カテゴリー「映画」の9件の記事

見たもの,纏めたい…んだけど


今日は国宝展に行きました。自宅を出たのは7:30なんですけど、到着したのは10:10.行くだけで疲れる・・上野は遠いわあ。
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混んでいたし、みたいものは決まってたので、ピンで観ることに絞って。

また詳しく書きたいのですが、実はかなり胸いっぱいになってまして
今日はまとまらないです…

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映画【ドストエフスキーと愛に生きる】

映画館に行くのなんて(メトのライブビューイングを除けば)いつぶりだろう〜〜?と過去のブログを漁ってみたら、なんと2007年の【良き人のためのソナタ】以来、実に7年ぶりでした(^^;;;;;

いかに自分の趣味、行動が幅狭いのかを改めて実感。。。



TLに流れてきたお友達のツィートがなければ、この映画のことも気がつかずにやり過ごしていたことでしょう。感謝、感謝です。



日本版公式サイト

☆予告編(日本版よりこっちの方が作品のエッセンスをぎゅーっと絞ってる感じ)

 




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善き人のためのソナタ

フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督(ドイツ・2006年)

日本版公式サイト
今年度のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品。(TAROさんちのアカデミー賞記事へリンク)
4月5日追記:TAROさんも絶賛!!私の言葉足らずな部分を、全て補って下さってます。

重いです。本当に重い内容。原題は"Das leben der Anderen"(「他人の生活」)です。邦題&日本語のキャッチコピーからは、旧東独のシュタージに属していた主人公が、徐々に人間的な暖かさに目覚めるハートフルヒューマンドラマのような印象を受けますが、そんな生易しい内容ではありません。

人間の弱さ、狡さ、そして良心…映画というエンターテイメントの、ギリギリのラインまで突っ込んでいます。非常に秀逸な映画です。あまり映画は観ているほうではないのですが、少なくとも私にとっては、今までに見た映画の中で、間違いなくNo.1の映画だと思います。

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トンネル Der Tunnel

ローランド・ズゾ・リヒター監督

(2001年ドイツ映画)

だいぶ前に姉妹ブログで話題になり、興味を持っていました。

ベルリンの壁が建設された直後、地下にトンネルを掘って、東から西への脱出を試みる・・という、実話をベースにしたサスペンスタッチの内容です。

地下が主な舞台ですから、当然と言えば当然なのですが、画面が全体的に暗いのと、このトンネルに関わるさまざまな人のエピソードが入り乱れて、物語の構築面で、多少一貫性を欠いていた気がします。

東から西へ脱出した人、西で待っている人、東から出るに出られないひとたち、それぞれの事情と思惑が絡み合うエピソードそのものが入り乱れること自体は悪くないと思うのですが、それぞれの場面転換での画面処理が散漫な印象を受けました。

私の想像力欠如のせいかもしれませんが、時々エピソードがこんがらがって『アレ?!』と思う場面がいくつかありました。

当たり前のことかもしれませんが『西側から見た救出劇』という印象が強いです。
例えば、このトンネル建設を結果的に阻止できなかった『大佐』の事情や、東側の事情をもう少し突っ込んで描いてもらいたかったかな?という気がします。

東側の人間の心の動きの繊細なリアリズムという点からは、先日ご紹介した『グッバイ・レーニン!』の方が、遥かにヴィジョンがはっきりしていると思います。時代も違いますから、一概に比べることは出来ないのですけどね。

とは言え、当時の様子がこうして映画で見られることは、ドイツに対する関心をより深めるきっかけにもなりますし、政治体制が及ぼす悲劇が、私たちにとっても決して『対岸の火事』ではないことを、改めて実感しました。

愛され作戦

ドリス・デーリエ監督(Dorris Doerrie)

(1994ドイツ映画 原題:Keiner Liebt Mich)

あらすじはこちら
MON-ZENですっかりハマってしまった(^^;ドリス・デーリエ監督の映画です。

今回もディテールの細かさと、登場人物の心理描写がいいなぁって思いました。
主人公の女性『なんか、変じゃない?^^;』というようなことでも、大真面目にやっているのが可愛くって、でも可笑しかったです。表情が豊かで、見ていて飽きませんでした。

服装はちょっとフランス風かな?そうそう、またリモワのカバンが随所で用いられていたのが嬉しかったです(^^;

