あそこね」と、ピンと来ると思います。しつこいけど、雪がすごいでしょ。

そしてコレ↓が、現在国立歌劇場の上演を行っている、仮小屋(笑)シラー劇場(Staatsoper im Schiller Theater, Berlin)

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101231 第9@コンツェルトハウス・ベルリン

FR 31.12.10 | 16.00 Uhr | @ konzerthaus Berlin Großer Saal
Veranstalter: Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Sonderkonzert

MAREK JANOWSKI

Heidi Stober | Sopran
Iris Vermillion | Alt
Torsten Kerl | Tenor
Kwangchul Youn | Bass

Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
Rundfunkchor Berlin | Nicolas Fink - Choreinstudierung

Ludwig van Beethoven Sinfonie Nr. 9 d-Moll op. 125 mit Schlusschor über Schillers Ode "An die Freude"

そんなに第9に拘りもありませんし、何が何でも聴きたかったわけではありませんが、2009年10月に、私はここで(多分一生忘れない印象的なコンサートを体験しています。
その空間に、まだここでコンサートを一度も聴いていない夫と一緒に行ってみたかった…というのが、足を運んだ一番の理由。

どうやら、Webラジオで放送もされたみたいですが、なかなかダイナミックな演奏でした。この一週間前に、都響の第9も聴いてますが…ああ、やっぱりここで聴けるのは、ドイツの音だなぁ、という印象でしょうか。

ソリストもそれぞれ、手堅くまとめていた…という感じです。

007 席は(日本風に言うと)2階バルコニーのサイド(アチラ風に言うと「1.Rang」)。舞台を特に見る必要がないコンサートですと、この席はけっこうおいしいかも。

ここのコンサートホールの椅子は、一つ一つがバラバラの、いわゆる「普通の椅子」なので、動かすことが出来ます。あまり大掛かりに動かすわけにはいかないですが、少し角度をつけるとかなら、全然大丈夫。

なので、真横だと首が疲れてしまいそうでしたが、少しだけ舞台寄りに動かして、時々オケピットや舞台も覗きながら…という形で鑑賞できました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

コンサートそのものの感想はこんな感じですが、コンツェルトハウスでのコンサートチケットをネットで購入する場合、気をつけないといけないことが一つ

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101230 コジ・ファン・トゥッテ@シラー劇場(ベルリン国立歌劇場)

TVでも放送されたことがあるし、DVDにもなっていますし、今ではYoutubeでも見られる、ドイツの女性映画監督、ドリス・デーリエ女史の演出した、今でもリンデンでは人気の高い、名演出です。

年末ということもあり、かなり観光客が多かったように感じました。特に私たちの周囲は、イタリア人が多かったような。。。

ベルリン国立歌劇場に興味を持ち始めた頃から「いつかリンデンで、この演出を見てみたい」というのが、長年の私の夢でした。
残念ながら本家リンデン(国立歌劇場)は、現在修復作業中の為、仮小屋(笑)のシラー劇場での上演ですが、それでも充分、満足できました。夢が一つ叶って、幸せです

DVDの感想は、こちら⇒⇒⇒

さて上演前に、劇場係員の方が出てきて何やら説明。

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110102 フィガロの結婚@ベルリン・ドイツ・オペラ

★なんか、アップしたら写真が変な風にレイアウトされちゃいましたけど、直すのがめんどくさいし、クリックすれば拡大しますので、このままにしておきます。ごめんなさい。。。

004

何回かベルリンに行っておきながら、実はベルリン・ドイツ・オペラに行くのは、2004年年末に「マノン・レスコー」を見て以来、実に6年ぶり。
ちなみに新国で今年3月にかかる上演は、このプロダクションのレンタルだそうです。興味のある方はこちら→→→をどうぞ。
(あんまりいいことは書いてないですが。。。)

それはともかく、この最初の印象があまり良くなかった為、結果的にベルリン=リンデン=国立歌劇場を中心に訪問することになったんですが、意図的に避けていたわけではないのです。なんというか…タイミングが合わなかったのですよ。

(例えば2009年秋に行った時は、シュターツカペレの「バビ・ヤール」とDOBの「影のない女」が重なったりとか)

006

「重なり」は、また今回もありまして、12月30日と1月2日、全く同じ日にシラーでは「コジ・ファン・トゥッテ」を、DOBでは「フィガロの結婚」を、という感じ。
シラーの「コジ」に2回行こうか、「コジ」と「フィガロ」一回ずつにしようかと散々迷いました。

とりあえず、優先順位としては「コジ」の方が上でしたから、まず12月30日の「コジ」を確保。1月2日の分は、どちらもチケットに余裕がありそうでしたから、現地へ行ってから決めようと思って、出発前には用意しませんでした。

