オペラ:ディスク感想メモ

2008/04/16

《ルイザ・ミラー》2006年フェニーチェ DVD

気がついたら、一ヶ月以上放置してました(^^ゞ

アクセス解析したら、マメに覗いて下さっている方もいるようで…またもや更新がストップしてしまったこと、心苦しく思ってます。元気にしておりますので、心配しないで下さいねhappy01

たま~~の記事がこんなのばっかりで、恐縮ですけどcoldsweats01

**************************

Lmfenicedvd_2 今年1月下旬に、ヨーロッパで先行して発売されましたが、4月に入ってやっと、日本でも発売されました。一応、アレクサンドル・ヴィノグラドフの出演している正規盤DVDは、これが初めてなので、楽しみに予約を入れてましたcoldsweats01
ざっとのつもりが、かなり長くなってしまった感想です。

●同じプロダクションで、3つのメディアが手元に…

最初に聴いたのが、2年前にライブ放送されたときにリアルタイムで頑張って聴いた、修正・編集一切なしバージョン。それまで殆ど馴染みがなかった作品だったけど、一応夜中の放送に向けて、図書館からマゼール盤を借りてきて、一通り聴いておきました。だってヴァルター伯爵が何処で出るかくらいは把握しておきたかったですしね。

やっぱりあんまり面白くないなぁ…というのが、借りてきたCDの感想。

そんな感じで(あまり期待せずに)放送を聴いたら、意外と面白くて、睡魔にも負けずに頑張れた。伯爵ってけっこう歌うところあるのね、って感じ?

次に聴いたのが、去年5月に発売されたCD。これが…
序曲の勢いからして、イマイチ乗り切れてないというか、大事に行き過ぎているという感じで。編集しちゃったが故、音楽の勢いが死んでしまったかのような感じ…かな。

で、上演から2年経ってのDVD発売。ということで、同じプロダクションなのに、3つのメディアが手元にある、という。。。幸せといえば、幸せ…かなぁ。

続きを読む "《ルイザ・ミラー》2006年フェニーチェ DVD"

| | コメント (4)

2008/02/16

カルメン@新国立劇場 ハイライト放送

放送も(ハイライトとは言え)終って一段落ついたということで、今更ですが、昨年秋のマゼット@リンデン来日ドン・ジョヴァンニと、エスカミーリョ@新国の鑑賞記&それに関する雑記をまとめました。90%以上、ブログからの転載ですけどcoldsweats01

:: Alexander Vinogradov @Tokyo,Japan -2007 Autumn & Winter ::

***************************:

いやはや。ホントに地上波の威力ってスゴイですね(^^ゞ このブログも、《彼のお部屋》も、放送のあった2月15日~16日にかけての1日当たりのアクセス数、最高記録更新しました。ビックリcoldsweats01

放送を観て、検索で辿り着いて下さった方々、はじめまして!

宜しければ、放送の感想&(特に、コレで辿り着いて下さった方には是非^^!)エスカミーリョの感想など、お聞かせくださると嬉しいです。

あ、もちろん普段から読んで下さっている読者の方々にもhappy01

ハイライトとはいえ、放送時間2時間という枠をめいっぱい使って編集してあったので、思ったよりも違和感のない繋げ方かな、と思いましたが、できれば3幕前半のホセとエスカミーリョの決闘シーンも入れて欲しかった!というのが、正直な感想(^^;

まあ、つけたしのような部分とはいえ、あるのとないのだと、あの直後…ミカエラがホセを迎えに来て一騒動 ⇒ 「俺は一旦立ち去るが、また来るぞ」のくだりに、今ひとつ説得力がないような気もしました。

ちなみに、12月6日(5回目)9日(最終日)の両日の上演を編集しての放送でしたが、はっきりわかったのは、(昨日の映像では「全4幕」と書いてありましたが、あの上演は3幕版なので、これは放送局側の間違いかな?)3幕後半の、エスカミーリョとカルメンのデュエット~ホセとカルメンのフィナーレの部分。
この部分は、9日の上演の分で、間違いないと思います。

あとは、多分…(100%の確信は持てないですけど、80% ⇒ 50%^^;くらいの自信coldsweats01
1幕のハバネラ~セギディーリア、この辺りは6日(5回目)
2幕のトレアドールは、9日(最終日…ジャンプの着地、ミスッてなかったから^^;;;)
です。
⇒ ごめんなさい!改めて録画を見返してみたら、どっちだかわかんなくなってしまいました(^^ゞ 

で、もう、こうして記録に残った以上、余計な詮索はするまい、どっちだっていいわぁ…という気になりました。記憶の中の聴覚は、あてにならないですねbleah ⇒ 正解:6日(本人談)

改めて見返してみると、感慨も新たに…という感じかな^^;
何しろ6回全てに通った公演、セットだって、衣装だって見慣れたものですが、それでもTVカメラを通して、自分の目線以外のところから見るのは、面白いです。

いえ、何度も通ったからこそ…という思い入れがあるのはもう、仕方がないですね。

以下、適当に割り引きながら読んで頂ければ、嬉しいです。

*************************

続きを読む "カルメン@新国立劇場 ハイライト放送"

| | コメント (22)

2007/02/23

探し物は宝物 -ナクソス島のアリアドネ 2003年パリ

Ariadne06a_1 うふふ。

ダレカさんの情報収集を始めた当初から探していた《アリアドネ@パリ》の映像ですが、パソコン用のちっちゃなファイルですが、念願叶って、観る事ができました。2年越しのささやかな願いが実ったってとこかな?

