140312 東芝グランドコンサート ヴァシリー・ペトレンコ&オスロフィル
(3月16日:ちょいと追記)
東京、名古屋、広島での公演を終えたところで、ペトレンコファンのイギリス在住felizさんがTogetterで感想をまとめて下さってます。♪こちら♪
私も色々漁ってみたんですが、やはり客層が、普段オケものを中心に聴いていらっしゃる方々ならでは…の感想だなあと思いました。
で、書き忘れていたこと:
オペラで聴いてみたい!!オケとの来日も勿論Welcomeですが、出来れば新国でオペラ指揮者として呼んで頂けたらいいなあ〜〜と思います。もともとのキャリアはオペラの座付き指揮者からスタートしている方ですし、欧州では既にいくつかオペラも振っていらっしゃいますしね。今のうちですよ、新国さん!!!
来年1月のリヴァプールフィルとの来日公演、関東公演もポツポツWebで情報が見られるようになってきているみたい。。。たとえば=>=>=>
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いくいくと騒いでいた割には都合が付くかどうかギリギリまでわからなかったので、チケット買ったのは一週間前、もう前の方は残っておらず、1階後方の隅っこで聴くことに。
前半はニールセンの「仮面舞踏会」序曲とグリーグのピアノ協奏曲イ短調。仮面舞踏会の方は軽快で軽やかな音楽。グリーグのピアノ協奏曲のピアニストはアリス・サラ・オットさん。お写真ではロングヘアだったのですが、あごのラインぐらいでぱつっと切ったボブヘアーに変身。
この晩のドレスは、前も後ろも結構深いカッティングの金色のマーメイドラインのドレス。髪型もボブだったので、なんだかアイーダとか、アムネリスのような、エジプトの王女様っぽい出で立ちでした。この後の公演のお衣装も気になります。(名古屋では紺色のお召し物だったそうです〜)
アリスさん、華奢なお身体なのに、筋肉質の引き締まった弾きっぷりだったように感じました。
ここでのペトレンコは、ピアノに花を持たせるという感じでちょいと控えめだったかな?と思います。
私、彼の指揮っぷりを確認したくて、双眼鏡持参で行ったんですけど^^; オペラじゃないんだし、そんなことをしている人は周囲に誰もおらず、微妙に恥ずかしかったですが、見える限り一生懸命見てました。
で、実はグリーグの間、ずっと彼の背中を見ながら「この人がショスタコ、増してや13番のような激しい作品を振るイメージがわかないんだけどなー」などと思ってました。
バランスの取れた均整な身体つきで、真面目にきちっと振る。いわゆるパフォーマンス的な振り方をする指揮者ではないと思います。細かく指示を出してましたし、腕の出し方とかもすっきりしてるし。
腰の位置がぶれないし、下半身は仁王立ちしたまま、あまり動かさないんですね。でもなんとなく優雅というか、抑え気味というか、端正というか。
指揮姿って、そんなに沢山見ているわけじゃないし、素人のいい加減な感想ですが、例えば昨年5月にパリでショスタコ13番を振ったフィリップ・ジョルダンなんかは、膝まで柔らかく使って、左右にも柔らかく動く振り方でしたけど、これとは対極だと思います。
そういうわけでメインのショスタコ5番。
入ってきた時、詰め襟(彼はタキシードではなく、詰め襟ご愛用なのですね)の前ボタンを一カ所だけ留めているのを見逃さなかった私。グリーグの時はきちんと閉めてたと思うんですが、これってもしかしたら、途中で外すつもりなのかしらん?と瞬時に思いました。
で(後ろからしか見てないですから定かではありません。TVで確認しなきゃ)多分、全開で振ってたと思います。裾がけっこう、ぶわっと広がってましたし。
面白いことに、ショスタコ振り始めたら背中まで違う人のように見えて。確かにショスタコを振る人に見えてくる。
音楽が進むに連れて、この人には確かに、ロシアの血が流れている、ロシアの漢(あえてこう言わせて頂きますわ!)を随所に感じました。
表現も確実に、CD収録時よりも深まっていると思います。雄弁でいて、よくコントロールされていて。
オスロフィルの音色、明るいのかな?特に違和感は感じませんでした。
振り方も下半身は相変わらずぶれなく、どっしりしてましたけど、時々ジャンプが入ったり、でもくにゃり、とかいう感じには流れない。
指示も的確にばしっと出している(ように見えた)し、これはオケも演奏しやすいでしょうし、ソリスト(歌手やピアニスト、バイオリニスト)も合わせやすいでしょう。
派手に煽りまくる感じではないので、スマートで現代的なショスタコ、と言われてますが、やっぱりロシア人の呼吸感。僅かな「間」がちゃんとあって、止まる、動く。その計算された連動性で音楽に幅が出る・・・そうそう、こういうのが私の理想なのよ。ずるずるに流れるようでは、ショスタコの持つ微妙なリズム感って半減すると思うから。
あああ〜〜5番じゃ私、巧く語れないけど、この人の13番や14番を語ってみたい!心からそう思いました。丁寧で真面目な音楽を作るペトレンコ、良い指揮者です。そして私のご贔屓さんと相性がいいのも、納得できました。
14番はUKでは3月下旬に発売。日本での発売が待ち遠しい! |
とにかく、私にとっては初の生5番が、びたっと私に合うものでホントに良かったし、せっかく5番の面白さがわかってきたところなので、(たっかーいけど^^;)ゲヴァントハウスの5番にも行ってみようかな、とか、コンサートの前にはちらっと思ってましたけど、5番は今後実演を聴かなくてももういいわ、とまで思うぐらいの大満足。
大歓声のカーテンコールに応えて「One more? OK!」と口が動いた気がしたアンコールは「二人でお茶を」
ジャズナンバーは楽しそうに振っていらっしゃいましたわ!
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さて気になるのは、BSフジが収録しているとのことで(テレビカメラ入ってました)いつ放送されるのか楽しみです。
そして来年1月の手兵・リヴァプールフィルとの来日公演。これまで、名古屋公演だけしか情報がなかったんですけど、昨日ちらしがあったみたいでして。
今回同様、AプロBプロあり、関東では4公演。
ピアノ独奏はどちらのプログラムも辻井伸行さん。
★関東公演もポツポツWebで情報が見られるようになってきているみたい。。。たとえば=>=>=>
A(ラフマニノフピアノ3番&ショスタコ10番!)
大宮(1/22)とサントリーホール(1/28)
B(プロコのピアノ3番&ストラヴィンスキー春の祭典)
みなとみらいホール(1/23)とサントリーホール(1/27)
とのこと。
名古屋もAですね(1/29)
で、この名古屋公演だけは既にチケットも発売されております。値段が!!!
名古屋でこのお値段。関東ではいったい、いくらになるのー!というのが気になります。。。
オペラからクラシックの世界に足を突っ込み、オペラ歌手(声楽家)のファンをやっている身であるが故、オペラじゃなくて「コンサート」に足を運ぶことは時々あっても、
それは「声楽パートのついているコンサート」であって、歌のない純然たる楽器のみの「コンサート」に行くのは極めて稀なこと故、とんちんかんな感想ですみません〜
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2014年3月12日
東芝グランドコンサート ★★★★★
ニールセン「仮面舞踏会」
グリーグ「ピアノ協奏曲イ短調」
ピアノ:アリス・サラ・オット
アンコール:シューマン「3つのロマンス」より第二曲
ショスタコーヴィチ「交響曲第5番 革命」
アンコール:二人でお茶を
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
オスロフィルハーモニー管弦楽団
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