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旅の記録その2 ミラノ・スカラ座 おのぼりさんレポート@劇場内部編

チケットの取り方はこちらをご参照下さい。
以下の記事が「長くてかったるい! もっと端的な情報を!!」という方は、こちらの図をご参照下さい^^;
 

《ボックス席》

・6月11日:Palco Ord.   I n.16/ S Posto 5
(・・? これでは、どこのことかさっぱりわかりませんよね^^;

1階(日本風に言うと2階)の中央付近(きもーち、左より)の16ボックス3列目です。

日本風に言うと、2階ですが平土間のすぐ真上、ものすごく良い場所でした。そして想像していた以上に、広い空間でした。

(季節のせい? 少し暑かった…ノースリーブでも全く寒くありませんでした)

Weblog110619c

一人ですし、狭い空間でどんな方とご一緒するか、ドキドキしてましたが、他の方も皆さん観光客(イギリス人夫婦とドイツ人親子3人)だったので、皆さんで写真を撮り合ったりして、和やかな雰囲気でした。

写真では舞台が遠く見えますが、実際は、もっと近くに感じます。私は双眼鏡を使いましたが、他に持参してる方はいらっしゃいませんでした。

(それ、グッドアイディアね!!と言われました ふふふ、いやー、私には必須だったんです

ボックスの3列目は

前2列よりも高くなっているので、視界は良いけど足が着かない^^;
(椅子に足を乗せる為のバーもありますが、ヒールがひっかかって、なかなかうまく乗せられなかった^^;)
・イスの背もたれがない

などの制限もありますが、

イスの位置を自由に動かせるので、私は中央寄りに少し動かして、少しでも見やすい位置にしてみました。

隣の方は、逆に壁際に寄せて、肘掛けにもたれかかるようになさってました。平土間では、こういう自由は効かないですよね。

高くなっている分、視界は決して悪くありません。

一つだけ気になったのが、平土間の座席一つ一つについている字幕の電光掲示板が、間奏曲など、歌のない部分では消えているんですけども、歌が始まると一斉に「パチッ」っと、青く光って点灯します。
(なんていうのかな…ポップスコンサートなどでペンライトが一斉に点灯するような感じ?)

これがちょうど、舞台を真っすぐ観ている時には必ず視界に入ってくるので、最初は気が散るような感じを受けました。
慣れてくればそうでもないんですが、恐らく、気になる方は気になると思います。参考までに付け加えておきます。

《プラテア(平土間)》Weblog110619f

・6月13日:Platea Fila Q  Posto n.1/D
(平土間の17列目右端)

後ろから数えた方が早いので、視界がどうなのか非常に気になってましたけど、L列とM列の間に一本通路があって、M列よりも後ろは、確実に傾斜がついてます(それより前は未確認です。ご存じの方いらっしゃったら、フォローお願いします)

ですので、よーっぽど座高の高い方が前にいらっしゃらない限り、視界を遮られることは、あまりないのでは?と思います。
実は、前の列(P列)の2番、3番が空席だったので、視界が非常に広かったのですラッキーなことが非常に多かった今回の旅ですが、これもその一つ。

で、何故この席を選んだかというと、端っこの席が好きだからです。理由は気兼ねがないことと、出入りが自由だから…というのが大きいんですが

今回は、ちょっと「してやられました^^;」

途中にタテの通路があるのは、新国立なども同様です。しかし、端っこ(1番)の横にも普通は通路というか、空間があるものだと思ってたんですが、スカラ座の1番の隣は、本当に壁です。(↑の写真を参照)

前後に階段があるのですが、そこを使って出入りする為、結局1番は、一番奥になってしまい、出入りにはちょいと不自由する・・・というわけ。

これは誤算でしたが、上演中、サイドのボックスの前列に座っている方たちが、すぐ傍に見える為、身を乗り出している様子(やっぱりサイドだと、見えにくいのねw)や、くつろいでいらっしゃる様子がこっそり観察できて、それはそれで面白かったです(笑)

だって、こんなの初めてなんですもの!!