Ariadne34a_1 女喜劇役者ツェルビネッタのお仲間・男性4人の道化役者の一人ですから、役的に深みがあるような役でもないですし、もともと設定なんて、あってないようなもの。この演出では嬉しいことに(彼には滅多にない^^;)若い男の子たちという設定です。

殆ど素に近い状態の彼を映像で見られるのは、そりゃもう、ミーハーが服着て歩いているような私ですもの、バカだと思いつつ…

o( ≧∇≦ o)(o ≧∇≦)o ←こんな感じで喜んでみたりf(^^;

続きを読む "探し物は宝物 -ナクソス島のアリアドネ 2003年パリ"

| | コメント (16)

2006/12/20

モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》@ザルツブルグ 2006年

Dgsalz 今年はモーツァルトイヤーということで、夏のザルツブルグでの上演が全てDVD化されるということです。折りしも気分はドン・ジョヴァンニブーム+夏にドイツのArte-TVで放送された、ベルリン国立歌劇場でのカルメンの演出家と同じ演出ということで、まずはこちらを観てみることに。

ドン・ジョヴァンニブームと言っても、本当は私、この作品は長いこと苦手で、というか、とっつきにくかったのです。ここんとこ、ダレカさん効果(祝:レポレッロデビュー☆彡お陰さまでレビューも好評(*^^v)で、集中的に見聴きした結果、やっと「好き」と思えるようになったというか。。。ああ、いい加減な私。

で、結論から言うと:

続きを読む "モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》@ザルツブルグ 2006年"

| | コメント (22)

2006/12/11

ワーグナー《ローエングリン》@バーデン・バーデン2006年

Lohen

こちらで話題にしたものを、全曲観終えました。

edcさんも書いていらっしゃいますが、正規版のローエングリン映像としては五つ目です。ウィーンでのドミンゴのものと、バイロイトのヘルツォーク演出の映像(こちらは未DVD化)の収録が1990年~91年あたりですから、実に16年ぶり(!)の正規の映像収録なんですね。ちょっとびっくりしちゃいました(^^;

続きを読む "ワーグナー《ローエングリン》@バーデン・バーデン2006年"

| | コメント (11)

2006/11/02

ローエングリン@バーデン・バーデンDVDプレ情報

Lohen 昨日紹介した《期待のヘルデンテノール?!》のひとり、クラウス・フロリアン・フォークト氏の「ローエングリン」の映像ですが、こちらで、ちょっとだけ見られます。興味のある方はどうぞ~~
(要:QuickTime)

とりあえずの感想ですが…

続きを読む "ローエングリン@バーデン・バーデンDVDプレ情報"

| | コメント (12)

2006/10/12

プッチーニ《ラ・ボエーム》 コヴェントガーデン 1982年

…気分はすっかり《ボエーム》モード。

ったくもお、きっちり、ダレカさんのスケジュール通りに演目をセレクトしている私… (*v.v)。バカねぇ。。。。

コヴェントガーデンの《ボエーム》は未だにこの映像の時の演出なんですよ!と、以前edcさんが取り上げて下さったとき、サルダナパルスさんが仰っていたのを思い出しました。

…ダレカさんが、これと同じ舞台に立つなんて。

こういうときの私のドキドキソワソワは、毎度のことなので…今に始まったことじゃないんですけどね(^^ゞ

でも素直に、嬉しいです (*^-゚)v

ということで、以前見た時には、なんだかむさくるしい感じのひとだった(ご、ごめんなさい^^;)くらいの印象しかなかったコッリーネに注目しながら、久々に引っ張り出して、流しながらざーっと観てみました。

続きを読む "プッチーニ《ラ・ボエーム》 コヴェントガーデン 1982年"

| | コメント (12)

2006/08/24

《カルメン》 ベルリン国立歌劇場

Carmenvideo011 (2006年7月5日:独仏Arte-TVにて放送:2007年5月、フランスMEZZOでも放送)

同時刻にネット中継で聴いたラジオ放送の感想は♪こちら♪
8月25日追記:+こちら+の方が読みやすいかも。読みやすいほうでどうぞ…

追記その2:*こちら*で、9月~10月の再演について補足しました。

9月1日追記:YouTubeのリンクのみ残して、ビデオクリップ削除しました。
この映像に興味がある方は、お手数ですが★こちら★より問い合わせ下さいませ。

+++ YouTubeより +++

(予告なく削除されることがあります。リンク切れしている場合は、お知らせくださると嬉しいです)

1幕 ホセとミカエラの二重唱
1幕 カルメンとホセのやり取り
2幕 ホセの「花の歌」
3幕 フィナーレ(幕切れ部分に、エスカミーリョの声入り^^!)
4幕 フィナーレ

*******************************************

噂には聞いていたけど、主要登場人物の4人が全て死んでしまうという、いわば「台本読み替え」のシリアス演出。部分的にはセックスシーン、暴力的と受け止められる場面もあるし、華やかさ皆無、決して万人向けの「カルメン」ではないかもしれません。
それでも、不思議なくらい違和感も、嫌悪感も感じなかったのは、「物語や設定を読み替えていても、こちらが意味を感じられないような、人物像の矮小化をしていないから」かな…と感じました。

続きを読む "《カルメン》 ベルリン国立歌劇場"

| | コメント (10)

2006/03/08

モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》ベルリン国立歌劇場2002年

disk-04こちらに置いてあったものを引っ張ってきました。読みやすいほうでどうぞ…

私の個人的思い入れにより今やドイツ一、いやいやもしかしたら、世界一充実したオペラハウスであろうと信じているベルリン国立歌劇場が誇る?!斬新演出の『コジ』です。
この演出は2001年6月のプレミエで、2002年7月までに合計14回の公演を行い、座席占有率99%という大成功を収めたそうです。

disk-01 ドイツの女性映画監督が演出した舞台で、映像処理にもセンスの良さが随所に現れます。
序曲のところから、歌劇場の内部の様子や、観客がこの演奏をワクワクしながら待っている様子が映し出され、自分もその場にいるような雰囲気が味わえます(#^.^#)
時には指揮者も芝居にからみますし、お客様に訴えかけるような『視聴者参加型』の場面もあります。

disk-33 『コジ』の映像はベーム指揮の映画版ガーディナー指揮&演出/パリ・シャトレ座ライブのに続いて、これが3つ目だったんですけど、初めて「あ〜〜次、どうなるんだろう?」とわくわく、どきどきしながら、最後まで見れました。

この作品は、私よりも主人が大のお気に入りで、その関係でCDはけっこう色々聴いてる(聴かされてる?^^;)のですが、それでも一幕が限界・・で、二幕の面白さがイマイチわかりにくかったのです。

ベームのも、どこか作り物めいた、御伽噺のような感じで、これはこれで『古きよき〜』といった趣がそれなりに好きですが、今回のは、登場人物の心理がリアルに描かれていて、モーツァルトというよりも、シュトラウスやワーグナーの心理描写に近い感じがしました。

特にフィオルリディージの二幕のアリアを、こんなに綿密な心理表現を盛り込んだ歌い方は、レシュマンが初めてかもしれません。
『モーツァルトは音楽性が大事だから、あまり演劇的表現が合わない作品だ!』という意見もあるでしょうが、個人的には(やりすぎはよくないですけど)劇的表現があるほうが好きなので〜〜

