初日同様、日曜マチネの公演。4回目同様、平土間左サイドからの鑑賞ですが、最終日にして、ようやく中央寄りの一番隅の席をあてがってもらえました。文句なしに、今までで一番いい席。前を遮るものもなく、まさに「私だけの空間」気分を充分に味わってきました。
5回目の時にTVカメラが入っていましたが、今回も入ってました。カメラマンの男性に突撃質問をした隣の席の、やや年配の女性からの情報によると、
《来年2月の芸術劇場で、ハイライトを放映する予定》だそうです。とりあえず、今後の放送予定など、しっかりチェックしたいと思います。
************************
さて、5回目は、どうも皆さんお疲れモードのようで、イマイチ乗り切れてなかった感が強かったですが、さすがに最終日。序曲が始まった途端、これはイケそう!って予感がしました。そしてここ一番、という時の歌手さんたちの集中力の高さには脱帽しました。
全体的には文句なしに、最終日が一番出来が良かったと思います。特に2幕ラストの、合唱+ホセとカルメンの「お姫様抱っこ」場面…
こういう合唱とソリストの声がぐーっと重なる場面は、この作品に限らず、私の好みでもあるんですが、こういう場面で、自分の感性にピタッと合った時「人の声の力ってすごいなあ…」と、しみじみ思います。
前回アップアップ気味だった、タイトルロールのモンティエル、昨日は渾身の力を振り絞った…という感じで、本当に素晴らしかったです。どちらかというと上品過ぎて、凄みに欠ける…という感じの感想が多かったと思いますが、昨日はその《凄み》もあり、また、いつものように佇まいも美しく、随所で目頭が熱くなってしまいました。幕が下り、ホセと二人で最初のカーテンコールに出て来たときには、全てを出し尽くした…という感じで、泣いていました。私もその様子に、ウルッと…
ホセのトドロヴィッチも、私は彼の単細胞系マッチョで、微妙に空気が読めない感じの役作りはとても気に入っていたんですが、昨日はそこに加えて、破滅的な男の狂気も感じました。
特に、3幕でエスカミーリョが立ち去った後、ミカエラが彼を呼びに来て「今は立ち去るが、俺はまたお前に会いにくるぞ」(←注:意訳)のくだり、ぞくっとしました。この部分、CDで聴くのも割と好きなんですけど、昨日はここんとこのオケの音色が、はっきりと狂気の音に聴こえて、相乗効果を生んでいたと思います。
そして終盤、カルメンとの別れの場面、恥も外聞もなく、好きな女にすがりつき、男のプライドなんてものはこれっぽちもなく、哀れでもあり、見苦しくもあり、脅し、そしてその女を殺して、自分のものにする…とでも言うのかしら、憎くて殺すのではなく、殺して自分のものにする…という感覚は、なかなか日本人の感性としては理解し難いですが、昨日はその流れが(理解できたか?と問われると自信が持てませんが)充分私の心に響いて、気持ちが伝わってきました。
ミカエラの大村さんも、公演が始まった頃は、なんとなく違和感があったんですが、回を重ねると私の方も慣れてきました。
やっぱり昨日が一番よかったと思います。それでもこのキャラクターには、相変らず全く共感できないんですが、それは大村さんのせいじゃなくって、ミカエラというキャラクター自体と私の感性が相容れないせいですから(^^;
そして、前回全く声を失ってしまっていた、ダンカイロの今尾さんも、以前ほどの調子…とはいかないまでも、前回よりかは遥かによくなっていたので、一応回復なさったんでしょう。ほっとしました。できれば、放送は昨日収録のものを、放送してもらいたいです。
そして、千秋楽のエスカミーリョですが…
前回は「トレアドール」の出だしで、声がちょっとざらついていた+歌い急ぎ気味で、仕上げが今ひとつだったので、「★3つよ」なんて冷たいことを言ってましたが、昨日はちゃんと決めてくれました。
逆に、ちょっと気合が入りすぎてたみたいで、「トレアドール」の出だしは少し上ずってましたけど^^; お疲れ様のねぎらいも込めて(かなり甘いかもしれませんが)★5つあげます(笑)
以下は私の感傷モード感想ですので、スルーしたい方はどうぞスルーして下さい。
最近のコメント