Weblog110619a

…と、だらだらと文章だけで説明しても、なかなかわかりにくいでしょうから^^;

スカラ座の座席表PDFを印刷して、簡単に注釈を交えた図を作ってみました

合わせて写真を見て頂くと、イメージが湧きやすいかな?と思います。

《音響》

「スカラの音響は、まろやかで、歌手の声が良く聴こえる

・・・これに尽きるかな…と思います。楽器と人の声が、ほどよく溶けあう…とでも言ったらいいのかな。

今回はフランスものでしたが、とても心地良く聴こえました。

ボックスと平土間とで、そんなに差があるようには感じませんでしたが(もっと上の階だと、また違って聴こえるんでしょうね)やはりダイレクト感は、平土間の方があるかな…と思います。身体が共振するような感じ。

でも、見え方も聴こえ方も、本当に人それぞれですし、同じ人間でも気分や体調、状況によっても異なりますから、あくまでも参考程度ということで(笑)

個人的には、どちらの席にも大満足でした。もし、もっと回数多く観られるとしたら、座ってみたかったのは平土間のもっと前の方とか、ボックスの3階くらいかな?あまり遠くなると、私はつまんなくなってしまうから、この辺が限界かも。

《ロビーは狭い、トイレも少ない…休憩は?》

Weblog110619e

(改装したとはいえ)古い劇場ですから、こういう面で非効率的なのは、仕方がありませんね^^;

トイレは、女性用は平土間から行けるところには一つしかなかったので、私は終演後、空いているのを見計らってから行きました。

休憩には、外の劇場併設のカフェ(正面入り口から出て右側、建物の外から見ると左側…スカラショップの横をすり抜けて行けば、わかります)に行きました。
今回は30分間の休憩が一度。外のカフェまで行って戻って…でも、時間は充分ありました。

特に土曜日はほぼ満席(多分、観光客が多かったと思います)で、ロビーもごった返してましたから。

《ここで、ひとことWeblog110619d

ロビーのカフェでも、外の併設カフェでも、先にレジでオーダーして欲しいもののチケットを買った後、カウンターでブツと引き替えとなります。

最初、ロビーでそのことを知らずに直接カウンターへ行ってお金を出したら、カウンターのおじさんに「あっちでチケットと交換してきて」と言われちゃいましたf(^^;

レジは既に、長蛇の列。これではどうにもならない…と思い、外のカフェのことを思い出したので、カフェに行ったというわけです。

(ただ…場内禁煙なので、外に出ると一瞬、煙草の煙の洗礼をもうもうと浴びます

そういえば、前にミラノ中央駅のバルで、カプチーノを頼んだときも、そういうシステムになっていたのを、その時ふと思い出しました。

イタリアのバルでは、これが正統なのでしょうけど、しくみに慣れていないとわかんないですよね^^;

《服装

やはり黒を基調にした方が圧倒的に多いと思います。と言っても、私とボックスでご一緒した5人はどなたも黒ではありませんでした。イギリス人のご夫妻は、夫婦そろって白基調。男性が夜の公演(ソワレ)の時に、白い上着というのは珍しいかもしれません。
(以前、ベルリンで夫が一度だけそれをやったことがあるんですが、すごい目立ちましたもの^^;)
土曜日の方が、観光客が多かったので、多少派手な感じの方が多かったかもしれません。

ちなみに私も、本当はこういう場で黒を着るのが(面白味に欠ける気がして)あまり好きではないのですが「スカラは黒が多いよ」という話を聞いていたので、今回は

Weblog110619b・ボックス席では、濃紺のシンプルなノースリーブのワンピース。行き帰りには、柄のついた長袖カシュクールを羽織りましたが、場内では暑かったので着ませんでした。

・プラテア(平土間)では、(新国立でも何度か着ている)黒のチュニック風半そでワンピース+7分丈のレギンス。土曜日に足元がけっこう、スースーするような感じがしたので、冷え防止を兼ねてレギンス履いてしまいました(^^; 

…な感じ。特別目立ちもしなければ、特別埋没もしてないと思います(笑)
服装に関しては、暫くアップデートしてませんでしたけど、後日こちらのページに追記しますね。

《おまけ:楽屋口

えー、建物の向かって左側、スカラショップ ⇒ 博物館 ⇒ カフェの角を右に曲がると、美しい通路がありますが、その通路の真ん中あたり。

ガラス戸がありますし、多分何人かワラワラ漂っているので、そこまで行けばわかると思います。

ちなみに、博物館のすぐ左側の入口が、例の桟敷席の入り口。最初、ここが楽屋口なんだろう…と思って暫く眺めていたんですが、どうも様子がおかしいということに気がついて、ウロウロ探して見つけました(笑)

ガラス戸の中に入ることはできます。外で待っている人もけっこういたので、私は外で待ってましたが、この場合ちょっと気をつけたいのが、花売りのお兄さんたちが来ます^^;

(ドゥオモ付近に漂っている、ミサンガ売りのお兄さん達のお花バージョンと思えば… 今回は赤いバラの花でした)

特に危害を加えられるとかいうわけではないですが、テキも生活がかかっている故、けっこうウザイので、気が滅入るかもしれません。もちろん、毅然と「NO!」と言うこと。

ちなみに出演者がガラス戸から出てくると、やはり容赦なく近づいてました。

彼にもすかさず…その時ちょうど私が彼らと格闘中だったので彼が、イタリア語でピシャっと(何を言ったのかわかんなかったけど^^;)なんとかかんとか言ったら、それ以降は近づいて来なかったし、次の公演の時にもやっぱり同じお兄さんたちがいたんですけど、私の顔を見ても何も言ってこなかったので、効果があったのかな?

