カテゴリー「2011初夏 ミラノ一人旅」の6件の記事

旅の記録その5 110613 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(ローラン修道士編)

それはやっぱり、わたしにとって、キラキラ輝く宝石のような時間。

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(お待たせしました?! 超!!!長文+激甘シロップ、胸焼け必至、暑い夜の暑苦しい文章に耐えられる勇気のある方はどうぞ^^;)

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旅の記録その4 110613 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(2回目全体の感想編)

今回の公演は前述したように、DVDが出ている2008年のザルツブルグのプロダクションと同じです。
(YTにも上がっています。http://www.youtube.com/watch?v=s-O_XMUWQ-U から関連動画を辿っていくと、多分全部観られると思います。。。)

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スカラ座バージョンの今回は、今話題のテノール、ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)のロメオに、こちらはDVDと同じく若手ソプラノのニーノ・マチャイゼ(Nino Machaidze)のジュリエット。スカラショップにも、二人をフィーチャーしたコーナーが設けられていて、CDがわんさと積み上げられておりました。

そのヴィットリオ・グリゴーロですが、数年前からkeyakiさんが熱心に紹介して下さってますし、既に海外で彼をお聞きになったことのある日本人ブロガーさんもかなりいらっしゃいます。

特に昨年のROHでの「マノン」や、メトでの「ボエーム」の時には、現地在住のオペラブロガーさんが多い故、色々と興味深い感想を読ませて頂いてましたが、どこの劇場での感想にも共通しているのが「声が大きい」ということかと思います。

で、私もご多分に洩れず…

…いえね。

スカラ座は想像以上に小さいオペラハウスですし、歌手に優しい、音響の良いオペラハウスだということを割り引いても

「…こんなに耳が痛くなるほど大きな声の歌手、今まで聴いたことがないよ

というのが、正直な感想です。それが如実だったのが、3幕の、ローラン修道士との絡みの場面。
もちろん、そこに至るまでに「確かにデカイ声だわ~~~」と思いながら聴いていたんですが。

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旅の記録その3 110611 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(予習その他と一回目の感想)

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軟派でちょっと軽薄、耳触りは良くても、どこか掴みどころがなくて、何度聴いても途中で眠くなるか、集中力が持たなくなるか…な、グノーの音楽。要するに、私とは相性が悪いのね

「ロメジュリ」よりも、うんとポピュラーで、一般的人気の高い「ファウスト」は、バスが大活躍する作品+ご多分に洩れず、わがゴヒイキさんも大好きな役の一つに、メフィストフェレスを上げてます。

な・の・に ファンとしては、あるまじき態度?!
私ときたら、いつまでたっても「ファウスト」克服できないし、果たして私の「グノーイヤイヤ病」が、治る日は来るんだろうか?

…その「ファウスト」よりも、もっとタイクツだと言われることが多い^^;「ロメジュリ」を聴きに行くとは、もはや狂気の沙汰としか思えない!と、自問自答したこの2ヶ月間。

しかーし!

行くとなれば(少し前にこちらで書きましたが)
私は音楽の流れがわかってないと、劇場で楽しめないタチ。
つべこべ言わずに、とにかく聞いてみよう・・・と思って、職場からCD(プラッソン盤。アラーニャ、ゲオルギュー、ファン・ダムが歌っているもの)を借りて聴き始めたのが、4月下旬。

そしたら…
あれ?けっこう、面白いかも…
もしかしたら音楽的には「ファウスト」よりも、好きかも…^^;

冒頭からいきなり合唱ですし、3幕ラストの、ロミオとティバルドのチャンバラ~追放される場面の、合唱とソリストの声が重なって、音楽が盛り上がるところなんて、まるで「ドン・カルロ」の異端審問の場面にも通じるかのような感じ。

こういう感じが好きな私にとっては
「あれ?ロメジュリって、もっととろんとろんに甘ったるいだけかと思い込んでいたのに、もしかして、意外とダイナミック?」とも思えてきて(^^;

しかも、CDのアラーニャの歌唱が、甘さ&ほどよい虚勢張り加減wな感じがなかなかによく、うん、けっこう行けるかもしれない・・・とまで、思えるように。

それにやっぱり、(*注)ローラン修道士が絡む場面は、私好みの穏やかさが漂っているし(笑)

さらにありがたいことに、今回のスカラ座のプロダクションは、DVDが出ている2008年ザルツブルグのプロダクションと同じ。しかも、指揮者も同じ、主な出演者で違うのが、ロメオとローラン修道士と、ジュリエットのお父さん・キャピュレット伯爵ぐらいで、後はわき役もほぼ同じ。