この辺の『音楽性云々』については実はよくわかっていないですし、突き詰めれば、好みに合うか合わないか?ということでしょうか(^_^;)

disk-32ニ幕の、フェランドとフィオルリディージの二重唱・・まるで『ワルキューレ』のジークムントとジークリンデの二重唱を聴いている様な錯覚に陥りました。
二人ともちょっぴり太めで、とても美男美女とは言い難い・・面もナキニシモでしたが、そんなの吹っ飛んでしまうくらい、色っぽくって、心理描写が優れている場面でした。ウルウルしちゃいましたもの^^;;;

disk-03 船で旅立ちの場面を、飛行機にしたり、楽師がやってくるところを、ヒッピー達(彼らは俳優さんなのでしょう・・やたら美男美女が目立ちます^^;;;)のマリファナ・パーティにしたりするのは、歌詞と違う!ということに対しての批判もありますが、そもそもこのオペラの物語性って、ナンセンス^^;ですし、作品が出来た頃には『不道徳』だったわけですよね?
ということは、現代の感覚では、これくらいはやってくれても、大いに結構なのでは?

基本的には喜劇だから、何でもやってちょうだい^^とか、思っちゃいます〜

disk-31旅立ちの場面の舞台の構図だって、とても美しかったですし(危ない〜〜と思いつつ、ハシゴに座るトレーケルのポーズが、なかなか決まってた^^)ヒッピー達登場場面も、楽園みたいで夢がある、キレイな構図で、え?もう終わっちゃうの〜〜と思っちゃいましたもの^^;;;

disk-02 あ、そうそう^^
フェランド役のWerner Guera、なんか冴えないなーー;と最初は思ったんですが、ヒッピーに変装してから、それっぽく見えたのが可笑しかったです(#^.^#)

フェランドって、自分の恋人は先に掠め取られちゃうし、自分はなかなかうまく誘惑できないでいるし、結構情けない役のような気がします^^;
だから、ハンサムなグリエルモに対して、こういう、ちょっと人のよさそうな、冴えない感じの人を使ったのって、もしかして演出意図なんだろうか?^^;と思ったりしました^^誠実そうだし。

でも、演技もハマってたし、声がとてもキレイだったので、許しちゃいます^^;;;フェランドのアリア『裏切られても嘲笑されても』がカットされていたのがとっても残念。

何と言っても、どんな突飛な舞台であろうが、最終的には『演出を生かすも殺すも歌手次第』かもしれません^^;
この映像の歌手達は、ホントに皆演技達者だし、旋律を含めて歌を理解してる!と感じました。
フレッシュな歌手達が、めいっぱい頑張って歌ってる姿だけでも感動的(@。@;

disk-30 通常、年配の男性・・という設定のドン・アルフォンゾですが、この演出では、他の登場人物との年齢差が殆どない風貌の、ローマン・トレーケルが手掛けています。で、勿論『老哲学者』ではなく、『若いわけあり風の男^^;』なわけです。

これはシニカルな感じがなかなか効いていて、役に合ってると思いました。歌そのものの表現はちょっと単調かなぁ?!と思いましたけど(^_^;) 彼は演技達者ですし、生の舞台で見るととても魅力的なので・・許しちゃいます^^

何故か彼はデスピーナにちょっかいをかけるわけですが、美男美女ってこともあって、この二人の絡みも視覚的に美しいです。

disk-34 それから、ラスト部分の扱い方にも、この演出の面白さ・・というか、ある意味真面目に演出した点として、特筆するべきところだと思います。この演出では、最後の場面、決して『和解』ではないです。
恋人達は、男も女もやってはいけないことをしてしまった・・って風に見えると思います。そう、とっても苦い結末ですもの。

この作品、そもそもこのストーリー性を真面目に考えたら、とんでもない女性蔑視になりかねませんし、騙した男達の方だって、黙ってはいられないはず。真剣にストーリー性を追求していけば、最後は6人で立ったままニコニコ笑って・・なんて、できないと思うのです(^_^;)

男の側から見た『貞淑で、言うことをよく聞いて・・美しくって!』という女・・『オンナは慎ましやかに、貞淑に・・』と、潜在的に思っている男性から見た演出というのが、今までの映像では多かったと思います。
この点を炙り出したのは、やはり女のヒトの演出だからかな?思います。

漫然と同じことを続けていくのは、演出家の怠慢ですし、この作品の新しい可能性を、真剣に作り上げた、真面目な舞台です。
特に、輸入版DVDのジャケットの印象が『ふっざけてるぅ〜〜』という感じなのですが、中身は決してそんなことはありません!

『コジ』は『フィガロ』や『ドン・ジョヴァンニ』と比較して、どうも馴染めない・・と思っていらっしゃる方、古典オペラは演劇性がなくって、ちょっと退屈だな・・と感じていらっしゃるには、是非オススメします。一見の価値あり!です

(個人的には、この演出をベルリンで、生で見たい〜〜と切望してます(#^.^#))
→生でご覧になっていらっしゃるフンメルさんの楽しいレポートはこちらからGo!

********************************

フィオルリディージ・・Dorothea Roeschmann (ドロテア・レッシュマン)
ドラベッラ・・Katharina Kammerrloher (カタリーナ・カンマーローアー)
グリエルモ・・Hanno Mueller-Brachmann (ハンノ・ミュラー=ブラッハマン)
フェランド・・Werner Guera (ヴェルナー・ギューラー)
デスピーナ・・Daniela Bruera (ダニエラ・ブルエラ)
ドン・アルフォンゾ・・Roman Trekel (ローマン・トレーケル)

指揮:Daniel Barenboim(ダニエル・バレンボイム)
演出:Doris Doerrie(ドリス・デーリエ) 

********************************

新しい記事をひねりだす気力が湧かないので、HPに置いてあったものをこちらに持ってきました。これ、サイト開設後間もない頃に書いたもののような気もするんですけど、トレーケルの実演に当たった話を織り込んでいる所をみると、去年の初め頃なのかしら?それとも、その部分だけ、後から付け足したのかもしれませんけど…

なんだか語調が今とは微妙に違うような気がしますね(^。^;

最近は、少し落ち着いてきたのかもしれません…(年取ったってことかしら?^^;それとも…?)

| | コメント (4)

2005/12/20

モーツァルト《魔笛》スカラ座1995年

最初にサルダナパルスさんのお宅で紹介され、次に、edcさんのお宅で紹介されたからには、見てみなくちゃ!!ということで(^^!

舞台写真を含めた詳しい解説、感想はサルダナパルスさんのお宅一部映像はedcさんのお宅でどうぞ!!

