130527 フランスーイタリアTGV乗車記(トラブル有り^^;)
【2014.5】
Voyage-SNCFのアプリが出来たそうです! クレジットカード決済もスムーズ、予約番号もアプリ内で管理出来るとのこと。記事の一番下に参考記事のリンクを貼ってあります。
この記事は ★こちら★ でも読めます。読みやすい方でどうぞ♪
かなり間が空いてしまいましたが、5月末のトリノ&パリ旅行記の続きを再開します。
【利用路線】
TGV国際線(フランス-イタリア線)
2013年5月27日
AM10:15 Torino, TURIN PORTA SUSA (トリノ)発 - PM16:11 PARIS GARE DE LYON (パリ)着
1st Class Solo window alone (一等窓側、一人掛けシート)
45Eur (変更、返金不可のEarly Booking ticket)
【予約サイト】
TGV-europe.com
http://www.tgv-europe.com/en/
(2013.8.20現在、サイト変更してます。フランスTGVも、国際線TGVも同じVoyages-sncf.com からの購入です。入力すべき所など、基本的な予約方法は★こちら★でまとめてあるもので変わりないと思いますが、もし変更点にお気づきの方はお知らせ下さると助かります)
TGV-europe.com → Voyages-sncf.com
http://www.tgv-europe.com/en/ → http://en.voyages-sncf.com/en/
チケットの取り方はこちら→→→をご参照下さい。
【今回のトラブル】
電車が途中で壊れ、別の車両に乗り換えた。
【で、旅の詳細…↓】
【出発はトリノPorta Susa駅】
トリノにはPorta NuovaとPorta Susaの2つの駅があります。
ミラノからはSusa駅を経由してNuova駅に到着し、パリ行きはSusa駅からの出発でした。両者は無人運転の地下鉄で結ばれており、トリノのトラムなどでも使えるGTT(トリノ交通グループ)のチケットで乗ることができます。
単券で1.5ユーロでした。乗車時間は6分ほど。駅3つ目だったかな…すぐです(笑)
私の宿泊していたホテルのフロントでは、手数料5割増(つまり2ユーロ)で売っていたので、
0.5ユーロケチって、駅の切符売り場でまごまごしたりして、泥棒に目を付けられるのは嫌だと思い^^;フロントで購入して駅へ行きました。慣れない時は、こういう出費は惜しまない方がいいかと。。。
Porta Susa Station
トリノオリンピックの際に出来た、近代的でピカピカの新しい駅です。
(写真撮ってたら「マダ〜マ、撮影はご遠慮下さいね〜」と駅のおじちゃんに言われちゃいました^^; 何故か理由は不明)
地下鉄を降りて地上へ向かうと、Depatureパネルがあります。
飛行機でも同じですが、これ見ると「今からあそこに行くんだわ〜」と、ほんとにワクワクしますね♪
私が乗る予定のパリ行きは3番線からの出発。TGVが来る前にも他の電車が停車するようでしたので、それが行って、次にパリ行きが来るタイミングになってから、乗車ホームへおりました。
【遅れ20分】
ホームはあまり広くありません。団体客なども多く、思ったより沢山の人が乗るんだな…とドキドキ。
さて、予定の10:15になっても電車が来ません^^; Delayの案内が出たのは10:20過ぎ。
その後すぐ、赤いかっこいい、ヴェネツィアからのRosso(Trenitaliaで一番高速の、かっこいい車両)
が止まりました。「あれ?もうパリ行きしかこのホームには止まらないはずだけど・・・」と不思議に思っていると、それは降車専用だったようで「乗っちゃダメですよ〜」みたいなアナウンス(というか、雰囲気でなんとなくわかった^^;)がありました。
遅れているし、焦って乗っちゃいそうになりましたよ(笑)
お目当てのパリ行きが来たのは、10:30頃だったかしら?そこからワラワラと皆さん乗車…ですから、多分、出発したのは定刻より0分遅れぐらいかと思います。そーかそーか、そういえばミラノから出発した電車は、ミラノが始発だから、遅れようがなかったわけね。こうやって乗車しつつ、どんどん遅れて行くのだな…なーんて思った次第です。
【窓側は窓側でも…】
さて予約しておいた一等の窓側一人がけシートに座ってみると…がーん!!!
実はミラノからトリノへ来るときに乗った電車もそうだったんですが、あちらの電車って、窓枠がかなり大きく取られていて、その窓枠部分にあたってしまうと、窓側でも景色は殆ど見えません。
がっつり、その窓枠部分にあたってしまいましたーー;
「え=====車窓を楽しみにしていたのに、5時間半これでは悲しすぎる…orz」
空いていたら席を代わってしまおうかな、とも思っていたのですが(ミラノからの時はガラガラだったので、途中で代わりました^^;;;;;)結構混んでいるし、途中の駅から乗ってくる人も多く、それも無理…
けど、そのうち前の席の窓枠から盗み見る方法を会得できたので、改めてデジカメやスマホの整理をしてみると、けっこう写真や動画も撮ってありました。そのうちの一つ。あまり上手でなく、申し訳ないですが…山間を抜けて、アルプスが近づいてくる様子、伝わりますでしょうか?