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コメント

わースゴイ、ボックス席は舞台全体がバッチリ見える場所だったんですね。
椅子が高いということは、バーのカウンター席みたいなあれですね。
足がブラブラして背もたれもないとすると、長時間はちょっとしんどいですね。疲れないのは平土間かな?
一番端に通路がないのは日本の某劇場でも経験しましたが、ちょっと圧迫感がありますね。
スカラ座はロビー(ホワイエ?)で写真だけ撮りました(^^;

straycatさん:

そーなんです。あの位置でちゃんと見えて、値段は1ランク下ですから、かなり美味しい席だったと思います。
でも次回、スカラ座に行く時は夫とボックスの一番前の席で、ダラダラと手すりにもたれながら(^^;観たいです。
(写真を見た夫が「これはいい!!」としきりに申してます^^;)

>椅子が高いということは、バーのカウンター席みたいなあれですね。

そうですそうです。確かに長時間は辛いかもしれません(しつこいですが、背もたれもないですし^^;)
逆に「居眠りが過ぎてここから落っこちたら、ご一緒している方に迷惑がかかるから、なんとしても頑張って起きてないと」という、抑止力に繋がりました(笑)それでも、睡魔とちょっと格闘しちゃいましたけどね。。。

>一番端に通路がない
>圧迫感

そうですね。まあ、そこに座ってればそう感じるんですが、実際のところは、平土間には真ん中に一本も通路がない、ベルリンの劇場(改装中のベルリン国立歌劇場も、現在の仮小屋のシラー劇場も、西側のベルリンドイツオペラも、全部通路ナシです)の方が、心理的圧迫感は大きいです。

「何かあったとき、どうやって逃げるんだ」と、常に不安ですもん(笑)

ふ~、ようやくお邪魔することができました
まずはこちらのレポから。

スカラに今後行くことがあるかどうかわかりませんが、行くことになったらすっごく参考になります!

スカラのお客さんってドレスアップした人ばかりなのかと思ってましたが、
ヴァラリンさんと同じボックスの方々は割とラフな服装のように見えますね。

字幕、これは自動でついてしまうのですね?
自分でON/OFFはできないのですね?
それはちょっとうっとうしいかも・・・

娑羅さん:

いえいえ~~
改めて、お疲れさまでした(^^)
娑羅さんやgalahadさんをはじめ、ブロガーの皆さんがメトの来日公演で盛り上がっている中、的外れな記事を打ち立てていて、何気に寒い気もしてましたので(^^;

>スカラのお客さんってドレスアップした人ばかりなのかと思ってましたが、
>ヴァラリンさんと同じボックスの方々は割とラフな服装のように見えますね。

そうですね。皆さん観光客ということもあったんでしょうけど、お陰で私も浮かずに済みました(笑)
まあ、時期にもよるのかもね。やはり冬の方が、もっと本格的にドレスアップできそうですし。

>字幕
>自分でON/OFFはできないのですね?

そう…スイッチを探してみたんですが、良く分からず、とりあえず英語にすることは出来たので、そのままつけてましたけど、2、3回観たかどうか?

(どなたかご存じの方がいらっしゃったら、フォローお願いします)

あの位置に字幕があっても、観るのにはちょっとコツがいりますしねぇ。(舞台を見る目線の延長上にあるわけじゃないからね)

ヴァランシエンヌさん、こんにちは。
4月2、4、7日のどれかスカラ座バレエ「ジゼル」を妻と見に行こうと思っていろいろ探していましたら貴方様のブログに当たり大変参考になりました。(数年前ロンドンのROHに行った時は「ロンドンの椿姫」さんのブログにお世話になったのですが・・・)
発売が1月29日9時とありますので、日本からネットブッキングだと29日の17時にアクセスしようと思いスカラ座に登録したり練習したりしていたところでした。
ありがとうございました。
豊島

豊島健次さん:

古い記事にコメントありがとうございます。ウェブサイトも日進月歩で変更点があったりしますから、買い方はいずれ変わるかもしれませんけど、見え方に関してはいまでも充分参考になるかな?と思います。
私はこの記事を書いて以来、スカラ座はご無沙汰ですけど、雰囲気、内装諸々がヨーロッパの殿堂!だったな〜〜と懐かしく思います。

どうぞ奥様と、楽しい観劇をなさって下さいね。チケット、無事に取れるようにお祈りしております。

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