サイモン・キーンリーサイド@パパゲーノは、2003年コヴェントガーデンでの映像でも見られますか、スカラ座ではとにかく若い!!edcさんが
《このパパゲーノはもしかしたら本当に鳥なのかも・・、まるでニワトリみたいな動きをするのが傑作です。》
と仰ってますが、全く私も同感です。

アンドレア・ロスト@パミーナは、お名前だけは知っていたのですが、彼女を見た(聴いた)のは初めてです。もっと細い声を予想していたんですが、意外と重いんですね。ビックリ(@。@;
この役に対する私のイメージと歌のスタイルが少し違うかな?でも見た目は美しいですね。
彼女、ドイツ物はあまり他にはやってないような気がしますが、どうなんでしょうか…

私の場合、諸般の事情により、どんなザラストロにもひたすら厳しくなりますけどf(^-^; マティアス・ヘレ@ザラストロ、いわゆる《ステレオタイプ的ザラストロ》だと思います。
個人的にはこの役には、もう少し色気が欲しいな…なーんてね。
ワーグナーで時々、お名前を拝見しますよね。

少し残念だな、と思うのが、小気味良いテンポで進むのは、それなりに快適なんですが、それだけに《魔笛》の、何と言うのか…《間》みたいなものが薄まっているような気がします。
でもこれがイタリアのテンポなのかもしれませんね(^^!

***************************

パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パパゲーナ:リーザ・ラールソン
タミーノ:ポール・グローヴズ
パミーナ:アンドレア・ロスト
ザラストロ:マティアス・ヘレ
夜の女王:ヴィクトリア・ルキアネツ
モノスタトス:セルジョ・ベルトッキ
三人の侍女:アディーナ・ニテスク(*1)、ペトラ・ラング、リーオバ・ブラウン
武装した男:アントニー・マイケルズ・ムーア
三人の童子:テルツ少年合唱団員

指揮:リッカルド・ムーティー
演出:ロベルト・デ・シモーヌ

(*1) 昨年12月、ベルリン・ドイツ・オペラの「マノン・レスコー」でのタイトルロールでした。

***************************

私は途中で脱落してしまった"we need a here!"の残りをedcさんが読了なさったので(ありがとうございますm(__)m)HPにおいてある"Collaboration"のページ、ちょっと改造しました。

今日の記事も《魔笛のお部屋》に、追記してあります。

| | コメント (8)

2005/11/09

The Making of turandot@unter den linden

ドリス・デーリエ演出「トゥーランドット」メイキングDVD 先日、リンデンでのトゥーランドット@ドリス・デーリエのプロダクションの、メイキングビデオがあるよ!と教えてもらいました。海○盤ではなく、ベルリン国立歌劇場で販売されている、れっきとした正規の商品です。
情報提供、ありがとうございます(^o^)

このプロダクションに関しては賛否両論あるのは百も承知、だけど興味があるのは事実で、出来れば全曲見てみたいところですけど、とりあえず部分的にでも見られればいいかしら?という好奇心で、早速見てみました。

内容は殆どがデーリエさんへのインタビューで占められていますが、一部舞台映像や、稽古の様子が見られます。
デーリエさん、演出家として真面目に仕事に取り組んでいるというのがよくわかります。しゃべっている内容は全くわからないんですけど、話している姿からは、不真面目…という印象はゼロです。

現場の雰囲気も和気藹々として、楽しそうです。

トゥーランドット役のSylvie Valayre,とっても魅力的ですね。彼女のインタビューも入ってますけど、役作りから真剣に取り組んでいるのがわかるし、特に大きな目の表情がとってもステキ。ファンになりそうです(^^
カラフ役のDalio Volonteも、写真で見るよりも見苦しくない(失礼^^!)ですし、この演出にはよく合っているように感じました。

左からピン・パン・ポン。横たわっているミイラがティムール 噂の着ぐるみピン・パン・ポンの衣装は、写真で見るといかにも硬そうな素材で、ガチガチ状態で動いているのかな?と思っていたのですが、ちゃんと柔らかい素材で出来ているんですね。当たり前ですけど…
3人の衣装合わせの様子、楽しそうでした(^^l

舞台写真だけでも色彩がきれいで、決して見苦しい舞台ではないだろうと想像していましたが、動く映像で見ると、それがよくわかります。一部を見たら、よりいっそう全部見たい!と思いました

ところでこの演出のプレミエには、アレクサンドル・ヴィノグラドフもティムール役として出演しています。彼にとっては、

「音楽的にも舞台的にも、今まで経験した最高のプロダクションの一つ」

だったそうです。デーリエは、登場人物の性格や人間関係を綿密に作り上げていた…とのこと。
(只今読書中^^;のDas Opernglas2004年6月号インタビューより。今回はちょっと端折って紹介しています)

確かにこの映像を見ていると、彼女がドラマを非常に綿密に組み立てている…という感じが伝わってきます。
言葉がはっきりわからないので、見た目だけからの憶測ですが、お芝居形式のロールプレーイングなどを取り入れて、人間関係を洗い出して行くような稽古場面も見られます。こういうのも、非常に興味深かったです。

そんなにたくさんのオペラのメイキングビデオを見たわけではありませんが、こういう稽古のやり方は、今までに見たことがなかったと思います。
映画監督ならではのやり方かもしれませんね。

余談:
そのヴィノグラドフの「動く姿」が見られるかな?という下心も半分ありましたが、ちょろっとだけ、映ってます。残念ながら音声はナシですけど…

今までに見ているスナップ写真から何となく想像していたのですが、普段着の彼は憂いを含みつつ、かわいい顔をしているんですけど、冴えないです。服装のセンスも含めて、旧東独やベルリンでよく見かける、おとなしそうな雰囲気の、いかにも東欧の人だなぁという感じを受けます…

あの神々しかったザラストロは幻だったのかしら?!