そんな感じで3時間近く経過。そろそろお腹も空いてきたので、食堂車で食料の調達でもしてこようかな〜とか、ぼんやり考えていると、何やらアナウンスが。
【なんか様子がおかしい?????】
フランス語、イタリア語に続き英語でもアナウンス。え?今「Change train」って言った?????
注意して聞いていると、確かにまた同じように言ってる。
え?????
この電車、パリまで乗り換えはなしのはずだけど…?
そうこうしているうちに、ナントカ駅に到着。多分、もうフランスに入っていた…と思います。
う〜〜ん、どう聞いても「全員降りて下さい」とのアナウンス…だよね?
心配になって、後ろの席の男性に「私はパリまで行くのですが…?」と尋ねると
「この電車、壊れたから、パリまで行く人は向かいに止まっているあの電車に乗り換えるんだよ。車両や座席は同じだそうだ」
と教えて下さいました。
【電車が壊れて、別の車両に乗り換える】
…
…
はあ? 電車壊れた…って…?????
乗り換える? でも、この電車は一階建てだけど、向かいの電車は2階建てだよ?
どう見ても、同じ座席番号にはなり得ない気がするけど…
と、自問自答しつつ、荷物を持ってホームへ降りました。
後ろの席の男性を信用してないわけではないけれど、やはり駅員さんにも確認しなくちゃと思い、
「私はパリまで行くのですが」
と再び尋ねると
「この電車に乗ってね。席は同じ番号で大丈夫だよ」
との返事。やっぱり乗り換えるのね。。。
しかし、私の元の車両番号は2号車。向かいの車両番号は12号車。この車両でいいんだろうかと再び駅員さんに聞くと
「大丈夫だから^^」
とにっこり。んじゃ座席も元通りでいいわけ…ね……
恐る恐る、座席へ向かうと
……ばあちゃん、座ってるじゃん(^^;
(無駄だろうな〜〜と思いつつ)
「すみません、そこは私の席です」
と、チケットを見せながら尋ねても「Non!」の一点張り。周囲の席も既に埋まっているし(多分)フランス語でああだこうだとわめかれ、
しまいには「あんた、二等じゃないの?」(←これだけは何故かわかった^^; 悪口ってやっぱり、その言語に通じてなくても通じるのよ^^;;;;;)と言われ、「私も一等のチケットです!」と言い返すのが精一杯。周囲の人も誰も助けてくれるわけでもなく。。。
あまりぐずぐずしていると、出発しちゃうかも、と思いながらも、一度車両から降りて、もう一度同じ駅員さんに
「本当にこの電車でいいんですか?私の席に既に他の人が座っていて、動いてくれません。一緒に来てもらえませんか?」
と言うと、「申し訳ないけど僕は一緒に乗れないんだ。この車両でいいから…」と押し問答をしていると、英語が少し出来るという乗客の男性が「僕が連れて行くから」と言ってくれ、車両まで連れて行って下さいました。
「でも席は埋まっているの」と言うと
「上の階はまだ空いているよ」と言ってくれたので(荷物持って、狭い階段を上りながら)
お礼を言って、2階へ行きました。
幸い一人がけの席に空席があったので、「もしこの席番の人が来たらどうしよう…」と思いながら座ると、電車が再び出発し始めました…がっ!
えええええ?今来た方向に戻って行くじゃん^^;;;;;
ほんとに、ほんとに、ほんと〜〜〜〜〜〜に、この電車、パリに行くのよね?!