12月30日に「コジ」を見て、面白かったですから、もう一度観ようか…とも考えたんですが、
せっかく違う演目を、違う劇場でやるんだったら、なるべく色々観た方がいいかな?と思って(ヴィノグラドフが絡まないと、おりこうオペラファンになりますw)結局1月2日はDOBの「フィガロ」を選択。

チケットは31日にボックスオフィスで購入しました。現地で調達するのは、初めての経験でした(笑)
一応、ネットで残席状況を確認していて、1.Rang(日本風に言うと2階席)の後ろから2列目の隅っこの34ユーロ(!)の席を狙っていたのですが、あっさりゲット。
この値段ならば、多少面白くなくても、そんなに腹も立たないでしょうし(^_^;)

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6年前に来たときにも思いましたけど、この劇場の(観客側の)設備は本当に優れていると思います。建物はモダンな感じで、「オペラハウス」的な雰囲気には乏しいですが、広いロビーにクローク。クロークは列ごとに、身なりを確認できる鏡まで設置されています。

各フロアのロビーも広い。ホワイエの軽食もお洒落で、しかもアップルジュースは、シラー劇場と同じもの(ドイツではよく見かける瓶入りのもの)なのに、シラーでは4ユーロ、DOBでは2ユーロなり。どういうことだ(^_^;)

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ホワイエには立ちテーブルだけではなく、ソファもふんだんにあり、休憩時もラクチン。

劇場の座席の椅子も、疲れにくくてものすごく快適なのです。見え方も(双眼鏡を使えば)歌手の表情まできちんと見えますし、隅っこでも舞台全体が見きれることなく、よく見えます。
これで34ユーロ(!)なら、文句はありません。演奏が良ければ、本当に言うことない!!と思いました。

ロビーの雰囲気や劇場内部の設計など、どことなく新国に似ている気がしました。というか、新国はこのオペラハウスを、かなり参考にしたような感が。
でも広さ、快適さでは、圧倒的にDOBが上。そんなにたくさんのオペラハウスを渡り歩いているわけではありませんが、私がこれまでに行ったハウスの中で「最も観客に優しいオペラハウス」だと思います。

…とまあ、劇場内部のことをさんざん振っておいて、肝心の演奏はどうだったのよ?!ということなんですが…

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ただいまぁ~&お年玉!

無事に帰って参りました。寒かったですが、快適なアパートメントホテル滞在やオペラ&コンサート鑑賞、ショッピング、美術館etc.、久々の夫婦でのベルリンを楽しんできました

滞在中、覗いて下さった方々、ありがとうございました。

さて、ベルリンで観て(聴いて)きたものの感想から、少しずつ書こうかと思っていたんですが、新年早々、大きなプレゼントを頂いちゃいました。お年玉ですわね(笑)

12月24日のペテルブルグでの
「死の歌と踊り」(Mussorgsky -Songs and Dances of Death)
指揮:ユーリ・テミルカーノフ バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ
Cond. :Yuri Temirkanov
Solist: Alexander Vinogradov (Bass)

最初の「子守唄」を除く4曲中3曲がYoutubeに上がっています

(ロシアのTV局"nevex.tv"にも上がってます。→→→こちら

大急ぎで作ったプレイリスト↓

個別のクリップは以下
「セレナーデ」Serenada (Serenade)

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From Tegel @ Berlin

From Tegel @ Berlin
帰ります。寂しいけど、帰ってまた働かなきゃネp(^^)q
また来るね、ベルリン(T_T)/~

明けましておめでとうございます

С Новым годом! Prosit Neujahr!

そして Happy new year :)))

旧年中、このブログと(最近サボって更新が滞っている^^;)別館HP、アレクサンダー・ヴィノグラドフのファンサイト《彼のお部屋》に訪問して下さった方々、ありがとうございました。

喜怒哀楽の激しい書き手ですが(笑)読者の皆様に

「読むとなんだかハッピー、ワクワク、ドキドキ、元気になれる」

ようなブログを発信して行けたらいいな…と思ってます。
今年もどうぞ、よろしくお願いします

さてベルリン日記(←なんかいいでしょ・笑)
12月31日、コンツェルトハウスの「第九」を聴いたあと、立ち寄ったジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケット。

(写真の日付、日本時間のまんまなもんですから、既に1月1日・・・ご愛敬^^;)

Berlin1012008

昨日から、だいぶ暖かくなり(2℃くらい?)雪が溶けてきました。
到着翌日の朝、ホテルの中庭はこんな感じ↓だったんですが。。。

Berlin1012007

今朝はこんなに↓地面が露出(笑)

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From Berlin@大雪

寒いです

Berlin1012001_3

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