もっとも、ドイツでこの手の男性を見かけるたびに、亭主を置き去りにして、ついて行きたくなる衝動に駆られるほど、この手の男には弱いので、しっかり惚れ直しましたけど(///

メイキングビデオでも、正規版の映像に名前が載るのは嬉しい そして、クレジットに彼の名前が出ていることで、ニヤニヤしている、大バカモノです…

せめて字幕があれば、尚面白いのでしょうけど、見てるだけでも楽しいし、色んな意味で興味深い映像です。

入手先はこちら(PAL式・送料は日本、アメリカ共4ユーロ)

プレミエではありませんが、この舞台を実際にご覧になられたフンメルさんのレポートはこちら

《ドリス・デーリエ監督の映画》

MON-ZEN

愛され作戦

《映像で観られるオペラ演出作品》

ベルリン国立歌劇場「コジ・ファン・トゥッテ」

| | コメント (4)

2005/11/04

R.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》 映画版 1977年

美しいアリアドネ edcさんのお宅でも既に紹介済みです(^o^)

3年ほど前でしょうか?最初に見たのがこの映像でした。バラの騎士やアラベラなどの、お洒落な感じのメロディがついているシュトラウスの作品にハマり始めた頃だったと思います。この作品にもすぐに反応。なかなか開眼とまでは行かなかったのですけど…

作曲家と音楽教師 豪華なキャストで、役柄と見た目のズレもなく、王道中の王道とも言える演出ですし、作品の面白さを窺い知るのには、充分な映像です。
作曲家とツェルビネッタ、声的にも勿論ですが、姿も本当に美しいです。特に作曲家のトゥールデリーゼ・シュミットは、私はこの役以外での録音・録画を知らないのですが、とっても魅力的な方ですね。真っ直ぐな作曲家のイメージにピッタリだと思います。

ツェルビネッタ、かわいらしいですね このコンビは、昨年Orfeoから発売された'82サヴァリッシュ指揮のザルツブルグライブ盤のCDでも聴けますが、音楽的にはCDの方が、ライブということもあってか、盛り上がっているような気がします。
でも目も一緒に楽しみたい!という意味合いでは、この映像は魅力的だと思います。

若々しく、美しい神バッカス バッカスは最高(^^! プロローグでのワガママぶりは、もしかして地じゃないのぉ?!とつっこみたくなるくらい、ハマってますし、「オペラ」の方では、あま〜い二枚目ぶりを発揮。
ルネ・コロは最近すっかりご無沙汰でしたが、こういう派手な旋律で、ぐーっと歌い上げる役だと、ホントによく合っていると思います。久々に痺れさせて頂きました(^^;

edcさんが「凛々しいショットを捜すのに苦労?!」なさって、ステキな立ち姿(とプロローグでのワガママぶり?!)を紹介していらっしゃいます。ということで、私は思いっきり甘いショットをご紹介しましょう(^^!

左からツェドニク、ひとりおいてグルベローヴァ、ユングヴィルト えーと、この作品の《道化オタク》としては、道化さんたちにも注目しないわけにはいきません(^^;
テノールの道化の一人(ブリゲッラ)にツェドニク(彼は舞踏教師との二役ですね)、バスのトゥルファルディンにはマンフレート・ユングヴィルトと、なかなか豪華な組み合わせです。
アンサンブルのテンポの取り方は、古きよきウィーンの香り?!という感じがします。

主な配役:
プリマドンナ/アリアドネ:グンドラ・ヤノヴィッツ
ツェルビネッタ:エディタ・グルベローヴァ
テノール歌手/バッカス:ルネ・コロ
舞踏教師/ブリゲッラ:ハインツ・ツェドニク
音楽教師 :ワルター・ベリー
作曲家:トゥールデリーゼ・シュミット
執事長:エーリッヒ・クンツ
トゥルファルディン:マンフレート・ユングヴィルト

カール・ベーム指揮 ウイーン・フィル 1977年
ウィーン国立歌劇場フィリッポ・サンジュスト演出に基づいた映画版

《関連記事》

・2004年10月4日:速報!ベームの『アリアドネ』映像

・2005年10月27日:ドレスデン1999年 映像鑑賞メモ

・2005年10月28日:ザルツブルク1965年 映像鑑賞メモ

・2005年11月3日:ザルツブルグ2001年 映像鑑賞メモ

| | コメント (3)

R.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》 ザルツブルグ2001年

プロローグ相当顰蹙ものの演出だったという噂はかねがね聞いていましたし、先日こちらのコメント欄でもオドカサレタ?!ので、内心ドキドキ…だったんですが…

ふふふ…面白かったです(^^;
最近は集中力を欠いている為、一つの作品を飛ばし見しないで、最後まで一度で見るなんて、滅多にないんですが、これは一気に見てしまいました。

このオペラ、特に前半の「プロローグ」では、もともとお芝居に近い形態ですし、こういうのを違和感なくこなせる最近の歌手さんたちは器用だな…と思います。台詞だけの執事長や、音楽教師も見てて飽きませんでした。
舞台も直線的でシンプルですし…

ツェルビネッタと道化たち。特にハルレキンの目つきが…怖い。 確かに楽しい旋律がついているこの箇所での、道化くんたちとツェルビネッタに、ここまでやらせる必然性はあるのか?!ですが、見方によっては「金とセックスに飢えたドラッグ中毒のロックグループ?!」に見えないこともないので(道化たちの風采はともかく、路線としてはもしかすると「病んだティーンエイジャー」路線かも…)これはこれでもいいんじゃないかしら?

エログロセックス&暴力シーン、もちろん私も大喜びで積極的に見たいとは思いませんけど、オペラの中で何となく納得しちゃうというか、うまくハマる瞬間があると思います…

恥ずかしく見えたとしたら、演技者に問題があるのであって(確かにこの手の場面は、容姿もさることながら、相当演技達者でなければ、辛い…歌手にとっては大変ToTだと思います)決して演出全体のせいではないと思います。

この箇所、純粋に音楽的なアンサンブルとしては、ドレスデンの映像パリの放送録音の方が、よくまとまっていると思います。ツェルビネッタもパリの方が、ノビノビ歌っている気がします。
彼女、喉の手術をしたのは、いつ頃だったでしょうか?