と、車窓をじっと見ていると、確かに今までとは違う景色。そっか、スイッチバックしたのね…
暫くして車掌さんが来たので「この席でいいですか?」と尋ねると「いいよ」と言ってくれたので一安心。今度の席は2階で見晴らしもいいし、車両も新しくなったし、窓枠もない席だし(笑)却って良かった…と、思うことに。
そして、お腹も空いてきたので食堂車へ行き、軽食を調達。食堂車の売り子のお兄さんは英語も堪能で、助かりました^^;
【そういうわけで】
なんとか無事にパリ・リヨン駅に到着したのは、夕方の5時近かったでしょうか。
親しい友人に「電車が壊れて途中で別の車両に乗り換えた」という話をかいつまんで話したら
「まあ、ラテンの国ではその手のトラブルはよくあることだから」
とな。。。あなおそろし。
確かに、今思い返しても、一番の驚きは
「あんなおおごとがあったにも関わらず、誰も驚いてない、誰もパニックになってない^^;;;;;」
ことかもしれません。皆さん、ごくフツーに乗り換えていたもんな。。。
私のように何度も何度も駅員さんに確認しているような人は、殆どいなかったと思います(待たされた記憶がないですもの…)
【教訓】
しかし、帰国直後はネタになる…と思って、軽く書き流すつもりでしたが、最近、ヨーロッパでは(まさに、私が乗ったフランスTGVでも大きな事故がありましたが)列車事故が多発しています。
私が遭遇したトラブルは、結局何が壊れて車両を乗り換えることになったのかははっきりわかりませんが、
もしも、運転手がトラブルに気がつかず、そのまま元の車両を走らせていたら…と思うと、ぞっとします。
実は私「この電車に乗れば自動的にパリまで行くんだから」という認識の甘さ故、停車駅やルートを前もって、全くリサーチしていませんでした。
国境を越え、長距離を走るのですから、本来、トーマスクックや地図で、きちんとルートを頭に入れておくべきでした。
今回はすぐに、代替えの電車が用意されていたから良かったようなものの、あれがもし
「今日はもうこの先走りません。宿などは自分たちで用意して下さい」と言われていたら。
今、自分がどこの駅にいるのか?もわかってませんでしたし、危機意識の甘さを実感しました。もしあの山の上で行き止まりになってしまっていたら…
これから、お盆休みでヨーロッパ列車旅行をなさる方も沢山いらっしゃることでしょう。事故やトラブルには、防ぎようがない種のものもあるのは事実です。
でも、トラブルに遭った時に冷静に対応する為にも、出来る限りのリサーチ、心の準備をしておいた方が良いと思います。
そして、荷物は出来るだけコンパクトに。私は幸い、最初の列車でも、乗り換えた列車でも、荷物の置き場所には困りませんでしたが(機内持ち込み出来るぎりぎりのサイズのキャリーだったので、座席の隙間になんとか収まりました)
2階建ての狭い階段の上り下りは「これがもし、もう一回り大きなスーツケースだったら、もっと大変だっただろうなあ」と思いましたから。
今後私に、このような長距離の列車移動をする機会が再び訪れるかどうかはわかりませんが、今回のことは良い経験、勉強になりました。肝に銘じておきたいと思います。
【アプリが出来たそうです!!】
この記事を読んで下さった複数の方より、クレジットカードで決済出来なかったという問い合わせを複数頂いておりましたが、2014.5 Twitterで情報を頂きました。こちら↓を参考にして下さい。
TGVの予約、レイルヨーロッパは予約手数料1500円とプロテクション(任意)800円を追加しましょうと誘導されますがフランス国鉄のアプリの方が簡単に、運賃だけで手配できました。返金の可否で料金設定に幅がありますね。 pic.twitter.com/iFLNeisZF1
— waiwai (@kimonomama) 2014, 5月 9
@v_valencienne こんばんは。こちらの件のようなクレカのトラブルも無くスイスイ予約。レイルヨーロッパに飛ばなかったのはwebサイトではなくSNCFのアプリだったからと思います。(予約番号もアプリ内保管です) 日進月歩で使い易くなったなら安心ですね^ ^
— waiwai (@kimonomama) 2014, 5月 9
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ヴァラリンさん、こんにちは^^
TGVで、このようなトラブルに遭遇されたのですね。教訓も含め、勉強になります。欧州の国境を列車でというのは、私にとってはかなりハードルが高くてなかなか出来そうもありませんが、ヴァラリンさんの旅行記、とても興味深く読ませて頂きました。時々ドキドキしながらもトリノからパリへの旅、臨場感たっぷりでした☆
車窓からの動画も見せて頂きましたが、やっぱり良いですね♪♪ 私も一人でこういう旅が出来るようになるのが憧れです。
オペラ座のチケット確保の記事も、ヴァラリンさんのように綺麗に分かりやすく記事に残してくれるのは、とても有難いです。
私も今秋パリに行く予定で、バスティーユでのオペラも一つ行こうと思っていますので、席確保のアプローチの仕方など、9月の一般発売でさっそく参考にしたいと思います。ありがとうございます!
投稿: klavier | 2013/08/11 17:09
klavierさん:
ちょっと留守していた為、返信遅れてすみません><;
コメントありがとうございます!! 長々と書いた甲斐がありました〜〜
記憶が曖昧にならないうちに、ささっと勢いで書いてしまうのがいいのでしょうが、こうして数ヶ月反芻しながらゆっくりまとめるのが、今の私には合っているようで
まだいくつか書いておきたいことがありますので、気長にお付き合い下さるとうれしいです。
)
(待って頂いている方には申し訳ないんですけどね
パリ、行かれますか!!チケットの買い方はHPがリニューアルしたりすれば、もう過去の話…になってしまうんですが,klavierさんが買われる時まで、なんとか同じやり方で買えることを祈ります(笑)
もし、何か変更などありましたら、後の方々の為にも記事にコメント下さると助かります。
オペラ座に関しては意外と?!英語でもなんとかなりますし、対応も親切です。
まあklavierさんはフランス語でも大丈夫ですしね^〜^
またぼちぼち書いて行きますので、遊びにいらして下さいね。ありがとうございました。
投稿: ヴァランシエンヌ | 2013/08/14 09:40