「知らない」よりは、ほんの少しでも、知る努力を
(4月12日:追記)
原発問題が、大変深刻化しています。4月12日、とうとうチェルノブイリと同じ「レベル7」に引き上げられました。。。
イデオロギー云々や環境運動に身を投じているわけでもない、理科系の知識にも乏しい、いち女子ですが、
「原爆と同じ原料を使う発電って、なんだか感覚的に馴染めないワ」と、ずっと思っていました。
スリーマイル島の事故のことは、まだ子供だったころの出来事ですから記憶にありませんが、チェルノブイリのことは25年前。ちょうど、高校生になった頃でしたから、TVや新聞で大騒ぎになったことは、覚えています。
「ソ連ったら、放射性物質を撒き散らしたこと、隠していたのね!!プンプン!!だわ」
と、憤っていた記憶も。
(その頃、のちの私がロシア語圏に興味を持つとは夢にも思っていなかった…まあ、よく言われることですが「それとこれとは別」だしね)
そのちょっと後に、修学旅行で広島の原爆記念館に行って、かなり衝撃を受けたことや、
自分自身も長崎県生まれですし、特に身内で原爆被害を受けたものがいるわけではありませんが、そういう要因が色々重なっているのかもしれません。
今回の事故の前に、国内でもいくつかの原発関係の事故がありました。1995年「もんじゅ」のナトリウム漏洩火災事故(もんじゅって、いつの間にか運転再開してたのね…)
さらに衝撃的だったのは「バケツでウラン??!」1999年の東海村JCO臨界事故でしょうか。
いずれにしろ、隠ぺい体質&胡散臭さを孕んだ雰囲気だわ…と感じたのは、決して特別ではない、一般的な市民感覚だと思うのですが。
今回もまた、何か大事なことを隠してるでしょっ?と感じる面が、いくつもあります。
専門的な事故の種類は違うけれど、隠して汚染を広げて、取り返しのつかないことになってしまったチェルノブイリと、問題の本質は根本的に同じだと感じているのは、決して私だけではないはず。
事故発生からあまり日が経たないうちは、日本の(ぬるい)報道に疑問を持ちながらも、海外メディアのヒートアップした報道により、在外邦人の方が心を痛めているということも訊くと、一体どちらが…と、考えました。
しかし、2週間、3週間と経ち、少しは改善されるかしら?と期待しながらも、一向によくなる気配はなく…
東電の会見に出てくる上層部の方々の
「まるで他人事」風な態度や、この期に及んでの、3月26日の「福島第一原発2基増設計画」
(「計画は震災の前に取りまとめたもので、影響を反映させることができなかった」だそうですが、さすがに計画を断念せざるを得ない…ということになりそうですね)
などや、
昨日の「低レベル汚染水・海に放出」など、どう考えても???と思わざるを得ない様子を見るにつけ、やはり、海外メディアの情報も不可欠、との考えに至りました。
私たちには、「知る権利」があります。
未曾有の大惨事ですが、チェルノブイリの時や過去の国内の原発事故当時よりも、一般人でもその気になれば、国内の知られざる優れた情報、また世界中の情報が入手出来る時代です。
このことだけは、前の時代よりも優れた点ですし、もしかしたら、何らかの形で民意が反映される可能性も残されていると信じたい。
さらにありがたいことに、在外邦人の方々が、それぞれのお国のメディアを翻訳してアップして下さっているブログもあります。
外国語…わからない…と不安があっても、ほんのちょっとの努力で、そのような情報に触れることが出来るのです。
「逆にありすぎて、何を信じていいのかわからない、だから知らなくてもいいや」ではなく、知る努力をすること…もう遅すぎるのかもしれませんが、決して私たちの世代だけ、日本だけ、そして(先日も書きましたけど)「あ、地球汚しちゃった、ごめんなさい」で済む話ではありません。
私は、自分の国が自らの手で、海を(
将来、人間が立ち入ることが出来なくかもしれない、
大地や空を、汚してしまったこと。しかも、世界で唯一の被爆国である日本が。
これが、とても辛い。世界中の人に、頭を下げたい気分。。。
そんな自分の心の整理の為、そして後の世代の為、支援をして下さっている世界中の方々の為にも、少しでも知る努力をした方がいいんじゃないかしら…と思いました。
知らないよりは、少しでも何かを知っていることは、あらゆることに対する自分なりの、心の準備ができます。
そして、自分を見失わないで、自尊心を大事にできるのではないかしら?と思います。
情報にも色々あります。先日総●省から、残念なお達しが出たとのことですが、どんな情報を選択し、判断するかは人それぞれです。
私は、私の感覚に合った情報を、紹介すること。これが今の私の「できること」の一つかな?と思います。
《リンク》
・FRANCE MEDIA NEWS 福島原発と東北関東大震災に関するフランスメディア・ニュース
(フランス在住の翻訳に携わる有志グループによる、福島原発と東北関東大震災に関するフランスメディアのニュースの紹介)
4月7日:残念ながら、暫くお休みなさるとのことです。。。 ⇒ 4月12日:再開されました!
・ドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳
(日本では隠していた?放射能粒子分布。あくまでも「予想」だそうですが…)
・「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」
( 「浜岡」を「福島」にそっくりそのままあてはめることが出来る…というか、警鐘を鳴らしていた方がいたにも関わらず…)
・汚された大地で~チェルノブイリ 20年後の真実~
YTに上がっています。1~5まで。とりあえず1のみ貼り付けておきますネ。
(N●K、当時はこんなに優れた番組を…)
・京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く(2011/04/10収録) USTREAM配信
友人に紹介してもらいました。理路整然とわかりやすく、
私は逆に、今の状
(もちろん、その為に、たくさんの作業者の方の被曝は免れなく、レベル7の現実は、とても苦しいけれど
YTにも上がってます。こちらを貼っておきますネ(内容は同じです)
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