フランツーヨーゼフ・ゼーリヒさん ところでこの映像の、何となく西郷隆盛さんの銅像に似ている風采トゥルファルディン君(←道化の名前を覚えたのは、ナントカの効果あり(^o^)/~~~)どっかで見たことある〜と思ったら、コヴェントガーデンの「魔笛」のザラストロだったフランツーヨーゼフ・ゼーリヒですね。この前話題にした、ムーティの新盤「ドン・ジョヴァンニ」の騎士長もこの人でした。

(ちなみにゼーリヒ氏は’62生まれ。この12月-1月にシカゴリリックオペラで、ザラストロ歌う予定です)

妖精たちの一人に、同じ「魔笛」の夜の女王のディアーナ・ダムラウも出てますね。こちらは、姿を見てもわからなかったのですが、ソプラノの声が図抜けてスカーンと響いてきたので、アレ?!と思いました。で、キャスト確認したところ「ディアーナ・ダムロー」と紹介されていました。

「飲み」で意気投合?^^!ツェルビネッタとアリアドネ このツェルビネッタと仲間たちに限らず、登場人物は全員「病んでいる」っぽいのが、この演出のミソでしょうか。

特にアリアドネとバッカス、ハマってるかも…(^^
アリアドネ、バルセロナの《ワルキューレ》映像の時には、ぴょこぴょこした歩き方が気になったんですけど、この精神状態不安定アリアドネだと、まさにピッタリって感じ。
もしかしてアル中?!このアリアドネ…でも決まってますネ アリアドネは、個人的には強い声のソプラノが好みなので、この声もいい!と思いました。もう少しニュアンスがあれば、尚よかったんでしょうけど…

バッカス、ドレスデンの映像と同一人物とは思えません。今回の映像の方がかわいいですね。結構器用なひとなのかも…ホントに雰囲気、全然違うので、前もって知らなかったら、別人だと思ったかもしれません。
とくれば、パリの上演どんな風だったのか、ますます気になります。ああ、音だけでも充分魅力的ですけど、やっぱり映像も見たい!

バッカスとアリアドネ。どっちもアメリカン。でかっ! 歌の方も、強い声のアリアドネとの相乗効果もあって、3つのソフトの中では一番よかったような気がします。
(演出上は、決して「強い男」じゃないんですけど、今回に限っては全く気にならなかったですね^^;)

それと、日本語字幕付きで見たのは久しぶりだったので、このオペラの歌詞の意味も考えさせられました。歌詞の内容、きちんと把握したいです。

いつもオペラを聴く時に、生意気にも「発音がどうのこうの」とか言ってる割には、歌詞の内容には比較的無頓着で、旋律優先で聴いちゃってたんですが…

ホフマンスタールって、やっぱり洒落た人ですよね(^。-)-☆

そしてその歌詞に、ステキな旋律をつけたシュトラウスも…やっぱり大好きだな:−)

・edcさん宅の鑑賞メモはこちら

主な配役:

プリマドンナ/アリアドネ:デボラ・ポラスキ
ツェルビネッタ:ナタリー・デッセイ
テノール歌手/バッカス:ジョン・ヴィラーズ
作曲家:スーザン・グラハム
音楽教師:ジョン・ブレッヒェラー
ダンス・マネージャー:ジェフリー・フランシス
執事長:アンドレ・ユング
道化:ラッセル・ブラウン、ハインツ・ゲーリヒ、フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ
妖精:ディアーナ・ダムロー、アリス・クート、マルティーナ・ジェンコーワ

指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
演出:ヨッシ・ヴィーラー&セルジオ・モラービト 

《関連記事》

・2004年10月4日:速報!ベームの『アリアドネ』映像

・2005年10月27日:ドレスデン1999年 映像鑑賞メモ

・2005年10月28日:ザルツブルク1965年 映像鑑賞メモ

| | コメント (10)

2005/10/29

R.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》 ザルツブルグ1965年

輸入版リージョンフリー この映像、去年こちらにも感想を書いていますが、久しぶりに見直してみました。

古きよき時代を感じさせる、とても質の高い演奏ですが、改めて見直してみると、やはり時代性は否めないかな…と思いました。

演出は古式ゆかしき、オーソドックスな形ですが、決して歌手は突っ立っているだけではなく、ちゃんと演技しているのですが、どこか没入できません。オーケストラもどこか、のんびりしたような…

もしかしたら、演奏スタイルの時代性も関係しているのかも…と思いました。

作曲家と音楽教師作曲家、見た目も美しく、役柄によく合った容姿だと思いますが、歌だけだと、ちょっと間が持たないかしら…
割と好きな歌手さんなのですが、あまり歌い回しが器用ではないように感じます。というよりも、これも時代性の問題なのかもしれません。

せっかくかわいい踊り子なのに… ツェルビネッタ、去年の感想にも書きましたけど、本当に動きが軽やかで、まさに踊り子がそこにいる!という感じ。ステップの踏み方は、ホントにバレリーナのようです。

でも、声が細すぎるのかな…歌の方はかなり苦しそうに感じます。
こういうのは相対的な問題ですから、これだけしか知らなければ、勿論素晴らしいのでしょうけど…
こちらも、割と好きな歌手さんだけに、今回見直して見て「あれ??」と感じたのは、自分でも意外な気がしました。

古さは否めないかしら… この軽やかなツェルビネッタに対して、道化たちがあまりにも鈍重です。歌も動きも、リズムにのれない…
ツェルビネッタが軽やかに動けば動くほど、そのギャップが歴然と感じられて、見ているこちらの方がちょっと恥ずかしいような感じを受けました。
こういった小回りの必要な役柄は役作り、歌い回し共に、現代の歌手の方が遥かに気が効いていると、つくづく感じました…

それにやっぱり、今の感覚から見ると、少し老けすぎな気が…これも相対的な問題かもしれませんけど。

アリアドネとバッカスの出会い。大好きなシーン バッカスは声も、ちゃんとテノールの声に聴こえますし、本当はもう少し柔らかく歌って欲しいかな?って気もしますけど、あんまり文句ばっかり言うのもナンですから(^^;

見た目も、古い世代のハンサムさん!という感じですが、やっぱり素敵。スタイル抜群・ミニスカート?もよく似合ってます。「若々しい、美しい神!」のイメージは充分に感じられます。

ステキなバッカス、女らしいアリアドネ このディスクで一番印象に残ったのは、アリアドネです。とびきりの美女!というわけでもないですし、声もくぐもった声で、格別に魅力があるというわけではないんですけど、本当に歌に心がこもっている…と感じます。

こういう表情、いいです… そして、何よりも表情がとっても細やか。大げさな演技をしているわけではないのですけど、嘆きの様子もさることながら、徐々にバッカスに心を開いていく様子が、表情の変化からも伺えて、目が離せませんでした。

主な配役:
プリマドンナ/アリアドネ:ヒルテガルト・ヒレブレヒト(Hildegart Hillebrecht)
作曲家:セーナ・ユリナッチ(Sena Jurinac)
ツェルビネッタ:レリ・グリスト(Reri Grist)
テノール歌手/バッカス:ジェス・トーマス(Jess Thomas)
音楽教師:パウル・シェフラー(Paul Schoeffler)
舞踏教師:Jon van Kesteren