一緒に見ていた夫は

『どちらかというと、女性向けの映画だから、僕には理解できない部分が多いなぁ・・』

とのことです。彼としては『MON−ZEN』の方がより面白かったとか。

うーん、確かに『行き遅れオールドミスが、いかにして新しい恋人を獲得し、結婚まで持って行くか?!』ということがテーマの一つですから、日本のトレンディドラマ(でも、もっとドライな感じ・・湿っぽくないのが、また爽快気分!になるんですけどね^^)にも通じる点がありますし、その辺り、男性側から見ると微妙な感じかもしれませんね。

現代ドイツの都市生活(舞台はどの都市なのかな・・もしかしたら、ケルン辺りかも・・と睨んでいるのですが)が垣間見えるのが面白いです。

デーリエ監督はオペラの演出にも進出中ですが、次回の演出は『蝶々夫人』だそうです^^

グッバイ、レーニン!

ヴォルフガング・ベッカー監督
(2003年ドイツ映画)

・公式サイト

ベルリンの壁崩壊前の東独の様子 −多分、こうやって気楽に見られるようになるまでに10年以上の歳月が必要だったということでしょう− 崩壊直後、そしてドイツ統一までは、こういう感じだったんだなぁ・・

一足飛びに変わっていく街の様子と、人々の心の葛藤がリアルに、でも決して湿っぽくなく描かれているのが興味深かったです。
当時の東独のニュースや、記念式典などの映像はそのまま用いられているのでしょう。このあたりは、ドキュメンタリータッチで大いに興味をそそられました。

現実には、もっと葛藤があったり、生半可な言葉では言い尽くせないほど辛い部分は、もっともっとあっただろうし、それは未だに尾を引いている部分もあるのでしょう。

でも、この映画ではそれを追求するのが目的ではないですから、このくらいの方がさらっとしていて・・ちょうどいいんでしょうね(^^;
(少なくとも私にはそう感じました)

去年初めてベルリンへ行った時、それはもう華麗で立派な建物のロシア大使館や、アエロフロートの事務所が、街の真ん中に居を構えているのが妙に印象的でした。
ああそうか、ここは旧東側なんだなぁということを実感したものです。

東西ドイツが一緒になった頃のことは、まだ学生時代で、世界情勢なんて無頓着、ひたすらおしゃれと異性のことにしか、関心がないようなお馬鹿さんでしたから(^^;まるっきり覚えていない・・というのが実情です。
私の場合、後になって、知識が追いついてきた・・という感じですが、こういう映画ができたことによって、「ちょっと旧東側に関心があるのだけど・・」と思う人には、とっつきやすいかと思います。

主人公アレクサンダー(通称アレックス)役の男の子(ダニエル・ブリュール)、すっごくハンサム!ってわけではないんですけど、ちょっとダサ目の、人の良さそうな感じで、けっこう好みかも(#^.^#) 
このアレックスのお姉さんの子ども・ポーラちゃんがすっごく可愛くって、ほのぼのとしたアクセントを効かせていると思います。

2週間連続で、近年のドイツ映画DVDを2本見ましたが、派手な特撮(CG処理を多く使ってあります)やアクションがあるわけではないのですけど、そうした手作り感覚の中にもきちんとヴィジョンが見受けられるし、監督の意図が伝わってくるところが、今の私にはちょうどいい感じだなあと思います。

MON-ZEN

ドリス・デーリエ監督(Dorris Doerrie)
(1999ドイツ映画 原題:Erleuchtung Garantiert 英語タイトルは"Enlightenment Guaranteed  劇場公開は2002年)

MON−ZEN公式サイト

久しぶりにこういう、ディティールの細やかなセンスの良い映画を見た気がしました。抱腹絶倒、ハラハラドキドキ、でも妙にしんみりする部分もあるし、見終わった後は何となく爽快気分・・といった感じです。

(以下ネタバレ有りです。ご了承下さいね)

外国人から見たトウキョウって、確かにこんな感じがするかも(笑) 特に誇張されているという感じではないと思います。
(私も今や、まともに目的地へ辿り着けるのか、不安ですもの・・^^;)
24hr営業中のキャッシュディスペンサーだって、そういえば日本語だけだったり、日本のカードしか受け付けない・・ですよね(^^; これなら外国人は確かに戸惑うかも(笑)
(実際には、カードをそのまま吸い取られるってことはなく、多分出てくるんでしょうけどね^^;)