とりあえずYTで断片映像を探してみると、セットや衣装も変にいじってない、古典というほどでもないけど、大変に美しい映像。
これなら、劇場でタイクツしなくて済むかも・・・

どうしようかな~~~やっぱり、行っちゃおうかなぁ~~


で、行ってきたわけですが。
そんな状態ですので、予習は実質一ヶ月半ほど。
「ロメジュリ」のなんたるか~~を、語るのもおこがましいんですが。。。

観たのは6月11日と13日。全7回公演のうち、一日限り主役カップルが別キャストの11日にしたのは、聞き比べしたかったから、なのですが結論から言うと、Bキャストの方はどうだったか、殆ど思い出せないほど(後から観た)Aキャストの方が、印象的でした。

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旅の記録その2 ミラノ・スカラ座 おのぼりさんレポート@劇場内部編

チケットの取り方はこちらをご参照下さい。
以下の記事が「長くてかったるい! もっと端的な情報を!!」という方は、こちらの図をご参照下さい^^;
 

《ボックス席》

・6月11日:Palco Ord.   I n.16/ S Posto 5
(・・? これでは、どこのことかさっぱりわかりませんよね^^;

1階(日本風に言うと2階)の中央付近(きもーち、左より)の16ボックス3列目です。

日本風に言うと、2階ですが平土間のすぐ真上、ものすごく良い場所でした。そして想像していた以上に、広い空間でした。

(季節のせい? 少し暑かった…ノースリーブでも全く寒くありませんでした)

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一人ですし、狭い空間でどんな方とご一緒するか、ドキドキしてましたが、他の方も皆さん観光客(イギリス人夫婦とドイツ人親子3人)だったので、皆さんで写真を撮り合ったりして、和やかな雰囲気でした。

写真では舞台が遠く見えますが、実際は、もっと近くに感じます。私は双眼鏡を使いましたが、他に持参してる方はいらっしゃいませんでした。

(それ、グッドアイディアね!!と言われました ふふふ、いやー、私には必須だったんです

ボックスの3列目は

前2列よりも高くなっているので、視界は良いけど足が着かない^^;
(椅子に足を乗せる為のバーもありますが、ヒールがひっかかって、なかなかうまく乗せられなかった^^;)
・イスの背もたれがない

などの制限もありますが、

イスの位置を自由に動かせるので、私は中央寄りに少し動かして、少しでも見やすい位置にしてみました。

隣の方は、逆に壁際に寄せて、肘掛けにもたれかかるようになさってました。平土間では、こういう自由は効かないですよね。

高くなっている分、視界は決して悪くありません。

一つだけ気になったのが、平土間の座席一つ一つについている字幕の電光掲示板が、間奏曲など、歌のない部分では消えているんですけども、歌が始まると一斉に「パチッ」っと、青く光って点灯します。
(なんていうのかな…ポップスコンサートなどでペンライトが一斉に点灯するような感じ?)

これがちょうど、舞台を真っすぐ観ている時には必ず視界に入ってくるので、最初は気が散るような感じを受けました。
慣れてくればそうでもないんですが、恐らく、気になる方は気になると思います。参考までに付け加えておきます。

《プラテア(平土間)》Weblog110619f

・6月13日:Platea Fila Q  Posto n.1/D
(平土間の17列目右端)

後ろから数えた方が早いので、視界がどうなのか非常に気になってましたけど、L列とM列の間に一本通路があって、M列よりも後ろは、確実に傾斜がついてます(それより前は未確認です。ご存じの方いらっしゃったら、フォローお願いします)

ですので、よーっぽど座高の高い方が前にいらっしゃらない限り、視界を遮られることは、あまりないのでは?と思います。
実は、前の列(P列)の2番、3番が空席だったので、視界が非常に広かったのですラッキーなことが非常に多かった今回の旅ですが、これもその一つ。

で、何故この席を選んだかというと、端っこの席が好きだからです。理由は気兼ねがないことと、出入りが自由だから…というのが大きいんですが

今回は、ちょっと「してやられました^^;」

途中にタテの通路があるのは、新国立なども同様です。しかし、端っこ(1番)の横にも普通は通路というか、空間があるものだと思ってたんですが、スカラ座の1番の隣は、本当に壁です。(↑の写真を参照)

前後に階段があるのですが、そこを使って出入りする為、結局1番は、一番奥になってしまい、出入りにはちょいと不自由する・・・というわけ。

これは誤算でしたが、上演中、サイドのボックスの前列に座っている方たちが、すぐ傍に見える為、身を乗り出している様子(やっぱりサイドだと、見えにくいのねw)や、くつろいでいらっしゃる様子がこっそり観察できて、それはそれで面白かったです(笑)

だって、こんなの初めてなんですもの!!