指揮:カール・ベーム
演出:ギュンター・レンネルト

《関連記事》

・2004年10月4日:速報!ベームの『アリアドネ』映像

・2005年10月27日:ドレスデン1999年 映像鑑賞メモ

・edcさん宅R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」ザルツブルク1965年

| | コメント (8)

2005/10/28

R.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》 ドレスデン1999年

アメリカ版リージョン1のみ ヨーロッパ版PAL式 「プロローグ」の場面から、「オペラ」を見る為に集まったドレスアップした上流階級の男女(これがいかにも、ドイツの《ソウイウカンジ》な風貌の人たちが多くて、芸が細かい!と思いました^^;)が出入りし、そこから既に「劇中劇」が始まっているような感覚を受けます。

「オペラ」も、この同じ舞台の中で行われます。通常、「オペラ」には出てこない作曲家が舞台の端から、こっそりこの「オペラ」を覗いて見ていたり、それに気がついたツェルビネッタが、彼を舞台に引っ張ってきて、ツェルビネッタのアリアの伴奏をさせたりします。

バッカスとアリアドネの出会い。左側から老婦人がこの様子を見てます プロローグとオペラを、厳格に分けたい!という向きの方には、奇妙な感じを受けるかもしれませんが、こうすることによって、むしろ繋がりが明確に見えてきて、私にはとても新鮮に感じました。

オタクっぽい作曲家&少し蓮っ葉なツェルビネッタ 作曲家は、いかにも神経質そうなオタクっぽい風貌で、それがかえって現代的な感じがします。この役、ズボン役の中でもちょっと変わった役ですし、この役作りは、とても面白いと思いました。歌も丁寧で、心がこもっていると思います。

観客の男達、なかなかステキですね ツェルビネッタは少し年を取りすぎているかしら…?角度によっては可愛らしく見えますし、遠目で見る分には問題ないかもしれませんが、映像でアップになると、ちょっと辛いです…
少し蓮っ葉すぎる気もしますけど、「観客」の男達との絡みも加わっての「ツェルビネッタのアリア」は、なかなか面白かったです。

アリアドネは、結構貫禄あって(^^;「いかにも高慢ちきなプリマドンナ」という感じがします。この役なら、こういう容姿の方がかえっていいのかもしれません。歌の方はまずまずかな?

★2006年8月2日 思い出し追記(^^;★

このアリアドネ役スーザン・アンソニーは、その後2006年1月の「さまよえるオランダ人@ベルリン国立歌劇場」のゼンタ役で実際に聴くことができました。共演者(ダーラント&エリック)が素晴らしかったこともあるかもしれませんが(^^;狂気が内へ内へ向かっていく…というのを、嘘っぽくなく、女性らしい細やかな表現と演技で体現した、本当に素敵なゼンタでした。私の中ではゼンタ=彼女、という図式が成り立っています。

バッカスとアリアドネ バッカスは、大男ですね(^^;
この役にはなんとなしに思い入れがあって(シュトラウスのテノール役では、珍しいヘルデンテノールの役ですし^^!)ついつい色々求めたくなります…
折角の派手な旋律ですもの。演出がどうであれ、声や歌い方から受ける「若々しい、美しい神!」のイメージは崩して欲しくないんですけど…
でも実演で見ると、この大男のバッカスはそれなりに見栄えがしそうな気はします…

気になる道化くんたち・これからこのオペラを見るときには、要注目!^^; パリの放送録音のお陰で、めでたくアンサンブルの魅力に開眼した、気になる道化たちですけど、この映像の道化くんたちも若いです。
実際の舞台だと、若手の歌手がやる方が、よく動けるでしょうし、コミカルな感じがよく出て、面白いんじゃないかしら?この映像でも、この部分は気に入って、繰り返し見てしまいました(^^;

取り残されたハルレキン君… 道化仲間の中でツェルビネッタを射止めたはずの、ハルレキン君、最後の最後にツェルビネッタは作曲家を選んでしまい、エンディング場面で舞台の片隅に、ひとりぼっちで取り残されるのですが、道化ってやっぱり悲しいものなのかな…って、ズシンときました。

この映像、色んな意味で、色んな発見があり、色々考えたいことが出てきました。暫く、アリアドネブームが続きそう…

相変らず、頭が大きいな…個人的に嬉しかったのは、音楽教師としてテオ・アダム氏の元気なお姿を拝見できたことでしょうか(^^;
この当時、73歳だそうです。

地元ドレスデンの舞台には、現在でも年に1,2回出ているそうですが、ノーブルな美声と、語るような表現力は健在。矍鑠とした舞台姿、若手の歌手に混じってこういうベテランが脇役で出ると、舞台がとても締まると思います。

★2006年8月2日追記★

アダムは今年の8月1日で満80歳。今年の12月・ドレスデンでの《魔弾の射手》隠者役を最後に、舞台を引退すると発表しました。彼について簡単にまとめた記事はこちらからGo!

もう一つ嬉しいのが、ドレスデンでの録画…ということです。この劇場にも3回行きましたし、やっぱり実際に行ったことのある劇場の映像が見られると、何となく嬉しくなります。

そして何より、ドレスデンはシュトラウスとはゆかりのある劇場ですし、一度はこの劇場でシュトラウスの作品を思う存分、堪能したいものです…

主な配役:
プリマドンナ/アリアドネ:スーザン・アンソニー(
Susan Anthony)
作曲家:ソフィー・コッホ(Sophie Koch)
ツェルビネッタ:イリーデ・マルティネス(Iride Martinez)
テノール歌手/バッカス:ジョン・ヴィラーズ(Jon Villars)
音楽教師:テオ・アダム(Theo Adam)
舞踏教師:ヴェルナー・ギュラー(Werner Guera)

指揮:コリン・ディヴィス
演出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ

《11月1日 追記》
edcさんもこの映像についての記事を書いて下さいました。

《関連記事》

・2004年10月4日:速報!ベームの『アリアドネ』映像

・2005年10月28日:ザルツブルク1965年 映像鑑賞メモ

・2004年11月3日:ザルツブルグ2001年 映像鑑賞メモ

| | コメント (17)

2005/10/27

極上のシャンパンに酔ったみたい

…元のKeyakiさん宅で6人の《シャンパン》、サルダナパルスさんのお宅で4人の《シャンパン》、そして我が家で12人の《シャンパン》祭り…盛り上がって楽しいですね。。→11月9日 ファイル削除しました。