『どうして禅寺なのかしら?』というのがミソなんでしょうね。
兄弟の会話が、禅寺での修行を受ける前、受けている最中、受けた後・・どの部分にも『禅』と通じる、哲学的な思考が見え隠れしている気がして、そういうところに監督はインスパイアされたのかな?と思いました。

石川県の能登地方には、よく行きました。毎年夏には、能登でキャンプをして・・という時期が何年か続きました。門前町にも、この映画の舞台となっている総持寺にも行った事があるので、とても懐かしかったです。

それにしても、プロローグ部分?ミュンヘンでのこの兄弟(特に、お兄さんのほう)の生活ぶり、日本のサラリーマンの生活にも通じるような・・(^^;
でも、(おうちの中は片付いてなくっても)キッチン周りのインテリア、何故かお揃いの兄弟のネクタイの柄、それにさりげなくリモアのスーツケース(!)が使われている辺り、センスの良さを感じます。

実はこの映画を見てみたかったのは、女流監督のドリス・デーリエさん(1955年、ドイツ、ハノーファー生まれ)は近年オペラの演出も手掛けている方だから・・というのが一番の理由です。
現在の所、オペラ演出は以下の3つですが、どれも話題作(問題作?^^;)となっているとのことです。

彼女、映画監督としてだけではなく、作家やエッセイストとしても側面も持ち合わせているのですね。
こういう多彩、多才な女性には、凡庸な男性(失礼^^;)からのジェラシーがらみのバッシングもきっと多いんでしょうね・・

『コジ・ファン・トゥッテ』@ベルリン国立歌劇場(プレミエ・2002年)DVDも出ています。
『トゥーランドット』@ベルリン国立歌劇場(プレミエ・2003年)
『リゴレット』@バイエルン国立歌劇場(プレミエ・2005年)
バイエルン国立歌劇場のサイトでは、プロモーションビデオも見られます。

舞台にかかっているうちに、どの演目も実際にこの目で見てみたい!です。

アメリカでこの作品のDVDをお探しの方はこちらをご参照くださいね!

(私は字幕の心配があったので、日本から取り寄せました^^;)

ラスト・サムライ

エドワード・ズウィック監督 2003年

(2004年11月12日 (金) 記 『何見た?何読んだ?!』から転載)

もう皆様、ご存知ですよね(^_^;)

劇場公開は去年でしたっけ?もちろん、こちらの映画館でも公開してましたが、何となく行きそびれてしまい、DVDで、ようやく見ることができました。

結果としては「よかった」と思いました。
ニュージーランドでロケしたとのことですが、確かにあの風景は、日本とは違いますね(^_^;)
樹木や、空の様子がダイナミックですもの。

しかし、よくあれだけの村の様子を再現したものですね。
また、実際にはコスト面などで、日本であの規模の撮影は難しいでしょう。

えーと、そんなことばかりに感心したわけではないんですが、俳優では皆さん期待に違わない好演だと思いましたが、特に紅一点?の小雪さん、しっとりしていていいなぁ〜と思いました。

最近の日本のドラマや映画には疎いので、彼女を見たのは初めてだったんですけどね。

時代考証はさておき^^;何となくしみじみ〜〜としたり、時には「うるっ」としたり、で、最後まで飽きずに見られました。

何度か見返してみると、また新たな発見があるかもしれませんね。

お気に入り度・・★★★★

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今日は朝から夕方までお出かけしてました。疲労困憊なので(^_^;)雑談日記はお休みさせて頂きますm(__)m

愛の破片

ヴェルナー・シュレーター監督 1996年

(2004年11月1日 (月)  記 『何見た?何読んだ?!』から転載)

『普通の』映画ではありません。自らオペラ狂を名乗る監督が、往年のオペラ歌手へのインタビューをまとめたドキュメンタリー?映画です。

個人的に大好きなドラマティックソプラノ歌手・マルタ・メードルが出演しているのが嬉しかったです(^-^)歌を聴いても素敵なメードルさんは、年を取って、とっても素敵なおばあちゃまになっていらっしゃいました^^

映画の作り方としては、同性愛テイストが僅かですが効いているかな?と思います。
ヨーロッパ映画としては、ごく標準的かもしれませんが(^_^;)

使われているオペラのアリアは、必ずしも私の好きなものではありませんし、映像の繋ぎ方が何となく中途半端かな?という気がします。
(さっきコレだったのに、次はアレ?おや、またコレに戻ったわ〜〜というような感じです^^;)

往年の歌手達の素顔が垣間見えるということでは、とても貴重な映像です。

お気に入り度・・★★★

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