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…と、だらだらと文章だけで説明しても、なかなかわかりにくいでしょうから^^;

スカラ座の座席表PDFを印刷して、簡単に注釈を交えた図を作ってみました

合わせて写真を見て頂くと、イメージが湧きやすいかな?と思います。

《音響》

「スカラの音響は、まろやかで、歌手の声が良く聴こえる

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旅の記録その1 ミラノ・スカラ座のチケットゲット奮戦記

・劇場内部のレポはこちらです。 簡単にまとめた注釈付きの図もどうぞ、ご参照下さいませ。

《いつ買った?》

公演日のほぼひと月前、5月中旬ごろです。
と言ってもこの「ロメオとジュリエット」のチケット発売日は、4月上旬でした。

行く行かないは別にしても、前もって発売日を手帳に記入してあったのですが、3月に起きた地震+原発事故のことで、一番気持ちがすさんでいた頃と重なり、とてもそんな気分にはなれず、殆ど心の片隅に、無理やり押し込んでしまったようなものでした。

しかし、なんとなく「思い切って…」な気になってきたのが、4月下旬ごろ。
スカラ座の人気公演は、売り出し直後に全公演完売ということも珍しくない…と聞きますし、特に今回は、人気のあるヴィットリオ・グリゴーロとニーノ・マチャイゼの共演で、話題性の高い公演。
既に売り切れてたら諦めもつくから…と、おそるおそるWebを覗いてみると

…一応、まだ空いてるわ。

な感じ。最初は終盤の公演2回をと思ってましたが、この2回は既に売り切れ。
(その後、ぽつぽつリターンで4,5席とか出てきては消え・・・の繰り返し)

次に考えた日程が、6月11日と13日。11日だけは、主役カップルが別キャストなので、聴き比べが出来るな…と思いました。
両日とも平土間の前の方や、ボックスの安い席は売り切れてましたが、まだ、それぞれ100席ほどは残っていて、今なら一応選択の余地がある…という感じでした。

ということで、暫くうじうじ悩みつつ、家族をそれとなく説得しつつ(笑)

ほぼ毎日模様眺めしていたのを、えいっ!っと実行させたのが、5月中旬でした。
その間、殆どチケットの売れ行きに変化もなく、結局予定通りに狙った席を買うことができました。

ですので、日程にも拠るのですが、すぐに買えなかった…と諦めなくても、一カ月ぐらい前までなら、かなり余裕はあると思いますし、リターンチケットもぽつぽつ出ますので、席によほどの拘りがなければ、かなり直前でも、なんとかなると思います。

ホテルや航空券の手配や、お休み申請の日程調整などを鑑みると、やはりひと月前ぐらいには確定させたいですから、結果的に今回は
「早過ぎず、遅過ぎず」
なタイミングで、私にはちょうど良かったのだと思います。

《買い方》

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ただいま〜(^O^) /&2011年6月 ミラノ一人旅 もくじ

1・旅の記録その1 ミラノ・スカラ座のチケットゲット奮戦記 (6月17日

2・旅の記録その2 ミラノ・スカラ座 おのぼりさんレポート@劇場内部編 (6月19日
これを読むのがかったるい方はこちらをご参照下さい^^; 以下の文章のエッセンスを、注釈付きの図にまとめてあります。

3・旅の記録その3 110611 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(予習その他と一回目の感想) (6月21日

4・旅の記録その4 110613 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(2回目全体の感想編) (6月24日) 長いですよーw

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Weblog110615b 只今ミラノ・スカラ座では、グノーの「ロメオとジュリエット」を6月6日から上演中。
若手中心のキャストに混じって、わがゴヒイキさん、アレクサンダー・ヴィノグラードフも(相変わらずの老け役^^;)ローラン神父として、頑張っております。

わざとらしいぐらいにこの話題を避け(笑)ロイヤルオペラの「皇帝の花嫁」の放送(こちら、残り3日間(金曜日頃まで?)アーカイブで聴けます。私も録音しながら聴かなきゃ^^;)のアップデートもほったらかしていたのは

「えーーーーーっ、ヴァラリンさんがスカラ座ぁ?しかもグノー?おまけに(バスが主役のファウストでもない^^;)ロメオとジュリエットぉ?」

という反応を楽しみたかったから(笑・笑・笑)

そんなわけで、今回も職場の皆さんに迷惑をかけつつ(笑)
6月10日~15日までの4泊6日・ショートバケーションをムリクリに取って、行って参りました。初ミラノ、初スカラ座。

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