(正確には、Keyakiさんのお宅とは一人、サルダナパルスさんのお宅では二人サンプルがダブっているので、合計19人…ですね(^^;)

けれど、さすがに酔ってしまいました(^^ゞ もうおなかいっぱいですぅ…

と言うといかにも!って感じで、収まりがいいんですけど…

実は、10日ほど前から、本当は全く違うものに酔っていたりします…
今の私の頭の中、本当はこっちでいっぱい…

うふふ。

それにしても、至極少量のシャンパンでメロメロに酔っているようでは、先が思いやられます…(///

・ナクソス島のアリアドネ 2003年パリライブ盤

| | コメント (7)

2005/10/21

モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」ウィーン国立歌劇場 1999年

《10月21日 追記》
☆edcさん宅のムーティ旧盤の記事&サルダナパルスさん宅のフェラーラ歌劇場の映像記事をリンクさせて頂きました。

ムーティ指揮 ウィーン国立歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」 昨日の記事でちょっとご紹介しましたが、日本未発売(この響き、なんとなしにいい感じが…^^;)ですし、興味のある方もいらっしゃると思いますので、もう少し詳しくご紹介します。

(2006年6月1日追記:国内版も発売されたそうです)

ウィーン国立歌劇場のビデオクリップで見られるものと同じ映像だと思います。真ん中辺りまでスクロールし、 Don Giovanni のところでVideobeispiel をクリックすると見られると思います)

☆コメント欄に情報を頂きました。2000年に新国立劇場で上演されたプロダクションと同一のものとのことです。keyakiさん、情報ありがとうございます(^^)

ジャケットのジョヴァンニのかつらに目が行く…と、昨日の記事のコメント欄で話題になりましたが、あのかつらをずーっと被っているわけではなく、状況に応じてジョヴァンニの髪型は七変化します。
ジョヴァンニを改心させようとするエルヴィーラ一番いいのは、最後の晩餐のところかしら?自然な髪型ですし、かえってこの方がいいような気がします。ビデオクリップでも見られますね。

元々この作品があまり得意ではない身の上としては、鑑賞し続ける為に、非常に忍耐力のいる映像です。全体的に画面(=舞台)が暗く、ダリの絵を思わせるような、絵画的な舞台ではあり、興味を惹かれる部分もあるのですが。

オッターヴィオとアンナそして、場面転換ごとにジョヴァンニのかつらだけでなく、登場人物の衣装もコロコロ変わります。あら、この衣装ステキ!と思っていると、次の場面では、んー、なんだかな…というものに変わったりと、統一感に欠けるような…

忍耐力がいるもう一つの理由は、多分私自身の問題でしょう。
うまく言えないのですが、早いパッセージで歌手が歌いづらそうにしている面も見受けられますし、そういう場面ではテンポをもう少し落としてもいいような気がします。
演奏時間そのものは短いのかもしれませんが、そういう時って、かえってものすごく長く感じるのです…

田舎臭いマゼットと都会的ツェルリーナ結婚式の場面はこの舞台で唯一と言ってもいいくらい、明るくきれいな場面です。
ツェルリーナ、イメージとちょっと違うというか…私はこの役、細いソプラノの声(フィガロで言うと、スザンナの声に当たるかしら?)で歌われる方が、娘らしさが感じられて好きです。

マゼットは若くて、いかにもどんくさそうというか、田舎臭い感じで、容姿は私のイメージにピッタリです。一筋縄ではいかない、都会的な雰囲気のツェルリーナに、いいように振り回されていますけど、お芝居も上手いし、可愛いと思いました(^。^;
やっぱり、この役は若い歌手で見たいです…

左からレポレッロ、ジョヴァンニ、エルヴィーラエルヴィーラはとっても美人。女性陣では一番印象に残りました。最初に登場したときのズボンスタイル、とってもよく似合ってますし、逆にその格好の時が一番女らしさを感じました。
サルダナパルスさんのお宅で紹介されている、フェラーラ歌劇場でのライブ映像(アバド指揮)でも、この役を歌っているとのことです。BSで1998年ごろ放送された映像だそうですが、残念ながら現在の所、商品化されていないようです…

配役:
ドン・ジョヴァンニ:カルロス・アルバレス(Carlos Alvarez)
レポレッロ:イルデブランド・ダルカンジェロ(I'ldebrando d'Arcangelo)
エルヴィーラ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Anna Caterina Antonacci)
アンナ:アドリアーネ・ピエチョンカ(Adrianne Pieczonka)
ツェルリーナ:アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Angelika Kirchschlager)
オッターヴィオ:ミヒャエル・シャーデ(Michael Schade)
マゼット:ロレンツォ・レガッツォ(Lorenzo Regazzo)

ロベルト・デ・シモーネ演出 リッカルド・ムーティ指揮 1999年ウィーン国立歌劇場ライブ

☆ムーティの《ドン・ジョヴァンニ映像》は、スカラ座1987年・ジョルジョ・ストレーレル演出のものも有名ですね。私は未見ですけど…

☆2006年6月1日追記☆

お友達のkeyakiさんが、ウィーンの「ドン・ジョヴァンニ」についての公演記録をまとめていらっしゃいます。そちらも是非ご一読下さい。過去~現在に至るドン・ジョヴァンニの興味深い写真も見られます(^^!

★2007年1月22日追記★

お友達のサルダナパルスさんが、今シーズンのウィーンの上演でタイトルロールを歌っている、サイモン・キーンリーサイドの舞台写真を含めた記事を書いてます。
カツラの写真が面白いので、是非是非(^^)

| | コメント (10)

2005/09/26

モーツァルト《魔笛》ベルイマン監督

まるでお人形のような無表情…だけど 前から見なくちゃーと思っていた映像、やっと見ることができました(^。^;

この映画が出来た当初は、斬新だったのかな、という気がします。ですが今ではもう、全体的に古いのかも…という気がしました。

全体を通して一番印象的だったのは、自殺したいと言うパミーナと、それを止める3人の童子たちのシーン。雪が降っていて、寂寥感の中にちょっとした可愛らしさが感じられたのが、いいなぁと思いました。

edcさんのおうちの記事を読ませて頂いた時に、殆どお人形のような無表情の女の子の大写し(写真はedcさん宅からお借りしてます)が気になったのですが、静止画像と動く映像とを比較するのは、少し意味合いが違うかと思いますが、動いている分には、殆ど気になりませんでした。

この女の子は、観客としてこの舞台を見ているのですが、時々微笑んだりする表情を見て、ちょっとホッとし